IS~嫌われた世界で生き抜く~   作:とあるP

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とあるPです。

何とか生きています。それと、今回から物語が一気に急展開します!


第14話

 

秋がIS学園に着いたのは結局のところ夜中になってしまった。幸いにも同室の乱は起きておらず、静かに眠っていた。そんな乱を他所目に秋は、【月】を待機状態にして自身もベットに入るのであった。

 

次の日。IS学園は休みであったため秋は遅く起きていた。既に乱は起きており、朝食の準備をしていた。

 

「おはよう、亜希さん!」

 

「…おはよう、乱ちゃん。早いね」

 

「え?もう8時になりますよ」

 

「それでも早い方だと思うよ…」

 

「そうですかね…あ!私今日外出するんでした!」

 

「何処かにお出かけかい?」

 

「はい!それじゃあ、朝ごはんは出来ているので、食べてくださいね!食べ終わった食器は洗って、元の位置に置いてくださいね!いってきま~す!」

 

そう言って、亜希の返事を待たずに乱は部屋を出て行った。1人残った亜希は、朝食を食べながら昨日の情報をまとめることにした。

 

大型商業施設『レゾナンス』

ここには家具家電から娯楽用品。更には映画館など大抵の物が揃っている。そんな所に乱はある人達と待ち合わせをしていた。

 

待つこと数十分…

 

「あ!こっちこっち!」

 

「もう、早いですよ。あれ程IS学園で落ち合おうって言ったのに…」

 

「ごめん、ごめん。何だか興奮しちゃってね。神楽さんも付き合ってくれてありがとうございますね!」

 

「いえいえ。久しぶりの外泊で浮かれているのは、私も同じなので大丈夫ですよ」

 

私服姿で現れたのは、神楽とヴィシュヌの2人だった。実は今日3人でレゾナンスで遊ぶ約束をしていた。その理由は…ただの鬱憤払いだった。

 

「最近亜希さんずっと考え事ばかりしてるんですよ。この前なんかアタシが料理していた時なんて、呼びかけても「あ~」とか、「そうだね~」とか上の空だったり」

 

「確かに、教室に居た時もずっと外ばかり見ていますし、休み時間も姿を見せない時がありましたね」

 

「この前はIS訓練の時には、よそ見ばかりしてましたね。てか、乱。亜希さんと一緒の部屋がいい事に料理をしてるんですか?」

 

「ふぇ!?そ、それりゃ…たまにだけどね///」

 

3人でウインドウショッピングをする傍ら、亜希への不満や現状報告等を話し合っていると、1軒のショップに立ち寄った3人。

 

店内のPOPには『この夏勝負!意中の相手を落とすアイテム100!!』という文字がでかでかと書かれていた。

 

「…神楽さん、ヴィシュヌ」

 

「ええ」

 

「…はい」

 

頷いた3人は、急いでショップに立ち寄って亜希を引き付けるアイテムを品定めするのであった。そして、3人が共通して購入したのは…

 

「いかがでしょうか。こちら、当店ではイチオシの水着となっております!」

 

神楽はパレオタイプの紺色の水着。乱はビキニタイプのオレンジ色の水着。そして、ヴィシュヌは乱と同じビキニタイプの緑色の水着を選んだが、余りにもスタイル抜群なためもはや紐水着となっている。

 

「卑怯だー!」

 

「?どうしたんですか乱?」

 

「どうして、同い年なのにここまで差が出るのよ!」

 

確かに、乱がメロンであればヴィシュヌはスイカを持っており、その破壊力は抜群だ。これでは、亜希を取られてしまうと思ったのであった。

ちなみに神楽も、それなりにある方だが2人のマウンテンを見て、胸をさすったのは秘密である。

 

結局、乱の言い分もありヴィシュヌの水着はフラワープリーツフリルカップビキニに落ち着いた。その後は色々な生活用品を買って、お茶をしながら3人は楽しそうに過ごして行った。

 

 

 

 

 

一方で亜希はスウェーデンにいるスコール達から送られてきた、ロベルトの不正情報をチェックしていた。そうすると出るわ出るわ、不正の嵐だった。

 

「なるほどね…表向きは慈善団体を立ち上げて多額の寄付金を各国にやっているが、裏では闇組織とつるんで武器の密売。おまけに人身売買や売春行為も行っているときた。更には違法な人体実験。こりゃあとんでもない事だな」

 

反吐が出る気分になっているが、ロベルトを解雇するには十分な情報だった。そして、この内容は絶対に乱達には見せてはならないと、心に誓うのであった。

 

情報を受け取ると同時にスコールから着信があった。秋は盗聴防止のためスウェーデン語で会話するのであった。

 

「もしもし、秋?」

 

『もしもし、スコール姉さん』

 

秋がスウェーデン語で話してきた意図を一瞬で読み取った、スコールは同じくスウェーデン語で話し始めた。

 

『…いきなりどうしたのよ?』

 

『なに、用心に越したことはないからね。それよりも、情報提供ありがとう』

 

『大丈夫よ、可愛い弟の為だもの。それよりも、作戦決行だけど来週末にIS学園でタッグマッチトーナメントが行われるわ』

 

『タッグマッチトーナメント?』

 

『ええ、2人1組になって行うタッグマッチトーナメントよ。そこには各国の首脳陣や来賓達が集まるわ。そこで、宣伝すれば効果絶大よ』

 

『確かに、この上ない場所だね。…それまでに情報整理は俺がしようか?』

 

『いいえ、それについては私達とアルベールで行うわ。秋はタッグマッチトーナメントに集中してちょうだい』

 

『…わかったよ』

 

『へこまないの。ちゃんと秋には仕事があるからね』

 

『仕事?』

 

『そうよ。シャルロットちゃんが女の子だってバレたら、ロベルトの手下達が何をするかわからないわよ。そんな時あの子を守れるのは、秋だけ何だからね』

 

『…わかったよ』

 

『頼りにしているわよ。私達の可愛い騎士様(ナイトさま)!』

 

『……可愛いは余計だ』

 

『あらら、照れちゃって。それじゃあまたね♡』

 

そう言って、スコールは電話を切った。そして、ロベルトの不正をまとめた資料を作成するのであった。

 

秋も動き出した。意味ありげなメッセージカードを作成し、一夏とシャルルがいる部屋のドアに差し込んで屋上へと向かうのであった。

 

一夏とシャルルは今日も特訓していた。そして、部屋に入って来るとドアに何か差し込んであったのだ。

 

「あれ?なんだこれ?」

 

「どうしたの一夏?」

 

「何かドアに挟まっていたんだけど…カード?」

 

「どれどれ?」

 

そう言って、シャルルは一夏が持っているカードを見た。そこにはこう書かれていた…

 

le dé a été jeté(賽は投げられた) attendre sur le toit(屋上で待つ)

 

「!」

 

「なんて読むだこれ?なぁシャルル?」

 

「……ごめん一夏。僕用事思い出した!」

 

「え?シャルルどこ行くんだよ!?」

 

一夏の静止を無視して屋上へと行くのであった。すると屋上には誰もいない。けど、シャルルには分かっている。すると自然とあの場所へと足が進んで行った。

 

そこには、夕陽を浴びて佇んでいる亜希の姿があった。亜希もシャルルの姿を確認すると、ゆっくりとシャルルのもとに行くのであった。

 

「…亜希?」

 

「お、来たな。俺のメッセージ分かってもらえて良かったよ」

 

「あのメッセージ亜希が書いたの?」

 

「ああ、久しぶりにフランス語書いたから、間違ってないか焦ったよ」

 

「うふふ。大丈夫、ちゃんと僕にはわかったよ」

 

「そうか。良かった」

 

「!///」

 

そう亜希が微笑むと、少しだけドキッとしたシャルル。それを誤魔化す様に、ここに呼び出した理由を問いただすのであった。

 

「そ、それよりも!僕を呼び出した理由は?」

 

「ああ、実はな…君のお父さんである、アルベール・デュノアと会ってきた」

 

「…どうだった!?」

 

「アルベール・デュノアは、君の事を嫌ってはいなかった。むしろ愛していた」

 

「う、嘘だ!」

 

「噓じゃない。俺たちがシャルルを普通の女の子として、IS学園へ通わせる為にある計画を画策していると言ったら、大の大人が土下座をして願って来たんだ」

 

「……」

 

シャルルは“あの人がそんな事をしない”と思っていたのだろう。しかし、実際に会ってきた亜希がそう言って来たのだ。信憑性は高い。

 

「だから、この想いを、無下にするのは駄目だと思ったから俺は、改めてシャルルを助けることを約束した」

 

「そうなんだ……ありがとう」

 

そう言って、今度はシャルルが頭を下げるのであった。親も子も似た者同士だなぁと思ってしまった亜希は今後の事について話し始めるのであった。

 

「今後の事だが、作戦決行はタッグマッチトーナメントの後に行う」

 

「タッグマッチトーナメント?来週末から行われる奴だよね」

 

「ああ、そこに招かれた各国首脳や来賓達にデュノア社の副社長で今回の黒幕である、ロベルトの不正をばらまく」

 

「そんな!ロベルト小父さんが…」

 

「どうしたんだ?」

 

「……ロベルト小父さんは、僕が小さい頃に一緒に遊んでくれた人なんだ。あの小父が…」

 

「シャルル…辛いかもしれないが事実は覆す事は出来ない」

 

「……うん。そうだよね。分かっているんだ。だけど…う、うぅ…」

 

こんな時どうすればいいのかわからない亜希は頭をかくしかなかった。そして、マドカにしていた事を思い出して、シャルルを抱きしめるのであった。

 

「ふぇ!?///」

 

突然の事で驚きを隠せないシャルル。それもそうだ。意中(仮)の人から突然抱きしめられたんだから。そんな事を気にする事無く亜希は話しを続けるのであった。

 

「あ~確かに、信頼していた人の裏切りはつらいよな。俺もそうだった…」

 

「え?」

 

「だけど…だけど、悪いことばかりじゃないかもしれないぞ。幸いにも、シャルルの周りにはセシリアや篠ノ之や鈴。静寐や神楽に清香もいる。だから辛い事があったら、友人を頼ればいいんだ」

 

「亜希…」

 

「だから、お前は1人じゃない。多くの人が支えてくれるだろう」

 

そんな事を言ってくれた亜希の顔を直視出来ないシャルルは、亜希の胸に顔をうずめながらある事を聞いてみる事にした。

 

「…さっきの中に亜希はいるの?」

 

「俺か?俺は必要ないだろう「そんな事ない!」え?」

 

「だって…だって…」

 

この想いを止められないシャルルは遂に禁断の言葉を発してしまった。

 

「だって…だって…僕……亜希の事が…好きなんだもん///」

 

「へ?」

 

間の抜けた返事をしてしまった亜希。それから堰を切った様にシャルルは、これまでの事を話し始めた。

 

「最初はただのお人好しかと思っていた。けど、僕の為に一生懸命にしてくれて…」

 

「いゃそれは…」

 

「それに、亜希は知らないと思うけど授業中偶にチラ見してたんだよ」

 

「そうだったのか?」

 

「うん///亜希は知らなかったと思うけどね」

 

知らなかった事実を知った亜希はどうすればいいのかわからなかった。そんな事を知らず、シャルルは

亜希から離れて行くのであった。

 

「…答えは直ぐに出さなくていいから。ちゃんと聞きたいな」

 

「……すまん。頭の中でこんがらがって」

 

「ううん、いいんだ。僕が勝手に言い出したことだもんね。けど、忘れないでね。僕は亜希が好き。友達としてではなくて、恋人としてね///」

 

「シャルル…」

 

「…シャルロット」

 

「え?」

 

「二人っきりの時はシャルロットって呼んでほしいなぁ」

 

「わかったよ。シャルロット」

 

「!それじゃあまたね///」

 

そう言って、シャルル改めてシャルロットは逃げる様に、屋上を後にするのであった。1人取り残された亜希は今後どうすればいいのか考えている事を知らずに…

 




元々シャルはヒロイン枠ではないんでしたが、うぷ主の悪い癖でヒロイン昇格しちゃいました!(反省はしている、ただ後悔はしてない)

ifルートはどれがいい?

  • 秋が死なずにそのままIS学園で生活
  • 秋が死なずに亡国企業でIS学園と退対立
  • 秋が死んでその後の話し
  • 秋が死んで何処かの世界に転生する
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