My Hero Battlefront ~血闘師緑谷出久~   作:もっぴー☆

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前書き
最近エルデンリングが再燃したので第五十話です。

大変お待たせ致しました。心がアレなってモチベがフェイタリティしたりちょっと書いてる文と組んでるチームに矛盾生じちゃっていくらか書き直しするハメになったりして気づけばの半年くらい経ってました。時間経過早杉謙信。


それはそうと嬉しいことに桜女美井奈@安易なメス堕ち絶許委員会様からAI生成のファンアートを頂きました。

https://img.syosetu.org/img/user/v2/9338/712/259539.png

こういうの初めていただいたんでモチベ爆上がりでした。ありがとうございます。
緑谷がダサ文字TじゃなくYシャツジーンズになってるの個人的に解釈一致。KKママが頑張って矯正したんだろうなあとか思ったり。


第50話:アバババババババババババ

 

 『さぁ〜あっという間に後半戦だお前ら!B組隆盛だが一千万は依然A組の頭に!コイツを取らなきゃ身内同士の椅子取り合戦になっちまうぞ!目指せ下剋上!!』

 

 騎馬戦開始からちょうど半分をすぎた頃、轟チームが緑谷達へ牙を剥いた。

 対峙した轟の表情は冷たくもしかし、瞳にはコイツに負けたくないという熱が込められているのがよくわかる。それは騎馬である飯田、八百万、常闇も同様で、その表情から格上に、首席に、友に勝ってみせるという覚悟が垣間見える。

 

 「周りが邪魔だな」

 

 だがあくまで団体戦。高得点のハチマキを求めいくつものチームが何度も狙い群がってくる。仕方のないことだが緑谷と一騎打ちをしたい轟にとって彼らの横やりは極めて煩わしい。

 

 「わりいがお前らに時間をかけるつもりはない。八百万」

 

 「ええ、準備できました!」

 

 時間がもったいないと轟たちはすぐさま対処に移った。

 八百万の背中は膨れ上がり、同時に非常に大きいな、光とは無縁と言わんばかりの黒い布が飛び出てくる。人一人以上覆えるそれをそのまま隣の常闇へシフト。すぐさまその身を包んだ。

 

 「こちら暗幕布ですわ。どうですか常闇さん!」

 

 「深淵と見紛うほどの闇、なかなかに馴染むぞ……!これほどの闇ならば……」

 

 「俺ノパワーモアゲアゲダァッ!!」

 

 漆黒の布を纏ったことでダークシャドウは巨大化し、咆哮を上げた。

 常闇の個性であるダークシャドウは闇が深ければ深いほどその力が増す。暗幕布で光を断ったダークシャドウはその姿を普段の倍程に大きくし、漲る力に高揚した。

 

 「ドリャアッ!!」

 

 ドガアァンッッ!!

 

 もちろん大きくなったということは相対的にパワーも上がるということ。ダークシャドウはその巨腕を振り上げ、拳を地面に叩きつけた。

 向上したパワーによる一撃は凄まじく、スタジアムにちょっとした地震を発生。観客席にも響くほどの揺れに周囲の生徒達は足を取られてしまった。

 

 『常闇のダークシャドウ、巨大化したと思ったらすげーパワーで地面を殴ったー!こいつぁ地震速報待ったなしだー!!』

 

 「じっとしてろ」

 

 実況を他所に今度は轟が仕掛ける。あらかじめ八百万が創造した鉄棒を地面へ滑らし、そこを起点に氷が走った。氷は足を止めた騎馬を次々と巻き込み足を奪っていく。

 同時に半月を描きちょっとしたフィールドを形成していく。緑谷を逃さぬよう描かれた輪はさながら円形闘技場(コロッセオ)だ。

 

 「ついでだしもらってくぞ」

 

 「あっコラ!?」

 

 「あ、せっかくだし僕ももらっていくね」

 

 「ちょっと!?」

 

 そしておまけとばかりに凍らされ動けなくなった生徒達へ向け轟が突撃。満足な抵抗も出来ず次々とハチマキを奪っていく。まともに動けぬ騎手などただの的だ。そして緑谷もちゃっかり参加。大半のハチマキが二人の元に集まるのだった。

 

 「あめえ!泡瀬の溶接はそう簡単に取れねえぞ!」

 

 そんななか鉄哲は額に溶接されたハチマキを指差し自分事のごとく自慢した。

 泡瀬の個性である溶接は触れたものなら生物から無機物まで、あらゆる物質を分子レベルで結合させる個性だ。先の競技でもロボットをくっつけ合い無力化させる活躍を見せている。

 そこに鉄哲の個性であるスティールで金属化した額に溶接したことで生半可な力では引き剥がせない鉄壁を発揮。実際轟も簡単には取れないと察し放置を決め込んだ。

 

 「それ頂き」

 

 「あっ?」

 

 が、例外はどこにでもあるのだが。

 ヒュパッと空気を切り裂く音が鳴り、風が鉄哲の顔を撫でる。同時に溶接されていたはずのハチマキがフワリと宙を舞い、重力に従いそのままヒラヒラと落ちるのであった。

 呆気に取られる鉄哲チーム。いち早く復帰したしょうゆ顔の少年―――瀬呂が急いで個性であるテープを飛ばし取ろうするも時すでに遅し。ハチマキは血糸に巻かれ緑谷の手元に収まるのだった。そこでようやく鉄哲は再起動し慌てふためいた。

 

 「なっ、テメ、いつの間に!?どうやって取ったんだおい!?」

 

 「ハチマキと額の隙間にこれ(焔丸)を入れただけだよ」

 

 「ハァッ!?」

 

 方法は単純。鉄哲に近づいた緑谷は焔丸で溶接部分を切断した。それだけである。ただしハチマキと額のわずかな隙間を、不安定な足場の上で、動く相手から認識される前に、相手を傷つけることなく取り除いたと注釈が入るが。

 

 サラリとやってのけた神業に鉄哲達は驚愕の顔を浮かべるが、向こう(H・L)じゃこれくらい出来ないといけない場面は嫌というほどある。例えばレオの眼を経由して見える線に沿って斬らないと再生及び増殖する魔導生物や三つのチップを同時にかつ順番に破壊しないと散布されるややこしいギミックを仕込んだ大量破壊兵器とか。

 それらに対処するには豊富な知識とそれを行える技術と度胸が必要で、ライブラの面々は毎度それらをやってのけているのだ。

 

 やってのけれなかったら?世界が崩壊するだけですが何か?だからクラウス達戦闘員はもちろん、非戦闘員すら一流の技術を駆使して命がけで戦う。鍵屋のユリアンなんて見てみろ。事務所を締め出された時針の穴ほどのか細い鍵穴をこじ開けて事務所のセキュリティを短時間奪取し返してみせたぞ。*1本当化け物揃いだなこいつら。

 

 閑話休題。ちくしょー!と叫ぶ鉄哲達を他所に緑谷は轟の元へ向かう。ようやく邪魔者を片付けた二人は改めてフィールドの中心に戻り互いに対峙した。

 

 「邪魔はなくなった。今度こそ奪るぞ緑谷」

 

 「行かせてもらうぞ緑谷君!」

 

 「いいよ。かかってこいチャレンジャー」

 

 氷の中心にて緑谷の手招きを合図に改めて一騎打ちが始まり、飯田はドルンとエンジンを吹かし走り出した。 

 早速ハチマキを奪わんと暗幕布を纏ったダークシャドウがその巨腕を頭めがけて突きだしてくる。速度の乗ったそれはまさに騎兵のチャージの如く。

 緑谷は瞬時に焔丸を形成しこれを迎撃。ダークシャドウの剛腕と血刃が激突した。

 ガァンッ!と力同士がぶつかり合う音を鳴らし一瞬の拮抗後、互いの攻撃が弾き合う。初撃は互角、仕切り直しだ。

 

 「マダマダイクゼェ!!」

 

 絶好調のダークシャドウは拳打のラッシュを繰り出し、これに緑谷も負けじと焔丸を振るう。

 両者の攻撃がぶつかる度に火花を散らし弾かれ合う力と力の応酬。一歩も引かぬ攻撃の激しさに内心「あれハチマキじゃなく命(タマ)取りにいってね?」と考える人が続出しているがそれは置いておく。

 

 『常闇のダークシャドウのラッシュラッシュラーッシュ!まるでス◯ンドのオラオラみてえな攻撃の嵐だ!それを刀一本で捌いてる緑谷も底が知れねえぜ!!』

 

 「俺も忘れんなよ」

 

 『さあここでド本命の轟が仕掛けるー!』

 

 ダークシャドウの攻撃に集中しているところに轟も攻撃に参加。握られた鉄棒を使い再び氷が走った。パキパキ音を鳴らした氷は緑谷チームの足へと牙を向ける。

 

 「灼け」

 

 だが緑谷も轟への警戒は怠っていない。棒を地面に近づけた時点で緑谷は焔丸を地面へ向けて糸のように伸ばし、技の起こりに合わせて点火した。

 

 「!!」

 

 導火線を伝うように火は巡り、氷へ到達するやボンッ!!と小規模の爆炎を巻き起こす。これにより氷は緑谷へ牙を向く前に砕け散り、その結晶がスタジアムを舞い煌めくだけに留まるのだった。

 

 「奪(ト)ッタ!!」

 

 しかし片方(轟)に対処すればもう片方(常闇)へ隙を晒すことになる。轟の攻撃に目を向けたところを隙ありと、ダークシャドウはその巨腕を緑谷の頭目掛けて伸ばした。その勢い、ハチマキでなく首を奪るが如く。

 

 ガキンッ!!

 

 「ヌオッ!?」

 

 「むっ!?」

 

 だが全て想定済み。空いたほうの手を振りあげるやその巨腕は弾きそらされた。驚く常闇とダークシャドウの視線の先には先ほどまでなかった刀が緑谷の手に握られていた。

 

 

  「斗流血法(ひきつぼしりゅうけっぽう)・刃身の拾弐(じんしんのじゅうに)」

 

 「双炎(そうえん)・焔丸(ほむらまる)!!」

 

 

 双炎・焔丸。斗流の基本のひとつである焔丸の派生であり、一回り細身にした焔丸を二刀流で運用する技である。

 一撃の威力は焔丸に譲れどその分手数は此方のほうに軍配が上がる。強度も変わらぬため対複数戦にうってつけの武器と言える。

 

 『緑谷チーム華麗な二刀流で轟チームの猛攻を捌き切ったーッ!マジかよ氷の出がかり潰すとか未来予知でもしてんのか!?』

 

 『アイツは分析が得意だ。普段から授業で見てるから出がかりを予測出来ているんだろ。後は経験の差ってやつだ』

 

 即席ながら強力な連携を対処された轟チームだがこの程度では怯まない。元々緑谷の実力は頭一つ抜けていることを皆自覚している。今の攻撃で決められると思う生徒はこの場にいない。涼しい顔で捌かれたのは面白くないがその分奪いがいがあると闘志を燃やし再び連携を繰り出していく。

 

 ガキンッボンッドガンッと騎馬戦にあるまじき音が再び響きだす。迫るダークシャドウの手を緑谷は弾き、隙を突いて奪おうとする緑谷を八百万含めた三人が個性を駆使して妨害する。

 

 『一進一退、両チーム一歩も譲らなーーーい!信じられるかこれ予選なんだぜ!?今年の一年は活き良すぎだろ!』

 

 ハイライト再びと言わんばかりの白熱にプレゼント・マイクも盛りに盛り上げていく。実況を通じて熱は伝播していきスタジアムの盛り上がりは天井知らずだ。

 

 それに反比例して轟チームは焦りを覚え始める。こちらはダークシャドウを主体にした氷との波状攻撃。そこへ八百万の創造による搦手まで加えた攻撃をしているにも関わらず、未だに崩せずにいる。

 決して楽観はしていない。だが三対一にもかかわらず未だ有効打を与えれず時間だけが過ぎていく事実に各々焦燥と悔しさが滲み出てしまう。轟に至っては苛立ちすら覚えていた。

 

 「……チッ、思ったより騎馬が安定してやがる」

 

 舌打ちひとつ、ポツリと轟が呟く。

 ダークシャドウの力は緑谷だけに向けられてるわけじゃない。あれほどの力だ、受ければ騎馬にも相応の負荷がかかるはずだ。

 将を射んとせば先ず馬を射よという故事があるように、まずは文字通り騎馬のバランスを崩すなりし、攻略することも考えていた。不安定になれば対応しきれずハチマキに手が届くだろう、と。

 

 だが崩れない。一番負担がかかる前衛がどれだけ衝撃を加えても必死で耐えている。動きは止めれど崩れる気配がない。前衛を任されてるのはヒーロー科でなく普通科の生徒だと言うのにだ。

 

 しかし普通科と侮るなかれ。前衛を任されている心操は緑谷のトレーニングを文字通り死を乗り越えながらやり通した漢だ。このひと月で自力は相応に上がっているし、度胸だけならヒーロー科の面々にも後れを取らない。

 

 「普通科にも根性ある奴がいんだな」

 

 「そりゃどうも!そう思うならもう少し加減してくれよ!」

 

 「無理だ。緑谷に勝つにはお前も攻略しなきゃ―――」

 

 

 ―――カクンッ――― 

 

 

 ふと、轟の声が途中で途切れた。突然黙った轟に飯田達が訝しみ彼を見ると、そこには棒立ちの轟の姿があった。

 

 「わざわざそっちからかかりにきてくれてあんがとよ。チャンスだ緑谷!」

 

 「ナイス心操君!」

 

 ここで心操の個性が発動。向こうから話しかけてくれるなんて心操からしたら鴨がネギを背負って来たようなものだろう。ありがたくその油断を利用させてもらった。

 

 正直緑谷も油断は出来ない。戦闘自体は時間内どころか半日やっても問題ないがそれよりも他の生徒の動向が気になる。障害物走で同着一位を成した心操という例があるように意外なところから足元を掬ってくるやもしれない。なんだったら先ほどから姿を見せてない爆豪も気がかりである。

 故にここで心操の洗脳が効いたのは大きい。とっととハチマキを奪い離脱するべく轟へ近づいた。

 

 

 「いただき」

 

 パシリ!

 

 「へ?」 

 

 

 しかし忘れるなかれ、別にこれは緑谷と轟の一騎打ちではない。周囲は凍らされど別にリタイアをしたわけではない。

 その証拠に轟のハチマキは奪取された。常闇の纏う布から現れた黒い手によって。

 

 「ケヒッ。このツヤを落とした黒、ジェットブラックか。いいセンスしてるぜぇ」

 

 「ッ!何奴!?」

 

 「お前と同じだ常闇ぃ……。黒より深き黒、深淵を閨とする貴様の輩(ともがら)だぁ!」

 

 「なんだと……!?」ソワァ……

 

 全身が黒き声の主が―――黒色支配がヌルリと暗幕布から飛び出した。これには常闇のみならず緑谷達も驚く。

 

 黒色支配。個性は黒。影や黒色の物質などに溶け込むことが出来、隠れたり黒の中を高速移動したりなどできる個性である。某イカゲーの自色に潜るアレと言えばわかる人はわかるか。

 暗幕布が出されたタイミングでコイツは使えると判断した黒色は気付かれぬ内に飛び込み潜入。どちらかが大きな隙を晒す瞬間を今か今かとまっていたのである。漁夫の利を得るとは正にこういうことだろう。

 

 『残り二分!ここでついに一千万の一角が崩れたー!それも轟か緑谷どちらかじゃなくここまでずっと目立たなかった黒色チーム!死角から現れた刺客が見事決勝へ進む資格を奪い取ったぞーッ!』

 

 来るかわからぬ雌伏に時を待ち続けた忍耐が見事虚を突き、A組トップの一角を貫いてみせた。ハチマキを奪い取った黒色たちにプレゼントマイクも大盛り上がりだ。

 

 「なっ!?テメ、返せ!」

 

 ハチマキを取られた衝撃で目を覚ました轟はハチマキを奪われたことを理解するや、凍らそうと手を伸ばす。しかし相手がいたのは左手側。場所が悪く接触までのラグを鑑みれば黒色を掴む前に潜られて逃げられるだろう。

 

 

 「さすが黒色君だ、出し抜くことに関してB組でも抜きんでてる」

 

 「ヒヒッ、悪いな物間。勝負は勝負、恨むんじゃ―――」

 

 

 ―――カクンッ―――

 

 

 ただしそれは誰も助けなければだ。

 恨むんじゃねえぞと言おうとした黒色は次の瞬間意識を飛ばした。先程の轟のように。

 

 「けど今回はこっちが一枚上手だったね」

 

 おわかりの通りハチマキを奪取でき油断していたところに心操の個性をコピーした物間の洗脳が黒色に決まった。洗脳条件を知らない黒色には回避は難しく、普段通りのやり取りをした結果あっさりと物間の罠に嵌ってしまった。

 

 そうして生まれた大きな隙を逃す轟でない。出来た隙を無駄にすることなく黒色に接触。大出力で氷を放ち、半身を布ごと凍らされた黒色の氷像が出来上がるのだった。

 

 「も、物間オメェよぉ……」

 

 「本当ごめんよ黒色君。不本意だけどさすがにチームの足を引っ張るほど捻くれてるわけじゃないからね。そこはわかってほしいかな。それに君の言う通り勝負は勝負、恨まないでよ」

 

 「……礼は言わねえぞ」

 

 さすがに黒色チーム(身内)を騙し討ちしたからか申し訳なさそうに謝罪する物間。せっかくの雌伏を無為にしてしまった手前さすがに図々しくはなれないようだ。氷像と化した黒色の恨みがましい目を他所に轟は握られたハチマキに手を伸ばし―――、

 

 

 「もらッッ!!!」

 

 「たーーーッ!!」

 

 「へっ?」

 

 「ハッ?」

 

 『あっ』

 

 

 二つの影がドップラー効果を出しながら彼らの前を横切っていき、黒色の手にあったハチマキはなくなっていた。

 一体なにが起きたのかわからず一瞬フリーズした三人は、揃って影へ首を向ける。

 影は二つ。ひとつは爆音を鳴らす見慣れたキレ顔。もうひとつは先程緑谷が見た口だけの浮遊物体。

 

 

 「へへーひほほはひまひとっへんびゃべぇ(テメエひとのハチマチ取ってんじゃねぇ)ッッ!!」

 

 「はんはほひぁはいひ(アンタのじゃないし)ー!ほっはほんはひはひ(取ったもん勝ちだし)ー!」

 

 

 その正体は互いにハチマキの端を食いしばり、罵りながら引っ張り合う爆豪と取蔭であった。

 

 「」

 

 モガモガ言いながら引っ張り合う二人に両チーム揃って唖然とした。

 

 『こ、ここで漁夫の利再びー!!A組爆豪とB組取蔭が文字通り飛び出してハチマキを咥えてったー!?さっきから横取りだらけだなおい!』

 

 「……ど、泥棒ーッ!?」

 

 「俺のだ。常闇!」

 

 マイクの実況で呆けていた二人はすぐさま気を取り直し大急ぎで奪い返しにかかる。緑谷が空斬糸を飛ばし常闇のダークシャドウが掴みにかかった。

 

 「おいおいもしかしてチャンス到来じゃねえか!」

 

 「この距離なら届くわね」

 

 「ウチらも奪るよ!」

 

 さらにそこへ瀬呂のテープが、蛙吹の舌が、さらに耳郎のイヤホンがと次々と殺到しハチマキへ絡まった。群がり過ぎである。

 

 『ここでひとつのハチマキ目掛けて四方八方から奪い合いだー!いや群がりすぎだろひとつのパイに固執しすぎだお前ら!醜い奪い合いにしか見えねえぞ!?』

 

 残り二分もない状況で始まった轟の一千万争奪戦。足を凍らされ動けないチームはこれがラストチャンスかもと個性を駆使し、綱引きの如く引っ張り合う。

 内約は緑谷の血糸、爆豪、取蔭の口、常闇のダークシャドウ、耳郎の耳、瀬呂のテープ、蛙吹の舌。なぜまだ千切れないハチマキ。

 

 「……常闇はそのまま引っ張っててくれ。今なら緑谷に仕掛けられる」

 

 ここで轟は埒が明かぬと判断。今緑谷は轟のハチマキに集中している。ならばここで二千万を狙うのはアリだ。

 正直言えば自身のハチマキが奪われる結果は面白くない。だが敢えて自身のハチマキを餌に緑谷の二千万を奪えれば結果は悪くない。言うなれば発想の逆転、肉を切らせて骨を断つというやつだ。

 

 「行くぞ―――」

 

 残り時間も一分程。仕掛けるなら早いほうがいいと鉄棒を構え向か―――おうとしたその時だった。

 

 「ン?」

 

 突如なにかがダークシャドウへ向かって伸びてきた。早くも遅くもない飛来する物体にダークシャドウは反射的にそれを掴んだ。

 

 「ナンダコレ?刃物?」

 

 掴んだそれは刃物だった。幅広の鋭さを感じさせるそれは触れればまたたく間に皮膚を裂き出血を促しただろう。ダークシャドウだからこそ怪我することなく掴めているが他の人が掴んでいればちょっとした惨事だ。

 

 「ああくそ、誰か知らねえが邪魔すんじゃねえ……!」

 

 さすがの轟も水を差され続けて苛立ちを隠せなくなってくる。悪態を吐きこいつも凍らせておこうと下手人を睨みつけた。

 

 

 「みんなーーー!!」

 

 

 そんな睨む轟などお構いなしと、大きく勢いのある少女の声がスタジアムに響いた。その声に轟だけでなく緑谷達他チームもそちらに視線が集中する。

 視線の集まる先にいたのは半裸の少女葉隠。騎馬にはダークシャドウへ向けて刃物を差し向けた蟷螂の少年と弁髪の少年、そしてなにやら覚悟を決めた金髪の少年が目に留まった。

 

 

 「いっくよーーー!!!」

 

 

 大半の生徒とスタジアム中の観客がその言葉に何だと疑問の声が上げ―――

 

 

 一瞬後、スタジアム中光に包まれた。

 

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

 

 「う~A組強すぎない!?早いしめっちゃ飛ぶし凍らされちゃうし!」

 

 「ちくしょう……A組の奴らを切り刻んでやりてえのによお……!」

 

 さて、時は緑谷と轟が激突するあたりまで遡る。他チーム同様奪い合いを繰り広げる中葉隠チームは高得点の二チームが固まっているというチャンスに何度目かの突撃を敢行するも、轟達にあしらわれたことに憤慨していた。

 

 「このままじゃ終われない。こうなったら……!ごめん二人共。上鳴アレやって!」

 

 「え、アレって……さっき言ってたアレか?え、マジ?マジでやるの?冗談じゃなかったの!?」

 

 葉隠の言葉に騎馬の少年、上鳴が慌てたように言葉を返す。葉隠の言葉に残り二人、鎌切と鱗もマジかと顔を若干歪めた。

 

 葉隠達も他チームに漏れず、チーム分け時に色々作戦を練っていた。周囲との連携、防御手段諸々。その中で彼女はひとつ、トンデモな作戦を口にしていた。最終手段すぎるトンデモ作戦を。

 

 もちろん半ばジョークで言っただけでやる予定なんて全く考えてなかった。なかったが……状況が状況だ。自分たちの勝利はもはや一縷もないだろうがそれでも一矢と、実行に移すことを提案した。

 

 「わ、私だって本当は嫌(ヤ)だよ怖いし!でもさ、このままB組のみんながいいとこなしで終わっちゃうかもしれない方がもっと嫌(ヤ)じゃないかな!?」

 

 「ま、まあそれはそうだけどよ……」

 

 現状B組は完全にA組の、高得点組のかませに収まってしまっている。同じヒーロー科だというのにだ。これを屈辱と言わずしてなんという。だったらせめて仲間(B組)のためにきっかけを作りたい。そんな葉隠の圧に上鳴はタジタジになった。

 

 「か、確認するけどお前らはどうなんだ?やるか?やらないか?」

 

 念のためにとトンデモ作戦を実行するか二人にも確認を取る。

 

 「……ああ、やってくれ!このままじゃ葉隠の言う通りいいところなしの賑やかして終わっちまう!だったら少しでも派手にだ!」

 

 「上等だぁ……。A組の奴らをこの手で切り刻めねえのは残念だがそれでもアイツラにギャフンと言わせれるなら俺はいいぜぇ……!」

 

 「みんな覚悟決まりすぎじゃね!?ああもうそこまで覚悟決まってんならやってやるぜ!後で文句言うなよ!」

 

 四人の答えは半ば勢いで統一された。そうと決まればボソボソとタイミングを話し合い、それまで雌伏の時ぞと伺い出した。

 

 「みんなーーー!!」

 

 そうして待ち続けた葉隠たちに女神が微笑む瞬間が訪れた。

 一千万のハチマキに対し手に入れるべく、あらゆる手段で掴む生徒達は七人。

 

 「いくよーーー!!」

 

 そんな彼らに、葉隠は大声で警告した。なんだと声の先を見やった生徒の反応は二分された。

 何が始まるんだと頭に?を浮かべるチームか、あ、ヤバいと慌てるチームである。前者はA組、後者はB組になる。

 

 B組は知っている。上鳴がどういう個性の持ち主か。

 A組は知らない。上鳴がどういう個性の持ち主か。

 

 「無差別放電……!」

 

 その差がここでA組に牙を剥いた。

 

 

 「百三十万ボルトッッ!!!」

 

 

 BARIIIIIIIII!!!!

 

 

 『アバババババババババババ!!?』

 

 

 『葉隠チーム、上鳴の放電による自爆攻撃を敢行したぁーーーッ!!?普通ビビってやらねえぞ、クレイジーすぎだろ!?医療班!念のためAED用意しておけー!!』

 

 

 上鳴電気。個性帯電。その身体に電気を纏わせ放出する事が出来る個性である。

 広範囲に渡って放電を行い電気を浴びせれる彼の個性は非常に強力な反面、制御が利かず、必然的に自身を中心に電撃を撒き散らすことになってしまう。

 

 だが間に何かを挟めば多少は指向性を持たせることが出来る。鉄や銅といった金属類などがいい例だろう。

 そう金属。つまり鎌切の手から生え伸びた刃……個性刃鋭により生みだした刃物も対象になるのだ。

 

 「アビャビャビャビャビャビャビャ!!?」

 

 「ダークシャドドドドドドドド!!?」

 

 距離があったダークシャドウも掴んだ刃を伝い帯電。さらに電撃はダークシャドウの手からハチマキに伝播していき……、

 

 『アババババババババババ!!?』

 

 ハチマキを掴むあらゆるチームにも電撃を浴びることとなった。結果フィールド内にいるほとんどの生徒が電撃を浴びる形となった。

 客席から見る光景はまさに氷の電気風呂に浸かる生徒達である。一種の地獄かな?似たことしてるスティーブンとK・Kがここにいても引いちゃう惨状だぞ。

 

 自爆により始まった地獄の電撃戦。みな必死で耐えるがそれも長くは続かない。徐々に脱落者が出始めた。

 

 最初に手放したのは瀬呂と蛙吹と耳郎、そして緑谷の四人。

 放電を通じて痺れた四人は筋肉が弛緩してしまい力が入らず手放すことになった。瀬呂もテープが剥がれてしまい脱落。緑谷も突然の電気に一瞬集中が緩み血法を解除してしまうミスを犯してしまうのだった。この醜態が師匠にバレたら殺されるだろう。彼の者が来訪しないことを祈る。

 

 「ウゥ……ゴメンヨ踏陰……」

 

 「油断していたわけではないが、まさかこれほど己の領域に仇なす存在が潜んでいたとは……!あまりにも大きい代償だ……!」

 

 続いて手放したのは常闇のダークシャドウだった。

 先ほども言ったがダークシャドウは闇が深いほど強くなり荒々しい性格になる。では逆に闇が浅く、それこそ光の中に放り出されたらどうなるか?それは当然逆の状態に、身体も力も小さくなり、性格も弱気になってしまうのである。

 放電によるダメージと光源により先ほどまで絶好調だったダークシャドウはみるみるうちにその身を縮めていき、ハチマキから手を離してしまった。

 偶然弱点を突かれる形になってしまったダークシャドウは涙目で謝る。暗幕布があれば違った未来もあっただろうが、残念ながら布は黒色と一緒に凍結中だ。ある意味黒色のファインプレーとも言えよう。

 

 そうして残ったのは爆豪と取蔭という意外な組み合わせ。お互い過剰な電撃を浴びながらも歯を食いしばり必死で引っ張り合う。爆豪が有利そうに見える戦いだが取蔭も負けてはいない。上鳴りと同じクラスである彼女は基礎学で彼の電気を浴びる経験をしている。慣れでいえば彼女の方が有利だ。

 痺れながらも奪い合う我慢大会の如き綱引き。どっちが勝つのかわからぬ結末に一同ハラハラとしながら祈った。

 

 

 ―――ビ……ビリ……

 

 

 ……そうして始まったハチマキの奪い合いだが……勝負は意外な形でついた。

 

 

 ビリィッッッ!!

 

 

 「ンガッ!?」

 

 「イイッ!?」

 

 

 度重なる引っ張り合いでダメージが重なりとどめに電撃を浴びた結果……なんとどちらかが脱落する前にハチマキが先に破れてしまったのだった。

 突然引っ張る力がなくなったことに二人は間の抜けた声を出しながら宙を舞った。他の生徒達もポカンとした表情を浮かべて固まっている。

 

 『…………や、破れたーーーーーー!!?轟の一千万!あまりにも苛烈な争奪戦に耐え切れず誰かの手に収まる前に真っ二つだぁーーーッッ!あれ結構頑丈に出来てたはずだよな?え、そんなことある?つかこの場合どう判断すりゃいいんだよ初めてだぞこんな状況!?』

 

 『ミッドナイト、どうする』

 

 予想外に次ぐ予想外の結果にマイクも悲鳴染みた声を上げた。

 隣で叫ぶマイクを他所に相澤がミッドナイトに判断を促す。これに対しミッドナイトも困った表情を向ける……ことなく意気揚々と声を上げた。

 

 『綺麗に半分にちぎれちゃったし、ここはあえてお互いのハチマキに半分ずつポイントを追加よ!!手元にない拳藤チームには予備のハチマキを送るから使ってちょうだい!』

 

 自由すぎるルールは判断もさして悩まないで済むのは大きな利点か。判定を告げるやミッドナイトは愛用の鞭を使って器用にハチマキを飛ばし。雑に五百万と書かれたハチマキは拳藤の手元へ飛んでいきキャッチ。改めて拳藤の頭に取り付けられた。

 

 「おっしゃ名誉挽回!どーよみんな!!」

 

 「ナイス取蔭!最高にカッコよかったよ!」

 

 「そうだぞ取蔭!よくB組の看板を守ってくれた!」

 

 「悔しいけどバクゴーに食らいつくなんてすげえ根性だ……!熱いぜ!」

 

 ゼロ点の絶体絶命から一転、五百万という高得点を獲得したことで拳藤チームにチームのみならずB組の仲間、なんだったらA組からも爆豪にくらいついた女子として一目置かれた。

 

 「み、みんな~!喜ぶ前にハチマキ守ったげて~!私らもうリタイア~……!」

 

 「ウェ〜〜〜〜イ……」

 

 喜ぶB組へ葉隠が守るよう促す。残念ながら至近距離で電撃を浴びた葉隠チームはボロボロで動けない。上鳴も許容量を超えた放電を行ったことで脳がショートしてしまい思考能力が著しく低下、端的に言うとアホになってしまい満足に戦えない。これでリタイアである。

 だが彼女達の自爆のおかげでB組の一チームが決勝に食い込むチャンスを得た。そして仲間のある種の献身を無碍するような生徒がこの舞台にいるはずがない。

 

 『あーっと残り三十秒!B組の騎手たちが拳藤チームのハチマキを守る方向に次々シフト!あっという間に堅牢な守りが出来たー!!』

 

 「ッッッッッッッッケンナクソがぁッ!!」

 

 ある生徒は茨で守り、ある生徒は空気を固め妨害するなど拳藤の防衛に入る。瞬く間に築かれる鉄壁の堅城。残り時間も合わさって突破は厳しいだろう。爆豪も時間が足りないことを悟り、同時に完膚なきまでの勝利が閉ざされた事実にキレ散らかすように雄たけびを上げ……緑谷へ突撃した。

 

 「あ、こっちくるんだ」

 

 「端した点なんぞ興味ねえ!ンナもんよりテメェの奪(と)って圧勝だッ!!」

 

 「……妥協した?」

 

 「死!!!ねッ!!!!!」

 

 キレ散らかす爆豪は爆音を上げ肉薄。電撃を浴びた今のさっきだというのに互いに元気に切り結びだすのだった。

 

 「くっ……!」

 

 「このままではマズイです。轟さん、まことに悔しいですが撤退しましょう。今でしたらまだ四位に滑り込めます!」

 

 そして奪われた轟だが……精神的苦境に立たされていた。

 確かに八百万の言うように現在彼の首には保険で集めたA、B組のハチマキが多数巻かれていおり点数は十分。逃げに徹すれば四位突破は確実だろう。

 

 「……わかってる。わかってはいる……!」

 

 だが内に秘めた思いがそれを嫌がる。緑谷に挑み最後まで正面からあしらわれたという事実。横槍に一千万を奪われほうぼうのていで逃げることになる事実。

 己の気持ちが、意地が、負けっぱなしで逃げたくないと叫んでいる。

 

 「……みんな。残り時間後わずか、逃げれば勝ちだが……すまない、今から最後の賭けに出る。これが失敗したら終了まで逃げに徹するから許してくれ」

 

 「何?」

 

 「みんな、しっかり掴まっていろ!」

 

 そして逃げに徹するのを嫌がってるのはなにも彼だけじゃない。緑谷に挑戦すると宣言した飯田もまた、不完全燃焼のまま終わろうとは思っていない。轟の思いを汲み取った飯田は珍しく意見を挟ませることなく独断で緑谷に最後の攻勢を仕掛けることを選んだ。

 

 「奪れよ轟君!トルクオーバー!!」

 

 飯田の言葉に皆が急いで飯田に捕まり―――、

 

 

 「レシプロ・バースト!!」

 

 

 脚のエンジンが凄まじい音を鳴らし、世界が加速した。

 

 「!!」

 

 聞き慣れない爆音に緑谷と爆豪は意識をそちらに向ける。すると緑谷と轟の距離が目と鼻の先まで迫っているのを捉えた。

 音からして飯田の仕業だろう、まさかあの距離を瞬く間に詰めるとはと、戦いの中で伸び続ける友人の力に緑谷の口角はあがった。

 

 「漁夫の利たぁみみっちいなおい!!」

 

 「かっちゃん鏡見て」

 

 一方爆豪は一瞥するや興味をなくし緑谷へ攻撃を仕掛ける。もはや一千万でもない、端した点しか持ってないお前に興味はない。むしろハチマキを取る囮になれと言わんばかりに。

 各々の態度に腹立たしく思うが今は爆豪より緑谷である。二対一、先ほどより手は少ないが奇襲という形、緑谷の戦い方をよく知る爆豪に手を取られてる状況は決して先ほどより不利ではない。

 今なら届く加速する世界の中で必死に緑谷のハチマキへ手を伸ばした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ―――瞬間、己の腕が槍に貫かれた。

 

 

 「―――ハッ?」

 

 

 腕だけじゃない。四肢にもいくつもの槍が穿たれちぎれ飛び、腹は血刃で切り裂かれ血を吹かし、首にもナイフのようなものが刺さり血泡が口から洩れた。

 

 

 ―――そんな錯覚に襲われた。

 

 

 「――――――!!!」

 

 

 ゴォッ!!!

 

 

 突然の死を―――殺気を充てられた轟は左腕から炎が吐き出した。無意識に、死への恐怖に対し防衛本能が働くように。

 調整など二の次、後先考えず噴き出した火は二人を焼こうと燃え広がった。まるで生存本能が暴走するように。

 

 

 WHAKOOOM!!!!

 

 

 「ッッツァッ!!?」

 

 「うおぉっとぉっ!?」

 

 至近距離で突如放たれた業火は二人を怯ませるだけに留まらず、さらに冷やされた空間へ熱を送り込んだ結果膨張し爆発した。爆風は観客席に風を送るほどで、スタジアム中の騎手は次々バランスを崩し落馬、宙にいた爆豪も巻き上げられ吹っ飛んでいった。

 

 『轟チームが高速移動したと思ったら爆発が起きたーーーーー!!?

 ………………いやまって何今の?何が起きたの?』

 

 『一瞬だが轟から火が上がるのが見えた。おそらく散々冷やされた空気が瞬間的に熱されて膨張したんだろう』

 

 『おいおいまさか自爆特攻か!?なんでだよ今年ハチャメチャが押し寄せすぎだろ!?』

 

 ラストのラストで大惨事ともいえる光景にマイクはちったあ加減してくれと悲鳴を上げた。

 それも仕方がない。スタジアムの一部は崩れ、騎手たちは軒並み落馬して死屍累々*2。唯一緑谷チームは立っていたが、血法でアンカーをいくつも打ち込み簀巻きになることで耐えきったため見た目完全にギャグである。爆豪?天に飛んでいったところを角取により回収済みです。

 

 

 BIIIIIIIIIIIIIIPP!!

 

 

 『あやっべカウントダウン忘れてた!とりあえず終了---!!気を取り直してさっそく上位四チーム見てみよか!!』

 

 各々が無様な姿を晒した頃、終了の合図が鳴り響いた。第一種目に続きまたもや締まらない終わり方になったことに、生徒も観客もヒーローも揃って苦笑いを浮かべるのだった。

 

 第二種目騎馬戦。

 

 一位、緑谷、麗日、物間、心操チーム。

 二位、爆豪、切島、角取、発目チーム。

 三位、拳藤、取蔭、芦戸、塩崎チーム。

 四位、轟、飯田、八百万、常闇チーム。

 

 決勝へ進むヒーローの卵が、今ここに決まった。

 

 

*1:
ゲット・ザ・ロックアウト!!参照

*2:
死んでません




本日のダイス
タイマンで一千万はどうなる?
1~5でどちらも取られず
6~8で轟奪られる
9で緑谷奪られる
10で何故か爆豪奪られる(突然の爆虐)
【1D10:7】

轟のハチマキは誰の手に?
緑谷【1D100:16】
爆豪【1D100:93】
轟 【1D100:88】-50
回原【1D100:15】
小森【1D100:49】
柳 【1D100:4】 
鉄哲【1D100:2】
拳藤【1D100:93】
葉隠【1D100:84】
障子【1D100:76】
黒色【1D100:61】

爆豪拳藤同点からの決着つくまで回そうかと思ったけど魔が差して(拳藤出したくて)分けちゃいました。後悔はしていない。多分。

ちなみに今回のチームの内訳(先頭が騎手)
1緑谷、麗日、心操、物間
2爆豪、切島、角取、発目
3轟、飯田、八百万、常闇
4小大、宍田、小森
5柳、凡戸、峰田、吹出
6回原、耳郎、青山、尾白
7拳藤、取蔭、芦戸、塩崎
8梅雨、障子、円場
9鉄哲、泡瀬、骨抜、瀬呂
10葉隠、鱗、鎌切、上鳴
11黒色、庄田、口田、砂藤



【誤字報告】

5W1Hさん。 雪森さん。

誤字報告ありがとうございました。
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