中津の四季島皇帝生活   作:阿鬼羅

30 / 34
欧州大戦7.バルト撤退作戦

1918年1月5日柳輝栄風紀大将率いる四季島帝國風紀第3統合戦闘団(戦車72両装甲車36両自動車60両自動貨車180両牽引車40両機動砲40門機動歩兵2000機動砲兵400戦車装甲車搭乗員324戦闘団本部40)バルト戦線に展開劣勢になりかけている戦線の維持に投入された

 

1月16日ドイツ軍中央と東部を15㎞後退させ連合軍を引き込み始めたこれに四季島エングランド両軍は不審を覚えるも散々やられてきたアメリア軍とフランカ軍特にフランカ軍は減罪を餌にかき集めた囚人兵や逮捕した犯罪者を大量に動員物量に物を言わせ遮二無二突撃させドイツ軍を追撃したまたそれに一部のエングランド軍が吊られ進軍を開始これにより前線と橋頭堡に間隙が生まれることになった、そしてこの間隙こそドイツ軍が欲していたものであった。

ドイツ軍はこの間隙に騎兵と装甲車で編成した特別強襲部隊を投入側面を守るエングランド軍第11歩兵師団とアメリア第4師団は疲弊していた事もあり即座に潰走突撃した部隊9個師団と複数の突撃隊を包囲下に置いた、ここに至って連合軍司令部はキール方面の放棄と部隊の撤退を承認した。

 

 

1月29日バルト海四季島帝國第1艦隊旗艦超弩級戦艦扶桑艦橋

 

艦長「閣下、艦隊バルト海に突入しました」

 

大宮「そうか、思えば遠くへ来たもんだ、そう思わんか艦長」

 

艦長「確かにとても遠くに来ました」

 

観測員「左舷に多数の小型艇、ドイツの水雷艇多数襲来」

 

大宮「迎撃せよ近づけさせるな」

 

艦長「了解」

 

砲術長「砲撃開始撃て」

 

ドンドンドンドン

 

ダダダダダダダダダダダダダダ

 

このとき襲いかかったのはヨハン・マテウス大尉率いる艦載艇隊37隻であった、この部隊はそれまでにも11隻の駆逐艦49隻の輸送船を撃沈していた精鋭部隊であったが、今回ばかりは相手が悪かった、扶桑以下4隻は対空用に配備された対空散弾を攻撃に使用、多数の鉄片がドイツ艦載艇隊を貫き35隻を葬り去った

 

危機を乗り越えた艦隊と回収船団41隻とその護衛艦隊はフランカ、エングランド、アメリアの船団と合流する予定であったが、会合ポイントにフランカ、アメリア船団は現れなかった

 

扶桑艦橋

 

観測員「フランカ、アメリア両船団現れません」

 

通信士「エングランド艦隊より入電フランカ、アメリア両船団を確認できないと」

 

大宮「参謀長どう思う?」

 

参謀長「遅れているなら良いのですが、襲撃された可能性も」

 

大宮「無いとは言えんな」

 

観測員「左舷艦影確認、アレはアメリア船団数約20いや30」

 

参謀長「30だと!間違いないのか」

 

観測員「間違いありません」

 

参謀長「提督、これは」

 

大宮「だろうな、、アメリア船団に通信、船団損害いかほどなり?と」

 

通信士「了解」

 

大宮の下に集まった情報は想定よりもひどいものであった

 

まずアメリア船団は予定の護衛艦艇27隻撤退船団71隻中護衛艦艇9隻撤退船20隻を除き全艦が撃沈されたそして遅れていたフランカ船団は護衛艦艇4隻避難船11隻を残し全滅するなど船舶が足りない状態となった、これを受け大宮は各船団の指揮官達と話し合い船舶の足りている四季島、エングランド船団の一部をアメリア、フランカ軍将兵に割当可能な限り撤退させることにした、そして、シェーンブルクに孤立する四季島軍2個中隊を救助するべく水上機母艦日進駆逐艦4隻が艦隊から離脱

 

扶桑艦橋

 

大宮「対空対潜監視を厳重に直掩機を絶やすなよ」

 

参謀長「来るでしょうか」

 

大宮「くる、確実にな」

 

参謀長「ですが、この監視網の中敵など来ないのでは、きたとしたらとんでもないバカですよ」

 

大宮「バカは来る」

 

通信士「て、敵機来襲、機種はアルバトロス数20後方にタウベ10との事」

 

参謀長「ほ、本当にきた」

 

大宮「対空戦闘開始、敵を近寄らすな」

 

ダダダダダダダダダダダダダダ

 

ドカドカドカドカドカーン

 

 

この時襲来した中にはレッドバロンつまりマンスレート・フォン・ リヒトフォーヘンもいた

 

マンスレート「居たぞ、落ちろ」

 

タタタタタタタタタタタタタタ

 

マンスレート「当たっても落ちない、まさか、噂の装甲型」

 

 

大岩「当ててくるな、赤い機体、レッドバロンか、おもしれえな」『バレット1よりバレット各機、レッドバロンがお越しだ』

 

バレット2『本当ですかいバレット1』

 

バレット3『花束忘れてきちまった』

 

大岩『バレットAチームは着いてこいBC両チームは艦隊防空行くぞ』

 

バレット各機『『『バレットズ了解』』』

 

 

大岩「落ちろ」

 

ダダダダダダダダダダダダダダ

 

マンスレート「あ、危ない、こいつらチーム戦か、まえ、落ちろ」

 

タタタタタタタタタタタタタタ

 

ドカーーン

 

大岩「逃げなら前を飛んでたスパットを落としやがった、なんて野郎だ」

 

バレット2『バレット1艦隊から帰還信号』

 

パスパスパス

 

大岩「時間切れか」『バレットAチームずらかるぞ』

 

 

マンスレート「引き上げていく、爆撃隊は、やられたのか」

 

 

マンスレートの眼下には撃墜されたタウベと悠々と航行する連合軍艦艇の集団が映っていた、とはいえ未だに戦線には四季島陸軍4個中隊とエングランド陸軍1個大隊フランカ軍2個師団と突撃隊17000名にアメリア軍3個師団が取り残されており、猛烈な砲火の下にいた。これを救助すべくエングランド海軍は第二次撤退作戦を発動、特に新たに建造された大型軽巡洋艦4隻(キャンパーダウン、アドミラル・ドレイク、コリングウッド、サンス・パレイル)には期待していた

 

 

しかし、二度目の作戦は成功しなかった、多数のタウベで張り巡らせ索敵をしていたドイツ軍はバルト海に侵入したエングランド艦隊を捕捉40隻のUボートと数百隻の小型艇が襲いかかり多数の艦艇を損傷させた

 

 

2月11日スカパ・フロー泊地四季島帝國海軍遣欧派遣艦隊司令部

 

大宮「それでエングランド艦隊は引き返してきたと」

 

坂本「そうだ、そして地上部隊の大半が壊滅している、生き残っているのは家の陸軍2個中隊とエングランド陸軍3個中隊フランカ軍1個大隊と飛行場部隊アメリア軍の1個連隊がすべてのようだ、定数割れして総数4500ほどのようだがな」

 

大宮「もはや風前の灯ではないですか、早急な救助が」

 

坂本「わかっているが、余剰な輸送船舶が無いのだよ」

 

大宮「総司令、ならば駆逐艦や水上機母艦を投入すれば」

 

坂本「だが先の脱出作戦に使用した水上機母艦日進は機雷に触雷し工廠で応急修理している、他の水上機母艦も輸送や護衛任務に駆り出され残っているのは旧型の若宮ただ1隻だ、それに駆逐艦も多数が損耗しておる、投入できるのは儂の司令部直属第2第3駆逐隊8隻だけだ、護衛艦隊に声をかければ護衛艦を融通してくれるやもしれんが」

 

大宮「ならばそれに基幹に我が第1艦隊の出雲、天龍、エピメリスこれは各艦1000は救えます、若宮も空荷で行けば600は硬いでしょう、後の900は駆逐艦と護衛艦でどうにでもできます」

 

坂本「大宮中将、君がそこまで言うのなら儂は作戦を許可する、その代わり」

 

大宮「その代わり?」

 

坂本「1隻たりと沈めるな、全艦無事な帰還をもって作戦の成功とみなす」

 

大宮「はい!早速支度をします」

 

 

タッタッタッタ

 

坂本「全く、誰に似たのやら、せめて航空援護はしてやらねばならん儂の直属の空母と第4艦隊纏めて運用するとするかの」

 

 

許可を得た大宮はすぐさま指揮官を選定、選定されたのは天龍を旗艦とする第1水雷戦隊司令の水町真也少将であった、彼は前職にアラスカ駐留艦隊砕氷戦隊司令として勤務しておりその経験を買われての選定であった

 

 

2月15日急ぎ支度を終えた水町は将旗を天龍に掲げると21ノットでバルト海方面に進出、艦隊は旗艦を軽装巡洋艦天龍とし装甲巡洋艦出雲、軽装巡洋艦エピメリス、水上機母艦若宮神風型駆逐艦8隻桑型護衛艦8隻で編成される救助隊とそれを援護する第4艦隊を基幹に超弩級巡洋戦艦シャイニーアーク、龍驤型航空母艦2隻とMACシップ1隻に桑型護衛艦4隻で編成された機動部隊で編成されていた

 

 

天龍艦橋

 

水町「参謀、後どのくらいでバルト海か」

 

参謀「後3時間でバルト海封鎖中のエングランド艦隊と接触するかと」

 

水町「そうか」

 

そんな救助隊の出撃を察知したドイツ海軍はこの艦隊を軽視していた、曰く「戦艦のいない艦隊などバルト海に来るはずがない」とそして一応と貼り付けていた航空隊も突如活発化したベルギウム方面の四季島航空隊迎撃のために外されバルト海沿岸の監視所も機動部隊による奇襲攻撃により機能不全となっていた、そしてその報告を受けた水町は一言命じた

 

「天佑我にあり、全艦突入せよ」

 

その一言で艦隊は加速する2月21日深夜艦隊はドイツ軍に見つからず撤退ポイント通称D到着にすぐさま若宮に満載した艦載艇を発進させ撤退に当たる

 

 

天龍艦橋

 

水町「参謀今何時だ?」

 

参謀「標準時間3時半過ぎ」

 

水町「そうか、急がせろよ、早起きなドイツ偵察機が来るかもしれん」

 

参謀「はい」

 

伝令「伝令、後アメリア軍1個中隊で収容が終わります」

 

水町「そうか、あの6隻か」

 

観測員「て、敵機来襲」

 

水町「対空戦用意」

 

参謀「収容終わりました、これより艇を引き上げます」

 

水町「そんな時間は無い、艇を遺棄せよ、それと最大船速だずらかるぞ」

 

 

水町の判断は早かった、艦隊を発見したドイツ軍タウベは物資をおろしに来たと考え遁走する艦隊より浜に置かれた物資破壊を優先した

 

ドイツ軍が連合軍撤退を知るのは夜が明けて準備砲撃を行ったあと塹壕に突入したときであった

 

ドイツ兵「て、敵はどこだ」

 

ドイツ大尉「どうなってる、夜明け前に補給を受けたはずだ」

 

連合軍消滅はドイツ参謀本部にまで混乱をもたらした、どこかに転進したという者も居れば、どこかに穴を掘りかくれていると言う者すらいた、そんな中タウベのパイロットが、補給しにきた艦隊に多数の陸兵らしいのが載っていたと発言すると、参謀本部は結論を出した、敵は重装備を海に投げ捨て身一つで撤退したと判断した

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。