中津の四季島皇帝生活   作:阿鬼羅

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羅先防衛戦

羅先シェナ半島の付け根に位置し現在は四季島軍満洲方面軍の補給拠点となっていたこの街は南北に伸びる街道と西側に低めの丘があった8月12日時点で守備隊として第28師団第83歩兵連隊師団砲兵1個大隊軍本部付機関銃1個中隊第7騎兵旅団第20騎兵連隊第3騎兵中隊で編成されたジャニングス大佐率いるジャニングス支隊(4900名機関銃106挺野砲12門山砲4門9㎝臼砲12門装備)が展開していた、また海軍第8警備隊(400名機関銃12挺75㎜高角砲12門47㎜速射砲8門装備)海軍第2設営隊(600名機関銃4挺)そして港内には前日輸送船と共に到着した第2護衛隊所属の装甲フリゲート艦ロードリッツ、マーチロングの2隻と水雷艇4隻が停泊していた

 

 

 

同日11時半に哨戒中の飛行船が斉軍20000を捕捉羅先守備隊に通報ジャニングス大佐は戦闘準備を下令すると同時に海軍設営隊指揮官の門前大佐と海軍警備隊指揮官の岡本中佐に事前の取り決め通り指揮下に入るように伝えると同時に停泊中の艦隊に砲撃支援を依頼したこの日四季斉戦争屈指の死戦と言われる羅先防衛戦が開始された

 

 

12時10分飛行船3隻による空襲を敢行高射砲や高射機銃を持たぬ斉軍に打撃を与える

 

 

16時15分周来遠率いる斉軍17000が羅先近隣に展開降伏勧告の使者を羅先守備隊に送るも18時丁度に拒否される

 

 

羅先近郊斉軍司令所

 

来遠「敵は拒否したか」

 

参謀「はい」

 

斉士官「ここは攻めるべきです」

 

参謀「いえ明日にすべきです、日暮れが近い今からでは夜戦となります、そうなれば砲兵の効果的な支援は期待できませんし下手をすれば同士討ちも」

 

来遠「たしかにそうだ」

 

参謀「それに敵は画期的な夜戦支援機材を洛東江の戦闘で使用して李孟翼将軍の隊を撃破しております」

 

来遠「孟翼は猛将だそれを打ち破った夜戦支援機材か、攻撃は明朝とする、それまでに将兵たちに休息を取らせろ、よいな」

 

「「「はい」」」

 

来遠(明朝決戦かだが四季島がそれまで動かんか?、周辺警戒はやらせるか)

 

参謀「閣下いかがされました?」

 

来遠「参謀かいや四季島の連中が夜陰に隠れてなにかやるのではないかと思ってね」

 

参謀「周辺には警戒部隊がおりますが」

 

来遠「一応厳重に監視するように伝えてくれ」

 

だが事件はその日の夜起きた

 

ドン

 

来遠「どうなっておる何故敵の侵入を許した」

 

参謀「ですが警戒は完璧です」

 

来遠「完璧、完璧だと、では何故第2弾薬集積所と糧秣集積所を破壊された」

 

参謀「敵が狡猾だったとしか思えません」

 

来遠「まあよい、警戒を厳重にしろそれと、明朝の攻撃は、手を緩めるでないぞよいな!」

 

「「はい」」

 

翌13日8時斉軍の砲撃が行われたが塹壕に籠もっている四季島軍にこれといった被害を与えれなかった

 

これに対して斉軍は南北両側より突撃を敢行するが南側は道が細く事前に敷設されていた乱杭逆茂木鉄条網に阻まれ侵攻路を限定され密集した所を機関銃により殲滅されていった北側は距離の問題で部隊は少数であり勢いもそこまでなかった

 

第1次攻撃の失敗に落胆する斉軍司令部であったが。来遠は戦場での報告から敵の西側の手際が悪いことに気付いた、ここに展開しているのは岡本中佐率いる海軍警備隊と設営隊の戦闘部隊100名であった、陸戦教練を受けているとはいえやはり本職の歩兵には若干見劣りするものであった、無論その事は部隊を指揮している岡本中佐や総指揮を取っているジャニングス大佐も理解していたその為ジャニングス大佐は軍本部から与えられた装甲車4両を急遽警備隊支援に回していたこの4両で機関銃12挺を搭載していた、だが斉軍の攻撃は苛烈になっていた、南側の障害物の2割程が破壊され第1陣地を放棄その際第1大隊第2中隊長が戦死第3中隊長も重症を負った

 

 

ジャニングス支隊本部

 

伝令1「南防衛第2陣障害物3割が無効化されました」

 

伝令2「北側の敵は艦隊の砲撃で崩れつつあります」

 

ジャニングス「西の斜面に敵は?」

 

参謀「少数の敵が攻め掛かったようですがどうにか対処できていると」

 

ジャニングス「この夜が峠だな、それさえ乗り切れば近隣に展開している第7騎兵旅団が駆けつけよう、全軍に通達灯りを絶やすな照明弾やサーチライトだけでは無い松明や蝋燭を使って敵を見張るのだ」

 

「「了解」」

 

ジャニングス(そうだ今日の夜、夜さえ乗り越えれば予定なら騎兵旅団到着する、それに近隣に展開しているの第3艦隊も来援してくれるはずだ)

 

 

16時25分南側第2防衛陣が敵騎兵約100の突破を許したその後も敵騎兵による浸透攻撃を受けたその都度ジャニングスは副連隊長の春岡中佐や副官のアーリトン大尉に率いらせた臨時戦闘班(連隊本部や各大隊本部の炊事兵や経理係や港の補給部門や海軍設営隊非戦闘部隊500名)を投入し戦線を立て直した

 

18時を過ぎると両軍死屍累々となっていたこの時点で斉軍戦死者7500名あまり、四季島軍1500名あまりとなり一時的とはいえ再編のため双方は自然休戦状態となっていた、その間にジャニングスは精兵200名を選抜し挺身攻撃隊を編成斉軍砲兵陣地や野営地に攻撃させた

 

19時丁度斉軍砲兵が砲撃を開始するも10分程で挺身隊の攻撃を受け野砲40門を破壊されるその後も挺身隊は断続的に斉軍野営地陣地等を襲撃した

 

21時過ぎ斉軍司令所

 

来遠「またか、警戒部隊は?」

 

参謀「全員殺られました、首を全員斬られています」

 

来遠「被害の報告を頼む」

 

参謀「現時刻までに野砲68門兵員97名が失われました」

 

来遠「兵員はまだしも野砲がそんなにやられたか」

 

参謀「それに軍馬39頭が行方知れず81頭が殺害され糧秣約20日分が焼き討ちされました」

 

来遠「軍馬は奪われたのだろうな、糧秣も焼き討ちの他に持ち去られもしたのだろう」

 

参謀「それは」

 

来遠「すき放題させてしまったな、警戒を更に厳重にしろ、これ以上やらせるな、よいな!」

 

参謀「はい!失礼します」

 

バタン

 

来遠(にしても四季島軍め嫌な所を突いて来よる、軍馬120頭の喪失これが痛いな騎兵隊は今日の突撃で相当数が失われた、残りは300あまり、下手なとこで出せば全滅してしまう、夜戦か、最後の望みはそれしかないな)

 

来遠「誰か誰かおらんか」

 

従兵「閣下いかがなさいましたか?」

 

来遠「参謀を呼んでくれ」

 

従兵「はい、直ちに」

 

参謀「失礼します、何かありましたか」

 

来遠「うむ、参謀敵の援軍が近いと俺は思うが貴様はどう思う」

 

参謀「近いと思います、今日で2日目、早ければ明日の昼には来ると思っております」

 

来遠「そうか、攻めるぞ、全軍突撃用意夜戦だ」

 

参謀「了解しました」

 

 

22時過ぎ斉軍8000が夜襲のために前進南側第3陣地まで500mの所に展開し突撃体勢を取ったそして23時丁度突撃を敢行

 

 

来遠は剣を掲げ振り下ろしながら叫んだ

 

 

来遠「全軍突撃!!!足を止めるな」

 

「「「「わあーーーー」」」」

 

 

四季島大尉「敵だ!全員戦闘用意、司令部にこの事を伝えろ」

 

通信士「はい、直ちに」

 

四季島軍曹「撃て、近寄らすな」

 

タンタンタン

 

ダダダダダダダ

 

斉兵1「グハァ」

 

斉兵2「喰らえ」

 

タンタンタン

 

四季島兵1「グハァ」

 

四季島兵2「くそ死ね」

 

 

グサ

 

 

四季島中尉「探照灯を点けろ敵を照らし出すのだ」

 

四季島伍長「はい」

 

 

この夜襲は相当数の死者をそして混乱を双方に出していた

 

 

ジャニングス「戦況は」

 

参謀「まったくもって不明としか、現状では南第3陣地にて戦闘中としか」

 

ジャニングス「うむ、第3陣地には第2大隊2個中隊と機関銃1個小隊であったな」

 

参謀「はい」

 

ジャニングス「援軍をおくるしかないか、本部警備隊50名を送り出せサーチライトと照明弾は使っているな?」

 

参謀「はい」

 

ジャニングス「なんとしても持たせろ、いいな」

 

参謀「はい」

 

 

前線

 

 

四季島大尉「ええい、死ね」

 

パンパンパン

 

四季島曹長「大尉無事ですか」

 

四季島大尉「曹長かそっちも無事そうだな」

 

四季島曹長「はい、全く奴らどれだけ多いんだ」

 

四季島大尉「泣き言を言うな曹長、手を動かせ」

 

四季島曹長「了解です大尉」

 

 

夜戦は日を跨ぎ翌2時過ぎに斉軍に異変が起きた

 

パン

 

来遠「グハァ」

 

参謀「閣下」

 

斉士官「閣下」

 

来遠「参謀」

 

参謀「閣下、お気を確かに」

 

来遠「届か、なんだな」

 

参謀「かっ閣下!」

 

14日2時18分斉軍指揮官周来遠が狙撃兵の一撃を胸部に受けそのまま死亡、来遠の人望と武威によって成り立っていた斉軍の士気は崩壊指揮系統の受け継ぎも出来ずに四分五裂となり小部隊毎戦場を離脱し始めたその時

 

ドドドドド

 

ヒヒーン

 

四季島陸軍第7騎兵旅団が撤退する斉軍後方に展開し攻撃を開始した

 

坂島旅団長「全軍突撃1兵足りと生かして返すな」

 

「「「おお!!!」」」

 

四季島騎兵1「そら」

 

ザク

 

四季島騎兵2「喰らえ」

 

タン

 

 

ジャニングス「そうか第7騎兵旅団が来てくれたか」

 

参謀「はい」

 

門前「これで勝てますな」

 

ジャニングス「そうだな」

 

 

羅先の戦いは四季島軍の勝利で終わったが戦死傷者2700名を出す被害となった特に第1大隊は14日昼の段階で戦闘可能人数248名に減っていた対する斉軍は戦死傷者14000名以上となっていた。この報告を聞いたシェナ半島に展開する斉軍司令部は太田に展開する部隊から10000を引き抜き北方防備を命令するとともに本国に増援を要請した

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