中津の四季島皇帝生活   作:阿鬼羅

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明治20年

明治20年アラスカ開拓府スワード半島スワード射爆場

この日この極寒の射爆場で安形少佐率いる第7技術試験隊が新式歩兵銃の試験が行われていた

 

タン

 

安形「駄目か」

 

技術士官「駄目ですな」

 

四季島兵「またはずれた」

 

安形「アラスカの極寒地じゃこの銃は使えんな」

 

技術士官「報告書上げますか」

 

安形「そうだな」

 

ドカーン

 

緒方「なんだ!」

 

四季島兵「う、うぁ」

 

安形「衛生兵」

 

技術士官「担架、担架を」

 

緒方「暴発したのか」

 

 

技術試験報告書

 

新型連発式歩兵銃仮称20年式は、帝國内の標準的な地域においては素晴らしい性能を発揮するがアラスカ開拓府スワード射爆場において多数の不具合を確認せり、また同射爆場においての暴発事故については極寒地の寒さにより銃身の強度低下と試験における銃弾300発の連続射撃により銃本体が射撃による衝撃に耐えられなかったものと推定される、また銃本体についても寒さによる装填、排莢不良が多発、寒冷地に置ける耐久性の事前数値5000発の射撃に耐えうる、との書類にも疑問を持たざるを得ない。

それと銃の反動大にして連発時の命中精度甚だ低下せり、また所持可能弾薬についても現状80発と少ないよって、反動低減のための使用弾薬の小口径化とそれに伴う所持可能弾数の増加を求む。

また同新式歩兵銃は銃身が長く試験中の移動において取り回しに苦労する事多々であり。

それと同時に火薬についても現在の褐色火薬では連射時の白煙により視界を遮られ命中精度に難を認めるため変更を求む

最大の欠陥として長方形の箱型弾倉であるが20発入のこの弾倉は高さ5㎝長さ120cm銃身方向から銃本体下部に装着する方式であるが弾倉への装弾は用意であり二人一組で片方が装弾に専念するのならば1丁で弾幕を貼ることが可能であるが弾倉の装着は伏せ状態では厳しく中腰、立ちの状況でなければ装着は厳しく銃剣装着時には装着にもたつくため設計の変更を求む。

また同時に採用予定の針型銃剣(スパイク型銃剣)は針の長さ銃先端より15㎝と短く針型のため突く以外の使用用途に欠け用兵の柔軟性を失わせる可能性大であり可能ならば取り回しに優れ突く以外に払いの出来る刀型若しくは両刃型の銃剣の配備を望む

 

 

明治18年4月3日帝都東京豊原宮城

 

マックレーネ「以上が試製20年式連発歩兵銃のアラスカ、スワード射爆場評価です」

 

中津「イネス、対処法は?」

 

イネスタキオン「耐久性については銃身を厚くすることで対処可能さ、銃剣は針型から片刃短刀型に設計変更を行っているが火薬については無煙火薬に未だ目処が立っていない、仕方ないが単発式に直して製造するのが最良かと」

 

中津「仕方あるまい無煙火薬の完成まで18年式から連発機構と弾倉を除いた歩兵銃を急ぎ開発してくれ」

 

イネスタキオン「かしこまりました、お父様」

 

 

 

 

 

翌4日東京豊原宮城

 

中津「でイネス、目処が立ったのだね」

 

イネスタキオン「はいお父様、目処が経ちました」

 

中津「では新型は連発式で頼む」

 

イネスタキオン「御意」

 

 

翌5日帝國技術本部

 

イネスタキオン「では銃身は10㎜厚くする事でいいかな」

 

技術士官「はい」

 

イネスタキオン「銃剣だが片刃型にするか刀型にするか意見を聞きたい」

 

技術士官「反りの無い刀型でどうでしょう」

 

歩兵士官「それなら着剣しなくても使えるようにして頂きたい」

 

騎兵士官「騎銃として使うのだろうかならもう少し短くしてくれ」

 

歩兵士官「騎銃用には同弾薬を使う改装型を作ると聞いている、短くするのには賛成だが短すぎるのは命中精度に問題が出る」

 

技術士官「それに機構を小型化しなければならん、整備性の低下につながる」

 

イネスタキオン「陛下は性能より整備性と生産性に重点を置く歩兵銃にしてくれとの事だその事を留意してくれ」

 

「「「はい」」」

 

同年6月3日伊良湖岬射撃試験場

 

タン

 

安形「命中か」

 

タン

 

緒方「排莢不良も無いようです」

 

安形「耐久性も問題なさそうだな」

 

緒方「はい既に100発撃ってますが異常ありません」

 

安形「弾薬はどうだ?」

 

緒方「はい9㎜×45SR弾は以前の12.7㎜×55SR弾に比べ直進性に優れています」

 

安形「そうか」

 

技術少尉「少佐殿、銃剣の試験が終わりました」

 

安形「結果はどうか?」

 

技術少尉「切れ味や着剣に問題はありませんが、両刃型の方は少々使い難いかと」

 

安形「だとすると反りの無いの刀型だろうな、手持ち武器としてはどうだ?」

 

技術少尉「全く問題ありません」

 

安形「報告書を纏めて上に提出するか」

 

技術試験報告書

 

試験中の新式連発歩兵銃について、同銃は以前の連発式試作歩兵銃に比べ弾倉の小型軽量化に成功しまた使用弾薬の小型化により所持可能弾数も増加、それによる継戦時間の増加が期待できる、また本体の長さについてであるが前試作品の158cmから130cmと取り回しに優れ重量も3.82㎏と前試作型より900㎎の軽量化により長距離行軍に支障を与える可能性を無くしている。

耐久性については銃身を厚くすることで耐久性を上げ使用弾薬の小型化により銃身に与えられる圧力を減らして事により規定されていた5000発の射撃に耐えうる強度を確保している

なお銃剣についてであるが今回試験した4種(反りの無い刀型1型全長51㎝刃渡り32cm、2型短刀型全長35cm刃渡り15cm、3型両刃型の長剣全長55cm刃渡り38cm、4型両刃型短刀全長28cm刃渡り18cm)のうち1型を最優2型を次善と評価する、なお今後の銃剣選定においては突く以外の使用法を持たぬ針型銃剣や両刃で持ち難い両刃型銃剣より反りの無いの打刀や短刀型を試作評価する事を強く望む

 

 

明治18年4月10日帝都東京豊原宮城

 

マックレーネ「試製20年式連発歩兵銃の評価となります」

 

中津「見事、デイムすぐに生産ラインを組んでくれ来年中に全軍に配備だ」

 

デイム「はい」

 

中津「マックレーネ、定数を確保したら他国に輸出するようにしてくれ、輸出先は斉と半島さえ除いておけばよい」

 

マックレーネ「御意」

 

中津「さて誰が買うかな」

 

 

所変わり四季島帝國在エングランド大使館の一室で駐在武官から在四季島エングランド大使たるサー・フランシス・プランケットは報告を受けていた

 

プランケット「それほど強力か四季島の新型歩兵銃は」

 

駐在武官「はい、5発装填の連発式歩兵銃で我軍のヘンリーより性能は良いようです」

 

プランケット「そうか、もしも、もしもだ、仮に我が国が輸入要請を出したら四季島はどう答えるかね」

 

駐在武官「………条件次第かと」

 

プランケット「問い合わせをしてくれ」

 

駐在武官「了解しました」

 

 

このように各国大使館、公使館ではにた会話がなされていた

 

そして5月10日20式歩兵銃が正式採用即座に四季島各地の工場で月100000丁が生産され各歩兵師団に充足されていったそして5月20日にエングランド大使館から歩兵銃の注文が届いていた注文量は2000丁理由をアジア戦隊の陸戦隊配備とされていた

 

 

豊原宮城

 

中津「ふむ、エングランドから販売の要請か」

 

マックレーネ「はい、後カナダ自治領も購入の意志を示しています」

 

中津「ふむ、売るべきかね?」

 

マックレーネ「はい、そのほうが他国への輸出がしやすくなるかと」

 

中津「そうか、ではそのように」

 

明治20年四季島帝國は新式歩兵銃のエングランド及びカナダ自治領に輸出、同年9月に追加発注を受け合計で25000丁を輸出、その売り金を元に中津は軍備拡大を命令明治25年までに30.5㎝連装砲搭載の戦艦4隻の建造を目指した

 

 

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