バルト撤退を終えしばらくたった1918年3月21日ドイツ軍はソアソンに攻勢を開始、展開していたエングランド第27師団ANZAC2個師団は奮戦虚しく敗走このドイツ軍の猛勢はドイツベルギウム国境線を守る四季島第3軍各師団にも向けられていた
第14師団司令部
リヒテンバーク「落ち着け敵の規模は!?」
参謀長「約10万、国境線各地より浸透」
リヒテンバーク「各連隊に防衛を指示危うくなったら第2線まで下がらせろ、それと軍司令部に戦車隊の派遣を要請しろ、対戦車ライフルと対戦車砲だけで食い止めれぬやもしれん」
リヒテンバークの感は冴えていたドイツ軍はキール戦線で鹵獲したり座礁した輸送船に残されていた大量のルノーFT17をレストアし約200両をベルギウム方面に投入していた、特に第14師団が守るケルミスにはルノーFT17、80両A7V40両を投入対する四季島軍は第3戦車師団第11連隊72両を投入、ここに今大戦初めての大規模戦車戦が開始された
開戦の号砲を鳴らしたのは四季島軍であった初速720m/sの37㎜戦車砲の一斉射で18両を撃破
出鼻を挫かれたドイツ軍も鹵獲した徹甲弾で反撃するも、殆ど命中せず、そして当たった砲弾も厚さ25㎜の装甲に砕かれる結果となった
対する四季島軍の徹甲弾は800mで30㎜と大戦中最強の貫通力を誇っていた
ドイツ戦車兵「7号車撃破されました」
ドイツ戦車車長「ひ、怯むな撃て」
パス、ドカーーン
四季島戦車隊の奮戦に主導権を奪われ始めるドイツ軍は急ぎ突撃隊を投入MP18の連射力に物を言わせて突破を図るも欧州の戦局を重く見た中津により派遣された工場艦筑紫、ベルフェスト、クリーゲル、ファルステの艦内工場で製造された6年式小機関銃(見た目はステンガン)を各大隊に50丁配備し弾丸をばらまき、弾幕を形成し突撃隊の足を止めた
ドカーーンドカーーンドカーーン
足を止めたドイツ軍に第3砲兵師団や各師団砲兵の15.5㎝砲や持ち込まえた30.5㎝列車砲が叩き込まれる
ドイツ軍のベルギウム国境攻勢が頓挫し逆に欧州方面航空隊の猛爆撃を受けている頃西部戦線中央では連合軍の圧倒的劣勢となっていた、既にパリまで20㎞まで近づかれたフランカ、アメリア、エングランドの3軍は四季島軍に増援を要請、要請を受けた四季島軍欧州方面軍司令部はすぐさまリオン方面に展開する第4軍から2個師団を引き抜き派遣、空いた穴は第3混成旅団と新たに上陸したANZAC1個師団とインド2個師団で埋められることとなった
そして空でも激闘が繰り広げられる大量のフォッカー D.VIIを投入したドイツ航空隊に対して北部及び南部に展開した四季島空軍は時速201kmで飛行可能な5年式戦闘機を投入し同等以上にやりあったが中部ではパイロット不足に喘ぐフランカ、アメリア航空隊と精鋭部隊をバルト戦線で失ったエングランド軍飛行隊は精鋭を掻き集めたドイツ精鋭戦闘団に大敗既にパリ近郊の制空権を維持できなくなっていた、そんな空に新たな部隊が飛来した
ドイツパイロット1「連合の雑魚どもが、落ちろ」
タタタタタタタ
ドカーン
ドイツパイロット1「撃墜スコア1か、まるで赤子の手をひねるようなものだ」
ドカーーン
ドイツパイロット1「な、なんだ!?て、敵の新手か」
ドイツパイロット2「お、追われてる助けてくれ、恐ろしく速いやつだ」
四季島空軍最新鋭機6年式制圧機5年式を強化し時速235㎞で飛行し陸軍で採用されている3年式12.7㎜重機関銃4挺を装備した新型機、戦闘機としてではなく制空権を制圧する制圧機として採用されたこの機体は全機が本国防衛の近衛飛行隊か精鋭を集めた親衛飛行隊にのみ配備された、今回のパリ防空に参加したのは親衛第1第2飛行隊72機であった
ドイツパイロット1「な、なんなんだこいつら、速い」
ダダダダダダダ
ドカーーン
杉白大尉「ふん、弱いな、全機無事か!?」
フェルス少尉『隊長全員生きてますよ』
杉白「そうか、弱いな鎧袖一触とはまさにこのことだな、各機着いてこい、ドイツ人共も叩き落とす」
『『『了解』』』
ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ
この日ドイツ飛行隊は50機のフォッカー D.VIIを喪失、これはこの日投入したフォッカー D.VIIの半数に上った
5月に入るとベルギウム国境線では多数の5年式や少数の6年式が乱舞しドイツ航空隊を圧倒遂にベルギウム戦線の制空権を喪失それにより5年式単発爆撃機や6年式襲撃機による対地攻撃が頻繁に行われた、ドイツ軍防空隊も奮戦に奮戦を重ね多数の襲撃機を撃退するも四季島領アラスカからカナダ経由で大西洋を渡海する大西洋航路が安全になったことにより大量の戦闘機や対地攻撃機、戦車、武器弾薬食料燃料がベルギウム各地の陸揚げ地点に揚陸、その後前線に運ばれていった。
あまりの多さに前線では被弾した機体の修理を要求するパイロットに「これを修理するより、あそこに新品の代替機が山の様に到着しているので乗り換えてくれ」と言われることが多かった。一説には燃料弾薬満タンの代用機を大量に用意し出撃効率を高めている基地もあった、流石に空襲の危険性から5月初旬には登場者不在機への爆弾搭載は禁止された。
これは他の兵器でも行われ戦車は履帯の交換より乗り換え砲弾や燃料の補給より乗り換えたほうが速いと言われ、各国に対しては大量に届く四季島製装備の受け取りに喜ぶ前線と確実に積み重なっていく支払いに頭を抱える後方という図が出来上がっていた
しかし北部戦線で押されるドイツ軍は北部は国境線防衛に努め中央南部で攻勢を強化それにより5月18日ドイツ軍第一線はパリまで5㎞の地点まで進出したこれによりパリにはパリ砲以外にも長距離砲による砲撃が敢行された
5月20日四季島帝國帝都
中津「予想よりも戦局は悪いな、ローバセット陸軍大臣どうするかね?」
ローバセット「九十九作戦を発動すべきです、アーヘンからケルンを抜き一挙にドイツ心臓部を突くべきです」
中津「ドイツ心臓部をか、ジャクリーゼ空軍大臣、君はどう思うか、この作戦には空軍の制空権獲得が必要だ」
ジャクリーゼ「私も賛成します、既にベルギウム各地の物資集積所には数千機の予備作戦機が保管されております、ベルギウムのパイロットやネーデルランドからの義勇パイロット達にも協力させ一挙に叩くべきかと」
中津「ふむ、だがこれはパリ前面や西部戦線中部南部で持ちこたえている第4軍や連合各国軍を見捨てることになるぞ」
ローバセット「ならば第3軍と新たに派遣した第2軍を南下させルクスブルクを解放そのままスイス国境まで進撃し包囲殲滅は如何でしょう」
中津「だが、第2第3軍を引き抜き第1軍単独でドイツ心臓部を突けるのか」
ローバセット「それは、ならば現地に展開している風紀第2第3統合戦闘団と海軍装甲陸戦隊をお貸しいただきたい、あれらと第1装甲旅団及び第1戦車師団等の第1軍の機甲兵力を持って機動性を武器とし見事貫いて御覧に入れましょう」
中津「………」
ドン
ローバセット「陛下、これは最後のチャンスです、ここを逃せば下手をするとパリが落ちます」
中津「よかろう、九十九作戦の発動を許可する、その代わり必ずやドイツ心臓部を穿ち槍の穂先で周囲の血肉を抉り取れ」
ローバセット「御意」
5月25日未明ベルギウム首都ブリュッセル四季島欧州方面軍司令部
畠山成房欧州方面軍司令「遂にか」
アーク・リンフェルス欧州方面軍参謀長「はい」
畠山「時計合わせ」
副官「5、4、3、2、1作戦開始時刻です」
畠山「攻撃、開始!」
5月25日午前3時四季島陸軍欧州方面軍に所属する3個軍がドイツ軍に攻撃を開始ここにドイツ心臓部を突き刺す九十九作戦の火蓋が切って落とされた