アルピ交通事務局のネタ倉庫   作:アルピ交通事務局

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グレイトシゲルの奮闘記 1 

「あ〜憧れの〜」

 

 前略おふくろ様、アニメのポケットモンスターと思わしき異世界に転生を果たしました。

 なんか神様の暇潰し感覚で転生させられた……ここにいる俺は本物の僕じゃなく分霊みたいなコピー的な存在で元の俺はちゃんと生きている、なんだったら黄金律Bのスキルを持たせてこれから幸福に暮らせるようにしたとかで、元の世界に居た自分の事は心配しなくてもいい至れり尽くせりな事だ。

 

「グッモーニン、お祖父ちゃん」

 

「おぉ、おはようシゲル!」

 

「今日も手伝うよ」

 

 さて、過去の俺はもう過去に置いておこう。ラノベとかでよくある痛い中2的な過去があるわけでもない、前世の自分は幸せに暮らしているらしいので今生をどうやって謳歌するかどうかが重要だ。

 俺ことオーキド・シゲルはポケットモンスターでなにかと有名なオーキド博士の孫である。幼い現在もお祖父ちゃんと呼び研究所に遊びにやってきてはポケモン達のご飯等を手伝っている。

 

「いやぁ、シゲルが手伝ってくれる様になってから大分楽になったわ」

 

「お祖父ちゃん1人の時点で無理があるよ……」

 

「ナナミが手伝ってくれるからなんとかイケるんじゃがの」

 

 オーキド博士の研究所なのだが職員がオーキド博士しかいない。

 ブラック企業も真っ青な体制であり姉であるナナミ姉さんが時折色々と手伝ってくれるおかげでなんとか運営できている。けれども、その姉さんが町内会の旅行に行ってしまってるからお祖父ちゃん一人でてんてこ舞い。流石にアレなので俺も手伝っている。

 

「ほぉら、お前等ご飯だぞ〜」

 

『ダネ』『カゲ』『ゼニ』

 

 俺の主な仕事はポケモン達の餌やり、モンスターボールに戻す、モンスターボールから出す、乱れている毛並みを整えるといった研究とはあまり関係の無い仕事だ。ポケモンに関するあれやこれやゲーム的な知識は持っているけども、研究者並みに知識があるわけじゃない。ポケモン研究の第一人者であるお祖父ちゃんと比べるのはアレかもしれないけれど月とスッポンだ。

 

「お前等、良いトレーナーに巡り会えよな」

 

 目の前で3体のカントーの初心者向けのポケモン、『くさ』タイプのフシギダネ、『ほのお』タイプのヒトカゲ、『みず』タイプのゼニガメの幸運を祈る。この3体、来月にはマサラタウンを旅立つ新人トレーナーに貰われる。3体とも珍しい生息地不明のポケモンなのだが、実はポケモンリーグ協会が卵を養殖していて一定の実力になるまで育て上げる育て屋的な存在が育てている。

 うちのお祖父ちゃんやナナカマド博士、ウツギ博士はその育て屋から新人トレーナーになる10歳のトレーナーに渡す御三家を用意している。オダマキ博士は卵を貰っては自力で新米向けのレベルにまで高めているらしい。

 

「シゲルも後数年もすればポケモントレーナーになる。シゲルはポケモン研究家を目指すのか?」

 

「ポケモンバトルに関する研究をするのは面白そうだとは思うけど」

 

 原作でシゲルはポケモン研究者の道を進んだけども俺は……どうなるんだろう。

 オーキド博士の研究所でポケモンと触れ合い、毛並みの整え方等を覚えている。ゲームと違ってこっちはポケモンのコンディションを自力で整えないといけないから意外と四苦八苦、でも辛いとは思わない。俺はホントにポケモンの世界に転生しているんだなと生を実感する事が出来るんだから。

 

「サトシの奴はポケモンマスターになるって言ってる……俺はまだ決まってない。けど、ポケモンに関して色々と知りたいとは思ってるよ」

 

「そうか。何をするにしてもポケモンの事に詳しくならなければなにも始まらんからの、1人前のポケモントレーナーになるんじゃぞ」

 

 因みに原作主人公ことサートシくんが言っているポケモンマスターには興味はない、というかポケモンマスターって結局のところはなんだよ。

 ポケモンチャンピオンとかトップコーディネーターともまた違うポケモンを極めた人種……リアルポケモンマスターと言われる某韓国人を思い出す、あの人は本物のリアルポケモンマスターである。

 

「ところでシゲル、今度ワシが主催でポケモンサマーキャンプを開催するが参加はせんのか?」

 

「お祖父ちゃんが居ない間に研究所のポケモン達のめんどうは見ておかないと……俺はこっちの方がポケモンと多く触れ合えて手入れの仕方を覚えれるからね」

 

 そしてそのサマーキャンプはサトシが参加してXYのフラグを建てるか、もしくは遅刻して新無印のゴウくんと出会うのか……まぁ、どっちでもいいんだけどね。ポケモンの手入れの仕方を覚えるのもポケモントレーナーにとって大事な仕事の1つ、業者に任せるって手もあるけど自分のポケモンは自分で理解しておかないといけない。自分のポケモンのコンディションを他人に任せるのは、それこそお祖父ちゃんやジョーイさんレベルまでポケモンに関して博識な人ならいいけど、変な業者に捕まる可能性もある。こういう世界ってそういう業者が多いらしい。

 カントーの御三家にご飯をあげて軽く健康をチェックした後にモンスターボールに戻してお祖父ちゃんに託す。

 

「じゃ、ちょっと走ってくるね」

 

「転ばない様に気をつけるんじゃよ」

 

 俺が出来そうな仕事は大体出来たのでここからは俺のポケモントレーナーとしての特訓が始まる。

 なんと言っても俺ことオーキド・シゲルは人間である。ポケモントレーナーとしての特訓をしなければならない。ポケモントレーナーとしての特訓ってなんだよと思っているであろうが割と簡単である

 

「ギャロップ、勝負だ!」

 

『ギャロゥ!』

 

 ポケモンとかけっこをする。この世界のポケモンはアルセウスに近い感じなので面倒な事にフィジカルを鍛えておかなければならない。

 時速200kmを超える速度で走る事が出来るギャロップとのおいかけっこは常にデットヒート、油断をすれば『かえんぐるま』で焼き尽くされるかもしれない。ギャロップの体の炎はギャロップが心を許せば熱くないとの事だが生憎な事にこのギャロップはお祖父ちゃんが過去に送り出したトレーナーのポケモンなので俺のポケモンじゃないので心を許してもらっていない……デッド・オア・アライブとはまさにこの事だ。

 しかしこの世界ではイシツブテを投げ合うイシツブテ合戦なんてものが存在しているんだからホントに油断ならない。生身の人間も特にお祖父ちゃんは不死身に近い。テレビでオーキド博士のポケモン講座を何度も見ているけれど、よく死なないよな、アレは。いや、ヨノワールで死んでた気もするけども。

 

「熱い、熱い、熱い!!」

 

 まぁ、俺も人の事を言ってられねえんだけどな!

 高速で移動するギャロップにあっという間に追いつかれては角でケツを突かれて耐ポケモンの攻撃に優れた服に引火することは無いけどもシンプルに熱く火事場の馬鹿力が発揮され通常の何倍もの速度で走ることを可能とし、研究所の庭園内にある水辺に飛び込む……いや、冗談抜きで熱い。

 

「火事場の馬鹿力を何時でも使えたらいいんだけどな」

 

 火事場の馬鹿力を発揮すれば一瞬の間だけだがギャロップをも上回る速度で走り抜ける事が出来る。

 これを常時する事が出来ればそれこそ徘徊系の伝説である三犬をゲットする事が出来るかもしれないな。まぁ、この世界ではやたらと準伝説の価値が強くて異常に強かったりするからそう安々とゲットする事は出来ないだろうけど。

 

『ニョロ』

 

「ああ、ごめんごめん。直ぐに出てくよ」

 

 ここは自分の縄張りだとニョロボンが言ってくるので池を後にする。

 オーキド博士の庭園のポケモン達は独自の生態系を持っているので下手に壊す事は出来ない……将来的にはサートシくんのフシギダネが上手い具合に生態系の頂点に立ってくれているだろう。頼んだぞ、サートシくんのフシギダネ。

 

「ふぅ……掛かってこい」

 

 木の棒がくっついたロープが複数ある場所に目隠しをして立つ。

 なんの訓練をしてるかって?波動だよ、波動の探知の訓練をしてるんだよ。この世界って超能力者とか波動使いとか普通に居る。超能力は先天的な物が多いらしいけども、波動は後天的で、特訓する事で会得する事が出来る技術だ

 

「っ……!……痛い」

 

 その筈なんだ。この特訓を開始して1か月が経過しているが未だにいい感じの成果が出ていない。

 何処になにがあるのかの認識すらまともに出来ない……サートシくんは波導の勇者アーロンと同じ波動を持っているらしいけども……俺って才能無いのかな。この特訓になんの意味があるのか俺には分からないが姉さんがこの特訓をしていて損は無いって推してくるんだよな。

 

『スピ!』

 

「やべぇ、野生のスピアーだ!」

 

 多分、こんな事が起きる旅をするから姉さんは推してくるんだと思う。

 気性の荒い野生のスピアーが俺目掛けて突撃してくるので俺は目隠しを外して全速力でオーキド博士の研究所に向かう、室内とかオーキド庭園の中心部に入れば野生のポケモンじゃなく誰かにゲットされたポケモンしかいないのでスピアーも好き勝手に暴れる事はしない、というよりは出来ないな。

 

「早くポケモン欲しいな〜」

 

 コレが俺ことオーキド・シゲルの日常である。

天帝vs童子切を連載化したいんだが

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