中津の四季島皇帝生活   作:阿鬼羅

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欧州大戦9.発動九十九作戦

1918年5月25日ベルギウムドイツ国境ドイツ軍監視トーチカ

 

ドイツ軍曹「異常無し、砲撃が行われたときはどうなるかと思ったが静かなもんだ」

 

ドイツ伍長「軍曹殿コーヒーが入りましたよ」

 

ドイツ軍曹「Bohnenkaffee(豆コーヒー)か?」

 

ドイツ伍長「残念ながらBohnenkaffee(豆コーヒー)でなくて昨日届いた代用のどんぐりコーヒーです」

 

ドイツ軍曹「またか、いい加減飲み飽きたぞ、全くコーヒーのことについてはキール戦線の時代が懐かしいよ、あの頃は敵の塹壕を一箇所落とすだけでもコーヒーが山のように積まれていたからな鹵獲品のコーヒーをくすねてよく飲んだもんだ、特に四季島軍の陣地には1トン近くあるときもあったからな、大隊長殿も熱狂的なコーヒー党でな、くすたコーヒー豆の袋を見ても、後で俺のとこに一部運んでおけ、それで許してくれたからな」

 

ドイツ伍長「そいつはいいですな、そういえば軍曹殿はキールからの転進組でしたか、向こうはどうでした?」

 

ドイツ軍曹「俺ははじめから向こうだったからな、最初の一時期特に四季島の艦隊や航空隊が渡洋爆撃している時期は地獄だったよ、そうあんな風に四季島の爆撃機が毎日………?爆撃…機?ま、まさか、あ、あ…………アレは四季島の爆撃機だ!伍長警報鳴らせ」

 

ドイツ伍長「は、はい」

 

ドイツ軍曹「おい、お前、中尉殿を起こしてこい」

 

ドイツ1等兵「りよ、了解」

 

ドイツ中尉「何があった」

 

ドイツ軍曹「中尉殿起きておいででしたか、四季島の爆撃機が大群で」

 

ドイツ中尉「何だと、あ、なんてことだ、警報鳴らしたか!?」

 

ドイツ伍長「今鳴らします」

 

 

ウーゥーーーーウーー

 

ドイツ軍前線司令部

 

フェッフマン少将「敵の大爆撃機隊だと間違い無いのか」

 

参謀「間違いありません少将」

 

フェッフマン「何ということだ、戦闘機を上げさせろなんとしての敵の爆撃機を撃墜するのだ」

 

フェッフマンの命令を受けた戦闘機隊は急ぎ発進したが集結を待たずに五月雨式に襲いかかるも護衛を務めている欧州方面航空隊に次々と叩き潰されていった。この日第一波として投入された航空機数は2個航空戦闘団戦闘機12個戦闘飛行隊432機襲撃機2個襲撃飛行隊72機爆撃機6個爆撃飛行隊216機の720機にベルギウム飛行隊戦闘機91機襲撃機37機爆撃機42機の170機ネーデルランド義勇飛行隊戦闘機36機襲撃機12機爆撃機12機の60機全軍合計980機が投入されたこれに対してドイツ飛行隊はファルツ D.Ⅲ88機、フォッカー D.Ⅶ271機アルバトロス D.V341機の合計700を投入した

 

戦闘機の数ではドイツ軍は確かに圧倒していたがこの数はこの日投入された機体数であり第一波迎撃にあたったのは各種合わせ100機に満たなかった、そして四季島欧州方面軍は二の矢を放った、本国より到着してばかりの第4航空戦闘団360機とエングランド飛行隊120機なけなしのフランカ飛行隊39機アメリア飛行隊102機が襲来第一波の迎撃で余力のないベルギウム方面ドイツ飛行隊にとどめを刺した

 

ゲーリング「くそ、なんて数だ、落ちろ」

 

タタタタタタタ

 

ドカーーン

 

ゲーリング「足りなくなったパイロット補充のためにこっちに来たらこれかよ、恨みますよ隊長」

 

ヘルマン・ゲーリング、彼は現在多数のパイロットを失ったマンフレート・フォン・リヒトホーフェン率いる飛行隊再建のために使えそうなパイロットの引き抜きをすべく最近静かなベルギウム方面に居たが大規模反抗作戦九十九作戦による大規模空戦にすぐさま参加すべく有線電話で上官のリヒトホーフェンに話をつけ、足として使っていたアルバトロスD.Ⅲに飛び乗るとすぐさまスパッド S.XⅢ2機撃墜しニューポール 28に追われる友軍機を救うなど奮戦を続けたが、その奮戦を止めるべく永瀬大尉率いる第1航空戦闘団の精鋭部隊第1戦闘飛行隊第1中隊が襲来

 

永瀬「バートル1より各機眼前のやつが話に聞いたエースだ」

 

バートル2「おいおい敵機はアルバトロスⅢじゃねえか全くスパッドやニューポールの新型であの旧式に落とされるとかフランカやアメリアのパイロットはアホか」

 

バートル3「仕方ないだろうバートル2奴さんらは相当パイロットを失ってるからな」

 

永瀬「バートル1よりバートルA各機叩きつけるぞBCは周辺の残敵処理、掛かれ」

 

ダダダダダダダダダダダダダダ

 

ゲーリング「不味い、くそ、こいつら全員エースか当たるわけには」

 

バートル4「くそ、こいつちょこまかと」

 

永瀬「深追いするなバートル4」

 

ゲーリング「今だ、当たれ」

 

タタタタタタタタタタタタタタ

 

パスパスパスパス

 

バートル4「う、うわぁ」

 

ドカーーン

 

永瀬「バートル4!!」

 

バートル3「まじかよ、バートル4がヴァエスの奴が」

 

永瀬「なんて野郎だバートルBC両隊合流しろ中隊で奴を落とす」

 

 

ゲーリング「くそ、こいつらなんて連携だ」

 

 

永瀬「バートル9、10喰らいつけ」

 

ダダダダダダダダダダダダダダ

 

ゲーリング「落とされてたまるか、落ちろ」

 

タタタタタタタタタタタタタタ

 

バートル9「くそ、こいつこんな旧式で」

 

バートル10「バートル11後ろだ」

 

バートル11「こいつ、上手い」

 

永瀬「バートル1からバートル各機攻撃隊が引き上げ始めた、各機ずらかるぞ、バートル4の敵討ちはまただ」

 

バートル3「了解、くそ覚えてやがれあのパイロット必ず見つけてヴァエスの仇を打ってやる」

 

 

ゲーリング「引き上げてくれたか、にしてもあれが四季島の精鋭バートルサーカスか強いとしか言いようがないな」

 

11時丁度第2師団及び風紀第2第3統合戦闘団を前衛に四季島欧州方面軍はベルギウムドイツ国境線を越境遂にドイツ本国に連合軍が侵入した

 

対するドイツ軍は春季攻勢でベルギウム方面軍の過半数を喪い定員割れした師団7個と雑多な鹵獲戦車200両以上を迎撃に差し向けた

 

そしてケルン近郊フレッヒェンにて号砲が鳴り響くかき集められた200両を超えるドイツ戦車隊対するは風紀2個統合戦闘団が保有する4年式と最新鋭6年式殲滅型戦車合わせ144両特に殲滅型戦車には最新の6年式37㎜砲を旋回砲塔に収め車体に75㎜固定砲を持つ強力な戦車であった、特に6年式37㎜砲は貫徹力800mで35㎜と凶悪な既存の37㎜砲を強力にした代物であった

 

ドイツ戦車長「何だ、あの化け物は」

 

「こっちの主砲じゃ歯が立たない」

 

「6号車爆発」

 

ドイツ戦車長「ひ、怯むな撃ちまくれ」

 

カンカンカンカン

 

ドーーン、パスドカーーン

 

ドイツ戦車長「な、なんなんだあの化け物は」

 

「か、勝てるわけねえ」

 

ドイツ戦車長「こ、後退する」

 

 

ブーーーン

 

 

「この音は」

 

ドイツ戦車長「てっ敵機だ」

 

後退を始めるドイツ戦車部隊に6年式襲撃機が猛禽の群れの如く襲いかかる両翼に40発装填の12.7㎜対戦車ライフル計2丁を搭載したこの機体は薄い上面装甲を貫き多数のドイツ戦車を破壊していった

 

制空権を奪われ攻勢のために移動していた部隊は襲撃機による断続的な空襲に戦力をすり減らされていた、皇帝中津の考え通り制空権を獲得したことによるドイツ部隊は定数割れを引き起こし戦線は崩壊し始めていた、そして第2第3軍がルクスブルク守備隊を殲滅ルクスブルクを解放し南下を開始前線に移動している途中の3個師団と装甲車部隊が南下阻止のために北上するも爆撃機の絨毯爆撃と襲撃機の波状攻撃に部隊は四分五裂となり2個軍は微々たる抵抗を跳ね除け遂にスイス国境にたどり着いた、これによりドイツ野戦軍の主力は包囲された

 

包囲されたドイツ野戦軍主力はすぐさま反転包囲網の突破を図るも失敗、そして続々とベルギウム回廊を通りアメリア陸軍が包囲網に参加した、だがそれは弱点を作ることになる

 

6月10日スイス国境付近に展開するアメリア陸軍2個師団がドイツ野戦軍10個師団による猛攻撃の前に敗北すぐさま付近にいたカナダ陸軍部隊及びANZAC師団が駆けつけるも衆寡敵せず敗北、報告を受けた第2軍司令部は第8第9歩兵師団と第2戦車師団(戦車4個連隊基幹)に司令部直属の特殊部隊を派遣、部隊は先発していた第2工兵旅団及びカナダ部隊及びANZAC師団の残存部隊が掘った塹壕に展開しドイツ野戦軍を迎え撃った

 

第8師団本部

 

マーチン・ヴェッハ中将「よし撃ち方はじめ」

 

12時丁度2個砲兵連隊及び機械化砲兵連隊の大規模砲撃が開始された、これにたいしてドイツ軍は塹壕を掘ることすらせずに砲爆撃でできた穴に飛び込むなどし突撃を敢行、相手が白兵戦論者のフランカや戦意の低いアメリアには通用したが今回の相手は優勢火力ドクトリン信奉者の四季島陸軍であった、中津の軍制はとにかく火力を火線を増やし敵を圧倒する事を根幹に置いていたそのため各師団に専任の完全機械化された補給連隊や各軍に専属の鉄道敷設隊や建設部隊が配備されるなど補給を重視されていた

 

遮二無二突撃を敢行するドイツ軍であったが老練なヴェッハの張り巡らせた罠にハマっていった、ヴェッハは塹壕を上から見た場合逆ハの字型になるように掘らせドイツ軍部隊の陣形を先細りさせ紡錘のように密集させていった、そして

 

ヴェッハ「今だ全機関砲撃ち方はじめ」

 

ヴェッハの号令に運び込まれ設置された40㎜対空機関砲による水平射撃と特殊部隊が保有している車載式25㎜ガトリング砲の猛射撃が開始された人体に大口径弾が命中すれば瞬時に体を引き裂いた、こんなものを大量にくらったドイツ兵は次々と物言わぬ骸とかしていった

 

6月12日ドイツ参謀本部は包囲下に置かれた部隊は壊滅したと断定本国に残る部隊を参集させ始めたがそんな中アメリア陸軍欧州派遣軍にて多数の未知の疫病患者が大量に発生、この報告を受けた中津は来るべきものが来たと思いいつすぐさま欧州方面軍に進撃の停止と防疫措置を命令内地に残していた疫病対策部隊の派遣を開始そして7月1日四季島帝國欧州方面軍は帝國軍最高司令部に疫病による非常事態を宣言、報告を受けた最高司令部は作戦中止を中津に上奏、上奏を受けた中津はすぐさま作戦中止を許可すると同時に緊急会議を決定した




そろそろ一次大戦終わるかな、その後はみんな大好き政治と軍縮ね
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