テイワット旅紀行   作:青い灰

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嬉しいことに早速感想を頂きました。
そして単発教に入信し、キャラ当たればいいな
感覚で10連だけ単発で引いてみました。

……単発10連目で初星5、珊瑚宮心海、引けました。
感謝感激雨霰。もう二度と10連で引きません。
感想くれた方……本当に……
本当に……『ありがとう』……
それしか言う言葉がみつからない………





1話

 

 

 

 

 

どうにもこの世界は自然が豊かでいい。

 

 

 

 

 

「しかし、まぁ………!」

 

丘を下っていると、謎の種族に囲まれた。

数は5、持っている武器は近くの3体は棍棒、遠くに(いしゆみ)が2体。仮面をつけた原始的な種族だ。

 

「面倒だな……こいつら殺して良いのか?」

 

どうやら言語で仲間とコミュニケーションを取っているようだが、当然理解することは出来ない。

襲ってきたのは事実だ、背中の剣に手を添えたまま相手の様子見に徹する。

もしも、この世界の住民だとしたら面倒だ。

襲ってきた理由も不明だ、こちらに非があったかも知れないし、あちらの本能かも知れない。

 

「ヤーーッ!」

 

「っ、と!」

 

遠くの高台にいる奴が何かを叫ぶ。それと同時に、もう一体の奴が弩を発射してくる。速度はそれほどでもないし、髪を掠ったが銃弾よりも威力はない。ただの弩だ。目視してからの回避も十分間に合う。

 

「「「ヤーッ!」」」

 

だが、こちらを囲んでいる奴等も棍棒を掲げて叫び

始める。これは不味いかもしれない。

 

剣を掴み、正中に構える。

 

 

「……死んだら悪く思えよ!」

 

 

面倒だし、とにかく黙らせるしかない。

 

 

 

 

 

 

先手必勝、目の前の棍棒持ちに接近。

 

「おらァ!!」

 

「ガッ!?」

 

薙ぎ払う剣の腹で殴り飛ばす。

どうやら意外と軽いようで、きりもみ回転しながら派手に吹っ飛ぶ様は爽快だ。そのまま追撃、倒れたそいつの頭を踏みつけて仮面を砕き割る。

しばらくは動けないだろう。……死んでないよね?

 

「し─────ッ!」

 

風を切る音、振り向き様に剣を振り抜き、飛翔してきた弩の弾であろう削られた石矢を斬り砕く。

そのまま振り抜く勢いを利用して身体を回転させ、再び追撃してきた石矢を弾き飛ばす。

 

「ヤァ゛ッ!?」

 

「中々に良い精度してる弩だ、

 俺も欲しいけどボルトが粗雑すぎるかな」

 

構造を遠目に見る限り装填は簡単そうだが、発射音大きいし、そこまで弾速もない。直撃したら痛そうだが、それも避けるか迎撃でどうにかなる。

 

「よ、っ!」

 

「ャアッ!?」

 

足元に転がってる奴を棍棒持ちの片方に蹴りつけ、もう片方へと走り出す。一々反応が面白い。右手の剣を両手に持ち変え、怯んでいるそいつの顔面へと剣の腹を上から叩きつける。

仮面に亀裂が走るが、まぁ威力は抑えたつもりだ。

 

「ヤァァッ!!」

 

「おっと」

 

仲間を蹴りつけられたせいか、怒り狂う敵が棍棒を振り上げて跳びかかってくる。動きは単調、多少の技術力はあるが、知能はそこまで高く無さそうだ。

 

だが仲間との会話能力や、高台を見る限り、どこか原始的な人のようにも見える。仮面は人間が作った文化で、自らの正体を隠す他、神を降ろしや神宿しという宗教的側面も兼ねている。

 

だが、こいつらの仮面の素材は砕ける音や色調から見るに、おそらく骨だろう。骨を加工する技術力、身に付けている装飾は明らかに人工物だ。装飾品をつけるような知能は持っているように見えないが……人の面影が多すぎる。

 

(まさかねぇ………)

 

思いついた仮説に目を細める。

もしそうだとしたら普通に気持ち悪い。

今までも仮面の連中や仮面に関わるとロクなことが

なかったし、現に今もこうやって襲われている。

 

「オラ寝てろ!」

 

「ギャァッ!」

 

剣の腹で敵を殴り飛ばす。

だとしたら楽に(ころ)しても良いのでは?

…………やっぱりまだ原住民説もあるので却下。

 

「ヤーーッ!」

 

「ちっ、うざってぇな弩持ちぃっ!」

 

そう叫び、剣を片手に高台へと走り出そうとした時だった。遠くから弓の弦の音、風切り音が聞こえ、高台の上にいた敵を射抜く。

 

■■■(大丈夫)!?」

 

高い声。

その方向から更にもう一本の矢が飛び、高台の上にいたもう一体を射抜く。だが、まだ倒れていない。接近し、足で頭を押さえつける。

どこかで聞いたことのある言語と発音だ。

 

「良かった、無事みたいだね……

 風神のご加護があらんことを」

 

声のした方へ視線を向けると、大きな赤いリボンをつけた少女がそこにいた。手には弓を持っており、間違いなく先ほどの矢は彼女によるものだろう。

言語は確か、こんな感じだっただろうか。

 

「あー、あー……言語ってこれで合ってる?

 助かった、ありがとう」

 

「いえいえ、西風(セピュロス)騎士団の役目だよ。

 それより言語って……間違ってはないけど……

 もしかしてモンドの外から来たの?」

 

 

聞き慣れない言葉が飛び出す。

せぴゅろす騎士団、もんど……………モンドはあの国の名前だろうか。だとして彼女はそこの騎士か。

 

彼女の言葉に肯定の頷きを返す。

 

「あぁ、そうなんだよ……言葉が通じて良かった。

 ここはモンドって名前の国なのか」

 

「えぇ、そうよ。

 わたしは西風騎士団の偵察騎士、アンバー。

 何か身分を証明できるものはある?」

 

「無いな」

 

「えっ」

 

「身分を証明できる物は無いな」

 

「……………うーん、困ったな……

 取り敢えず名前を聞かせてくれる?」

 

「ウーシア。しがない旅人だよ」

 

 

いつもの。

本当にしがない旅人だし。

 

 

「ウーシア……旅人? 最近は多いなぁ」

 

「ん? 最近も旅人がいたのか」

 

「うん、モンドを救った栄誉騎士がね。

 今はテイワット中を旅してる筈よ」

 

「へー、国の救世主か。

 俺ちゃんにゃ無理な話だわなぁ」

 

「あっ、なにも旅人の全員に

 そんなことを求めてる訳じゃないからね?」

 

「分かってるって、ただ凄いな、と。

 本当に俺ちゃん何の力もない只の旅人だしね」

 

「その割には……………」

 

アンバーと名乗った少女の苦い顔が、痙攣している奴等へと向けられる。未だに動く気配はない。

 

 

「ヒルチャールを大した傷も無しに

 1人で半分以上を倒しちゃうなんて……」

 

「ヒルチャールって言うのか、こいつら。

 襲ってきたから迎撃したけど殺していいのか?」

 

「うん、まぁ幾らでも湧いてくるし……

 倒してもいいけど、深追いしないようにね」

 

(……ヒルチャールのことまで知らないなんて……)

 

 

そんな小声が聞こえてくる。

凄い疑われてるみたいだが、まぁ仕方ない。

本当に身分証明なんて出来ないし、別世界から来た

なんて言えば間違いなくヤバい人扱いされる。

 

しかも今話している相手は少女とはいえ、騎士だ。

弓持ちでも近距離迎撃手段がないとは思えないし、

最悪、戦闘になるのも覚悟しておかないと。

 

そういえば彼女はテイワット、と言ったか。

その旅人とやらの話の流れからして、この世界か。

勿論聞いたことのない世界だ。先手を打つか。

 

 

「ここがテイワットって言うのなら……

 多分俺、テイワットの外から来てるぞ」

 

「……本当に?」

 

「まぁ信じるか信じないかは勝手だけど、

 モンドやらヒルチャールやらは全く知らない。

 つーか、テイワットを全く知らないし」

 

「まさか……記憶喪失?」

 

「そう疑うのも分かるけど…………まぁ

 似たような感じか。それで良いんじゃない?」

 

「…………………色々と気になるけど。

 あなたを騎士団に連行します、悪く思わないで」

 

「適切な対処だよねー」

 

 

まぁ当然ですか。

 

 

 






赤リボン……少女……うっ、頭が……
3デブ周回………放射物理27.2……刺突32.6……

全て……長い夜の夢だったよ………

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