アルピ交通事務局のネタ倉庫   作:アルピ交通事務局

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世界観的にはやってることは間違いじゃないけども倫理観的には間違っているという話。


黒崎夫妻ドラフト会議

 

 尸魂界の護廷十三隊。1番隊の総隊長である京楽春水は13人の隊長を呼び出し緊急集会が開かれた。

 

「やぁ、皆、いきなりでごめんね」

 

 京楽春水は集まった隊長12名に先ずは軽く頭を下げる。色々と忙しい中で時間を作ってもらい、一同が緊急で集会を開いたのだ。

 割と忙しい時だったのだが総隊長が緊急集会を開いたので何事かと思い緊迫した空気が流れる。

 

「今日は君達と重大な話があって呼び出したんだ……入ってきて」

 

「うっす…………」

 

「お久しぶりです!」

 

 護廷十三隊の前に現れたのは主人公こと黒崎一護と井上織姫の夫妻だった。

 この2人が出てきたという事はまたなにか大きな出来事でもあったのかと緊張感が走るのだがここで十三番隊隊長であり護廷十三隊で最も一護達と関わり合いが深かった朽木ルキアは違和感を感じて直ぐにそれがなんなのか分かった。

 

「お前達……若くなっていないか?アンチエイジングとやらにでも手を出したのか?」

 

 自分の記憶に間違いがなければ、黒崎夫妻は50を過ぎている。

 といっても年相応な見た目じゃない、二十歳でも通じる見た目をしていたのだが黒崎一護は朽木ルキアと出会った頃の見た目をしていた。若くなっているのでアンチエイジングに手を出したのかどうかをルキアは聞くのだが、一護と井上はどう言えばいいのかと困った顔をしていた。

 

「ルキア、今現世がどうなってるか知ってるか?」

 

「いや…………今は隊長の身、昔の様に最前線の現場で働いているわけではないが…………なにかあったのか?」

 

「朽木さん、今現世では新型のウイルスが流行ってるの……海外発症で日本に持ち込ませない様にしてたんだけど、日本に来ちゃって……その、私と黒崎くん感染しちゃって…………死んじゃったの」

 

「……は?」

 

「未知のウイルスでワクチンとか特効薬がまだ出来てなくてな、感染してぽっくり逝っちまったんだよ」

 

 忘れがちかもしれないがBLEACHの世界は死後の世界である。

 黒崎夫妻は新型のウイルスに感染してぽっくり逝っちまった。そして死後の世界である尸魂界にやってきたのだ。一護が気まずそうに自分達がぽっくり死んでしまった事を言えば十一番隊の隊長である更木剣八は笑みを浮かべる。

 

「つまりはアレか……家族だなんだしがらみはもうねえ、思う存分に殺し合いをすることが出来るって事かよぉ!!」

 

 面白い相手と戦えると剣八は霊圧を上げる。

 黒崎一護との戦いは殺し合いは実に楽しいものだと知っているので今すぐにでも切り合いたいと言うが周りが止めに入り話は続く。

 

「馬鹿者!医者の子供が病気で死んでしまってどうするのだ!」

 

「そうは言うけどよ、病気ってのは常に進化するもんだ。薬を作ってもその薬が効かない病気が生まれるんだぞ?」

 

 医者の息子である一護が病気で死んだことをキレるルキア。

 病気というのは常に進化し続ける物でありどれだけ薬を作っても鼬ごっこである。十二番隊隊長である涅マユリはその事を知っているので一護が死んだことを大して気にする事はしない。

 

「2人の遺体はどうなったのだね?是非とも研究の道具に」

 

「あ、今葬式中だから……京楽さん」

 

「はいはい」

 

 京楽がテレビのリモコンを取り出したと思えば部屋の明かりが消えて白いスクリーンが出てくる。

 京楽がリモコンを操作すれば葬式会場が映し出されており、一護と井上の遺体の前でお経を唱えているお坊さんが居た。

 

「浦原さんが義骸を用意するから生き返らないかって言ってきたけど、死んだって事実は受け入れなきゃならねえと俺は思うんだ……俺達の遺体は浦原さんが悪用されない様に封印するって言ってた」

 

「私達も満足の行く人生を送れたから悔いはありません……息子や孫も霊感高いので霊になった私達を見ることが出来ますし」

 

「…………っち」

 

 黒崎一護と井上織姫の遺体と言えば、宝の山も同然である。

 研究の道具に使おうと考えていた涅マユリだが先に浦原が手を回して遺体を封印した。息子達は霊感が強いので霊になっている自分達に何時でも会うことが出来るので特に後悔らしい後悔も無いのである。

 

「今回呼び出したのは……2人の処遇についてだよ。死んでしまった以上は普通に生き返るのはご法度、古の時代からの禁忌……何処が彼等を、今後の事を考えれば他の人達を引き取る?」

 

「なんや霊術院通わんのか?」

 

 2人は護廷十三隊就職希望なのであった。

 尸魂界の英雄とも言える彼等2人を何処の誰が引き取るか、そして何れはやってくるであろう茶渡泰虎等を何処が引き取るかを話し合う。

 死神の養成学校である霊術院に通わせないのか?と五番隊の平子は気にする。

 

「一護、流石に無いと思うが死神の力は」

 

「ちゃんと持ってるし卍解も出来るよ」

 

「私も生前と全く変わりありません」

 

「…………君達に聞くけど、この二人今更霊術院に通った方がいいかな?」

 

「「「『……………』」」」

 

 京楽の言葉に一同はどう返せばいいのかがわからない。

 黒崎一護は総隊長である京楽春水よりも遥かに強い存在で死神の武器である斬魄刀の始解と卍解も出来る。しかしそれ以外はお粗末である。

 鬼道という霊術関係は全くと言って出来ない。だがそれが無くても数々の強敵を倒した確かな実力はある。

 

 井上織姫もそうだ。戦うことは不得手でも現実を否定する事で傷を治療するという回復能力や防御能力を所有している。具体的に言えば無くなった腕を再生させるぐらいのとんでもねえ治癒能力を持っており、彼女だけしか使えない能力である。

 

 そんな2人が1から死神を目指して霊術院に通う?

 

 確かに一般的な死神に必要なスキルを持っていないが、それを補うどころのレベルじゃない能力を2人は持っている。

 果たして2人は今から霊術院に通って1人の死神になる為に勉強して大丈夫なのだろうか?もう普通にいきなり現場に出てもいいんじゃね?という考えもある。

 

「全く、親父より先に死ぬバカ息子め!」

 

「いや、親父死なねえだろうが!」

 

 静まり返ってどうするべきかな空気が流れていると一護の父である黒崎一心が現れた。

 自分よりも先に死んだことに対して怒っているのだが、BLEACHの世界観的に死ぬと言う概念は謎なのである。

 一護も死んでからも親父にツッコミを入れる羽目になるとは思いもしなかった。

 

「つーことでうちの息子と織姫ちゃん欲しい人」

 

 一心の問いかけに全員が挙手をした……黒崎一護と井上織姫のドラフト会議が始まった。2人セットで引き取るのを条件にだ。

 その裏で黒崎夫妻死亡記念尸魂界歓迎会の準備をされていることを黒崎夫妻は知らなかった。倫理観的には罰当たりだけども世界観的には間違いじゃない事をしていた。

天帝vs童子切を連載化したいんだが

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