My Hero Battlefront ~血闘師緑谷出久~   作:もっぴー☆

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スイッチ2が発売したので第四十五話です。

今回もお待たせしました、心操虐もとい修行回です。ちょっとまとめるのに苦戦しましたがなんとか一から十までハッチャケれました。

心操君の死亡回数をダイスで決める小説があるってマ?



※感想で死亡回数に違和感がある指摘を受けて確認したら作者が作中の内容を間違えて覚えてたので死亡回数を少し修正しました。


第45話:新婚二千四百年目

 時刻は午前五時頃。俺心操人使はとある海浜公園に来ていた。

 新緑の季節に差し掛かる季節だが日の出の時間帯はまだ少し肌寒い。しかし潮の香りも含んだ冷たさはどこか新鮮で、身体の内外から浴びる磯混じりの風に不快感はなく、むしろ心地よかった。

 

 普段の俺なら起きるのに全然早いとか言って布団に包まり二度寝する時間帯だ。だというのに俺は今起きて遠出している。その理由というのが―――、

 

 「あ、おはよう心操君。朝大丈夫だった?」

 

 「おはよ。なんとかな。初めて始発電車に乗ったわ」

 

 この首席のお人好し、緑谷と修行するからだ。

 

 先日担任からヒーロー科への編入チャンスの話を聞いた俺は敵情視察を兼ねて宣戦布告しにいった。すると俺の言葉を緑谷がたいそう喜び、喧嘩を買うついでに一緒に修行する提案がされたのだ。

 布告相手の手を借りるのはどうかと思ったが、首席に力をつけてもらえるのは渡りに船というもの。今の俺はまだまだ非力だし利用できるもんは利用してやるさ。

 途中爆豪が何故か心配して携帯番号を渡してきたが……まあ今は置いておこう。

 

 軽く雑談をした後俺達は修行、の前に身体を慣らすべく準備運動をすることに。まあ準備を怠って身体を痛めてもしょうもないし構わないが。

 いっちにと入念に身体を解していく。長めの準備で身体が動くようになった頃、緑谷がそろそろいいかなと準備運動を切り上げた。

 

 「よし、それじゃあ走ろっか。僕の後ろを付いてきてね」

 

 そう言うや緑谷は走り出した。その速度は決して速くなく、軽めのジョギング程度の速度だ。本格的な修行はこの後だろう。ひとまず緑谷についていくように走ることにした。

 

 「意外と走りにくいな……」

 

 「砂浜だからね」

 

 歩道と違って柔らかい足場は勝手が違い普段通りとはいかない。足を取られる度に緑谷から歩き方のアドバイスをくれるが、すぐ身につくものでもなく試行錯誤をしながらの歩みになって忙しない。大変ではあるがひとまずスタミナと体幹だけじゃなく頭も鍛えられると前向きに考えることにしよう。

 一方の緑谷は笑顔のまま軽快に進んでいく。すげえな、一定の歩幅とスピードを維持してるのもそうだが素人目で見てもぶれがねえのがわかる。これがヒーロー科の、首席の実力か。

 

 「よし、少しスピード上げるね」

 

 しばらく走ったあたりで緑谷がそう言うと速度が上がりだした。少しと言ったが俺からしたら結構な速度だ。俺は置いてかれないよう慌ててスピードを上げる。

 それからしばらくエッホエッホと走り続けるがさすがに疲れが現れ始める。足場の不安定さもあり思ったより早く余裕がなくなってきた。

 

 「よし、それじゃあ声も出していこうか」

 

 「マジかよ、ちょっとキツイんだが」

 

 「ほらほら頑張って。さんハイ、僕らは無敵の雄英生ー♪」

 

 四苦八苦している俺を気にすることなく緑谷は声を出し始めた。

 ミリタリーケイデンスだったか?なんか昔の映画であったなこういうの。どういう効果があるか知らねえがやるって言うなら別に構わねえけど……。

 

 「ぼ、僕らは無敵の雄英生ー」

 

 「ゆーめはでっかくトップヒーロー♪」

 

 「ゆーめはでっかくトップヒーロー」

 

 楽しそうに歌う緑谷を追うように俺もなんとか声を出す。トップヒーローか。なれるビジョンは見えねえがそれくらいの気概を持って挑むのも悪くねえか。

 

 ……とはいえ疲れだしたタイミングにスピードアップと声出しまで追加されたせいで余裕がさらになくなる。走り出して既に十分程経過しているため脇腹が痛い……。

 

 「人から聞いた話ではー♪」

 

 「ま、待った緑谷……」

 

 「エスキモーの……どうしたの心操君?」

 

 終わらない走り込みに俺は待ったをかけた。少しは動けるつもりだったが砂浜での走り込みは思った以上にキツイ……。

 

 「ちょ、ちょっと走り込み長すぎねえか?本格的な修行の前に倒れそうなんだが……」

 

 肩で息をしながらなんとか呼吸を整える。満身創痍ってほどではないがこれじゃあ修行の前にダウンしてしまいそうだ……。

 

 「まだ十分走っただけなんだけどな……」

 

 「いや十分って相当キツイからな。後何分やるつもりだよ……」

 

 「えーっと、まあ初日は慣らしってことで…………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 後六時間かな?

 

 

 「待て」

 

 

 緑谷の言葉にガチトーンで返した俺は悪くねえ。

 

 「緑谷、今なんて言った?六時間?六分の聞き間違いか?」

 

 「え、六時間だけど?…………あ、もしかして短かったかな?半日の方が良かった?」

 

 「逆だ六時間ってなんだ六時間って!普通こういう走り込みに長時間かけないからな!?初日からこれとかおかしいと思わねえのかよ!?」

 

 「…………そうなの?」

 

 「そうなの?じゃねえよ!?お前最初にやった修行どんなだったか思い出してみろ!」

 

 「えーっと………修行初日、の前に師匠に殺気をぶつけられて気絶して、復帰直後に弟子入り決定。からのなんの準備もなしに二十四時間全力疾走を強制。途中から巨猪に追いかけ回されて速度を落とせば後ろから突撃をもらって最悪昇天。蘇生後そのまま続行だったかな。ちなみに比喩抜きで丸一日続いた」

 

 「予想を遥かに超える内容!?」

 

 こええよなんだよその修行!?いやこれを修行って言っちゃ駄目だ、中世の処刑法の一種だ。間違いない!

 らしくない声量で叫ぶ俺を見てマジかぁと頭を抱える緑谷。聞けばかつての自分より体力ある、心身万全、時間は四分の一ほど、全力疾走でなくジョギング感覚だからむしろ楽勝かもと思ったらしい。んなわけないだろ。

 

 「……もしかしなくてもまだ全然過酷?」

 

 「過酷って言葉で終わらせちゃいけないくらいには」

 

 そっかぁ……と呟くや緑谷は深く落ち込んだ。本来の過酷な修行を俺のために優しくしたつもりなんだろう。だが、元々の基準が狂ってるせいで全然優しくなってない。

 例えるならオールマイトとガチ戦闘で勝てって内容で、相手をエンデヴァーやミルコに変えたようなものだ。つまり焼け石に水。

 

 「……一応聞くが他にどんな修行をする気だったんだ?」

 

 「えっと…………背後から血法を振り回して迫る僕からひたすらウサギ跳び海浜十周……。足に重りを付けて逆立ち腕立て伏せ百回、大型車のタイヤを規定位置に運搬十回……を二十セット。後余裕があればその、鮫の出る海域まで行って素潜りと五メートルほどの穴を掘って埋めてをひたすら……したかった…………かな?」

 

 「」

 

 「……言っとくけど師匠はよく「駝鳥(ダチョウ)にも劣る理解力しか持ち合わせておらぬ貴様にその場での的確な矯正など期待しておらん。その放置しきった腐肉を削ぎ落としもって覚えるがよい」って言ってはこれが霞むメニューを組んでたよ。おかげで三途の川に行き過ぎて色んな鬼に出会ったっけハハハ……」

 

 「お前の師匠なんなんだよ……」

 

 「デス仙人です」

 

 絶句。死ぬわボケと叫びたい気持ちは黄昏る緑谷の前に失せた。なんだよその物騒な仙人。

 現実逃避がてら真偽を見抜きたいが、死んだ目で笑みを向けてくるコイツを見ていると誇張抜きかつ何度も死んでるんだなと察してしまい見抜くもクソもねえ。むしろ俺はそんな死人が出る修行に参加したんだと自覚した。してしまった。

 

 嗚呼、爆豪。お前の言っていた言葉を今完全に理解した。こいつと修行したらマジで死ぬ。誇張抜きで。

 本能が早く逃げろとやかましく叫び、警鐘が高速ドラムの如く鳴り響く。身体が芯から凍る感覚に見舞われ、顔色もおそらく青を通り越して紫になっている。

 

 「さてっ、休憩も挟んだし再開しよっか。ああ大丈夫。今ので長すぎって自覚したから二時間に抑えるよ。それじゃあ完走目指してもうひとつスピードアップ―――」

 

 緑谷が言い切る前に俺は走り出した。全力で、緑谷と真逆の方へ。つまり逃げ出した。

 

 「二時間でも無茶だわちくしょおおおおおおおおおおおおおッッッ!!!!!!!」

 

 全力で緑谷から逃げだす俺は急いでスマホを取り出しアドレス帳を探す。もちろん連絡先は爆豪だ。

 

 必死で手足を動かし逃げながら電話をつなぐ。普段ならなんとも思わないゆっくりと流れるコール音が非常にもどかしく感じた。

 

 『おい大丈夫か』

 

 「ば、爆豪!頼む救けに「ちょっと心操君、いきなりギア全開は身体が出来てないと危ないだけだよ」ギャアアアジェット緑谷あああああぶふッ!!?」

 

 『隈目ーーー!!?』

 

 ようやく爆豪と繋がり急いで救けを呼ぶ。が、突然隣に現れた何食わぬ顔の緑谷に恐怖し悲鳴をあげ、同時に足がもつれ転倒。盛大に頭から砂浜に埋もれた。

 

 極度の混乱と緊張状態、さらに恐慌に陥った俺はもはや正気を保ってられず…………倒れた衝撃と共に意識を手放すのだった。

 

 

 

 「ごめん驚かせちゃったかな。でも心操君もいきなり走り出すのはどうか……と……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「あ、やば。心停止してる」

 

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

 

 ふと意識が戻ると知らないところに立っていた。

 周囲を見渡すもどこもかしこも霧がかっており遠くをハッキリと見ることは出来ず、空も分厚い雲に覆われたように薄暗い。

 

 おかしい。俺はさっき死に物狂いで走っていたような?疑問を覚え足元に視線を移す。足元は砂浜でなく土。さらに辺り一面彼岸花が咲き誇り、流れる風にその身を揺らし踊っていた。

 前には海と錯覚するほどの広大な川。見ればチラホラと木造の小舟が浮いており、ゆっくりと対岸へ向かって漕いでいる人が見える。一名舟じゃなく自分の身体を漕いでいる鎌持った赤毛の女がいたが置いておく。

 

 俺はなんとなく察した。あ、ここ三途の川だと。

 証拠に服装は運動着でなく左前の白い着物に額に三角布。所謂死装束と天冠を着けている。

 何故死んでるんだと、さっきまでの記憶を辿ればそこには、あっとした表情を見せる緑谷と視界いっぱいの砂。携帯から聞こえる爆豪の叫び。

 

 「…………ふっ」

 

 それら全てを思い出し、修行中に死んだことを理解した俺は自身の最期を鼻で笑い俯き―――、

 

 

 「ざけんなチクショオオオオオッッ!!?」

 「ザけんなクソジジイイイイイッッ!!?」

 

 

 「―――えっ?」

 「―――あっ?」

 

 

 対岸まで届きそうなほどの叫び声をあげるのだった。いつの間にか隣にいた、同じ服着た褐色の男と一緒に。

 

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

 

 「えっと、こんにちわ」

 

 「……おう」

 

 雄叫びが木霊して少し、お互い見知らぬ人に叫ぶ姿を見られて少し気まずくなり、少しでも空気をマシにしようと俺は褐色の男性にとりあえずと挨拶を交わした。挨拶は大事だ。相手が誰であれ挨拶をすればひとまず話をする骨組みを作ることは出来る。そこから会話につなげられるかは知らねえが。

 

 「なんじゃなんじゃ亡者が叫んどる思うたらザップの(ぼん)かい」

 

 「そっちは見ない顔だね」

 

 どこからともなくしゃがれ気味の声が混じりだす。誰だと声の方角に顔を向けると霧の先から人が現れた。

 現れたのは和装をした如何にもな老夫婦。一見すればただの老人だが、その額には二本の立派な角が生えている。三途の川に角を生やした人となれば……この人たちはもしかして鬼なのだろうか。しかしザップと呼ばれた男がお久ッスと適当な挨拶をしてるあたり、悪い人……鬼ではないのだろう。

 

 「あんま警戒しなさんな。安心おし、服をはぎ取るだけさ」

 

 「剝ぎ取る時点で安心できないんですが。え、なんで?」

 

 「そりゃああたしの仕事だからねえ。奪衣婆って言えばどういう鬼かわかるでしょ」

 

 「そして儂が懸衣翁じゃ。常世じゃ二人合わせて万年ラブラブ夫婦鬼で通っとる」

 

 「ちなみにもうすぐ新婚二千四百年目じゃ。いぇーい」

 

 二鬼は紹介を進めていく。確か三途の川にいる服剝いて罪を測る鬼達だったか。そんな二鬼が本当にいたんだなと驚……くより先に通り名に困惑した。なんだよその通り名。三途の川名物かなにかかとツッコみたい俺は悪くないと思う。

 

 しかしお婆さんは待ってくれない。慣れた手つきで服に手をかけだした。ちょっと待ってください男でも恥じらいはあるんです。さすがに人前でパンイチになるのは……下着褌になってる!?

 

 抵抗むなしく俺の服はむしり取られ木に吊るされた。結果は善人判定だった。

 持った力を悪用せず、むしろそれで苦労しつつも頑張ってきたとして天国行きが確定だと太鼓判を押されたが、人前で褌一丁にされた恥じらいにより安座でべそかいてる俺の耳にはロクに届いてない。

 

 ……いや、正直に言うと恥じらいで泣いてる気持ちはわずかだ。ほとんどは死んでしまった事実を占めている。

 

 「ぐすっ、ちくしょう……なんで修行してただけで死ぬんだよぉ……」

 

 ここまで来た以上死んじまったことは仕方がないとどこかで納得している反面、もう両親や友人に会えない事実に心が参ってしまい情緒が安定せず涙が出てくる。俺の心はまだそこまで強く出来てねえんだよ。

 

 「なんだテメエも修行中に殺された口かよ?ウチのクソジジイみてえな奴他にもいんだな」

 

 行き場のない悲しみに愚痴を零すや男が驚いた反応をする。……そういえばこの人死んでるのにすごい冷静だな。

 

 「お兄さんも修行で死んだんすか……?」

 

 「おう、久しぶりにこっちに来たわ。まあなんだ同じ死に方した(よしみ)ってことでせっかくだから愚痴聞いてくれよガキンチョ。

 いやな、ウチんとこの師匠ドン引くほど修行狂いでよう、最近は俺の弟弟子のせいでたまーにこっちの都合なんてお構い無しに顔出して無理やり修行に連れ出すようになったんだよこれが。それが大事な予定があってもだ!」

 

 「はぁ……。さすがに大事な日にそれやられたらたまったもんじゃないですね」

 

 「だろおっ!?せっかくナタリーとジェシカの二人としっぽりヤれるとこまでこぎ着けたってのに、あんまりだッ!!」

 

 前言撤回。お前みたいなカス野郎はあの世に連れてかれてしまえ。

 しかもここ(三途の川)の常連っぽいし、絶対何割かは刺されてこっちにきてるだろこの人。それすら慣れてそうで恐ろしい。

 

 「しかも今回の修行は本当に酷いってもんじゃねぇ。イズクの奴がジジイに何も言わずに向こうに帰りやがったせいで拗ねやがって、その矛先が俺と魚類に行きやがったんだ!!」

 

 「なんじゃ、みど(ボン)の奴ついに帰れたのか。そりゃよかよか」

 

 「よくねえっすよ爺さん!」

 

 男は恨めしそうに、それはもう本当恨めしそうに語りだした。

 やれイズクがする予定だった鉄拳手合わせのしわ寄せがこっちにきただの、マイクロ単位で操作をミスると折檻される制御を二つ同時進行させられただの、目と鼻と耳を塞がれたうえで人喰い虎の群れに放り込まれただの、簀巻きで奈落に千本落下(奇襲付き)だの……それ本当に修行かと、緑谷とどっこいどっこいの内容だった。

 よく生きてるなこの人。いやここにいるから死んでるのか。とはいえ何回も死んでるってことは蘇生手段はあるのだろうな。死んじまった身としては羨ましい。

 

 ひたすら繰り広げられる男の師に対する愚痴が全体を通して恐ろしく、でも面白くもあり、もはや浮き世離れしすぎてコメディみたいで、おかげで少し心が落ち着いてきた。死後の世界で初めて知り合った人がこういう面白い人でよかったと思う。

 

 「修行ってどこも過酷なんすね。俺もちょっと体育祭に向けてそいつの修行に参加した結果今世とさよならバイバイですよ」

 

 「まさか裸獣ちゃん以外にもそんな無茶な修行をする子がいるんだね。一度見てみたいよ」

 

 「そいつの知り合いが命の危険を感じたら迷わず連絡入れろって言ってたんすけど、死んでようやく意味を理解しました。はあ……緑谷の奴、こっちに来たら覚えてろよ……!」

 

 「……ん?ミドリヤ?」

 

 とはいえアイツが来る頃には俺の魂はどうなっているのだろうか。三途の川があるってことは輪廻転生もありそうだし、もしかしたら来る前に転生してるかもしれない。そうなったら閻魔大王あたりに頭を下げて緑谷がこっちに来たら殴ってもらうよう頼み込んでみるか?

 なんてことを考えてたら三人が顔をしかめてこちらを見ていた。ど、どうしたんです?

 

 「おいガキンチョ。おめえもしかしてイズク・ミドリヤの知り合いか?」

 

 「え?」

 

 イズク・ミドリヤ?と一瞬違和感を持つが外国じゃ姓と名は逆だったと気付き、名前を反復する。イズク・ミドリヤ。ミドリヤ・イズク。緑谷出久……?

 そういえば話のところどころにあいつの名前が出ていたと思い出し、この人もしかして緑谷の関係者なのかと考える。

 多分悪いことにはならないだろうと思いそうですと頷く。念の為特徴も説明すると三人は少し固まった後、吹き出すように笑い出したのだった。

 

 「だーっはっはっは!マッジかよおめえイズクの知り合いかよ!」

 

 「なんだいなんだい!いくらなんでも世界が狭すぎるよ!」

 

 「まったくだ!ここ半世紀でも五指に入る偶然じゃわ!」

 

 さっきまでの固まった空気はどこへやら、打って変わって三人はとても嬉しそうに笑いだしバシバシと背中を叩き出す。痛い痛い、ちょっと叩くのやめてください。てかお婆さん力強ッ!?

 

 「いてて……。お兄さん何者なんですか?緑谷の知り合いってのはなんとなくわかりましたけど」

 

 「俺か?知り合いもなにも俺はあいつの兄弟子だ。つまりアイツにとって敬い奉る偉大な存在なんよ」

 

 「……偉大?」

 

 「おうこらテメエいい度胸だなテメエ。信じてねえなら後であの陰毛に聞いてみろ。斗流血法の使い手にして心から尊敬する偉大なる大先輩ザップ・レンフロ様に出会えたってな。あの陰毛ならぜってえ食いついてアレコレ言いつつ最後には僕の尊敬する先輩ですぅ~ってジャパニーズツンデレをかましてくるぞ」

 

 言葉を信じなかったのが気に食わなかったのかメンチを切りながら詰めてくる。面倒な絡み方してくるなこの人。本当にこれがあいつの兄弟子なのかと疑問に思ってしまう。

 

 ……が、鬼のような修行を楽しく敢行するアイツの姿を思い出したら似たもん同士かと納得。デス仙人といい兄弟弟子といい、斗流の人たちってのは揃って滅茶苦茶なのか?

 

 今どこからともなく心外ですといい声(cv緑◯光)で怒られた気がする。いやそれよりもだ、後から聞いてみろって言われても俺もう死んでしまってるんだが……。

 

 「イズクと修行中なんだろ?だったらあいつが蘇生してくれっから心配すんな。俺たちゃ爺に嫌って程殺されまくってるおかげでこういうときの蘇生手段を完璧に覚えてんだよ。まったく自慢できねえがな。

 そんであいつは……何回だったか、最初のころに百回は死んで生き返ったっけか?」

 

 「合計三百八十一回じゃな。ちなみに修行以外の臨死体験を合わせたらもう少し行くのう」

 

 あいつそんなに頻繁にこっち来てたのかよ……。そりゃあそんだけ死んでりゃ二鬼が楽しそうに話題に出すしあいつの死生観がぶっ壊れるのも納得……いや壊れても命は大事にしてほしい。

 

 「婆さんや、みど坊との修行で事故死してるだけならほっといていいのこりゃ」

 

 「そうだね。勝手にみど坊が生き返らせてくれるでしょ。しっかしあの子の友達とはまぁた面白いところで縁が出来たねえ。あの子は元気にしてるかい?」

 

 「……まあ俺を鍛えるがてら殺すくらいには元気です」

 

 「こりゃあ相当元気が有り余ってるようじゃの!」

 

 ハッハッハと笑う一人と二鬼に俺はついていけず、ただただその場で苦笑いをするしか出来なかった。なんだこの空間、一般人にはしんどすぎる。

 

 「おっ、言ってる間にタイムリミットだな」

 

 ザップさんがそう言うと俺の身体が薄れだしていた。これは蘇生されているってことだろうか?

 

 「なんじゃせっかくみど坊の話で盛り上がれそうじゃったのにのう」

 

 「もう少し蘇生を遅らせてもいいのにねえ」

 

 いや蘇生出来るなら早いに越したことないですから。人間蘇生が遅れるほど死亡及び後遺症の恐れが跳ねあがりますし。

 

 「ま、縁があればそのうち会うだろ。俺がどれだけ偉大か聞いとけよ陰気坊主ー」

 

 「陰気て……、そういえば名前言ってなかったか。俺の名前は心操人使です。偉大かはともかく聞いておきますよ」

 

 「修行も程々にしてやれとも言っておけー。儂らが言ってたと言えば少しはマシになるじゃろ」

 

 「ま、それでも後何回かはこっちに来そうだけどね。今度きたら飴ちゃんでもあげるよ」

 

 「ハハ……」

 

 一人と二鬼からワイワイと別れの挨拶をもらい、最後に修行頑張れよと告げられたところで俺の身体は薄れ消え、同時に意識が暗転するのだった。

 

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

 

 「ぶはぁッ!?」

 

 「あ、よかった起きた」

 

 暗転してすぐに引っ張り上げられるように意識が覚醒した。跳ね起きるや肺が酸素を欲しがっており、必死で呼吸をして酸素を取り入れる。

 スーハーと呼吸を繰り返し辺りを見回す。目に映るは淡く光る蒼い空。わずかに浮かぶ白い雲。光に当たり煌めく海。安堵する緑谷の顔。

 ……どうやらあの世から帰ってこれたようだ。

 

 「本当ごめん、ちょっとやりすぎちゃったかな。身体は大丈夫?」

 

 「た、多分……なんか胸辺りが痒いな?」

 

 「蘇生するのに身体に穴開けちゃったからだね」

 

 「ああ、それでか……穴!?」

 

 「ああ待って待って、開胸心臓マッサージしたわけじゃないから。ここ見てここ」

 

 穴開けたってなんだよ。物騒すぎる言葉に驚き言われた部分を見る。見ればほんのり赤くなっており、血を擦ったような後があった。

 聞けばショックで心停止してたらしく、急いで心臓マッサージをしたらしい。その際毛穴程度の穴から血を侵入させて血手をつくり直接心臓マッサージしたとのこと。……もしかしなくてもかなり精密作業なんじゃ?

 

 「そこは師匠にみっちり修行をつけてもらったから大丈夫。僕も同じ手段で何度も蘇生してもらってるから効果はお墨付きだよ。血も混ざらないようにちゃんと固めて保護しながら蘇生したから安心して」

 

 すごいでしょと楽しそうに、でも死んだ目で自慢してくる緑谷。いやまあすげえのはなんとなくわかるが何度もお世話になってるのは誇るべきじゃないだろ。そんな目するくらいなら師の修行(蛮行)を抗議するべきだ。してこれなのかもしれないが。

 

 「嘘ついてるように見えねえし、三途の川に三百八十一回行った話もあながち嘘じゃねえんだな」

 

 「あれ?三途の川に行った回数言ったっけ?いやそもそも僕二百から先は覚えてないんだけど……?」

 

 「向こうで懸衣翁さん達が楽しそうにそう言ってたからな」

 

 「ああなるほど懸衣翁さん達がね…………えっ?」

 

 懸衣翁の名前を出すや緑谷はぽかんと口を開け、目を見開き固まった。間抜け面を晒した緑谷。しかし一拍するやすごい勢いで詰めてきたのだった。落ち着け圧が強い。

 

 「えっ?待って、あの二鬼に会ったの?あの二鬼に!?」

 

 「ど、どの二鬼かはわからねえけど新婚二千四百年目の二鬼なら会ったぞ」

 

 「OK一発でわかった。相変わらず仲睦まじいようで。……それにしても三途の川であのお二鬼に会った?他人の空似?いや僕を知ってるしラブラブさからして正真正銘同一人物なはずだ。なのに会えた?国どころか世界も違うのに?もしかして三途の川自体はあらゆる場所から繋がってるひとつの集積地?あらゆる場所から魂の集う……にしては見かける人はかなり偏りあるような?あ、もしかして宗教が関わってる?西はキリスト教とかになるし東は仏教と別れてて日本でも親しみがあるから心操君にも出会えたとか……?あれ、だとしたら本場であるインドの人とか見かけないし僕もザップさんも別に仏教徒でもない。じゃあ地域?でもザップさんは日本人じゃないし……いや師匠が日本人で斗流も日本関係としてぼくらも一括りされてる?ライブラの面々は三途の川に来たことないらしいしそうなると日本と深く関わりを持つ人で限定される?そうなると以前見かけた腕四つにお腹に口を持った人や首から上に胴体生やしてた人もH・Lの住人と見せかけて日本人だったのかもしれな……いやあれ本当に日本人なのか?認めたらなにか駄目なような気がそもそも前提が訳わからないブツブツブツブツブツブツブツブツブツ…………」

 

 「お、おーい。帰ってこーい」

 

 すごい勢いでブツブツと呟く緑谷が怖いが話が進まないので揺する。すると思考に耽っていたことに気付いたのかハッと正気に戻った。

 

 「ご、ごめん。まさか会えるとは思ってなくて。えっと、二鬼とも元気だったかな?」

 

 「ま、まあ服ひん剝いてくる程度には。あ、それとお前の兄弟子を名乗る男にも会ったぞ。ザップって褐色の男なんだけど……」

 

 「えっ」

 

 ついでとばかりに兄弟子を自称する男の名前を出すや緑谷は再びぽかんと口を開け目を見開き固まった。間抜け面を晒した緑谷は一拍するやさっきと同じようにすごい勢いで詰めてくる。だから落ち着け圧が強い。

 

 「もしかしてザップさんにも会ったの!?あの褐色銀髪でチンピラ然としてて口もオツムも悪くてよく同類(チンピラ)に喧嘩ふっかけてはカツアゲしたり股間で脳を動かしてるせいで女癖が悪くよく刺されてるあのザップさんに!?」

 

 「お前容赦ないな??????

 

 褐色銀髪のチンピラ然としてる人ならあってるが…………なあ緑谷、あの人からお前が敬愛する偉大な兄弟子って聞いたんだが仮にもそんな人に辛辣すぎねえか?悪し様にもほどがあるぞ。いやまあ女二人引っ掛けてその、エロいことしようとしてたあたり後半は間違ってないだろうけど。つかやっぱ刺されてたかあの人。

 

 「ま、まあカタギに喧嘩は売らないからまだ屑の極みじゃないはず……。

 ……そりゃあ僕だって仮にも同じ流派の兄弟子を悪し様に言いたくないよ。だけどあの人のクズさは純真無垢なうちの上司(クラウスさん)泣かせてるし……。

 

 だいたいあの人は自分勝手がすぎるんだ。小さいものだとアレ買ってこい〜だの、コレ代わりに持ってけ〜だの色々と押し付けてくるし。別にそれ自体は構わないんだけど頼まれたおつかいが避妊具だったり届け先が借金先で取り立てを嫌がったからとか情けない内容が多くて頭が痛くなるんだよ。さらには適当なこと言って仕事中にご飯を集ってきたりなにかにつけて奢らせてきたり、あー後女のハシゴするのに足として使ってきたときもあったっけ。いい加減我慢出来なかったんでわざと抗争のど真ん中に振り落としてやったらマシになったけど今度はレオさんを足にしちゃって逆に申し訳なくなったし。本当あの人にはどれだけ頭を痛めたかブツブツブツブツ…………」

 

 再び凄まじい早口になる緑谷。マジであの人の言った通りに愚痴りまくってるよ。

 

 「…………まあ、それと同じくらいあの人には感謝しているけどね。

 周りが僕を甘やかす中であの人は自分がどれだけ甘くて無力だったか教えてくれたし、それでも最後は背中を押してくれてようやく半歩進むことが出来たんだ。ザップさんがいなかったら多分ここに僕はいない。だからまあ……心から尊敬する先輩ってのも間違いじゃないかな」

 

 そんでマジで尊敬する兄弟子だと認めたよコイツ。弟弟子に対する理解度たけえなあの人。

 兄弟子の話をしたからかノスタルジックになっている緑谷。だが俺の視線に気付くや顔を赤らめブンブンと頭を振り、誤魔化すように気合を入れ直して修行を再開しだした。

 

 「よ、よし!ザップさん達も元気に修行しているのはわかったし僕らも気を取り直して修行をやっていこう!」

 

 ……ャリチャリチャリ

 

 「……いいけど加減してくれよ頼むから」

 

 チャリチャリチャリチャリチャリガシャン!

 

 「か、加減するよ、うん。ま、まずは走り込みだけど二時間でもしんどいって言ったしここは一時間に抑えようか!そして五十キロの重り付けて打ち合いをしてタイヤを転がして砂をこれでもかと掘り進めて……」

 

 BOMBOMBOMBOMBOMBOMBOM!

 

 「……ってさっきからいったいなんの音―――」

 

 

 「死!!!!!ねぇッ!!!!!!」

 

 ゴッ!!

 

 「モキャポッ

 

 

 下手くそな誤魔化しをしながら全然加減出来ていない特訓(処刑)メニューを早口で捲し上げだした次の瞬間、緑谷がすさまじい勢いで吹っ飛んでいった。

 反射的にそちらに目を向けると、そこにはキリモミして砂浜に突っ込みスケキヨと化した緑谷と、爆煙を巻き散らしながら膝蹴りを食らわしてヒーロー着地する全身汗まみれの爆豪だった。

 

 ぜえーはあーと肩で息をしながらズンズンと緑谷に向かう爆豪。電話してからどれだけ経ったかわからないが、汗塗れの姿と堤防の上で放り出されてカラカラと音を鳴らす自転車を見るに全力でこっちに向かってくれたと察した。

 俺は手を合わせて拝んだ。主に感謝と申し訳なさで。

 

 そんな俺に一瞥するや眉間をさらに深め、もがく緑谷の足を掴み引き抜き放り捨てる。

 あたた……と起き上がる緑谷はしかし、視界にすごい形相の爆豪を捉えるやそのままゆっくりと向き直り正座をした。一連までの動作を慌てるでもなく行うあたり慣れすぎだろお前……。

 

 「デク」

 「はい」

 

 「おいデク」

 「はい」

 

 「こらデク「はい」テメエデク「はい」テメエこらデク「はい」おいこらデク「はい」ほんとデクテメエ「はい」マジでデクテメエ「はい」おめえデクよおデク「はい」」

 

 

 

 「加減!!!!!!しろやっ!!!!!!!!」

 

 「ご、ごめんって!僕も彼に言われて自覚したからアイッダアァ―――!!?

 

 

 返事の応酬の後一拍、爆豪のウメボシ(グリグリ攻撃)が炸裂した。緑谷のこめかみからグリグリ……どころかゴリゴリと音が鳴り、あまりの痛さからか悲鳴を上げもがきだす。その無様な姿に、俺はヒーローを目指す身としてはどうかと思うが、ざまあと思うのだった。……今メキョって音したが大丈夫なのか?あ、ポイ捨てされた。

 

 「こめかみが……こめかみが潰れる……」

 

 「潰れて死ね!!……おい隈目、俺が間違ってた。こいつは見張ってねえと駄目だ、いつ人殺しになるかわかったもんじゃねえ。監視も兼ねて俺も付き合ってやる」

 

 「ア、ハイ」

 

 一息にそう告げるや転げ回る緑谷を踏みつけて説教に戻る爆豪。前々からのやり取りでなんとなく察してたがコイツも結構苦労してるんだなと、口悪くも俺のことを心配してくれる爆豪に同情する。メッチャ睨まれた。

 これでもかと釘を刺し終えたところで緑谷は爆豪の説教からようやく解放。シワシワピカ◯ュウみてえになっていた。ちなみにシワシワになっても修行を中止する気はなく、爆豪監視の元改めて修行を続行することになったのは言うまでもない。

 

 幸いというべきか、その後は爆豪が手綱を握ってくれたおかげで幾分かマシな修行にはなったのだった。

 

 

 

 「やば、打ち所悪かった」

 「隈目ええええええッ!?」

 

 「さ、三分は息継ぎなしで大丈夫と思ったんだけど……」

 「隈目ええええええッ!?」

 

 「あーっと心操君吹っ飛んだ」

 「心操ううううううッ!!?」

 

 

 

 まあ本当に幾分かマシになっただけで死ぬ時は死ぬんだが。

 

 五回。今日俺が老夫婦に会った回数と緑谷のこめかみが潰れた回数である。

 お婆さんから慰めにもらった飴はコーヒー味だった。

 

 




心操が舐める二鬼のコーヒー(飴)は苦い(ボトムズ次回予告)


・心操君の死亡回数思ったより少なくね?
筆者「さぁて皆様お待ちかね心操君の死亡回数ダイスだ!90とか出たらどうしようかねえそぉい!(暗黒スマイル)」

心操君の死亡回数【1d100:5】


_人人人人人人人人人_
> 死亡回数1d100:5 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄



心操君が頑丈すぎるのかかっちゃんが超絶頑張ったのか……。読めなかった、このリハクの目をもってしても!




・奪衣婆
三途の川勤務の鬼。やってきた死者の服を剥ぎ取る。あらゆる存在の服を剥ぎ取るため実は相当強い。緑谷が元気にしてるのを聞けて喜んでる。
旦那が好き。語らせたら四時間は喋る。

・懸衣翁
三途の川勤務の鬼。嫁が剥いだ服で罪の重さを量る。あらゆる存在の服を担いでるため実は相当強い。緑谷が元気にしてるのを聞けて喜んでる。
女房が好き。語らせたら四時間は喋る。

・ザップ
斗流血法一番弟子。久々に三途の川に来た。今回は滝つぼにて沈溺。
思いがけないところで弟弟子が元気にしてるのを聞けて喜んでる。その後師匠達に話したら機嫌が良くなり修行が激しくなった。出久へのヘイトが上がった。

・裸獣汁外衛賤厳
久々に糞虫たち(愛する弟子たち)を連れ帰りに来たら出久が勝手に帰ったことに酷くご立腹。怒りと寂しさを埋めるように残った二人に修行をつけてる。
ザップが蘇生後出久が元気に友達に修行をつけてる皆を伝えたら少し機嫌がよくなった。しかし斗流の端の端に指をかけてるかも怪しい無能の身で有象無象へ鞭撻するとは(キシャシャキシャアキキシャキシャ)よほど己が浅薄を慥かに(キシャキシャシャキシャ)認識しておらぬようだな(キシャシャキシャア)

・緑谷
斗流血法二番弟子。かつてないほどの寒気が走った。

・ツェッド
斗流血法三番弟子。なんか知らん人から失礼な事言われた気がした。

【誤字報告】

雪森さん。 ドラッグスラーさん。 ちはやしふうさん。

誤字報告ありがとうございました。
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