My Hero Battlefront ~血闘師緑谷出久~   作:もっぴー☆

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たくさんの評価、感想などなどいつもありがとうございます。おかげさまでUA2万突破、お気に入り1000件突破しました。
書いた当初は見られて大丈夫か恥ずかしくて投稿するまで時間がかかったりしましたが、今となっては投稿してよかったと思う次第です。

ようやく出久の強化が完了して徐々に毒を吐くようになってくる第八話です。


第8話:それこそ後回しでよいかと

 拝啓、母さんへ。元気ですか?僕はなんとか元気にしてます。

 僕が師匠の下に弟子入りしてから二年経過し、今年で僕も17歳です。あっという間にすぎてしまいましたがそちらではどれだけの時間がたったのでしょうか?もしそちらでも二年経過していたならきっと父さんや母さんに悲しい思いをさせているのでしょう。かっちゃんは……多分心配なんてせず雄英高校で元気にヒーローを目指してるんだろうな。

 

 斗流の修行ですが最初は本当に、本当に大変でした。結局ザップさんも二週間だけ加わって行った最初の二ヶ月ですが、それはもう非人道の極致ともいえる修行の連続であり、本来人間が十年かけて得るべき力を本当に二ヶ月でモノにしました。仮にこの修行を表社会に出せばきっと人類の身体能力は劇的に上がり誰もがプロヒーローになるでしょう。代わりに大半の人は耐えきれず廃人になるのは確実ですが。僕も隣で無様を晒すザップさんがいなかったら挫けていたかもしれません。

 毎日身体の限界の先を三段階越えては、修行の終わりに血法による泡を吹くような痛みを伴う超回復を行い肉体を、内臓を急速に鍛えていく。それだけで三途の川を何度も渡っては帰ってくる日々でした。ちなみに師匠はこの二ヶ月で188回三途の向こうに行くとのことでしたが、200を超えてから数えるのをやめました。向こうに渡りすぎて三途の川にいらっしゃる懸衣翁さんと奪衣婆さんとも仲良くなりました。最近ひ孫が結婚したらしく嬉しさに泣いてました。

 

 さておき無理やり肉体を改造し終えた後ですが地獄の修行はまだ続きます。ここまでまだ二ヶ月、そう、本番の残り一年十ヶ月が残ってるんです。

 ザップさんからは悪夢の満漢全席、考えうる地獄をさらに90度斜め上を行く(もはや直角では?)地獄、とだけ教えてくれましたがその通りでした。

 全身を縛られ底の見えない谷に突き落とされ血法だけ駆使して無傷での帰還を命じられたり、吹雪く雪山の中全裸で吊るされ血液操作を持って凍傷を防ぎ一夜過ごさせたり、血の結界による疑似蠱毒を行ったり、火炙りにされたり、血反吐吐いたり。

 おまけに途中で僕の個性が体内に入る害を都合よく作り替えるところに目をつけられ、別方向からさらに強化を図り出したときは僕は自分の個性を恨みました。しかも個性でアクシデントが起きて三途の川に一週間滞在する羽目になりますし。無事帰っては来れましたが個性を使った予定外の強化を断念することになった師匠は残念がってました。

 

 光陰矢の如しと言いますか、十年の怠惰と師匠との修行を教訓に、これからは研鑽を怠らないことをここに誓うよ母さん。じゃないとあの地獄が再び窯を開けて向こうからやってくるかもしれないんだから……まずい思い出しただけで震えが止まらなくなってきた……怖ぇ怖ぇよ震えるなこの身体め。

 ……でもそんな地獄のような日々をどこか楽しんでいた僕もいて……きっと程度は違えど、僕も心では憧れていたんだと思う。誰かと、強くなる修行の日々を。目指す道は違えども強くなるという目標は変わらないのだから。

 

 ただそんな地獄の日々にも嬉しい出来事がありました。なんと僕に弟弟子が出来たのです!

 名前はツェッド君。僕が修行一年目の頃に、師匠がとある血界の眷属(ブラッド・ブリード)を滅殺しに行ったところ拾ってきたらしい。当初は「すわ修行メニューに組み込む魔獣か何かですか!?」と叫び身構えましたが蓋を開ければとても誠実で善良な人、もとい魚人で安心しました。お互い正義感が強く馬が合い、意気投合するのに時間もかかりませんでした。

 地獄の修行を共有する仲間が増えるきっかけを、心のオアシスを造ってくれた見知らぬ血界の眷属(ブラッド・ブリード)さん、ありがとうございます。

 

 しかしそんな師匠や弟弟子ともしばらくお別れになります。弟子入りしてから二年。師匠との修行の日々は終わりを迎え……

 

 

 『本日はご搭乗いただき誠にありがとうございました。N・L国際空港に到着です。お忘れ物のないようご注意ください。ヘルサレムズ・ロット行きのお客様は専用のゲートをお通りの上、検査場へお進みください。本日のヘルサレムズ・ロットの危険区域は―――』

 

 

 僕はH・L(ヘルサレムズ・ロット)に帰ってきたのだった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

 『現在ギガ・ギガフトマシフ伯爵が移動中です!進路上の住民は自己責任で回避してください!当局はこの件による被害に一切関知致しません!繰り返します!当局はこの件に関する被害に一切関知しません!』

 

 「うわー、久しぶりだなこの超常」

 

 僕の帰還を出迎えるように起きた最初の出来事はギガ・ギガフトマシフ伯爵の移動だった。H・L(ヘルサレムズ・ロット)に入る前からぼんやりと見えていたその巨体は複数のヘリに誘導され進んでいく。その際移動の風圧でモノが飛んだりしているのを見て、さすが世界最大の「個人」だ、頭頂部が霧にかかって見えない。なんて悠長に考える。あ、足が壁に引っかかった。

 あの秘境にて散々非日常な生活を送ったけどさすがH・L(ヘルサレムズ・ロット)。超常が日常なこの街に勝てるモノは人界にはない。

 遠くには世界最大の個人。近くには蟹版阿修羅像みたいな一般人。頭上には尻みたいな顔をした鳥のような生物。僕の横を通り過ぎたのは巨大な異界生物に引っ張られて馬車のように移動するバス。足元にはウゾウゾと列をなして歩くダンゴムシ状の一般人。嗚呼、この街に帰ってきたんだな。しみじみとそれを噛みしめる。

 

 僕は知った道を歩いていく。目的はライブラに行くことなのだが……待ち合わせまで時間があったりする。時刻はちょうどお昼、待ち合わせ場所にも近いため、せっかくだしいつもの場所でご飯にしようと足を進めた。

 

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

 

 カランカラーン

 

 「いらっしゃい!……ってありゃイズクじゃん久しぶりじゃない。パッタリ来なくなったし死んだのかと思ったよ?」

 

 「お久しぶりですビビアンさん。色々あって外に出てまして。……まあ三途の川は何度も渡ってるんで死んでたのは本当ですけど……」

 

 「……え?何?マジで死んで生き返ったとかそんなの?ちょっとやめてよねー。客にゾンビがいるとかうちレストランなんだよー?衛生面で問題になっちゃうよー?そうなったら訴えるわよー?」

 

 死んでません生きてますとすぐさま弁解すると冗談だよと笑顔で返してくるビビアンさん。

 ダイアンズ・ダイナー。二年前はほぼ毎日ここでお昼を食べたりザップさんに奢らされたりしていたっけ。

 料理も美味しく、店の人もとてもいい人で、最初の頃、ザップさんに奢らされる度に脅されてないかと心配してくれたりと僕を気遣ってくれた。ビビアンさんには軽口や毒を吐かれたりするときもあるけど、それも逆に親しみやすさがあって話してて気持ちがいいというか、年上の女性っていうのもあり少しドキドキして…………。

 待て、僕は何を言ってるんだ。ああこの話はもういい切り上げよう。

 

 「それで何にするの。食べてくんでしょ?」

 

 「もちろんです。ここで食べないとこの街に帰ってきた気がしませんよ」

 

 「あらもう嬉しい事言うじゃないー!でも煽てたってなんも出ないわよー?」

 

 そう言うがサービスでコーヒーを淹れて出してくれた。マスターも無言ながらサムズアップしてるあたり満更でもなさそうなあたり親子だなぁと和む。コーヒーをもらい、早速バーガーを注文する。作ってる最中何をしてたか色々聞いてきたため話せる範囲で話した。二年修行の旅に出ていたこと。それで自分の夢に近づけたこと。その際三途の川を何度も渡って帰ってきたこと。弟弟子が出来たことなど。

 

 聞いていくにつれ顔を曇らせ、あんたやっぱり死んでてゾンビなんじゃない?消臭剤いる?なんて言われたけど生きてます、多分。

 

 そんな風に話してる間にバーガーが出来上がって僕の前に出される。それに受け取りいただきますとバーガーにかぶりついた。

 うん、美味しい。アメリカンサイズだからガッツリしていて。でもしつこくなく甘辛いソースが癖になって最後まで食べやすい。

 こっちに来てからというもの、カツ丼を食べる機会がない僕にとって新たに増えた好物。久々にこれを食べれたと同時にあの地獄の修行が本当に終わったんだなと、まじまじと実感させられる。あれ、おかしいな?目から汗が……。

 

 「え、なに?なにいきなり泣きだしてんの?うわ気味悪……」

 

 「さすがに客に気味悪いはどうかと思いますよ。あの地獄の修行がついに終わったんだと実感して……本当生きででよがっだぁ……」

 

 「うっわマジ泣きじゃん。なんなのあんたのお師匠って悪魔かなにか?」

 

 「……デス仙人です」

 

 さらりと出る悪し様な言動に、本当しっくりくる例えだなあと感じながら食事を再開する。本当によく生き残れたなあ……断崖絶壁を下から師匠に迫られながら登ったり地中50mに埋められてそこから生還したり血針の上で大量のハゲワシを相手したり……。

 ……身体が震えだした。もうやめよう思い出さない方が心のためだ。

 

 他愛のないやり取りをしてる間にもお昼時なのもあって客がどんどん入ってくる。仕事の邪魔をするのも悪いのですぐさまバーガーを平らげ、会計のために席を立ち、

 その瞬間、僕の視界の端を何かが通りすぎた。

 

ドゴオオオン!!!!

 

 「テメーら!手薄な今がチャンスだ!今日という今日はバン・ブーファミリーの長どもん首、神棚に飾んぞー!!」

 

 「ちくしょう、焼岳組の奴等め手薄になるこの瞬間を狙ってきやがったな!お前ら応戦しろ!リムジン型制圧特化キメラのお披露目だ!!」

 

 爆音が鳴り響き、窓ガラスにヒビが入る。外を見ると店先で男たちが重武装して銃やミサイルを乱射し、高熱線ブレードで切りあっていた。

 なるほど、奇襲による組の抗争(いつものやつ)か。さらに誰かが通報したのか警察までやってきて三つ巴の大騒ぎが発生している。

 こちらとしてはたまったものじゃないぞ。運の悪いことに店先で起きているため流れ弾や流れヤクザが店内にも入り込み食器が割れ窓が割れ壁が砕けていく。

 うちの店がー!あんた何してくれてるのよ!?とビビアンさんが飛んできたヤクザを掴み絶叫するが気絶してるので反応はない。あ、マスターに怒られて伏せた。ナイスですマスター、人命第一。

 しかし連中、無関係な人たちまで巻き込んでしまうのはやりすぎだ。

 

 ―――これ以上は僕も介入させてもらう。

 

 立ち上がり見渡す。目の前にはサイバネ化したマフィアにキメラリムジン。向かいには外骨格スーツを着たヤクザ、奥の方で警察が鎮圧中。ヤクザが警察に制圧されだしており、不利を悟ったのかロケットランチャーをマフィアに向かい取り出した。血路を開くためだろうが不味い、この位置だと店に直撃だ。

 僕は窓を飛び越える。後ろでビビアンさんが危ないから止めるよう叫んでいるが気にしない。

 心配してくれてありがとうございます。でも。問題はありません。確かに二年前の僕なら足が竦み震え、何も出来なかっただろう。

 だけど今の僕はあの時とはもう違う。あの日から二年、師を持ちひたすら鍛錬と研鑽に励む日々は確かに僕に力をくれた。誰かを守るための、救うための力を。

 飛び出すと同時にロケット弾が飛び、マフィア達はそれを避けた。こちらへ向かってくるが好都合だ。

 

斗流血法・刃身の弐(ひきつぼしりゅうけっぽうじんしん に)

 

 指輪に付いている針で傷をつける。すると傷口から血の糸が何本も吐き出され、お互いを結合し、網になって迫りくるロケット弾を絡めとった。

 

空斬糸(くうざんし)紅絡新婦(くれないじょろうぐも)!!」

 

 ロケットの推進力に身体が持っていかれそうになるが気合いで踏ん張り、そのまま身体を捻りハンマー投げの要領で放り投げた。狙うは今回避したマフィアの一人、戻ってくるロケットに気付いたマフィアは慌てるも、未だ回避途中だったために避けることかなわず直撃した。

 ボゴオオオン!っと轟音をならしマフィアは爆発四散する。爆煙が立ちこめ視界が悪くなったのをいいことにそのままもう一人のマフィアに急接近。そのまま顔面に蹴りをいれ意識を刈り取った。

 マフィアが僕の存在に気付き攻撃に入るがこちらに気をやってしまった隙を突かれヤクザが雪崩れ込み、警察もそのまま続いて敵味方入り乱れた混戦に持ち込まれた。銃弾が飛び交いもはや誰が誰を狙ってるかわからない。ドパパパパ、ガキンガキン、ドガンッ!とアチコチから無差別に銃声が、剣撃が、爆音が鳴り響き混沌とした様相を呈している。

 ちょうどいいのでこれに紛れて無力化していこう。即決するや位置を確認し、片っ端から殴り飛ばし蹴り砕き、マフィアとヤクザを地につける。時折狙われてる警察を援護して味方アピールも忘れない。鎮圧対象と間違えられるなんて御免だ。

 

 そうしてかなりの数を地につけ、警察側にどんどん戦局が傾きだす。今度はどのあたりを援護するべきかキョロキョロしていると―――突然誰かが飛び出てきて顔面を踏まれた。

 ふがっ!?と突然の出来事に一瞬攻撃されたのかと思ったが、それにしては殺気がない。大体踏むくらいならば銃なり刃物なりで切ればダメージは大きかったろう。そもそもいったい誰が僕の顔を踏んでるんだ?

 数瞬の内に疑問がよぎる。だがそれは次の言葉を聞いて誰か察した。

 

 「ごきげんようクソ弟弟子。テメエ待ち合わせ場所に来ねえでなに油売ってんだ?」

 

 ……視界は靴裏で隠れていて見えないが見なくてもわかる。なんだったらどんな顔しているのかもなんとなくわかる。今絶対『おうこらテメエ兄弟子様を待たせるとはいい度胸だ罰として三番街のキャバクラのツケお前が払っとけや』って顔だ。

 

 「お久しぶりですザップさん。これにはあの秘境の谷よりも深い訳があるんです。それに約束の時間までまだありますし。出来れば足をどけてください」

 

 「その訳は俺より優先することなのか?」

 

 「ザップさんに関してはそれこそ後回しでよいかと」

 

 さらっと毒を吐いてみると足に入れる力が増した。いたたたたた反らすのは駄目ですザップさん!背骨がぁッ!!

 銃弾飛び交う戦場の真ん中でそんなコントをしていると背後で再び爆発が鳴り響く。今度はなんだと踏まれながら器用に振り向くと爆発したリムジン型キメラが頭上を飛んでいく。思えばあのリムジンなんだったんだろ。トランスフォームし損ねたロボットみたいな生物だったけど。

 

 このままじゃ一般市民に被害が出るので血糸を吐き出し車を捕らえる。そのまま宙を舞う車体をこちらへと軌道を替えた。それを見て僕の意図を直ぐ様汲み取ったザップさんも血法を使いだす。

 

 斗流血法・刃身の四(ひきつぼしりゅうけっぽうじんしん よん)

 

 普段使いの刀ではなく大剣を象りだしたそれを、大きく振りかぶり、

 

紅蓮骨喰(ぐれんほねばみ)!!」

 

 落ちてきた車体を打ち返した。

 カキーンと音が聞こえてきそうなほど綺麗な弧を描き飛んでいった車は見事ヤクザ達の元に落ちていき、何人かが巻き込まれさらに被害が出る。

 

 「おいなに無断でこっちに向けて引っ張ってきてんだ。今度はテメーの頭で猛打賞取んぞ」

 

 「はは、言う暇がなかったんで許してください。それにザップさんならこれくらい問題なく合わせてくれるって信じてますし」

 

 「…………」

 

 信頼している事を告げると顔をしかめ反らすザップさん。返事代わりに睨み付けてきたが、どう考えても照れ隠しである。この人素直な反応に弱いんだよな。

 しかし信頼しているのは事実だ。あの修行を経て強くなったからこそわかる。ザップさんが如何に強いのかを。天才なのかを。ザップさんといいかっちゃんといい、才能のある人を追いかけるというのはとても大変だ。

 そんなことを考え苦笑いをしていると、僕の出す血糸に視線が行っているのに気付く。せっかくだし修行の成果の一環として血の手を作って瓦礫でお手玉でもしてみようかな?

 

 「んなしょうもねえことしなくてもさっきのでテメエがどんだけ成長したのかわーってるわ。……まあなんだ。あの拷問を乗りきったってんなら頑張ったんじゃねえのか?」

 

 「はい。おかげさまで最低限自衛くらいは出来るようになりました。これでザップさんも僕を仲間と認めてくれますよね?」

 

 二年前、せめて自衛くらい出来るようになるよう言われたあの言葉を引き合いに出す。本人が覚えているかはともかく、それでも最低条件は満たしたことを満面の笑みで伝える。

 

 「んなもんとっくに認めてるっつーの。だがな、あくまでオメーは後輩!俺の下!さらに俺は兄弟子!!つまりお前は俺のことを目上として敬い崇め奉ることを忘れるな!!」

 

 「あ、ザップさん。そろそろ鎮圧出来そうなんでダメ押しに行ってきていいですか?」

 

 「おいこらスルーか陰毛。クソ爺のところに行ってから逞しくなりすぎだぞこら陰毛。

 まあいい、行ってこいや。これがお前のデビュー戦なんだろ?」

 

 「デビュー?」

 

 「お前のヒーローとしてのデビュー戦だろ。違うのか?」

 

 「……!はい!」

 

 言われてみればそうだ。言葉を選べばこれは警察との共同鎮圧。今の僕はどちらかといえば自警団(ヴィジランテ)だが、それでも人々の笑顔を守るために戦うことを決めた僕の、誰かのヒーローとしてのデビュー戦であるのは間違いない。そう思ったらなおさら気合いが入る。

 待っててやっからさっさと終わらせろよーとダイナーのカウンターに腰掛けてのんびり観戦を決め込むザップさん。ビビアンさんが手伝ってあげなよと心配しているが問題ないと笑顔でサムズアップを決めて鎮圧に加わりにいく。

 

 さあ、改めてここから始めよう。誰かの笑顔を守るヒーローになる物語を。

 

 




短い間でしたがご愛読ありがとうございます!とか言いそうな締め方してますがまだ続きます。
次回ようやく血界編一区切りです。長かった…。

プリンメンタルなんでヒロアカ世界に戻ったら内容がガラっと変わるので自分含めて皆さんが風邪ひかないか心配だったりします。

【誤字報告】

銀赫さん。96BONTA(´・ω・`)さん

誤字報告ありがとうございました。一部は誤字じゃないですがわかりにくかったので修正という形にしました。

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