明治24年四季島帝國帝都東京豊原宮城
中津「さて御前会議を始めよう、まず陸軍から報告をしてくれ」
メーリトラン「はいまず歩兵師団60個野戦砲兵師団18個攻城砲兵連隊10個騎兵旅団20個軽歩兵師団20個警備隊24個独立混成旅団6個を配備しております」
中津「海軍はどうだ」
小鳥遊「はい現在13000トン30.5㎝連装砲2基4門15.5㎝単装砲12門12.7㎝単装砲24基24門速力19ノットの安芸型戦艦4隻4200トン15.5㎝連装砲2基4門12.7㎝単装砲12門45㎝連装魚雷投射機2基4門速力22ノットの浪速型巡洋艦26隻890トン12.7㎝単装砲2基2門45㎝連装魚雷投射機2基4門速力24ノットの雷型駆逐艦60隻及び既存の扶桑型装甲艦20隻エリス型装甲フリゲート艦43隻装甲コルベット68隻水雷艇母艦28隻艦載水雷艇560隻航洋水雷艇62隻6000トン級軍用輸送船240隻それ以下の雑多輸送船380隻が全戦力となります」
中津「そうか、イネス、飛行船計画の進捗は?」
イネスタキオン「1号艦がテスト段階を終えて実戦配備可能になったよ」
中津「そうか2号艦以降はどうかデイム」
デイムロラン「はい2号艦〜24号艦は時間断層工廠で建造中です3ヶ月ほどで完成するかと」
中津「そうか、48番艦までをXDAYに戦列入り出来るように頼む」
デイムロラン「御意」
中津「次アラスカ開拓についてミンツ長官どうかね」
ミンツ「はい現在ウラナスカ島に海軍根拠地を設営しておりますまたアンカレッジ近辺に飛行船駐機場を整備しております、ですが鉄道は残念ながら引くことは厳しく」
中津「そうか、やはり厳しいか」
ミンツ「はい、あの寒さに耐えうる機関車が無く」
中津「ならば仕方なし、アラスカ鉄道計画は無期限停止とする、代わりとして港湾施設の整備を急げ」
ミンツ「御意」
中津「次斉軍の戦力についてアルトエル」
アルトエル「はいまず海軍から斉海軍は鎮遠クラスの戦艦が3隻に雑多な装甲巡洋艦が7隻防護巡洋艦が19隻砲艦等の雑多艦が多数となっております、陸軍も前装式のマスケットが大半でボルトアクションライフルは少なく、数こそ100万程と多いですが質はパラバラで練度も低く、我が陸軍に殲滅されると思われます」
中津「そうか侵攻計画はどうなっておる?」
アルトエル「はい、まずシェナ半島南部大邱辺りまでを制圧し敵の半島南下を誘い敵野戦軍が太田辺りに集結し始めたところに半島北部の羅先に上陸騎兵旅団の快速を持ち38度線以北を制圧その後は史実朝鮮戦争序盤の進軍路を通り敵野戦軍を包囲撃滅します、また斉本国ですが羅先より進撃奉天辺りで敵野戦軍を撃破そのまま北京を包囲します」
中津「海軍はどうする」
アルトエル「はい海軍は戦艦4巡洋艦12駆逐艦24隻で編成した第1艦隊を持って黄海に進出し敵北洋水師を激滅、また巡洋艦4装甲艦4駆逐艦12隻を1個艦隊とし同3個艦隊で四季島海及び支那海岸線付近からの兵員輸送船団を捕捉撃滅を狙います」
中津「残りの艦はどうする巡洋艦2隻に扶桑型装甲艦8隻エリス型装甲フリゲート艦43隻装甲コルベット68隻水雷艇母艦28隻艦載水雷艇560隻航洋水雷艇62隻が残っておるが」
小鳥遊「それについては海軍としてはフリゲート艦8コルベット12航洋型水雷艇12隻を1個艦隊として同4個艦隊を持って羅先佐世保間の航路防衛を行います、また残りの艦艇は各鎮守府、警備府、要港部、泊地に展開通常業務を行います」
中津「そうか、なればその案を対斉戦争の基本として扱う、各自各々の職責を忘れず職務に励み帝國の発展の礎とならん事を切に願う、よいな」
「「「御意」」」
中津「ああ、マックレーネ、イネス、デイム、アルトエル以上4名は残ってくれ、残りは退出して構わん」
ザッサッザパタン
中津「さて、今後の軍の指針について決めたい」
アルトエル「指針ですか」
中津「そうだ、とくに機動戦力、まあ陸軍なら戦車装甲車海軍なら空母機動部隊空軍は全般的に機動戦力か、まあ空母機動部隊は1920年代にならねば設立は厳しかろう、空軍はまだ設立してないが航空機開発を急がせたまえ」
イネスタキオン「了解です、戦車装甲車は急がせますか?」
中津「うむできれば装甲車は1900年には小規模部隊の設立を目指したい。戦車は1914年、一次大戦開戦頃の完成生産を目指してほしい」
イネスタキオン「性能はどの程度で?」
中津「うむ、全長4〜5m全幅3m全高2m武装37〜47㎜砲1門機関銃2挺速度時速20㎞装甲車体前面20㎜側面18㎜後部15㎜砲塔全周20㎜この程度だ」
イネスタキオン「なかなか厳しいね、この性能を可能にするには軽量大出力発動機が必要になるよ」
中津「そこでだ航空機開発局で開発中の液冷発動機を元にした発動機を作れればと思う」
イネスタキオン「可能だね、だが予算は?」
中津「でだ、マックレーネ頼めるかね、名目上は宮廷予算として処理するように、取り敢えず年10000帝國メゼル(1帝國メゼルは現代の5000円に相当)として足りぬ分を臨時予算として財務予備費から出すように」
マックレーネ「ですが航空機開発予算もと考えると相当な費用となりますが」
中津「そこだが航空機予算の1部を飛行船関連予算から引き抜けばよいし、戦車用の装甲も新式装甲板開発として3軍いや空軍もいれて4軍(陸海空近衛の4軍)か、それに車載砲も小型野戦砲開発や新型対水雷艇用砲として車載機関銃もガトリング砲の後継開発として研究させたまえ、無論成果は各軍にも渡る」
マックレーネ「なるほど、確かにそれならば宮廷予算の増加をわかりにくくできます」
中津「イネス戦車は14年までにだが装甲車は1900年には完成させてくれ、対ル戦までには部隊配備を済ませたい」
イネスタキオン「無茶を言うが、性能は」
中津「速度は整地で時速60㎞不整地なら時速35㎞武装は機関銃3挺装甲は最低でも全周5㎜できれば8㎜銃塔を上部につけ銃塔の装甲は最低で8㎜できれば10㎜が望ましい、こんな感じのを頼む」
イネスタキオン「全く、時間宮の電子式計算機を借りるよ、あれがあるだけで面倒な計算から開放される」
中津「許可しよう、可能な限り早く頼むぞ」
時間宮の計算機それは中津が計算機の質が高ければ高いほどは研究速度が上昇するとの考えで開発設置された物、見た目や性能は真空管式コンピューターZuse Z3であり時間宮には200基が配備され専属の天使やクローンにより日夜研究等に使用された、中津は真空管の特許を直ぐには出願せず1900年に出願させジョン・フレミングが出すより早く、だができる限り隠匿する事を命じていた、しかしこの計算機による研究速度の上昇は装甲車の早期完成という成果を叩き出したこの車両は翌25年に25年式装甲車として正式採用、同年自動車の軍事利用の前支度として自動車自動貨車法施行自動車免許制度の制定や帝都における過度な自動車使用の禁止を定めた、同日公共交通機関支援法施行帝都における過度な自動車使用に対するものとして帝都における公共交通機関の充実と補助金の交付を行った
明治26年1月帝都東京宮原宮城
中津「開戦が近くなってきよったな」
マックレーネ「はい御父様」
中津「この戦争は前座だ対ルーシ戦のな」
マックレーネ「はい」
中津「アルトエル、各軍の状況は?」
アルトエル「はい、陸軍は第1から第10まで各軍いつでも動けます海軍は全艦隊出撃準備完了御命令あらば何時でもいけます、飛行船部隊も出撃可能です」
中津「ならばよい、開戦は翌年東学党の乱の終結後だよいな」
「「御意」」