IS~嫌われた世界で生き抜く~   作:とあるP

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とあるPです。

クラス代表決定戦後のになります。

それと、ISのオカン的な子が登場します!

それでは本編どうぞ!



第6話

クラス代表決定戦後。更衣室で亜希はシャワーを浴びていたが先程のから動悸が止まらなかった。更に目まで霞む始末で咳き込むと口からは血が飛び散るくらいだった。

 

「ゴホゴホ…ハァハァ…何だこれは…」

 

(主殿よ。もしかしたら魔力を使い過ぎているのではないか?)

 

魔力?

 

(人間にはそれぞれ微弱の魔力の流れがある。儂のISはそれを集め物体(イメージ)に変えて放出しておる)

 

それじゃあ、その魔力ってのは一夏や千冬姉にもあるんじゃないか?

 

(奴らは取るに足らないくらいしかない。じゃがな主殿はその2人を凌ぐ魔力の持ち主じゃ。だが、今回は初めての大技だったため、ちと魔力の供給量を間違えてしまったのじゃ…主殿のISとして恥ずかしい限りじゃ)

 

そっか…なら、次は頼むぞ

 

(…嫌いにならないのか?)

 

誰にでも1度や2度失敗はある。次に活かせばいい

 

(主殿…すまんの)

 

なら、そうならない様に、俺が強くなればいいんだ

 

(なら、微力ながら手伝おう)

 

頼むぞ。ユエ

 

(うむ!)

 

そう言って、ユエとの通信を終えた秋は血で汚れた身体を洗って、更衣室を後にするのであった。

 

自室に戻って来ると、乱とヴィシュヌが心配そうに見つめて来た。よく見ると、手に血が少しだけ付いていたので、「少しだけ切った」と言いたが2人は信じてもらえず、仕方なくナイチンゲール先生がいる保健室に行くのであった。

 

そして、保健室で手当を受けて自室に戻って来るとまだ、ヴィシュヌがいた。

 

本人曰く「亜希に何かあったら大変だから、今日はこの部屋に泊まる事にした。同室の子には話しをつけてあるわ。だから、問題ないわよ」と言ってきたので、有耶無耶になってしまったが、ヴィシュヌが泊まる事になった。

 

彼女が付きっきりで看病してくれたお陰で、身体が軽くなった気がする。そして、ヴィシュヌが一緒のベットに寝ると言ってきたので、流石にそれはやめて欲しいと言ってその日は問題なく寝る事が出来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日。朝起きると、乱とヴィシュヌが抱き合って寝ていたのでそれを起こさないようにしてトレーニングを行った。スタミナをつけるため長距離走を多めに取ったトレーニングを採用し、朝食が始まるギリギリに戻ってシャワーを浴びて食堂に向かった。

 

朝のSHRが始まる前にクラス代表について発表があるらしい…クラス代表は誰もが亜希になると思っていたが、その話しは意外な形で幕を閉じた。

 

「それでは朝のSHRを始めます。その前に1組のクラス代表ですが、織斑一夏君に決まりました。あ!いいですね!一繋がりで」

 

「ちょっと待ってくれ!俺は2回も負けてるんだぞ!順当に行けばオルコットさんかアイツだろう」

 

「それについては「わたくしが説明いたしますわ!」うう…」

 

突然話しを区切られて泣きそうになっている、山田先生をよそにオルコットさんは話しを続けた。

 

一夏さん(・・・・)は弱すぎますわ。ここは、経験を積んで貰う為にクラス代表になっていただき、より多くの実戦経験を学んでもらいたいですわ」

 

「なるほどオルコットの話しは一理あるな。これから試合も多くなってくる。どうだ成宮。クラス代表を譲ってくれないだろうか?」

 

「そもそも、僕はクラス代表になる気なんて無かったのでいいですよ」

 

「わざわざ断る必要ないぜ千冬姉!アイツはインチキをしたんだからな!」

 

バチーン!

 

その一言にクラスの半分が何か言いたそな雰囲気になったが、千冬姉が出席簿 (伝家の宝刀)で止めてくれた。

 

「織斑先生だ。成宮のISは学園に提出されたデータと同じだった。それに剣道ばかりに(うつつ)を抜かす奴に負ける訳なかろう」

 

「な!ち…織斑先生はアイツの肩を持つのかよ!」

 

「そんな事はない。ただ、成宮も少しはやりすぎだ。今後は加減してやれ」

 

「…努力します」

 

「皆も織斑のことよろしく頼む」

 

パチパチパチ…

 

そこは褒めて欲しかった亜希だったが、あの姉がそんな事をするはずもないと思っていた。その後オルコットさんが先日の件についてクラス全員に謝罪して頭を下げた。

 

「皆さま。先日の言動についてイギリス代表候補生としてあるまじき行為だったことをここに謝罪いたします。申し訳ありませんでした」

 

そう言っている彼女の体が震えていた。恐らく否定されるのが怖かったのだろう。だがそれはなかった。

 

パチパチパチパチ!

 

「凄いよオルコットさん!よく謝る事が出来たね」

 

「そうだよね~!アタシだったら出来ないよ」

 

「ありがとうございますわ。それと皆さんわたくしの事はセシリアと呼んでください」

 

クラス全員から祝福されたオルコットさん改めてセシリアは俺と一夏のところに来た。

 

「先日は申し訳ありませんでした。これからもよろしくお願い致しますわね」

 

「ああ!よろしくなセシリア!俺の事は一夏でいいぜ」

 

「はい///よろしくお願い致しますね一夏さん!」

 

「また、代表候補生との手合わせ楽しみにしていますよ。セシリアさん」

 

「こちらこそよろしくお願いしますね。成宮さん」

 

「俺の事も亜希でいいよ」

 

「では、わたくしの事はセシリアでよろしいでしょうか」

 

「ああ、こちらこそよろしく」

 

そう言って、セシリアと握手をするのであった。その姿をクラス全員は羨ましそうに見ていたが、一夏は悔しそうに、篠ノ之は睨んでいた。

 

その後、放課後にクラスの有志を募って一夏のクラス代表就任式をすると言い出した。食堂を貸し切って大々的にやるようだ。

 

俺は参加することを渋ったが、神楽がどうしても来てほしいと言ってきたので、渋々参加することにした。

 

 

 

 

 

 

放課後。クラスの大半が集まっている中一夏のクラス代表就任式が始まった。

 

『織斑君クラス代表就任おめでとう!』

 

「はぁ、ありがとうございます?」

 

当の本人は事の重大さが分かっていないようでポカーンとしている。

 

俺はというと、神楽、俺、鏡 ナギの3人で料理の準備をしていた。聞くところによると料理が出来る奴が少なく、思い付きでナギがこの会を開こうとしていた。

 

そこで、俺を中心に料理が出来るメンバーで20人分の料理を作っていた。流石に豪華な物は出来ないので、ある物でスウェーデンの伝統的なお菓子を作る事にした。

 

作るのは、「スモーガストルタ」と言う料理でいわゆるサンドイッチケーキのことで、特に誕生日やパーティーで目にする機会の多い定番メニューだ。薄切りのパンにフレッシュクリームを塗り、サーモンや海老など好みの具材を挟んでどんどん重ねていく。

 

また、好き嫌いがあると思うので甘めのお菓子「セムラ」も作っていく。カルダモンの入ったパン生地の間に、アーモンドペーストと甘くないホイップクリームを挟んで食べる。

 

そして、極めつけは巨大な「プリンセストルタ」だ。かつてスウェーデンの王女達が愛したということから名前がついたプリンセストルタ(お姫様のケーキ)。スポンジケーキ・ペイストリー・ホイップクリームを重ねて、上から緑またはピンクのマジパンでコーティングしたものでそのボリュームから多くの女子が好んだと言う。

 

俺は早速「プリンセストルタ」の準備をして、ナギと神楽には事前に渡していたレシピ通りに「スモーガストルタ」と「セムラ」を作ってもらう事にした。

 

「スモーガストルタ」の薄切りパン出来たよ成宮君」

 

「こちらも「セムラ」の生地出来上がりました」

 

「ありがとう。それじゃあスモーガストルタにはフレッシュクリームを塗って薄切りにしていたサーモンとエビをどんどん重ねていってくれ。あと俺の事は亜希でいいよ。鏡さん」

 

「OK!じゃあ私の事もナギでいいよ♪」

 

そう言って、ナギは作業に取り掛かった。それを見ていた神楽は面白くなさそうに見ていた。

 

「モテるんですね亜希さんは」

 

「茶化さないでくれよ。どちらかというと良い兄貴分だろうと思われているんだろう」

 

「果たしてそうでしょうか…」

 

「ん?どうかしたか?」

 

「何でもありませんわ。それじゃあ私は焼きあがったパン生地の間にアーモンドペーストとホイップクリームを塗っていきますね」

 

そう言って、作業に戻る神楽であった。出来上がった物を静寐中心の女子生徒達がテーブルに持っていき皆に配っていく。

 

「静寐さん。アーモンドペーストを使っているからアレルギーがある人が言ってくれよ。その人にはアーモンドペーストを抜いた物を作るからさぁ」

 

「OK!わかったよ!」

 

そんな感じで料理をしている時に1眼レフカメラを持って、腕に「新聞部」と書かれてた腕章を付けた女子生徒が現れた。リボンの色からして2年生らしい。因みに青は1年生、赤は3年生である。

 

その子はクラスのみんなに囲まれている一夏に対して質問をしているようだった。

 

「はいはーい!新聞部でーす!話題の男性操縦者についてインタビューいいですか?はいこれ名刺ね」

 

「IS学園新聞部…黛 薫子(まゆずみ かおるこ)さん。いいですよ!」

 

「ありがとう~!それじゃあ…『クラス代表になって一言』頂ける?」

 

「えっと…頑張ります?」

 

「え~そこは『俺に触るとヤケドするぜ…』的なことはないの?」

 

「えっと…「まぁいいやこっちで適当に捏造するから」え~!」

 

それじゃあ質問するなよ!!と心の中で思うのであった。次にセシリアに対しても質問をするのであった。

 

「それじゃあ、セシリア・オルコットさんに質問ね「織斑君にクラス代表を譲った理由は?」」

 

「わたくしとしては、これから「長くなりそうだからいいや」ちょっと!」

 

「それじゃあ、惚れた弱みってことで「そ、そんなまだそんな事…あーでも一夏さんが良いのであれば///」あちゃ~」

 

あ~あ…セシリアの奴完全に墓穴を掘っているな。小学生の時の一夏のあだ名は『ゴット・唐変木』あの篠ノ之でさえ好意に気付いていないんだぞ。しかも本人は素でやっているからなおたちが悪い。

 

そんな事を考えていると、先程の女子生徒がこちらに歩いてきた。どうやら俺にインタビューするつもりであった。俺の方も巨大な「プリンセストルタ」が出来上がって後は盛り付けるだけだった。

 

「初めまして~新聞部の黛 薫子です!インタビューいいですか?」

 

「ちょっと待っていてください。…出来た。いいですよ」

 

「うわぁ~可愛い!なんて言う料理なの?」

 

「『プリンセストルタ』って言うスウェーデンのお菓子ですよ。良かったら一口どうですか?」

 

「いいの!では一口…うん!美味しい~!」

 

「良かった。皆さんの分もあるからどうぞ」

 

そう言って、静寐に配膳してもらっている間に俺はインタビューを受けるのであった。

 

「それじゃあ、改めて。「新聞部」の黛薫子です」

 

「成宮・ミューゼル・亜希です。世間では2人目の男性操縦者となっています」

 

「成宮君はいつからISを?」

 

「ここに来る1ヶ月前から2人の姉から直々に指導を受けていましてね」

 

「そうなんだ…それじゃあいずれはスウェーデン代表候補生になるつもり?」

 

「それもいいですが、先ずはこのIS学園で実力を付けてから空に登ってみたいですね」

 

「へ~それじゃあ『生徒会長』とか狙っているの?」

 

「『生徒会長』?」

 

「うん。生徒会長ってのは「生徒会長ってのはね。最強であれ」って…あれ?たっちゃん!?」

 

そこには、水色のショートカットで目が赤く、スラットとし、黒タイツを履いており、リボンの色が黄色の女子生徒がいた。確かこの人は…

 

「初めまして、貴方が2人目の男性操縦者でいいかしら?」

 

「そうですよ。更識 楯無(・・・・)さん」

 

「…どうして私の事知っているのかしら?」

 

「有名ですからね。更識楯無。ロシア国家代表でIS学園の生徒会長。あとは現更識家の17代目当主をしていると」

 

「…へぇ~そっちの事情(・・・・・)にも精通しているのね」

 

「一応、目星を付けるのが趣味なので」

 

「随分と悪趣味な事をしているわね…」

 

「まぁこれぐらいしか能がない者なので…」

 

「貴方名前は?」

 

「…成宮・ミューゼル・亜希」

 

「成宮君ね…覚えておくわ」

 

そう言って、生徒会長は去っていった。それを見る様に薫子さんも他の人達も去っていった。俺とナギ、静寐、神楽は洗い物をして自室に戻って行くのであった。

 

自室に戻ると乱に今日のパーティーで残った、「スモーガストルタ」とお菓子の「セムラ」を持ってきた。それを美味しそうに頬張る彼女を見て安心する俺がいる。

 

夜も遅くなりそろそろ寝ようと思う時に、スコール姉さんから通信が入って来た。幸い乱が寝ているので、起こさない様に静かに部屋を出て通信に応じた。

 

「もしもし、スコール姉さん?」

 

『ああ、秋起きていたのね。そっちはもう真夜中じゃないの?』

 

「大丈夫だよ。同室の子はもう寝ているからね」

 

『あら?もう、彼女(ガールフレンド)でも出来たの?』

 

「冗談はよしてくれよ姉さん。そんなんじゃないよ」

 

『そうだったわね。秋は昔からお姉ちゃん子だったもんね』

 

「姉さん…そろそろ本題に入ってくれない?」

 

『悪かったわ。それじゃあ貴方に電話したのは他でもない事よ。ついさっきウチの北欧支部がとらえた情報によると、どうも女権団体が近々ある軍事行動を起こすらしいわ』

 

「軍事行動?」

 

『ええ、それも標的はIS学園。貴方が行っている所よ』

 

「…」

 

『北欧支部の確かな情報筋が入手した情報だから間違ないわ』

 

「わかった。頭の片隅に入れておくよ。それと、今日更識家の人間と接触したよ」

 

『そうだったわね。それで?どうだった?』

 

「今のところは様子見かな?下手に刺激してこっちの事を勘ぐられたくないからね…」

 

『賢明な判断だわ。こちらからの指示があるまで妙な真似はしないでちょうだいね』

 

「わかっているよ」

 

『…私は心配なのよ秋。貴方が何処かに行ってしまいそうで…』

 

「…ありがとう姉さん。大丈夫だよ。それじゃあまたね」ピッ

 

そう言って、秋はスコールとの通信を閉じた。時刻は日付が変わりそうな時間帯。秋は背伸びをして部屋に戻るのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日。クラスメイト達が来週末の『クラス対抗戦』の事で一夏と話していた。優勝したクラスには「1年間のフルーツパスが貰える」とのことらしい。

 

「織斑君来週末のクラス対抗戦頑張ってね!」

 

「おう!任せとけ!」

 

「頑張ってね!私達の為に!」

 

一夏に過度の期待をしても無駄と思うのに…そんな風に思っていると、ある女子生徒達の噂話が聞こえて来た。どうやら、2組に転校生が現れるらしい。

 

「そう言えば、2組に転校生が来るらしいね」

 

「なんでも中国の代表候補生らしいよ」

 

「まぁ、わたくしのことを恐れてですかね」

 

「アハハ…けど、今のところ専用機持ちが1組と3組しかないから優勝は貰った「その情報古いよ!」え?」

 

そこには、ツインテールで八重歯。そして、改造したIS制服から肩が露出し勝気な女の子が立っていた。俺はその子を知っている(・・・・・・・・・・・)。当然俺が知っているなら一夏も知っている人。

 

「鈴!お前鈴なのか!?」

 

「そうよ。凰 鈴音(ふぁん りんいん)よ!」

 

「久しぶりだな!元気していたか!」

 

「まぁね。あれ?()じゃないの!生きていたの!?」

 

「!?」

 

マズイ。織斑秋が生きていたら色々と不味いと思った俺はあえて他人のフリをした。

 

「…なんだお前鈴と知り合いなのか?」

 

「…いや、人違い(・・・)だろう。」

 

「見間違えしないわよ!秋、私よ!鈴よ!昔よく遊んだでしょう!」

 

「…凰さんそろそろ戻った方がいいですよ」

 

「え?」

 

ゴゴゴゴゴゴゴ

 

振り向くとそこには出席簿を持ち仁王立ちしている我が1組の担任である織斑千冬姉がいた。しかもかなりのご立腹であった。

 

「げっ!千冬さん…」ゴチン!

 

「織斑先生だ。それと凰。そろそろ戻れ」

 

「は、はい!じゃあね一夏、秋!」

 

「変わってないな…」

 

そんな風に思っている一夏であったが、俺はこの後の事について考えていた。そんな俺を篠ノ之が見ていたのは知らなかった。

 




次回は無人機編です。

それと、秋に魔力があるのは独自設定なのでよろしくお願いします。

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ifルートはどれがいい?

  • 秋が死なずにそのままIS学園で生活
  • 秋が死なずに亡国企業でIS学園と退対立
  • 秋が死んでその後の話し
  • 秋が死んで何処かの世界に転生する
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