IS~嫌われた世界で生き抜く~   作:とあるP

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とあるPです。

今回はISは出て聞きません。

そして、なんと!皆様のご厚意により緑バーが付きました!(とても感動しています!)

この場を借りてお礼申し上げます。本当にありがとうございました!

これかも変わらぬご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

それでは本編どうぞ!


第10話

 

謎のIS襲撃事件から1週間が過ぎた。あれから俺がいるクラスに少しだけ変化が訪れていた。

 

「おはよう。四十院さん」

 

「…」

 

「四十院さん?」

 

「…」

 

「はぁ~おはよう。神楽(・・)さん」

 

「はい!亜希さん」

 

そう、何故か四十院さんが名前で呼ばないと返事をしてくれなくなった。これに関してはスコール姉さんに話しても『秋の女タラシ』としか言ってこない。そんな事ないと言うのだが聞き入れてくれない。

 

そして、もう一つ変わった事がある。それは…

 

「四十院お姉様この荷物お持ちいたしますわ」

 

「あ、ありがとうございます」

 

「神楽お姉様!ぜひお昼ご飯をご一緒させてくださいまし!」

 

「あー!ずるいわよ!お姉様との食事は私が先だったのに!」

 

「でしたら、皆さんと一緒に食事をするのはどうでしょうか?」

 

『いいですわね!』

 

神楽さんがあの事件時に皆をまとめた姿に心打たれた子達が、彼女の事をお姉様と慕って来るのであった。最も当の本人は『自分の出来る事をしたまでです』と言って気にしてはいなかった。

 

俺は俺で魔力不足が解消された訳でもなく、あの時から2日間眠っていた。やはり当面の課題は体力作りと改めて感じさせられた。勿論その間は鈴や乱、ヴィシュヌが付きっきりで看病をしていたらしい。

 

そんな事もあり、昼飯を済まして屋上で昼寝をしようとするとふと視線を感じている。

 

(今日もいるのか…毎日ご苦労なこって)

 

視線の主は篠ノ之箒。何故彼女がこんな事をしているのかと言うと、放送室にいた彼女に爆風が及ばないように俺が盾になったからなのである。俺としてはあまり関わりたくないと思っているが、断るのも面倒だと思い放置しているのである。

 

そんな気持ちも知らず、箒は俺が1人になるとこうやって後を付けて来るのである。

 

(成宮…なぜ貴様はあの時「…良かった」と言ったのだ。一歩間違えれば2人共死ぬかもしれないんだぞ…)

 

そんな考えを他所に俺は午後の惰眠をしていた。

 

 

 

 

放課後。校舎の外周を走る為にジャージ姿で校内を移動していると前から千冬が歩いて来たので無視しようしたら呼び止められてしまった。

 

「待て、成宮」

 

「…何ですか織斑先生」

 

「お前、どうして織斑の助けに行かなかった」

 

「また、その話しですか」

 

「お前が早めに助けていけば、一夏はあんな事にならずに済んだのだぞ!」

 

「お言葉ですが、あの時は大勢の生徒達が避難していました。そんな中で先ずは人命救助が最優先と判断して行動したまでです」

 

「そんなの、オルコットや他の者に任せればいいだろう」

 

「…では、織斑先生はあの状況をオルコット1人で対処できると判断したんですか」

 

「無論だ!」

 

「はぁ~」

 

「な、何だそのため息は!」

 

「別に、アンタの考え方に呆れているだけだ…」

 

「なんだと!」

 

「仮にアンタの言うようにオルコットだけで対処したとしよう。だがな、1人でするとしても限界がある。そして、もし最悪の場合が起きてしまった場合オルコットはどう思ってしまう?彼女は一生自分を責め続けるだろうな…そんな事をアンタは考えたことがあるのか?」

 

「…」

 

その問いに答えられない千冬であった。更に亜希は続けてこう伝えた。

 

「それに、俺はアンタに命令される立場ではない」

 

「黙れ!教師である私の指示に従うのが生徒だろうが!」

 

「ここは、軍隊じゃない。学校だ。それじゃあな」

 

「ま、待て成宮!…チィ!」

 

そう言って、亜希は校舎の外周を走る為に玄関へと向かうのであった。その背中を千冬は手を握る様に見つめるのであった。

 

校舎の外周は1周5kmあり、亜希はそれを自分のペースで3周した後持ってきた木刀を2本持って剣道の型の練習をするのであった。ある程度汗を掻いたら自室に戻りシャワーを浴び、夕食の準備をする。

 

亜希は基本的に自室で食べることが多く、食堂に行くのは稀である。決して食堂の飯が不味いわけではない。ただ、少食ゆえあの量を食べ切れないのである。

 

今日は、乱はヴィシュヌの部屋にお泊まりの予定なので、1人で過ごす事が出来る。食事を終えた亜希はベランダに移り千冬に言われた事を思い出していた。

 

「…」

 

“「お前、どうして織斑の助けに行かなかった」”

 

「…そんなに一夏兄がいいなら、なぜ自分が行かないんだよ」

 

そう、亜希は千冬に褒められると思っていたのだ。“よくやった。”“よく、皆を守ってくれた”とそのセリフを待っていたが、返って来た返事は『お前、どうして織斑の助けに行かなかった』だった。

 

「やっぱり一夏兄が一番なのか…」

 

一瞬でも期待した自分が馬鹿らしくなって来た。いっそのことこのまま身投げをしてしまおうか…けど、そんな事をしたら悲しむ人がいる。スコール姉さん、オータム姉さん、マドカ、乱、ヴィシュヌ、鈴、そして…

 

「神楽さん」

 

そう言って、亜希は口を閉じた。何故彼女の名前が出て来たのか知らない。けど、出て来てしまった。

 

「まさかな…」

 

彼女の事が気になっているのか…あり得ない。俺は誰かを好きになってはいけない。アイツらに復讐を果たすまではと思っていた。

 

「…寝るか」

 

そう言って、亜希はベランダを後にして寝るのであった。

 

 

 

一方、ヴィシュヌの部屋。そこには、部屋主のヴィシュヌ。泊まりに来ていた乱。その他に鈴と神楽の姿があった。それぞれお気に入りのパジャマ姿でトランプゲームをしていた。

 

「ムムム…」

 

「ほら、乱どうする~」

 

「早くしてください。次がつっかえているんですよ」

 

「ちょっと話しかけないでヴィシュヌ!鈴姉ちゃんの表情を読んでババを探しているんだから」

 

「ハァ~」

 

「フフフ、待つのも戦略のうちと言いますか、私達は待ちましょう」

 

余裕のある言い方で言ったのは神楽。既に手元にはカードが1枚しかなく勝ちが確定している状態である。そんな神楽の事を知ってか知らずか、乱は真剣そのものだった。

 

「ムムム…これだ!」

 

「あ!」

 

「やったー!揃った!」

 

「ハァ~やっとですか」

 

「さぁここから巻き返しよ!」

 

そう言う乱だったが、神楽が1位で抜けたのを皮切りにペースが乱れ結局ビリで抜けるのであった。そして、鈴が自室に帰り3人だけとなった。

 

「悔しい~」

 

「乱の敗因はペースが乱れた事ですね。それさえ無ければ勝てたかもしれませんよ」

 

「そうだよねー」

 

「フフフ」

 

「どうしたの四十院さん?」

 

「いえ、お二人共非常に仲がよろしかったのでつい。それと私の事は神楽で結構ですよ」

 

「じゃあ、アタシの事が乱でいいですよ!アタシの方が年下なので」

 

「私の事はヴィシュヌとお呼びください」

 

「ええ、それじゃ、ヴィシュヌさん、乱さんそろそろ寝ましょうか」

 

『はーい(はい)』

 

そう言って、3人はベットをくっつけて川の字で寝る格好になった。

 

「そう言えば、神楽さんは好きな人とかいないんですか?」

 

「え?」

 

「こら、乱」

 

「アハハ…つい、気になっちゃって…無理に答え「いますよ」え?」

 

「その方は、真っ直ぐで、偶に無理して、けど、誰よりも皆さんの事を第一に考えてくれる人…そんな方です///」

 

「それって…亜希さんとか?」

 

「さぁどうでしょうね///」

 

「乱は何故亜希さんだと思ったのですか?」

 

「それはね…アタシは…アタシ、亜希さんの事が……好きだからかな」

 

「え?」

 

「まぁ」

 

「最初は年上の人って思って少しだけ怖いと思っていた。けど、一緒に暮らしているうちに亜希さんがあんなに優しい人だと思っていなかった。この前の事件だってそうだし。亜希さんが無事だったからいいけど、もし帰って来なかったらアタシ…」

 

「乱…」

 

「乱さん…」

 

「ごめんね。こんな湿っぽい話しをしちゃって…」

 

「そんな事ありませんよ」

 

「ヴィシュヌ?」

 

「私も亜希さんの事が気になり…いいえ、好きになっていましたね」

 

「ヴィシュヌさん…」

 

「…」

 

「初めて会った時男性が苦手だった私に対して、優しく接してくれました。出会いは最悪でしたが、その後のフォローも真剣そのものでした。もしかしたら、あの時から惹かれて居たのかもしれません」

 

「…」

 

「けど、それで言うのであれば神楽さんもではないですか?」

 

「え?」

 

「…」

 

「神楽さん、本当は亜希さんの事が好きになっているのではないでしょうか?」

 

「…ええ、そうです。私は亜希さんに恋しています。けど…それは許されない事です」

 

「え、何で!?」

 

「皆さんの気持ちを知ってしまったからです。お二人が好いている人を私が好いてはいけないと思って…」

 

「神楽さん…」

 

「う~…えい!」

 

「ら、乱さん!?」

 

自分の他にも亜希が好きな人がいる事で諦めようとしている神楽に対して突然乱が抱きついて来たのである。

 

「神楽さんは難しく考え過ぎなんだよ。そんな事を思っていると、亜希さんを私達以外の人が取っちゃうかもしれよ」

 

「…それは…嫌ですね」

 

「でしょ。だから、3人共同じ人を好きになってもいいと思うんだ!もしかしたら、鈴姉ちゃんも亜希さんの事好きそうだし」

 

「ええ!?凰さんもんですか?」

 

「うん!私の女の勘がそう言っている」

 

「乱の勘は偶に当たりますからね。一概にないとは、言い切れませんからね」

 

「そうですか…」

 

「大丈夫だよ!亜希さんなら、きっと私達の想いに答えてくれるかもしないからね」

 

「…そうですね。亜希さんなら不思議と叶えてくれそうです」

 

「ええ、だから、私達は友であり好敵手(ライバル)です。負けませんからね。神楽さん、乱」

 

「勿論だよ!勝負だよ神楽さん!ヴィシュヌ!」

 

「ええ、正々堂々と受けて立ちましょう!」

 

そんな事を約束した少女たちの夜は更けていくのであった。

 

 

 

 

 

翌日。学園が休校となり久しぶりに亜希は、モノレールに乗り本島にある大型商業施設『レゾナンス』に足を運んでいた。勿論学園から用意してもらった護衛を付けてである。

 

世界で2人しかいない男性操縦者である為、護衛が必要になってくるである。その事を気にせず亜希は買い物を続けていた。

 

日用品から最新鋭の食器。食材等を買いあさっていたら、昼飯時となっていた。

 

「ちょうど12時か…何処かで昼飯にするか」

 

そう言って喫茶店『@クルーズ』に入るとランチメニューを頼もうとした時厨房が慌ただしくなっていた。気になって亜希は近くにいたウエイトレスに声をかけてみた。

 

「すみません。何かあったんですか?」

 

「お客様大変申し訳ございません。どうやら厨房設備に異常が発生し、修理は終わったんですが…」

 

「他の客の料理が捌けてないと?」

 

「はい…誠に申し訳ございません」

 

「そうですか…」

 

亜希は腕時計を見て、学園に戻るまで大分あるのを確認すると、護衛の人に連絡をするのであった。

 

「もしもし、1年1組の成宮・ミューゼル・亜希です」

 

『はい。どうかされましたか?』

 

「実は…」

 

亜希は護衛の人に事情を説明すると電話を切ってウエイトレスに「自分も手伝います」と言って厨房へと向かうのであった。

 

「店長!」

 

「どうした!今こっちは忙しいんだ!後にしてくれ!」

 

「それが…」

 

「なに!それは、本当か!?」

 

「ええ、本当です」

 

「貴方は?」

 

「IS学園1年1組成宮・ミューゼル・亜希です。手伝いに参りました」

 

「君が世界で2番目IS男性操縦者か?」

 

「ええ、先ずは俺が作った料理を食べて見てください」

 

そう言って、オムライスを作りそれを食べた店長は「う、美味い!」と厨房入りのOKを出したのだ。

 

そこからは、厨房のメンバーと連携して次々と料理を提供していくのであった。他の客からは「美味すぎる!」「盛り付けが綺麗で映える!」と絶賛されていた。

 

そして、ある程度客足が落ち着いて来たところを見計らって亜希は『@クルーズ』を後にするのであった。

帰り際に「ぜひ、ウチで働いてくれ!!」と店長に懇願されたのであった。

 

夕方にIS学園に着いた亜希は早速夕飯の準備にかかるのであった。そして、夕飯の準備中にドアが開くと…

 

「お、お邪魔いたします」

 

「あれ?神楽さんどうしたんですか?」

 

「えっと…何か手伝えることがありますでしょうか?」

 

「そうですね…なら、玉葱の皮をむいておいてください」

 

「かしこまりました」

 

そう言って、亜希の隣に立ち玉葱の皮をむいて行くのであった。そして、2人っきりの空間を楽しむ神楽であった。

 




というわけで彼女達の気持ちと亜希のハプニング回でした。

本格的に神楽をメインヒロインに入れた方がいいかなぁ…

それはおいおい考えます。

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ifルートはどれがいい?

  • 秋が死なずにそのままIS学園で生活
  • 秋が死なずに亡国企業でIS学園と退対立
  • 秋が死んでその後の話し
  • 秋が死んで何処かの世界に転生する
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