IS~嫌われた世界で生き抜く~   作:とあるP

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とあるPです。

ついにクラス対抗戦と言いたい所ですが、鈴ちゃんとの話しになります!そして、秋君の正体がバレてしまいます。

それでは本編どうぞ!


第7話

時間は昼休み。それぞれの生徒達が食堂に向かう所だが、亜希だけは屋上に向かって行くのであった。

 

何となく食堂に行くのが気まずくなったが理由だ。そして、屋上に出る扉を開けると、誰もいない空間に出た。

 

「誰もいないか…それよりも鈴にはビビったぜ。一発で俺の事を見破って来るんだからな。それなりに変装しているんだがな」

 

そう言って、亜希は確認している。黒髪を銀色に、瞳をカラコンで青色にして、頬にある十字傷と織斑秋の面影を消してきたが、鈴にはバレていた。

 

「まぁ、一夏は疑っていたがな…だけどアイツには俺は死んでいると思っているからいいけどな」

 

そんな風に思っているとユエから心配されるのであった。

 

(…主殿はそれでいいのかえ?)

 

急にどうしたんだい?

 

(いゃ…主殿が自虐的な事を言っていたのでな)

 

いいんだよ。所詮俺は織斑家の出来損ないだったんだ。それをスコール姉さん、オータム姉さん、マドカに拾われた。今ではいい思い出だよ。

 

(強いのだな主殿は…)

 

そんな事をない。現に今でもこうやってユエにカッコ悪い所見せているからな…

 

(そうではない。心が強いのだな主殿は…)

 

ユエ…

 

(我らISは所詮機械だ。感情など持ち合わせておらん。こうやって主殿からの情報を基に感情を形成するしかないのだ…)

 

そっか…なら、これからもっと広い世界を見せるよ

 

(うむ!楽しみにしておるぞ!)

 

そう言って、亜希はユエとの通信を終えて、屋上で昼寝と洒落こむのであった…

 

 

 

 

同時刻IS学園食堂。ここでは、和・洋・中の料理果てはフランス、イタリア、スペインと各国の料理がそろっていた。そんな中鈴はラーメンを持って一夏達を待っていた。

 

「遅いわよ!ラーメンが伸びちゃうじゃない!」

 

「悪かったって…それより通路の真ん中にいちゃ邪魔だから何処か席を取っていてくれ」

 

「わ、わかったわよ」

 

そう言って、鈴は4人掛けの席を探していた。その間に一夏、箒は日替わり定食、セシリアはサンドイッチを頼んで鈴が待つテーブルに集まって行った。ちゃっかり一夏の隣を取った鈴は一夏との話しに花を咲かせていた。

 

これを面白くないと思ったのは箒とセシリアであった。何やら面白くない

 

「そう言えば、叔父さんと叔母さん元気か?店はどうなっている?どうしてこっちに来たんだ?」

 

「いっぺんに喋らないでよ。答えにくいでしょう」

 

「うっうん!一夏そろそろ説明して欲しいのだが…」

 

「そうですわ!そちらの方は一夏さんの彼女さんでしょうか!?」

 

「彼女ってそんな…///」

 

「どういうことだ!」

 

「まぁまぁ鈴はな、幼馴染なんだ」

 

「幼馴染?てっきり私だけだと思っていたが…」

 

「ああ、箒は小学生4年生まで一緒だっただろ、5年生の頃から中二まで一緒だったんだ。言うなれば箒はファースト幼馴染、鈴がセカンド幼馴染ってところだな」

 

「ふぅ~んアンタが篠ノ之箒ね…アタシは凰 鈴音。よろしくね」

 

「ああ、こちらこそよろしくだ」

 

ゴゴゴゴゴゴゴ

 

一夏を挟んで龍と虎が対峙しているように見えた。完全に置いてけぼりを受けたセシリア…

 

「初めましてわたくしは「ああ、アンタのことなんてどうでもいいや」ちょっと!これでもイギリス代表候補生ですわよ!」

 

「アタシ他の国の事なんてどうでもいいから」

 

そんな事を言いつつラーメンを啜る鈴であった。全員が食事を終えた後鈴が唐突に質問して来た。

 

「それよりもどうしてアンタIS動かせるよの?」

 

「わかんねぇんだよなぁ…試験会場に会ったISに触ったら動かせるようになったって言うか」

 

「ふぅ~ん、まぁいいわ。また秋に会えたし♪」

 

「は?秋ならもういないぞ」

 

「え?」

 

「だって秋は去年死んだからな(・・・・・・・)

 

「嘘…嘘よ!だって!だって…秋は…」

 

「警察だって探したんだけど、何処にもいなんだからな。それに千冬姉が捜索願を取り下げたっていっていたからな」

 

「うむ。私もその話しは聞いたな。全く、アイツはいつもそうだ。弱いくせに頭だけは良かったからな」

 

「…あ、アンタに…アンタなんかに…」

 

「うん?」

 

「アンタなんかに秋の何が分かるって言うのよ!!」

 

「うぉ!どうした鈴!」

 

「秋はね!秋は…」

 

そう言うと鈴は突然泣き出した。どうすればいいのかわからず一夏は困惑していた。そんな中セシリアは鈴に聞いてみた。

 

「グス…」

 

「えっと…その秋さん?がどんな事をしたんですか?」

 

「秋はね…アタシが日本語の勉強をしている時に…優しく丁寧に教えてくれたの…時々遊んでもくれたわ」

 

「それって、俺が剣道していた時か?」

 

「他にも、一夏がバイトしていた時だって宿題に付き合ってくれたわ。そんな秋が死んだなんて…」

 

「凰さん…」

 

「もう…帰るわね…」

 

「オイ鈴!」

 

一夏は鈴を止めようとしたが、話しを聞かずに食堂を後にした。そのまま、取り残された一夏達もどうすればいいのか分からずじまいだった…

 

 

 

 

 

 

鈴は外の空気を吸いに行くため、屋上に向かって行くのであった。そして、屋上に出る扉を開けると、昼寝をしている亜希の姿があった。

 

「確かコイツは2人の男性操縦者…」

 

鈴は何となく成宮・ミューゼ・亜希の正体が織斑秋ではないかと思っていた。けど、今朝の反応を見る限り違っていた。

 

だけど、もっと知りたいと思い悪いと思いながらも頭を自身の膝に乗せた。いわゆる膝枕の状態だ。

 

「アンタが、秋だったらいいだけどね…」

 

そう言って、頭を撫でた時である。髪に付いていた銀色が取れた。

 

「え?」

 

更に鈴は撫で続けると銀色が完全に取れて、日本人本来の黒髪が現れた。その時運悪く亜希が目覚めてしまった。

 

「ううん…何だもう昼休み終わったのか?」

 

「えっと…」

 

「あれ?凰さん?」

 

「あのさ…これ」

 

そう言って、鈴は持っていた手鏡を亜希に見せた。すると、銀色が抜けてただの黒髪になった亜希の姿が映っていた。

 

「うぉ!マジかよ!」

 

「えっと…もしかしてだけど…アンタって…秋なの?」

 

「あ~えっと…」

 

ここまでしていてバレてはしょうがないと思った亜希であった。目のカラコンを取出し改めて鈴と向き合った。

 

「はぁ~バレないと思ったんだけどな」

 

「じゃあ…まさか…」

 

「そうだ。俺は織斑秋だ。久しぶりだな鈴」

 

「あき~~!」ダキ!

 

鈴は嬉しさのあまり抱きついて来た。余りの衝撃に受け止める事が出来ず、秋は尻餅をついてしまった。

 

「おっと!危ないぞ。転んだらどうするんだよ」

 

「えへへ、秋なら受け止めてくれるって信じていたからね」

 

「そっか…それよりこんな所にいていいのか?一夏のところに行かなくて…」

 

「え?何で一夏が出てくるのよ?」

 

「だって鈴、一夏のことが「わー!わー!それ以上は言わないで!」分かったよ」

 

そうなのだ。鈴は昔から一夏の事が好きなのだ。ことあるごとに一夏の好物やらなんやらを聞いてくる。本人は上手く隠しているつもりだがバレバレである。

 

「一夏とはさっきお昼ご飯を食べてきたから大丈夫よ。それよりもどうして死んでいる事になっているのよ」

 

「…あまりいい話じゃあないぞ」

 

そう言って、秋はこれまでの事を話してきた。時折鈴が泣きそうになってきたが構わず続けた。

 

「以上がここ居いる理由だ」

 

「ふぅ~んアンタも大変だったのね」

 

「ああ、けど今は生きている。その事に感謝しているよ。鈴もその思いが実るといいな」

 

「ありがとうね。けど、あの箒って子とセシリアも一夏を狙っているっぽいんだよね」

 

「確かにクラス代表決定戦の時以降は妙に近いからなあの二人は…それで、鈴は諦めるのか?」

 

「諦めないわよ!一夏は絶対に渡さないんだから」

 

「…そっか。その意気だぞ」

 

そう言って、鈴の頭をくしゃくしゃに撫でまわした。鈴はたまらず抗議の声を上げるのであった。

 

「ちょっと!何やっているのよ」

 

「いいじゃないか。せっかくの再会なんだ」

 

「まぁいいけどね///」

 

 

 

キーンコーンカーンコーン

 

 

 

そう言って、いると予鈴を知らせる鐘が鳴り始めた。秋はすぐさま亜希に戻る為髪を銀色に染め直して青色のカラコンをはめ直した。

 

「これで良しと」

 

「ねぇいつまで隠すつもりなの?」

 

「まぁ復讐(一夏と千冬姉を倒す)が終わるまでだな…」

 

「そっか…」

 

「ああ、これだけは例え鈴が相手でも止めようとしても無駄だぞ。それに俺は命をかけているんだからな…」

 

その眼には覚悟があったと鈴は言っていた。

 

そして、鈴と亜希は時間ギリギリで教室に入って行ったのであった。授業中亜希はあれでよかったのだろうかと自問自答するのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の放課後。第3アリーナ内では一夏とセシリアによるIS特訓が始まっていた。近接特化の一夏にとってセシリアは相性が悪い。それを克服する為に進んで特訓相手に選んだのは良いが、(ランク)が違いすぎる。

 

セシリアはIS適性A+。それに対して一夏はイイ所でIS適性Bだ。因みに亜希はIS適性Sを叩きだしている。そんな相手に挑むのであった。

 

そんな中、亜希は第1アリーナ内で乱とヴィシュヌ相手に訓練していた。2人とも近接タイプで代表候補生。相手にとって不足無しと判断した。

 

今は乱と亜希が訓練を行って、ヴィシュヌが審判役をやっている。

 

「ハァァァーー!」

 

「でりゃぁぁぁぁぁ!」

 

「そこまで!」

 

ヴィシュヌが2人を止めて特訓を止めた。互いのSEを確認すると、乱は340、亜希は350と僅かに亜希が勝っていた。

 

「両者互いに礼!」

 

『ありがとうございました』

 

「いやぁ~強いですね亜希さん」

 

「そんな、俺はまだまだだよ。ISの特性を十分に発揮出来なかった。無駄な動きも多かったからね」

 

「確かに亜希はもう少し無駄な動きを減らした方がいいかもしれないですね。それについては、私が教えて差し上げます。さぁ行きますよ!」

 

「…お手柔らかにお願いします」

 

そして、今度はヴィシュヌが相手となり2時間みっちりとしごかれたのであった。そんな亜希を迎えていたのは…ベンチで泣いていた鈴であった。

 

「いてて…ヴィシュヌの奴本気で挑んできやがって…」

 

「……」

 

「あれ?どうかしたのか鈴」

 

「秋…あき~!」

 

「どうっわ!どうしたんだよ…」

 

「実は…」

 

鈴は今日の訓練の後の事について話した。何でも訓練が終わって一夏にスポーツドリンクを渡しに行った。そして、話しも弾み昔ばなしになった。

 

そこで、当時ある約束を鈴達はしていた。

 

『大きくなったら酢豚を毎日作ってあげる』

 

鈴なりの気遣いだろう。どストレートに好きだと言えればよかったのにそれが出来なかった。それを勇気を出して確認して来たのに我が愚兄はあろうことか別の意味に取っていた。

 

『大きくなったら酢豚を毎日奢ってやる(・・・・・)

 

それを聞いた鈴は泣き出してここまで来たという。何とも哀れな事をしてくれたと思う亜希であった。これはもう、落とし前を付けるしかないと思った。

 

「そっか…辛かったな…」

 

「うん…これからどうしていいか分らなくなっちゃた…」

 

「鈴…」

 

「ねぇ秋…アタシ…これからも…一夏を好きでいられる自信ないよ…」

 

「…」

 

その一言で亜希の心にあった何かが切れる音がした。ここまで想っている鈴の気持ちを無下にした一夏を許せなかった。気が付いたら秋は鈴を抱きしめていた。

 

「…秋?」

 

「安心しろ。俺はどんな事になっても鈴の味方だ」

 

「…ありがとうね秋」

 

「ああ…早速落とし前つけてくる」

 

「え?ちょっと!」

 

そう言って、鈴の静止を無視して一夏がいる第三アリーナに向かって行くのであった。

 

 

 

 

「あ~疲れた。どうして鈴の奴泣いていたんだ?」

 

俺はセシリアとの特訓を終えて自室に戻る途中であった。しかも、さっきの話しを箒やセシリアに話したら『馬に蹴られて死んでしまえ』と言ってくる始末であった。そんな事を考えていると向こうから嫌な奴(成宮)が現れた。

 

そいつは俺を見るなり第3アリーナに来いと言い出してきた。

 

「お、亜希じゃねぇか。どうしたんだ?」

 

「…織斑ちょっと付き合え」

 

「へ?」

 

そう言うと奴は俺の左腕を取ってアリーナ内にぶち込んできやがった。

 

「痛ぇな!何しやがるんだ!」

 

「…ISを展開しろ。俺が直々に稽古をしてやる」

 

「はぁ?意味が分かんないだけど」

 

「お前はいつも思っているんじゃないか。俺をボコボコにしたいと、俺が一番ISを使えるんじゃないかって?そうだろう」

 

「な、なんだよ」

 

「どうなんだ!答えろ!」

 

「…ああ、そうだよ。お前が俺を拒否した時からムカつく奴だと思っていたよ!いつかボコボコにしてやりたいと思っていたよ」

 

「ならいい機会だ。相手をしてやる。だから早くISを展開しろ」

 

「…いいぜ!あとで吠えずらかくなよ!」

 

「契約成立だな」

 

そう言って、亜希は手元にあった端末を操作した。すると、アリーナ内の電子ドアが全てロックされ電光掲示板に互いのSEが表示された。

 

「な、何だよこれは!」

 

「簡易の模擬戦を行う装置だ。万が一の時を考えて事前に山田先生から預かって来たんだ」

 

そう言うと、亜希もIS(ユエ)を展開していた。

 

「さて、邪魔者はいなくなった。これで思う存分出来るぞ。俺をボコボコにするチャンスだろ」

 

「…分かった。来い【白式】!」

 

そう言うと、一夏も白式を纏って、雪片弐型を構えた。俺も右手に大業物の「高天神兼明」を模した刀を正眼の構えを取った。

 

そして、アリーナ内のスピーカーから模擬戦を開始するアナウンスが流れ始め一夏が突撃してくるのであった。

 

《これより、織斑 一夏 VS 成宮・ミューゼ・亜希の模擬戦を開始します。……試合開始!》

 

「うぉぉぉぉぉ!」

 

「……」

 

 

 

 

一夏と亜希が模擬戦を開始する前に鈴は第3アリーナに向かって走っていた。亜希のただならぬ気配を読み取り止めないとと思ったのである。

 

しかし、広いIS学園でアリーナを探すのは困難だと思っていたところに、さっきまで訓練していたセシリア、そして乱とヴィシュヌも集まってきた。

 

「ハァ、ハァ…ったく第3アリーナってどこにあるのよ」

 

「あら?鈴さんではないですか。こんな所で何をしているのですか?」

 

「ああ、セシリア!お願い第3アリーナに連れてって!早く行かないと大変な事になるかもしれないの!」

 

「どういうことですの?」

 

「あれ?鈴姉ちゃんどうしたの?」

 

「乱!どうしてここに居るのよ」

 

「亜希さんに宿題教えてもらおうかなって思っていたんだけど、何処にも居なくてさぁ。ヴィシュヌと一緒に探していたんだよ」

 

「ええそうです。そしたらすごい剣幕で織斑一夏と一緒にいた亜希を見つけたので後を追っていたんですよ」

 

「良かった!早く行かないと大変な事になるのよ!」

 

『え?』

 

3人は訳が分からない状態だったが、必死の鈴を見て第3アリーナに向かうのであった。しかし、第3アリーナに着くと全てのドアがロックされており、中に入ることが出来なかった。

 

「ちょっと!なんで開かないのよ!」

 

「落ち着いてくださいまし。これは簡易模擬戦装置で外からの侵入を遮断するものですわ。恐らく一夏さんと亜希さんが中で模擬戦を行っているのでしょう…」

 

「そんな…どうにかして秋のところに行きたいんだけど!」

 

「わかりましたわ。わたくしに心当たりがございます。こちらですわ」

 

そう言うと、セシリアは真っ直ぐ管制室に向かうのであった。

 

 

 

 

亜希は落ち着いて一夏の動きを見てた。そして、隙あらば攻撃を繰り出していた。その動きはクラス代表決定戦よりも洗礼されていた。

 

「うぉぉぉぉぉ!」

 

「……」

 

ガキン!

 

「…この程度か」

 

「あ!?」

 

「お前の実力はこの程度なのかと言っているんだ織斑」

 

「うるせぇ!うるせぇ!うるせぇー!」

 

やれやれ、これくらいの煽りで冷静さを失うとはな…

 

(うむ。こやつもまだまだということだな。主殿の方がまだ大人だな)

 

そんな事を思っていると、一夏は突然距離を取り始めた。そして、唯一仕様の特殊能力(ワンオフアビリティ)である《零落白夜》を発動させていた。

 

「これでお前をぶった切る!」

 

「そうかい。なら、俺はこれいいか」

 

そう言って、取り出したのは脇差「出羽大掾藤原国路」を模した刀だった。その大きさに不満を出していた一夏であったが、その強さを完全に侮っていた。

 

「何だよそんなへっぽこ刀。俺の雪片弐型で壊してやる」

 

「試してみるか?」

 

「いくぜーーー!」

 

そう言って、猪武者みたいに突っ込んで来る一夏を躱すと、脇差を振り下ろした。すると、太刀と同様に斬撃が飛び出してきた。それは1振りしただけなのに、地面には複数個所に痕が出来る程度の威力であった。

 

ズガガガガガガー!

 

「な、何だよその刀は!飛び道具なんて卑怯だぞ!」

 

「この武器の特性上そうなっているだけだ。全く問題ない」

 

「くっ!」

 

「…最後通告だ。降伏はするか」

 

「するもんか!絶対にお前に負けない!」

 

そう言って、一夏はむやみやたらに突っ込んで来るかと思っていたが土壇場で瞬時加速(イグニッションブースト)を仕掛けてきた。

 

これには、秋も一瞬驚いたが冷静に対処してみせた。秋も瞬時加速(イグニッションブースト)を行い、その力を相殺させようとした。しかし、速さで優る【ユエ】に【白式】は勝てなかった。

 

結果、秋がすれ違い様に3打撃。一夏は1打撃しか当てる事しか出来なかった。

 

「ぐわわー!」

 

「っく!」

 

《白式SE残量340。月SE残量450》

 

「良し1発当たった!」

 

「…ちっとは出来る様になったな。だがなこれで最後だ」

 

「うるせぇ!勝つのは俺だー!」

 

そう言って、俺は太刀を鞘に納めると詠唱を唱えるのであった。

 

先生(柳生宗矩)お力お借りいたします。

 

「参る……。我が心は不動。しかして自由にあらねばならぬ。即ち是、無念無想の境地なり。『剣術無双・剣禅一如』」

 

横一閃。それにより一夏は大ダメージを受けてSEが0になった。そして、血しぶきを払う動作をして「高天神兼明」を鞘に納めた。

 

「ぐわぁ~!」

 

《白式エンプティ。よって、成宮・ミューゼル・亜希の勝利!》

 

ISが強制解除された一夏はグランドの大の字になり相当悔しがっていた。そんな一夏を一瞥すると、秋はピットへと行くのであった。

 

 

ピットではセシリア、鈴、乱、ヴィシュヌと千冬姉が立っていた。鈴と乱、ヴィシュヌは心配そうに見ていたが、千冬姉は見るからに怒っていた。セシリアはやれやれという態度だった。

 

「成宮。これはどういうことか説明してもらおうか」

 

「はい。先ず…」

 

そこから事細かに説明して亜希は千冬を納得させた。この事にセシリア達は驚きを隠せなかった。何せあの織斑先生相手に臆することなく淡々と説明していくのであった。

 

「なるほどな。それなら納得がいく。だがな、模擬戦にしてはちとやりすぎだと思うぞ。来週末のクラス対抗戦に間に合わなかった場合どうするんだ」

 

「それなら、代わりに俺が出ますよ」

 

「うむ…」

 

「織斑先生。わたくしからもお願い致します。今の成宮さんの実力であれば上位を目指せるでしょう」

 

「…分った。織斑の回復を待ってから検討する」

 

そう言って、一夏との模擬戦を終えるのであった。

 




晴れて鈴ちゃんに正体がバレてしまった秋ですが、これはこれでいいかもしれませんね

次回「クラス対抗戦!」

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ifルートはどれがいい?

  • 秋が死なずにそのままIS学園で生活
  • 秋が死なずに亡国企業でIS学園と退対立
  • 秋が死んでその後の話し
  • 秋が死んで何処かの世界に転生する
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