中津の四季島皇帝生活   作:阿鬼羅

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欧州大戦10.降りかかる死病スペイン風邪大襲来

7月3日四季島帝國帝都特設会議室

 

ヘルマン・シュタイヘル帝大医学教授「現状までの死者世界全体で約50万人を超えたと思われますが、致死性は普段のインフルエンザよりやや強いレベルです、しかし今後の変異により感染力は数倍に達すると思われます」

 

中津「なるほど、シュタイヘル教授、このインフルエンザ、現在スペイン風邪と言われているこれは変異すると思うかね」

 

シュタイヘル「はい、確実に変異すると、それも致死性や感染力を上昇させ」

 

中津「そうか、………マックレーネ」

 

マックレーネ「はい」

 

中津「各省庁の予備費から特別予算を執行してくれ、足りなければ帝室資産を使用しても構わん、イネス」

 

イネスタキオン「はいはい、何かな」

 

中津「すぐさま治療薬の研究を開始しろ時間宮の使用も許可する、9月には治験に入れるように」

 

イネスタキオン「無茶を言うね帝大と京大の医学部あと近衛医療部の研究員すべて借りるよ」

 

中津「よかろう、資金は先の費用の他に予定していた長門型戦艦5番艦〜8番艦E型巡洋戦艦の1番艦〜4番艦及びD型水上機母艦の建造を取りやめその余剰資金を充てよ」

 

シュタイル・バーネベルト海軍大臣「陛下それは!」

 

中津「バーネベルト大臣、新型の巡洋戦艦4隻はいらん金剛型とその改良型の10隻で十分だそれに長門型まで8隻揃える必要はない、既に我が海軍には超弩級以上の戦艦巡洋戦艦鹵獲したバーラムを含め19隻存在している、さらに8隻加えると27隻、これは多すぎるのだ、水上機母艦もだ機体を破棄することを前提としている水上機母艦に君はどれだけ入れ込んでいるのだ、空母機動艦隊の予算を考えたまえ君はどれだけの国費を海軍に使えと言うのだ、とにかく戦艦や巡洋戦艦はバーラムを含む19隻のみだ薩摩型や筑波型は戦後に解体させる、アレラもそう長くは使えないからな、だが耐えるのも収束までだ収束後は君の望むA型高速戦艦やT型重戦艦の建造費工面する、だから今は納得してくれ」

 

バーネベルト「わかりました、その代わり時が来ましたらA型高速戦艦4隻T型重戦艦4隻の予算をお認めいただきたい

 

マックレーネ「バーネベルト海軍大臣!!それだけの艦艇は維持費何処から捻出するつもりか!!」

 

バーネベルト「その代わりA型が完成しましたら、バーラムや水上機母艦の大半及び金剛型で耐久に難のあるものを全て廃艦もしくは諸外国に売却にいたします」

 

マックレーネ「そんな虫のいいことを」

 

中津「控えよマックレーネ」

 

マックレーネ「しかし、陛下」

 

中津「よかろう、だがバーネベルト全ては許可せん、T型は2隻のみとする、よいな」

 

バーネベルト「寛大な御判断に感謝いたします」

 

 

御前会議の結果四季島帝國は医療緊急事態宣言を発令防疫対策を開始、入国帰国者に対して潜伏期間中の隔離を決定、この決定に驚きつつも斉王朝は同様の処置を決定、しかし陸上国境や入国管理官の汚職により防疫線は崩壊そして8月に第二波が襲来ヘルマン・シュタイヘル教授の想定通り第一波より脅威を上げたスペイン風邪は世界を死の渦に叩き落とした9月にはアジア方面にも襲来四季島帝國は水際防衛を決定海外船舶の入港可能箇所をアラスカノートン湾港、大連港、裏塩港、長崎港、名古屋港、室蘭港に制限、他の湊は国内線のみと制限し船員一人一人を検査の対象としたまたこれによる国内企業の損害は調査の上帝國政府が補填すると発表

 

そんな防疫を行う四季島帝國にたいしてエングランド、フランカ、アメリア三軍は攻勢を開始ドイツ国境線要塞陣地に攻めかかるもおびただしい数の戦死傷者を出すことになるそして少しまた少しとスペイン風邪疾患者が増え始めた10月7日までに前線に展開する3軍で50万人を超える患者と20万人を超える病死者が出ていた

 

そして11月には連合首脳部会議にてドイツ第二帝国との停戦が決定11月21日ドイツ第二帝国国内で停戦協定にサインその後、1919年1月第一次世界大戦は終戦を迎えた、そして史実同様ヴェルサイユ条約が締結されたしかし賠償金額は史実よりも多く、特にフランカは史実の2倍を要求しようとしたが、四季島代表の

「我が国より働かなかったのにその金額を要求するのですかなぁ、それだけの金額を受けるのなら我が国が予定している欧州復興プランには不参加でよろしいようですな、我々としては構いませんよ、貸す金を減らして長い付き合いのあるベルギウムやドイツに注力できますからな」

 

この一言に顔を青ざめるフランカ代表とホッとした顔をするドイツ代表、この発言によりフランカの獲得賠償金は史実よりも減ることとなり、更に四季島は自らに割り当てられた賠償金獲得量(総額の20.5%270.6億金マルク)のうち平和に対する義務として260億金マルクまで減らして請求すると宣言、これを受けエングランドも3%削減を宣言したこれにより史実よりドイツは楽になるがフランカは物納賠償を史実よりも強めた、これにすかさず四季島代表がドイツが開戦時四季島に預けていた資金や物資を帝区に政府への投資とみなし金利をつけてお返しすると発言、そしてドイツフランカ両国が望むのならばフランカの物納賠償を帝國が金銭査定した上この金利から支払ってもいいですが?

と発言、これにフランカ代表は支払いはメゼルかどうか聞いてきた、それに四季島代表がメゼルだと答えると、国民を納得させると発言しこの日は閉会となった

 

メゼル払いにフランカが拘るのは四季島から借りたメゼルの返済が近いからであったフランカは今大戦で護衛艦艇80隻航空機2000機装甲車などの戦闘車両5000両、小重火器弾薬など多数を四季島から購入していた、そしてその支払いはメゼル建てさらに借財としてしょりされていた、その総額はフランカの国家予算2年分、ただし物納返済可能であった

 

そのためフランカは1マルクでも多く1グラムでも多くドイツから搾り取ろうとしていた、そして戦争犯罪についてもフランカ代表がヴィルヘルム2世を裁こうとするのに対して国家元首だからといって裁くことは不法とし、政治に関わらないことを誓うもしくはドイツを出国し帝位継承権を捨て他国にて生涯を送ると誓えばいいとした

 

そして長い議論の末ヴィルヘルム2世とその家族は四季島に移住、移住後は政治的活動を一切しないこととドイツ帝位継承権の破棄を宣言することとなった

 

そしてついに終戦宣言が出され長きにわたり続いた世界大戦は終わりを告げた、そして戦後、スペイン風邪に侵される世界、四季島政府は抗生物質の量産を開始、各国に輸出されたこともあり、21年にはスペイン風邪の収束が宣言された

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