提督の憂鬱   作:sognathus

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深夜、駆逐艦一同が集会場に集まっているようです。
皆、気配をなるべく消して隠密に行動しています。
何が始まるのでしょう。


第6話 「作戦会議」

雷「皆! “これから大佐とラブラブになろう!会議”を始めるわよ!」

 

電「今回は、わたし達駆逐艦だけの会議なのです」

 

黒潮「何でうちらだけなん?」

 

雷「いい質問ね! それはわたし達の見た目がお子様だからよ!」

 

文月「い、言い切っちゃった……。それは文月達にとって禁句なのに……」

 

雷「だからこそよ! わたし達はこのハンデを受け入れたうえで、大佐に好きになってもらわなければならいの!」

 

長月「成程な……。いつまでも逃げてはいられないからな」

 

雷「そういう事! それじゃ、会議を始める前に今回わたし達にとって喜ぶべき収穫と驚くべき情報を紹介するわ! 望月、報告をしてちょうだい」

 

望月「はーい。今回わたしからの報告は、大佐にわたし達見た目が子供の駆逐艦も恋愛の対象として見て貰える様、ストライクゾーンの拡大の要求に成功した事だよ」

 

ザワザワ……。

 

不知火「そ、それは本当なのですか!?」

 

望月「本当だよ。わたしの交渉術でその条件を引き出したわけ」

 

雷「前にわたし達にとっておきのお土産がある、って言っていたのはこの事だったのね」

 

望月「そういう事。褒めていいよ?」

 

モチヅキー! モッチー! サスガー!

 

 

雷「これは本当に喜ぶべき朗報ね! 皆、今暫くこの幸運を噛みしめましょ!」

 

 

陽炎「……へ、へぇ。大佐が、ね……。わたしでもチャンスがあるんだ」

 

霰「この気持ちは何……? 涙が……止まらない……よ」

 

綾波「う、ぐす……やっと、やっとこの時が来たのですね……!」

 

秋雲(うーん、先に恋人にしてもらった手前、素直に喜べないなぁ)

 

 

雷「はい! 余韻タイム終了よ。名残惜しいけど次に行くわよ!」

 

菊月「その通りだ。私達は常に前を向いて生きていかねば、な」

 

雷「言い事いうじゃない菊月! その通りよ! わたし達は、わたし達の明るい未来の為にこの会議を成功させなくちゃいけないのよ!」

 

電「なのです!」

 

雷「はい、それじゃ次に驚くべき情報を報告するわ! これは、えーと……夕雲でいいのかしら?」

 

夕雲「はい。青葉さんから情報を確認したのは私です」

 

雷「よかった。それじゃ、報告頼むわよ!」

 

夕雲「了解致しました。私からの報告は、大佐と恋仲になるのは決して大佐にとって不利益にならないと言う情報です」

 

ザワザワ……。

 

巻雲「それだけだとよく判りませんね。一体なにが大佐にとって有益なんですか?」

 

夕雲「それは……大佐とは、肌を重ねることによって、大佐が常に健康な身体でいられるという事です」カァ

 

シーン……。

 

雷「ね、ねぇ。そ、それってつまり、どういう……事?」

 

夕雲「まぐわ……エッチです。大佐とエッチをすれば、大佐も健康になります」

 

ザワザワザワ……!

 

島風「えっち?」

 

雪風「島風ちゃん。あ、あまり大きな声で言わない方がいいよ……」カァ

 

島風「え? ねぇ、えっちってどういう事? 大佐にパンツとかを見せればいいの?」

 

叢雲「違うわ。そういう視覚的なものじゃなくて、実際にエッチをするって事よ」

 

島風「実際に?」

 

谷風「だ、だからぁ……お互い裸になって……そ、そのわたし達の大事なところに……コショコショ」

 

初春「恥ずかしいなら無理をするでないわ。よいか島風、エッチというのはな。女のホトに大佐のマラを入れたり出したりする事じゃ」

 

白露「ぶっちゃけ過ぎ!」

 

島風「ホト? マラ?」

 

霞「もう、だからっ。島風のこ、ここに」フニョ

 

島風「ひゃんっ」

 

霞「た、大佐のち、チンチンを入れて貰うって事よ……」プシュー

 

朝潮「霞、貴女はよくやりました……流石です」グス

 

曙「お疲れ様。恥ずかしかったでしょ、ゆっくり休みなさい」

 

霞「……」プシュー

 

島風「島風のココに……」カァ

 

雪風「あわわ……」カァ

 

雷「そ、それはほ、本当に凄い情報ね! た、確かにそれが本当ならた、大佐とえ、エッチする大義名分はな、成り立つわ!」

 

皐月「目的はとても人様に言えない内容なのに、大義名分ってどうなんだろ……」

 

朧「ち、恥辱も試練の一つよ……。がんばらなきゃ」

 

夕立「でもぉ、どうやって大佐とエッチするわけ? 雰囲気とか大事じゃん?」

 

時雨「攻めるしか、ないよ」

 

満潮「し、時雨?」

 

時雨「今まで僕たちは奥手だった。自分たちの体が幼いからあまり直接的な手段に出れなかった。でも、今日のこの2つの情報が本当なら、今こそ攻めるべきだよ」

 

響「……時雨が言わなかったら。もう少し感動できたのにな」

 

時雨「ええ!? そ、それってどういう事!?」

 

涼風「こんな大きい胸してる癖に、時雨が幼いって言ったって、あたい達はへこむだけなんだよ!」モニュ

 

時雨「ひゃぁっ」

 

Z1「ま、それは置いておいても、確かに時雨の言う通りだよ。これからはもっと積極的に行こう」

 

Z3「だからって、大佐にあまり迷惑は掛けない様にしないとね」

 

五月雨「それは当然ですね!」

 

雷「んっ、なんだかんだでいい感じに意見がまとまってるみたいね! それじゃ、結論を出しましょうか!」

 

電「わ、わたし達は大佐に振り向いてもらう為に、ちょ、ちょっとエッチな方法でも取るべきなのです!」

 

荒潮「その通りねぇ。これからは攻めるわよぉ」

 

子日「今日は決意の日だね!」

 

雷「子日、あなたも良い事いうわね! それじゃ、答えが出たみたいだし最後に鬨の声を上げて決意を固くするわよ!」

 

一同「了解!」

 

雷「それじゃぁ、いくわよ! 暁の水平線に!!」

 

 

一同「愛を掴もう!!!」

 

 

雷「解ってるじゃない! 皆、行くわよー!!」

 

 

ワアアアアアアアア

 

 

 

~その頃、とある酒場

 

提督「……!?」ゾク

 

彼女「どうかした?」

 

提督「いや、飲み過ぎたか……?」

 

彼女「まだ、コップ一杯のビールも空けてないじゃない」

 

提督「そうだな……」

 

彼女「大丈夫?」

 

提督「ああ。取り敢えず飲もう」

 

彼女「んっ」




提督はロリコンではありません。
でも、愛には真摯な男です。

俗にいう良い漢というやつです。

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