提督の憂鬱   作:sognathus

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結局最後まで最遅の個人記録を保持した扶桑が提督と大会の締めの試合をする選手に選ばれました。
試合直後は超ロウテーションだった彼女ですが、今では提督と勝負ができるたった一人の選手として選ばれた事にご満悦のご様子。

試合前に提督がレイスから艦娘の加護を借りる(第16話参照)ことも公言し、一同から肯定の賛同を貰って提督の準備も万全です。


第59話 「水泳大会ラストゲーム」R-15

青葉「それではぁ、最後の試合。ある意味一番のメインイベント、大佐との一騎打ちです!」

 

青葉「今回は最後のゲストは扶桑さん妹、山城さんにお願いしました! 山城さん宜しくお願いします!」

 

山城「扶桑お姉様が負けるはずないわ」

 

青葉「いえ、そんなこと訊いてません」

 

青葉「それでは、先ずは扶桑さんの入場です! うーん相変わらず凄まじい色気ですね!」

 

山城「お姉様......素敵......。山城、熱くなってしまいます......!」クネクネ

 

青葉「何がですか!? こんなところで発情しないで下さい!」

 

扶桑(今ばかりはこの水着を選んでくれた山城に感謝しないとね。大佐にしっかりアピールしなきゃ♪)

 

青葉「そしていよいよ大佐の登場です! ほう、軍人だけにやっぱりそれなりに鍛えられた体をしてます!」

 

山城「わ、悪く......ないんじゃないかしら」ポ

 

提督(扶桑は最下位だったとは言え、泳ぐのはこれで2回目。コツを掴んでるかもしれない。油断はしない方が良いだろうな) ←扶桑には目もくれてない

 

扶桑「......」コソコソ

 

扶桑「大佐」トントン

 

提督「うん?」

 

扶桑「お手柔らかにお願いしますね」

 

提督「ああ、こちらこそよろしく頼む。あと、近いぞ。離れろ」

 

 

青葉「なんかいい雰囲気ですね!でも邪魔して申し訳ありませんがそろそろ始めさせていただきます!」」

 

山城「大佐......」ギリギリ

 

青葉(もう気にしないでおこう)

 

青葉「それでは榛名さん、最後の合図お願いします!」

 

榛名「了解です! 大佐、扶桑さん準備はいいですか?」

 

提督「ああ」

 

扶桑「いつでも」

 

榛名「分かりました! それでは行きますよ。 用意......」

 

榛名「始め!!」

 

パシャーン

 

 

青葉「さぁ、始まりました最後の試合! お、扶桑さん最初の試合とは打って変わって綺麗に泳いでます!」

 

山城「流石に2回も遅いとかは戦艦としてのプライドが許さないわよ」

 

山城「姉様、自分がこの試合に出ることを確信して他の試合が行われてる間ずっと一人で練習してたのよ?」

 

青葉「それは知りませんでした! なるほどこれはその成果という事ですね!」

 

 

提督(っ、加護を受けない時と比べて明らかに速いのは分かる。だが、それでも明らかに前の試合より上達した扶桑の泳ぎが勝っている......か)

 

扶桑(大佐......私より泳ぐのが上手いのは明らかね。でも、速さは私が上みたい。これなら......!)

 

 

青葉「おーと、扶桑さん大佐を追い抜きました!」

 

山城「キャー! お姉様頑張ってー!!」

 

青葉「貴女も熊野さんと一緒ですか」

 

 

提督(くっ、離されたか。だがこれはもう追いつけないな。全力で泳いでも距離を維持するのでやっとだ)

 

提督(何れ体力の差で負けるのは必然か。だが、出場したからには必ず最後まで泳ぎ切る)

 

 

扶桑(やった! 抜いた......! 後はもうゴールするだけね!」ニュル

 

扶桑「え?......っひあ!」ビクッ

 

 

青葉「おや?扶桑さんが止まりましたね。何だか苦しそうな顔でもじもじしてます!」

 

山城「お姉様! 今行きますわ!」ガタ

 

青葉「やめて下さい。大佐が異変に気づいて向かいましたから」ガシッ

 

青葉「多分、足をつったんでしょう」

 

 

提督「扶桑どうした? 大丈夫か?」

 

扶桑「た、大佐......うぅ」

 

提督「どうした?」

 

扶桑「さ、魚が......水着の中に......」コショ

 

提督「......」

 

扶桑「ヌルヌルして......あっ」ビクッ

 

扶桑「気持ち悪くて......んんっ!」ビクッ

 

扶桑「自分じゃ取れないんです......はぁはぁ......お、お願い......です」

 

扶桑「取って下さ......ああっ!?......い」ビクビクッ

 

提督「潜れ」

 

扶桑「え?」

 

提督「流石に見られたくない」

 

扶桑「あ、はい!」

 

提督「合図する。いくぞ」

 

扶桑「っ」

 

ポチャン

 

 

青葉「あれれ?二人とも潜ってしまいましたね」

 

山城「だ、大丈夫なの!? 私いつでも行けるわ――」

 

青葉「大佐も一緒に潜ったから大丈夫でしょう。多分足に何か絡まったんですよ」ガシッ

 

 

~海中

 

扶桑(あっ、大佐の手......が......んん!)

 

提督(凄い圧力だが、風船のように柔らかいから探ることはできるな......この当たってるのは......いや、考えるな)グニグニ......コス

 

扶桑(んはっ、それ私の......)カァ

 

提督(硬く......違う......むぅ......これか?」サワッ

 

扶桑(はぁっ!それ......触っちゃ......!」

 

提督(......俺はもう山城に殺される、いや殺された方がいいんじゃないか?)

 

扶桑(はぁ、はぁ......大佐......早く......気持ち......て違っ)カァァ

 

提督(っ、これか。 取れたぞっ)サッ

 

バシャッ

 

 

青葉「あ、出てきました。どうやら何とかなったみたいですね!」

 

山城「よかった......」ホッ

 

青葉「あー......これ、扶桑さん疲れ切った顔してますね。泳げるのかな」

 

 

扶桑「はぁ......はぁ......た、大佐......」

 

提督「すまん。手こずった」

 

扶桑「いえ......いいんです......ありがとうご......ざいます」ヘタ

 

提督「浜辺まで泳げるか?」

 

扶桑「ちょっと......休まないと......腰に力が入らなくて......」

 

提督「......肩を貸そう。一緒に泳ぐぞ」

 

扶桑「あ、ありがとうございま......ふ」

 

提督「この事は他言無用で頼む」

 

扶桑「流石に......山城には言えませんね......勿論他の子にも」

 

提督「助かる。俺も忘れ――」 扶桑「忘れなくて......いいですよ」

 

提督「ん?」

 

扶桑「私と大佐だけの秘密にしておいて......それがいいです」ボソ

 

提督「......分かった」

 

 

ラストゲーム結果

 

提督・扶桑 同着 22m19s

 

 

~観覧席

 

叢雲「......」

 

叢雲「いえ、まさか......ね」カァ




はい!
久しぶりにR-15タグです。
扶桑さん艶やか過ぎです。エロい!

次は表彰式です。

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