宇宙(ソラ)に輝く、星の守り手~Phantasy Star Online2外伝~   作:星野優季

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今回は短めです


黒の剣士と防御特化とオラクル船団~愉快なアークス達を添えて~

sideユウキ

ステータス云々があった後、私たちは王国の宝物庫へと来ていた。戦いに使用する武器を取得するためだ。

私たちは各々の武器を選ぶ。

天職にあったもの、自身の得意とする装備、etc.etc...

どこぞの天之川氏が聖剣を起動させたどうのこうのと皆が沸く中。

 

そんな中、私は。

 

私は。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

絶賛狂喜乱舞中でした☆(キラッ)

 

 

なぜかって?そりゃ勿論。

 

ア ー ク ス の 装 備 が 赤 箱 で 納 め ら れ て た か ら で す よ

 

それだけじゃない。

ディメシオンが立て掛けられてたんですよ、これが。

なんでも数年前に騎士団がピンチの時にコンテナもろとも空から降ってきて敵を消し飛ばしたとか。

その事からこの剣は星剣と呼ばれているそう。

 

うん。

 

間違いねぇシエラ達だコレやったの

 

剣を打ち込んだのも赤箱放り込んだのも。

もしかしたら私がここにいることを知ってたのかもしれない。

だとしたら好都合だ。

早速星剣もとい光跡剣ディメシオンをとって起動させる。

なんかまわりがざわっとしたけどまあいい。

 

結局この剣は赤コンテナごと私のものになり、その後訓練も終わり、全部自室へ持って帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side 桐ヶ谷和人

俺たちは今異世界にいる。

 

いきなり何言ってるのかって感じではある。

 

だが、そのままの意味なのだ。

 

あの時、俺はアスナやユウキ、そしてアリス達やカーディナルと、SAO時代からの縁を持つエギル─────アンドリュー・ギルバート・ミルズの店“ダイシーカフェ”で、珍しくも全員が揃っていた。

 

そんな中、以前行っていたクエストの打ち上げを行っていたら、いきなり足下に魔法陣のようなものが描かれ、気付けば台座の上のような場所に()()()放り出されていたのだ。

その後、いろいろなことが説明され、あれよあれよという間に戦争への参加が決まってしまった。

 

今、俺たちはその準備のために宝物庫へと来ている。

そして、俺たちは今、ものすごく、混乱していた。

 

何故なら。

 

 

 

 

宝物庫の中に、アンダーワールドやSAOで使っていた装備が置いてあったからである。

 

武器は夜空の剣、防具はコートオブミッドナイト。

 

なんでさ。

 

何でコレがあるんだろう。

 

アスナ達やアリス、ユージオ達も騎士団の制服や鎧などがあったという。

 

何をどうしたらこんなことになるのだろう。

 

分からない。

 

この世界は、一体何なのだ……………?

 

side 本条楓

 

宝物庫で色々あった後、私たちは訓練場に来ていた。

 

天之川くんが聖剣を起動させたり、ユウキちゃんが星剣を持ったり。

 

次はそれをならしていこうと訓練をするらしい。

 

ちなみに今わたしが纏っている装備は、武器として『闇夜ノ写(ヤミヨノウツシ)』という大盾、防具には『黒薔薇ノ鎧(クロバラノヨロイ)』。

 

………完全にNWOで使ってた装備ですありがとうございました。

 

何でここにあるんだろうか。

 

なぜゲームの装備が置いてあったのかが疑問だ。

 

この世界は、どういうものなのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

A.P 242/5/12/14:00

 

オラクル船団 アークスシップ5番艦 ラグズ 艦橋

 

 

 

 

「─────ああ、もう!なんでですか!どうしてこれだけ探しても見つからないんですかッッ!!!!」

 

オラクル船団、アークスシップの艦橋にて。

シップの管制を管理する、オラクルにいる半分生体半分機械の体を持つ種族であるキャストとは異なる、演算能力に特化したキャストであるハイ・キャスト───シエラは今、荒れていた。

何故なら。

 

「もう()()()ですよ!?なのになんで足取りすらつかめないんですか!?」

 

────アークス最強戦力と言っても過言ではない存在、指揮系統に縛られない役職たる【守護輝士(ガーディアン)】が行方不明になってから一ヶ月。今、アークスはその居場所どころか、足取りすら掴めていなかった。

 

「強大すぎる次元湾曲反応は確認していたんですけど…………一体どこに────」

 

「いや、今回のこれはどうやら“どこ”と言うより“いつ”としたほうが正しいかもしれないよ」

 

後ろから声が掛かる。

その声の主は────────

 

「あ、シャオ!今までどこに行ってたんですか!緊急連絡にも応答しないで!」

「ごめん。こっちでも彼女の動きを探っててね。今演算を終わらせて戻ってきた所なんだ」

 

「演算って……………結局、どこにいるかは掴めたんですか?」

 

シエラは、シャオに問う。

 

「ああ。結論だけ言えば、見つかった。」

「っ!ほ、ほんとですか!?なら、今すぐそちらに───」

 

「待った。そんな簡単な状況じゃないんだ。まずはこれを」

 

そう言ったシャオは、一つのウィンドウを開く。

 

「これは─────別世界の観測データに、時間の歪み?どうして………………まさか…………!」

 

「そうさ。彼女は今、異世界にいる。それこそ、地球のような、ね。しかも、厄介なことに、時空が歪んでいて、今の状態で向こうに渡るのはリスクが大きいし、それでなくても謎の“障壁”のようなものがあって、ちょっとした物資くらいしかむこうには送れない。だから、全力でその障壁を解析しているところだ。少し待って欲しい」

 

「…………分かりました。けど、あの人が置いていった武器防具装備の類いを向こうに転送するくらいなら、構いませんよね?」

 

「ああ。その程度なら大丈夫だよ」

 

シエラはキーボードに指を走らせる。

 

あらかじめまとめておいた武器防具装備の類いを指定座標に転送する。

 

「ついでに、これも、っと」

 

転送が完了する。

 

「何とかコレに気付いてくれればいいんですけどね」

「まあ、そこらへんは信じるしかないね」

 

「ユウキさん、早く帰ってきてくださいよぉ…………

あなたがいなくなって、シップ内は大混乱なんですよ………………カフェで変な格好してる人がいたり、ヤバい人はロビーでおかしな格好で踊り狂ってたりもするんですから…………どうか、早く帰ってきてください………」

 

シエラは知らないのだろうが…………ぶっちゃけいつも通りである。

アークスがさまざまなところで踊り狂うことなぞ日常茶飯事(いつものこと)だ。

 

混沌そのものを具現したような存在。ソレがアークスなのだ。

 

 

 

そして、数十分後。

トータスにいるユウキからの通信が入って来てまた一悶着あるのだが…………今はまだ、誰も知らない。

 

 

 

 

U.C 102/9/16/20:00

sideユウキ

 

訓練の後、夕食などを済ませ、今は自室。

 

楓ちゃんや理沙ちゃん、かつて川で投身自殺しようとしたところを助け、そこから交友関係を持った、友人の中村恵里ちゃん、高校で友人になった、趣味の合う友だちの清水幸利くんに、楓ちゃんのゲームの中のフレンドの桐ヶ谷くん達や、楓ちゃんの立ち上げたギルド─────私たち(アークス)で言うところのチームのメンバーを招き、

 

コンテナを開封し(叩き割り)、中身を確認した。

 

赤箱を叩き割ったら、中からさまざまなものが出てきた。

 

自分がいつも愛用していたユニットや、大量のアイテムが入るポーチ、クエスト(任務)の時によく着用する黒コート(カースドコートF )、マグも飛び出してきた。その場でお菓子をあげた。そして──────

 

「私のホロ端末、か」

 

私たちアークスがまず最初に配布される多機能端末(メニュー画面のやつ)。それらが同封されていたのだ。

 

「んで、なんで俺たちはここに呼ばれてるんだ?」

 

桐ヶ谷くんが私に聞く。

 

私は、彼と面識がある。

だが、向こうはソレを認識していない。

まあ、オラクルにいた私とここにいる私を同一人物として認識しろと言うこと自体が無理な話だ。

 

かく言う私も、楓ちゃんから話を聞いて気付いたのだから。

 

「この件は、あなたたちにも多少なりとも関係があると思ったからね。それに、私のことも少し話しておきたいし」

 

そう言った私は、ホロ端末を起動させる。ぶぅん、という重い音と共に、目の前にホログラムが映し出される。

 

桐ヶ谷くん達が騒がしくなる中、私はメニューを操作し、とあるボタンを押す。それは─────

 

『ユウキさん!?ユウキさんですかっ!?』

 

オラクルとの通信、シエラへの通信申請ボタンだった。

案の定即座に受諾され、シップとの回線が開く。

 

「なっ!?あ、アンタは………!」

「シエラさん、でしたよね………?」

 

おお、驚いてる驚いてる。

桐ヶ谷くんと結城さんは気付いてくれたみたいだね。

 

「待てよ…………今、この通信をしたのは、コイツ(ユウキ)だよな………っ!てことは…………!」

「あっ…………まさか!」

 

「なになに、なんなのよ?アンタ達だけで結論に至ってないで、こっちにも何かしらの説明を…………」

 

「………リズ、前に俺たちは、PSO2っていうMMOに行ったっていう話はしたよな?」

 

「ああ、あのヤケにリアルなNPCがいたっていうアレね。ソレがどうかしたの?」

 

「えっと………その時に話したNPCが、この人なの」

 

「…………は?」

 

 

 

『はああああああああああああああ!?』

 

 

 

 

 

 

 

「つまり、元々ゲームだと思っていた世界が本物で、その時にキリトさん達と一緒にいたのがシエラさんとか本条さん、ってことですか!?」

 

「ま、そーゆことになるねー」

 

綾野珪子────シリカちゃんの問いに、私は肯定した。

 

『はい。あの時お二人と接触していたのは私たちになりますね』

 

「まじか……………」

 

全員が多少混乱しているようで、整理にはまだ時間が掛かりそう─────

 

『ユウキ!!』

 

………………あ。

 

この声は。

 

まさか。

 

そうだ。そうとしか考えられない。

 

懐かしさを感じるこの声は────────

 

「マト………………イ?」

 

『うん……………うん!そうだよ!私だよ!』

 

次いで、画面一杯に映し出された彼女の顔を見て、私は、涙を流した。

 

 

 

 

 

 

 

 

『ばか………………ばかっ!もうどこにも行かないって………約束…………したじゃないっっ!!』

 

「………………ごめんなさい。約束、守れなくって」

 

 

その後。マトイにしっかり叱られた後、みんなに軽く自己紹介を済ませ、双方の置かれた状況について説明し合った。

 

「アークスに守護輝士(ガーディアン)、ダーカー…………流石に情報が多過ぎではありませんか?」

 

「あはは…………キリトの時もそうだったけど、今回はもっと驚いたな…………宇宙、か」

 

確かにアリスちゃんとユージオくんの言うとおりだ。

 

『良かったですよ、コレでロビーでおかしな格好で踊り狂ってる皆さんも落ち着きます』

 

…………ん?

 

「待って、どういうこと?」

 

『はい。この数週間、皆さん奇抜な格好で踊り狂ってまして。貴方が無事だと知れば、コレも収まると思いまして』

 

あー──────────

 

………………ごめんシエラ。

 

知らないかも知れないけど、コレいつものことなんだわ。

 

ロビーにいつもいる人たち(愉快なアークスの皆さん)は、コレが普通なんだよ……………

 

…………流石に今回のこれは情報過多だ。

ぶっちゃけ理解できるだけすごいと思う。

愉快なアークスの皆さんのことも含めて。

 

 

 

 

「…………とりあえず、私は今後のことについて話しておくべきだと思う。………いくらアークスの私がいるとしても、不測の事態が起きないとは限らないしね」

 

「うん。何とかして地球に戻る方法を考えなきゃだし、それに…………」

 

「ただの子供のわたしたちに、戦争なんて出来るとはおもいません……………」

 

メイちゃん、マイちゃんの言うとおりだ。

戦争なんてもの、ずっと平和な世の中にいたわたしたちに、そうそう簡単に出来るものではない。

それに…………

 

『魔神城、ですか?』

 

「うん。あの胡散臭い教皇さんの話によれば、だけどね」

 

そう。あの時にあの教皇の話に出てきた“人型の城を召喚した”と言う話。ソレが間違いでないのなら、オメガにて開発された召喚魔法、そして、“エフィメラを使った魔神城召喚”。

それらがこの世に解き放たれている可能性がある。

 

「シャオ、こっちのこと、観測出来てる?」

 

『うん、バッチリとね。そして、君の予想通りだ。────────その星に、微かだけど、ダーカー因子の反応を検知した。エフィメラが使われているとみて、間違いはないだろうね』

 

やっぱり、か。

 

だが、何故この世界にエフィメラがあるのかな?

 

 

何者かが持ち込んだか、それとも─────

 

「さっき話してくれた、フォトナーと言う人たちのの遺産が、どういう訳がこの世界に流れ込んできている、とかかな?」

 

「カナデくん言うとおりだね。今考えられる可能性は二つ。フォトナーの遺産がマザーの時よろしくこの世界に人知れず流れ込んできた、そして、“神なる存在がこの世界に持ち込んだ”ってとこかな?」

 

今のところ私たちが思いつくのはこの位だ。

 

とりあえず、今日はもう遅い、コレでお開きに───

 

「そういえばさ、ボクとユウキって、名前同じだったよね?これだと混乱しそうだけど、どうしようか?」

 

…………そういえば、そうだった。

 

私、“アークスのユウキ”と“紺野木綿季”は、下の名前が全く同じなのだ。さて、どうしようか…………




主人公のあだ名、どうしようかな………

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