銀河英雄伝説 ファニー・ウォー   作:ブッカーP

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第二章あとがき

 あとがき、という名の第三章への橋渡し。

 

 

 皆様こんばんは。

 

 拙作をお読みくださいまして、ありがとうございます。

 

 

 書き始めるまで長かったんですけど、予告した六話、書くのは結構早かったな。そう思いました。約12万文字書くのに一か月半しかかかりませんでした。まぁ、ハーメルンにはもっととんでもない連中がいますけどね。

 

 惑星フェザーンに島流し?されたヤン・ウェンリー少佐ですが、ほとぼりが冷めるまで適当な日々を過ごすのかと思いきや、待っていたのはフェザーンを舞台にした特殊作戦……に振り回される日々。腹に一物を抱えてヤンを振り回すムライ、振り回されるヤンに付かず離れず眺めては楽しんでるパトリチェフ、そして、歩くアドベン茶と化したヤン・ウェンリーに付いて行く冒険大好き少女フレデリカ・グリーンヒル。どうしてこうなった。

 

 

 第一章とは違い、第二章はアクション色の濃い内容となっております。帝国と同盟が角突き合わせる「前線」ですからね。それはしょうがないことです。折角、帝国の人間が普通に出てくる場所なのに、からみがないのも勿体ないですしね。

 

 おかげで、結構やりたいことができました。首飾りも動かすことができましたし、ヤンとフレデリカで探索旅行もやることができましたし(ところで銀英伝の原作には、緊急脱出用のポッドってあるんですかね。イメージはスター・ウォーズEP3冒頭のアレなんですけど)、スパイでもないのにスパイの真似事をさせることもできました。

 

 個人的に一番書きたかったのはフレデリカですね。エル・ファシルの馴れ初めがないこの世界で(一応馴れ初めを用意するプランはあるにはありました)、どうやって出会いを設定するか、というのは悩みで、考えた結果、箱入りが過ぎて日常に飽き飽きしているフレデリカと、望みもしないのにトラブルが降ってくるヤン・ウェンリーという図式になりました。今後、この二人、どうなるんでしょうね(というか、ヤンはもう外堀が埋まっている説もある)。原作、OVA、DNT、道原版、フジリュー版、フレデリカが一番キャラとして多様性あるんですよね。だからこそ、原作を逸脱しない程度に自由に書かせてもらいました。反応もなかなか良く、よかったよかったと一安心です。

 

 第一章の後書きで、題名を適当に決めて、あらすじも適当に決めて、却って書き始めるのが億劫になってしまいました。「幽霊戦艦」なんて、あらすじから膨らましていくうちに、前に書いていたあらすじと乖離したものになり、書いているうちに、第一章で同じネタやってるじゃんってことが分かって頭を抱え、紆余曲折した末にあんなストーリーになりました。絶対同じようなアクション脱出ものになんかしてやんねー、そう思いながら。

(当初は、幽霊戦艦の正体はオリキャラ艦ではなくて『ユリシーズ』のつもりだったんですけど、OVAの該当シーン見返して、ちょっと場所が遠いなー、それにユリシーズ消しちゃうと原作世界に影響でかいなー、ということで没になりました)

 

 「カジノ・ロワイヤル」なんて、まんま007のアレですし、皆様に馴染みのない競技ポーカー(テキサス・ホールデムという名前があるんですけど)の話をしてもしょうがないですからね。換骨奪胎の精神でやるしかありませんでした。ポーカーの心理戦についてあれこれ話をしてもしょうがないですし。第一、自分が書ききれるとは到底思えない。

 

 第二章を終えて、帝国側ではラインハルト、キルヒアイス、ロイエンタール、ミッターマイヤーの主要キャラが出てきました。次の章があれば、この四人は出てくるでしょう。ラインハルトとキルヒアイスは大体どう動かすかの方針は決まっていますが(今のところ)、双璧はどういう出番を用意しましょうかね。

 

 

 

 そうそう、忘れていました。いつもいつも感想、本当にありがとうございます。誤字脱字の指摘もありがとうございます。感想が多いと、次への活力に繋がります。あれだけ書いてくれたんだから書かなきゃ、という気にもなります。誤字報告は、辞書を引いて判断しています。ほとんど自分が間違っています。恐らく、小説を投稿している人の99.99%はそうだと思いますよ。みんな感想書いてね!自分も書くから。

 

 

 

 さて、第三章「首都ハイネセン」編ですが、帝国と同盟の激変の中、ヤンは両国に跨る陰謀に巻き込まれていくことになる(はず)。帝国の出番もがっつり増えます(たぶん)。今まで影の薄かったあの人とかあの人とか、どんどん出てくる(想定通りに話が進めば)。同盟の方もあんな人とかこんな人とか出てきますよ。フォークとか(あ、言っちゃった)。そして、今まであまり出さなかったオリキャラも出てくる(つもり)。

 

 そして、全く同じキャラのはずなのに、鏡の向こうにいるオブジェクトを見ているような群像劇。

 そういう風になればいいな。

 

 一応、今のところ考えている第三章構想はこんなとこです。あまり中身を書き過ぎると、それに引っ張られることが第二章で分かったので、あまり書かないことにしました。

 

 

 

第三章予告

 

風雲急を告げる帝国内戦!

 

 首都星ハイネセンに召喚されたヤン・ウェンリーは、自由惑星同盟軍の秘密図上演習に参加する。ヤンが参加するチームに与えられた任務は『帝国北軍を指揮せよ。どのような手段を使っても良い。全宇宙を征服せよ』であった。

 

 ヤンが組み上げた秘策とは──そして、南朝門閥貴族の重鎮、リッテンハイム侯が仕組む帝国統一計画とは?

 

 そして、最終戦争計画「ラグナロク」の正体とは──

 

1、祖国は危機にあり

 

2、血塗れのヤン(ブラッディ・ヤン)

 

3、ラグナロク

 

 

 

 さて、第三章はどうなるかな。ヤンの出番はあるかな。このままいくと、フレデリカの方が出番が多いや。どうしよう。

 

 では、エタらなければ、第三章でお会いしましょう。銀河人類社会のどこかで。

 


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