アルピ交通事務局のネタ倉庫   作:アルピ交通事務局

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グレイトシゲルの奮闘記 2 

 

「151の喜び、151の……ぉ、そろそろか」

 

 もう少しでポケモントレーナーになる年頃な俺ことオーキド・シゲルは今日はオフだと釣り竿を片手にマサラタウンの川辺を歩く。

 もうすぐ良い感じの釣りスポットに辿り着くと思っていると何処かで見たことがある人影がサートシくんがいたじゃありませんか。

 

「おい、なにやってんだよ!」

 

「見てわからないのか?釣りだよ、釣り」

 

「そんなの見りゃ分かるよ!」

 

「じゃあなんだい?もっとフィオロジカルな答えを求めているのかい?」

 

「フィロ……なにそれ?ポケモン?」

 

「やれやれ、ちょっとは勉強をした方がいいよサートシくん」

 

 君は努力だ根性だなんだの精神論が得意かもしれないけど、それだけだとこのグレイトシゲルには勝てないよ。

 

「オレが言いたいのは此処はオレの見つけたスポットなんだから何処か他所でやれよ!」

 

「断る。俺もここが釣るのに最適な場所だって知っているんだ」

 

 姉さんがポケモンの釣りをするならばここがオススメだと勧められている。

 俺の見解が間違っていなければここが釣りをするのにベストな場所なのは本当だろう。いやぁ、中々にいい場所だ。

 

「そうなんだよ。ここは釣りをするのにベストな場所でな」

 

「嬉しそうに語っているのは良いけど、竿引いてるぞ?」

 

「って、ああ!!」

 

 やれやれ釣りは時として自分との勝負だと言うのに、そんなんじゃお目当てのポケモンを釣れないよ。

 サトシは慌てて釣り竿を引くとコイキングが釣れたのだけど俺もサトシもポケモン取り扱い免許を持っていないのでゲットする事が出来ない。コイキングはサトシの腕の中でピチピチと跳ねて暴れると満足をしたのか川に再び飛び込んだ。

 

「やれやれコイキングに弄ばれるとは、実に愉快な姿じゃないか」

 

「なにぃ!」

 

「ポケモンの中でも最弱と呼ぶに相応しい弱さを持っているコイキング、君はどんなポケモンか知ってるかい?」

 

「知ってるよ……えっと……川を泳いでるポケモンだろ!」

 

「そこで水系のポケモンと出てこないかな、普通……まぁ、いいや。君は何処ぞの配管工の様に永遠の2番手を目指してくれたまえ」

 

「2番手だって?」

 

「1番は当然この俺さ」

 

「そんなのやってみなくちゃ分からないだろう!」

 

 出たな、やってみなくちゃ分からないだろう。

 サートシくん、君は毎回そうは言っているけれども今までで一度でも俺に勝つことは出来たのか?いや、無いね。調子に乗っている事を自覚している今でさえサートシくんに圧勝している。その気になればチャンピオンと互角に渡り合う強さを手に入れる事が出来るんだろうが……俺もその頃にはチャンピオンクラスのポケモントレーナーになっている筈だ。

 

「ふっ、まぁお前とは何れポケモンリーグで実力の差という物を教えてあげる……っむ!」

 

「あ!」

 

 釣り竿が引いている。サートシくんも俺も両方釣り竿が引いている。

 コレは同時にポケモンが引っかかったんだと釣り竿をお互い引っ張ると小さな錆びているモンスターボールが出てきた

 

「なんだモンスターボールか」

 

 何処の誰かは知らないけれどゴミを捨てる事は良くない事だ。

 とりあえずこのボールを回収しようとするけれどもサトシが思いっきり引っ張ってくる。

 

「おい、なに引っ張ってるんだよ。コレはただのゴミだぜ?」

 

「ゴミじゃない、オレのモンスターボールだ!」

 

「いや、ただの捨てられた廃モンスターボールだ。仮に普通のモンスターボールだったとしても俺達はまだポケモン取り扱い免許を持ってないから持てないだろう」

 

「中にポケモンが入ってるかもしれないだろう!」

 

「それこそポケモン虐待だよ!!」

 

 モンスターボールにヒットした釣り竿を互いに引っ張り合う。

 こんなゴミは置いておいて未来の俺のポケモン達を釣り上げたいんだよ。キープしておきたいんだ。互いにモンスターボールを譲らないここで譲ったら負けな気がしてしまうと釣り竿を引っ張り合うと……モンスターボールが半分に砕け散った

 

「あぁ、オレのモンスターボールが」

 

「なにを言ってるんだ……はぁ、変な風に糸が絡み合ってるな」

 

 モンスターボールをゲットする事が出来ずに落ち込むサトシ。

 そんな事よりもモンスターボールに絡んだ釣り糸を元に戻さないといけないと釣り糸を元に戻しているとサトシは半分になったモンスターボールの下の部分、白い方を手に取り見つめている。

 

「なぁ、コレって引き分けだよな?」

 

「引き分け?なにを言ってるんだ。勝負は勝つか負けるかのどっちかで引き分けなんてこの世に存在しないんだよ」

 

 第一今回は勝負をしていないんだ、負けも勝ちも引き分けもあるかってもんだ。

 モンスターボールに絡みついている糸を解いているとサトシが半分に割れたモンスターボールの赤色の部分を俺に渡してきた。

 

「引き分けの証のモンスターボールだ。将来ポケモンリーグで対戦するんだ、その時勝った方がこの壊れたモンスターボールを完成させようぜ!」

 

「なんの願掛けだ……でも、いいよ。俺がサートシくんに勝った勲章としてありがたく頂戴するよ」

 

 空の錆びついた赤色の部分のモンスターボールを貰う。

 サトシくんは俺と引き分けをした事でぬか喜びする……ポケモンバトルでもなんでもないバトルに引き分けたところで悔しくなんてないさ……でも、ポケモンバトルで負ければ本気で悔しい……うん……

 

「こんなところで呑気に釣りなんかしてる場合じゃないな」

 

 こんな物を貰ったって言うのに呑気に釣りなんかしていられないな。

 未来のポケモンキープをしておきたいけれども、マサラタウン付近じゃコイキングぐらいしか釣れない。川辺に珍しい水系のポケモンは居ないんだから仕方無いことだ。

 

「ただいま〜」

 

「あら、おかえりなさい。釣りに行ったんじゃなかったの?」

 

「サトシに宣戦布告されたから呑気に釣りなんかしていられないよ」

 

「あらあら、じゃあ何時も通り訓練をするのね」

 

 家に帰ればナナミ姉さんが不思議そうにしている。

 微笑ましい光景だって暖かく見守ってくれているけれど俺にとっては割と死活問題なんだよ。

 姉さんは俺が本気で1人前のポケモントレーナーになるという意志を理解してくれたのか家の庭先にストラックアウトの的を用意してくれる。

 

「なんと言ってもポケモンをゲットするにはモンスターボールを当てないといけないわ」

 

「よし……6番狙います」

 

 番号を宣言して空のモンスターボールを投げる。

 空のモンスターボールは6番めがけて飛んでいった……と思ったけれども6番の上の3番に当たってしまう。

 

「シゲル、ノーコン」

 

 うぐっ……真の1人前のポケモントレーナーならば狙ったところにモンスターボールを当てる事が出来る。

 姉さんはもちろんお祖父ちゃんでさえ色々とモンスターボールを当てる事が出来ている。口ではなんだかんだと偉そうに言っているけれども俺もまだまだ未熟なトレーナーなんだとこの訓練で思い知らされる。

 

「ええい、こうなったら1から順番に当ててやる!」

 

「ふふっ、頑張りなさいよ」

 

 まだまだ未熟の青二才なのは分かりきっている事だけども俺は転生者、なんだかんだで強いものである。

 空のモンスターボールを構えては振りかぶり思いっきりストラックアウトの的目掛けてぶん投げる……よぉし!1番にヒットしたぞ

 

「シゲル、ちょうどいいから5番と9番を撃ち抜いて斜めのビンゴを作りなさい」

 

「ええっ、そんなまた無茶な!」

 

「無茶でもなんでもない!真の1人前のポケモントレーナーになるんでしょ」

 

「うっ……こうなったらやってやる!いけ、モンスターボール!!」

 

 豪速球を投げているのだけどコントロールが上手く行かない。

 幸いにも5番は真ん中に投げるだけでいいので上手く命中させる事が出来たけれども、問題は9番、右利きの俺には右下は狙いにくいぜ。

 しかしこんな特訓をしないといけないとはポケモントレーナーは1日にならずだな……いや、ホントにポケモントレーナーになるのは難しいもんだぜ。サトシはこんな特訓をして……居ないな。アイツは天性にマサラ人だからな。なんだかんだでモンスターボールを投げるの上手いんだろう……だがしかぁし!俺もこの特訓でどんなポケモンにもモンスターボールを当てれる様に成長してみせる!

 

「次、3番行きます!」

 

「その調子よ、シゲル!」

 

 右斜めにビンゴをする事が出来たので今度は左斜めのビンゴを目指してモンスターボールを振りかぶる。

 この訓練のおかげか俺はモンスターボールでフォークボールやカーブを投げることが出来ている……カーブボールをポケモンに向かって投げるのは若干だけど抵抗があるけど、それがこの世界では普通の事なのだ。

天帝vs童子切を連載化したいんだが

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