1916年四季島帝國帝都東京
中津「なに?フランカ軍が攻勢用意をしているだと」
マックレーネ「はい、10万以上の兵力でリオン奪還を目指しているようです」
中津「なぜかね?」
大原久秀陸軍大臣「先の天元作戦で勝ちすぎたせいかと」
中津「勝ちすぎた?………まさか」
大原「陛下の予想通りかと」
中津「市民の軍への不満が暴発したのか」
大原「開戦以来フランカ軍は後退を続けておりますので」
中津「陸で負け海と空も勝てておらんな」
大原「はい」
中津「フランカ政府はなにか言ってきているかね?」
アルフレッド・長浜・バハロ外務大臣「なにも、ただ4年式の輸出要請は来ております」
マックレーネ「いかが致しますか?」
中津「余剰在庫は無いな?」
デイムロラン「全くありません」
中津「ならば答えは決まっておる、輸出不可とね、さて話を変えよう、例の新型戦艦と空母は?」
シュタイル・バーネベルト海軍大臣「はい、N型超弩級戦艦4隻S型航空母艦4隻何れも建造途中であります」
1916年7月9日パリ
その日も市民達はベルギウム戦線で活躍する四季島軍の話をしていた
市民1「にしても四季島軍は強いな」
市民2「ドイツのポテト野郎相手に連戦連勝」
市民3「それに比べてわがフランカ軍は」
市民4「連戦連敗、陸も海も空も負け続けてる、全くポテト野郎に負けるとか意地は無いのかよ」
そんな声が聞かれる中フランカ軍はリオン奪還のために大規模攻勢を計画目標はリオンを奪還しリオン近郊にあるサン=テティエンヌ造兵廠の安全確保であった
7月13日リオン前面にフランカ軍15万人が攻撃を開始した。これに驚いたのは攻撃を受けたドイツ軍でなく共戦国の四季島とエングランドであったフランカ軍は両国に知らせず独自の攻勢を開始していた
攻勢を受けたドイツは驚きもしなかった、攻勢の情報はフランカ各地に展開するスパイにより判明し物資の運搬兵力の移動情報から攻勢目標がリオンだと断定その結果ドイツ軍は2週間前には部隊再配備を完了し手薬練引いて待ち構えていた
フランカ大佐「今だ突撃」
わあぁぁぁぁーーーー
ドイツ軍少佐「ふん、撃て」
ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ
フランカ兵「ぐ、ぐわぁ」
フランカ少尉「く、くそ、撃て撃て」
タンタンタン
ドカーーン
フランカ少尉「くそ、何故こんなことに」
苦戦するフランカ軍前衛をみて司令官ドガルス中将は切り札のサン・シャモン突撃戦車41両シュナイダーCA1戦車91両を投入した
フランカ戦車隊指揮官「信号手、全車突撃の旗を掲げろ」
信号手「了解」
無線機を装備しないフランカ戦車隊は手旗に合わせて全車突撃を敢行した
だが
パス、ドカーン
フランカ戦車隊指揮官「な、なに」
信号手「指揮官、最低でも20両程がやられました」
フランカ戦車隊を襲ったのはドイツ軍の切り札Pak16.37㎜対戦車砲であった。四季島軍の4年式戦車は側面でなければ22㎜対装甲銃で貫徹できずまた反動制御が脆弱であったことから四季島の4年式の装甲を正面からかち割るために開発されたのがPak16であった。この砲300mで28㎜の装甲を貫徹できたため正面装甲25㎜の4年式に対処できた。そしてその砲は今回装甲の薄いフランカ戦車隊に牙を向いた
フランカ戦車隊指揮官「ひ、怯むな信号全車突撃を続けよ」
信号手「りょ了解」
前進を続けるフランカ戦車隊に地雷原が襲いかかる
ドカーン
この時点で132両中67両が撃破擱座させられていた、半数を切ったとしてもフランカ戦車隊は前進をやめない、しかし遂にその前身は止まる
キュルキュルキュル
フランカ戦車隊指揮官「な、なんだ何がおきた?」
操縦手「わ、わかりません、ですが履帯が」
フランカ戦車隊に襲いかかったのは対戦車鉄条網として配備された高さ20cm足らずの鉄条網であった、歩兵隊には効かないが戦車の履帯には効果抜群であった、履帯に鉄条網が絡まり停止する戦車隊、そこに対戦車砲が集中弾幕射撃で殲滅にかかる
配備された12門のPak16の猛射撃と22㎜対装甲銃の狙撃により戦車隊は30分で57両を撃破擱座させられ壊滅的な被害を受けた
さてやられたらやりかえすのがドイツ軍の流儀と言わんばかりにドイツ軍陸軍航空隊は全力でパリ空襲を計画7月21日戦闘機172機飛行船36隻のパリ特別攻撃隊が出撃一路パリへと向かった。
攻撃隊旗艦飛行船ツッペリン12号
観測員「異常無し、船長異常ありません」
船長「そうか、予想よりフランカの航空隊は疲弊しているようだな」
副長「先日からの航空漸減作戦で相当数のタイプ3やニューポール、ソッピースを撃ち落としましたからな」
バーナ・ブレイメンフェルス司令官「アルバトロスD.Ⅲかいい機体だ」
船長「これは、司令官、お目覚めですか」
ブレイメンフェルス「あとどのくらいでパリかね?」
船長「大体2時間程度です」
ブレイメンフェルス「ふむ、フランカ軍の防空網は穴だらけだな、既にフランカ領内であろうに」
船長「その話をしてましたが航空漸減作戦で殲滅されたのではと」
ブレイメンフェルス「なるほどな」
ブレイメンフェルス率いる飛行船隊はなんら妨害を受けることなくパリ目前に迫った。この飛行船隊を最初に補足したのはフランカ軍練習飛行隊の飛行訓練生であった
フランカ飛行訓練生「うん?アレは………嘘だろ、教官」
フランカ飛行教官「どうした」
フランカ飛行訓練生「2時上方」
フランカ飛行教官「うん?2時上方だと?………おいおいおいおい、クソッタレが」『教官機より護衛機聴こえているか?』
護衛機パイロット『聴こえている、何事だ』
フランカ飛行教官『敵飛行船多数を確認本機から2時上方数不明』
護衛機パイロット『なんだと、ま、まじかよ』
パリ防空隊指揮所に一報が届いたときには飛行船隊は既にパリまで30分の距離にたどり着いていた
パリ近郊飛行場
飛行隊少佐「準備ができた機体から発進しろポテト頭共をパリに入れるな」
いくら急いだところで間に合うわけがないそして迎撃に上がったフランカ軍機に護衛のアルバトロスD.Ⅲが襲いかかる
ダダダダダダダ
ドカーン
フランカ少佐『飛行船を落とせパリを焼かせるな』
フランカパイロット1「くそ、駄目だ」
フランカパイロット2『お、追われてる助けてくれ』
ツッペリン12号
観測員「7番船沈みます」
ブレイメンフェルス「これで3隻目か」
船長「敵の戦闘機は脅威になりませんが対空砲が効きますな」
ブレイメンフェルス「仕方あるまい、爆撃目標はあの辺りの鉄路と工場でよかろう、エッフェル塔を破壊できんのは心苦しいが爆撃できんよりはよい、全船に伝えよ、よいな?」
参謀「了解しました」
爆撃手「針路よし、投下」
ヒューーーーウ
ドカーンドカーンドカーンドカーンドカーンドカーン
フランカパイロット3『畜生、パリが俺たちの街が』
フランカパイロット4『許さねえぞ』
フランカパイロット5『奴らを生かして返すな全機続け』
ドイツパイロット1『首都を爆撃された間抜け共を血祭りに上げろ』
ドイツパイロット2『落ちろ』
ダダダダダダダダダダダダダダ
ドカーン
誰かが言った空戦では頭に血の登ったやつから落とされていくと、パリを空爆され頭に血の登ったフランカ軍を撃ち落とすのはとても簡単であった
頭に血が登り扱う機体もニューポール11や17ではドイツ軍のアルバトロスD.Ⅲに勝てるわけがなかった、ドイツ軍は多少の被害を受けながらの悠々とドイツ本国に帰還していった
帝都東京
マックレーネ「フランカ軍の被害ニューポール11、27機ニューポール17、12機ソッピース17機、高射砲7門兵員247名、パリ市内の被害工場17棟鉄路20㎞機関車19両客車30両貨車40両住居72棟死者497名負傷者推定1000名以上」
中津「手酷いな」
マックレーネ「はい」
中津「フランカ軍の防空網がここまで穴だらけとは」
マックレーネ「それもそうですが、フランカ軍自体中南部での航空漸減戦で最低でも800機程喪ったようです」
中津「なんとも手酷い被害だ、フランカ空軍は壊滅じゃないか」
マックレーネ「はい、既に飛行訓練生の成績優秀者が前線に回されているようで、また先のパリ防空戦にも近隣の練習飛行隊が駆り出されたようです」
中津「マックレーネ」
マックレーネ「はい」
中津「向こうに新たに派遣している防空隊の一部をフランカ防空に特にパリ防空に回せ、下手を打つとパリで反乱が起きかねん、下手をすればそこでフランカが戦争から脱落する可能性すらある」
マックレーネ「そんな」
中津「無論可能性だ、だがありえんとは言えん前例もあるからな」
マックレーネ「前例、普仏戦争ですか」
中津「そうだ、あの時帝制を捨てて泥沼の戦争を始めてしまった」
マックレーネ「まさか、帝政復古」
中津「であればよいがな、コミュニスト共が動かねばよいが」
マックレーネ「わかりました、近衛防空隊を送り込みます」
7月31日四季島帝國遣欧派遣軍司令部はパリ近郊に第3近衛高射砲大隊(40口径75㎜高射砲12門)と独立飛行第2迎撃中隊(新型の4年式迎撃機12機)を派遣しパリ空襲に備えた
4年式迎撃機
全長: 5.84m
全高: 2.90m
全幅: 7.91m
発動機松風11型280hp
武装7.7㎜機関銃2挺
75㎜空対空噴進弾6発
上昇力7.5m/s
速度198㎞