アルピ交通事務局のネタ倉庫   作:アルピ交通事務局

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グレイトシゲルの奮闘記 3 

 

 10歳になった。待ちに待ったポケモントレーナーになる日が遂にやって来た。

 長かった……ドードリオとかけっこをしたりポケモンの手入れの方法を学んだり、旅先で作れる簡単な料理の調理法を覚えたり寝袋で睡眠したり、ポケモントレーナーになる為に色々と努力してきた

 

「シゲル、遂にこの日が来たわね」

 

「うん、遂に来たよ」

 

 今生の別れでは無いけれどもしんみりとした空気が実家内で流れる。

 10年、長いようで短い時間でありあっという間に過ぎていってしまっている。

 

「姉さん、今までありがとう。俺の無茶な特訓に付き合ってくれて」

 

「無茶なんてものじゃないわ。ポケモンをゲットするために色々と鍛えた、今ではイワークに引けを取らない素早さを得て……ホントに立派になったわね」

 

「いいや、まだまだだよ。今日から俺はスタートラインに立つんだ」

 

 まだスタートしていない、今日から1歩踏み出すんだ。

 姉さんは俺が立派に成長したと軽く涙を流してハンカチで涙を拭うのだが、まだまだだ……そう、今日から俺はポケモントレーナー、夢にまで見たポケモントレーナーになるんだ。本音を言えばワールドトリガーの世界が良かったけどもそこはそれである。

 

「姉さん、俺は立派なポケモントレーナーになってマサラタウンにシゲルありと思わせるよ」

 

「その頃にはピジョットを追いかける事が出来る様に鍛えてあげるわ!」

 

「いや、そこまで人外にはなりたくないから」

 

 マサラ人なのは自覚しているけれどマッハで走るポケモンと並走出来る脚力は不要、殺せんせー並の素早さは不要である。

 ともあれ今日からポケモンマスターは目指さないけれどもポケモントレーナーは目指しているので急いでオーキド博士の研究所に向かう

 

「あれ、俺1人?」

 

 ビリリダマ型の目覚まし時計をモンスターボールと勘違いし寝ぼけてぶん投げてボールを破壊したサートシくんはともかく他にも2名名もなきモブが居た筈なのにそこにはいなかった。コレはアレかな?俺が早くにオーキド博士の研究所に来てしまった感じだろうか?過去に送り出したトレーナーの中にはもっと早くにオーキド博士の研究所に来ているのに。

 

「おぉ、1番はシゲルか」

 

「そうだよ。マサラタウンの一番星ことシゲルさんだよ……どうやら俺が一番最初みたいだね、お祖父ちゃん」

 

 お祖父ちゃんことオーキド博士が姿を現すと感心した姿を見せる。孫が1番なのは祖父的には嬉しい事なんだろう。

 色々と言いたいことはあるけれども俺はそれよりも早くと言わんばかりに期待の眼差しを送るとお祖父ちゃんはこっちに来なさいと初心者向けのポケモンが入っているモンスターボールを見せる

 

「さて、シゲル。お前さんだから既に熟知はしていると思うがワシは初心者向けのポケモンを3体用意しておる」

 

「うん、フシギダネ、ヒトカゲ、ゼニガメでしょ」

 

「うむ……まぁ、今回はそれ以外にも居るんじゃが……」

 

 人に心を開いていないピカチュウだろう。冷静に考えればよくそんなポケモンをずぶの素人のサートシくんに渡すとかオーキド博士鬼かなにかじゃないだろうか。

 まぁ、御三家は基本的には早いもの勝ちのところがあるからコレばかりはああだこうだと言ってはいられない。通勤電車も1分の遅れで乗り過ごす事になる……いやはや、最初のポケモンを選ぶのはなにかと大変である。

 

「さて、先ずはフシギダネ」

 

『ダネ』

 

「次にヒトカゲ」

 

『カゲ』

 

「最後にゼニガメ」

 

『ゼニガァ』

 

「3体のポケモンの内1体を授けよう。さて、どうする?」

 

「それなんだけど先にポケモン図鑑をくれない?最初の3匹って珍しいポケモンだから図鑑に登録しておきたいんだ」

 

 フシギダネ、ヒトカゲ、ゼニガメの3体をボールから出す。

 初心者向けのポケモンなので人に馴れており選ばれるのを待っている。とりあえずはポケモン図鑑を、原作の初期型のポケモン図鑑を頂いてポケモン達を図鑑に登録していく

 

 フシギダネ ♂ タネポケモン 生まれたときから背中に植物のタネがあって少しずつ大きく育つ。

 

 性格『まじめ』とくせい『しんりょく』

 

 覚えている技 『たいあたり』『なきごえ』『つるのむち』『せいちょう』

 

 ヒトカゲ ♂ とかげポケモン 静かなところに連れていくとシッポが燃えてる小さな音が聞こえてくる。

 

 性格『おっとり』とくせい『もうか』

 

 覚えている技 『ひっかく』『にらみつける』『ひのこ』

 

 ゼニガメ ♂ 水面から水を噴射してエサを取る。危なくなると甲羅に手足をひっこめて身を守る

 

 性格『のんき』とくせい『げきりゅう』

 

 覚えている技 『たいあたり』『しっぽをふる』『みずてっぽう』『はどうだん』

 

「おいおい」

 

 ゼニガメだけが段違い、というかタマゴ技を覚えている。

 フシギダネとヒトカゲは親から遺伝したっぽい技を覚えていたがゼニガメだけ明らかに特別な技を覚えている。コレはアレか?俺にゼニガメをゲットしてくれと言っているのか?

 

「性格は……どうなんだろうな」

 

 とくせいだけでなく性格もポケモン図鑑に映し出されている。

 大まかなポケモンの性格だがゲームではこの性格が実に大事だ。フシギダネの『まじめ』な性格は性格補正が入らない、どの能力が上がりやすくどの能力が上がりにくいと言った事は一切無い。性格が『まじめ』なら付き合いやすいポケモンだ。

 ヒトカゲの『おっとり』の性格は『とくこう』が上がりやすく『ぼうぎょ』が上がりにくい性格、ゼニガメの『のんき』な性格は『ぼうぎょ』が上がりやすく『すばやさ』が上がりにくい。しかしゲームと現実は違う、性格補正が入らないかもしれない。

 そうなると『まじめ』な性格のフシギダネが1番付き合いやすいかもしれないが……性格補正が一切入らない。ここは原作通りゼニガメを選ぶべきかと思うがゼニガメを考えるが……うし

 

「最初のポケモンはお前だ」

 

 色々とウジウジ考えたって仕方がない。

 俺は最初のポケモンを選ぶとお祖父ちゃんは頷く

 

「シゲルならば上手く育て上げる事が出来るじゃろう。ほれ、モンスターボールじゃ」

 

 空のモンスターボール5つ貰う。

 ここからなにをゲットするか……最初のポケモンを何にするのか全然決めていなかったので最終的なパーティ構成を構築しないといけない。多くのポケモンをゲットする事をオーキド博士は期待してくれているだろうが多分そんなにゲットしないだろうな。

 

「サトシの奴、遅いな」

 

 どうせだからサートシくんに顔を合わせておきたいのだが案の定寝坊してくるサートシくん。

 今日から新人トレーナーになる残り2名の名もなきモブ達がポケモンを貰っていくが中々にサートシくんは来ない。

 

「はぁ、初っ端からコケってるなぁ」

 

 大きな溜息を吐いてオーキド博士の研究所の階段を降りていく。

 サトシが来ないんじゃ意味は無いなと思っていると慌てたパジャマ姿のサートシくんがやってきたじゃありませんか

 

「やぁやぁ、サートシくん!そんなパジャマ姿で慌てて何をしているんだ?」

 

「シゲル!」

 

「そうだよ。オーキド博士の孫であり一流のトレーナーであるシゲルさんだよ。今日はポケモンを貰う大事な日なのに初日からコケってるなんて情けないな」

 

「もうポケモンを貰ったのか!?」

 

「当たり前じゃないか。一番最初にやってきて一番最初にポケモンを貰ったよ……そういう君はパジャマで旅をするのかい?」

 

「そんなわけあるか!ところでなんのポケモンを貰ったんだ?」

 

「オーキド博士から貰ったポケモンだ。それは優秀なポケモンだよ……ま、君に見せびらかすつもりはないよ」

 

 モンスターボールを片手にサトシを煽る。ポケモンは見せびらかす為にあるんじゃない。

 オーキド博士から貰ったポケモンはトレーナーとしてバトルをさせてなんぼなところがあるんだ。お見送りに来てくれたマサラタウンの住人に大きく手を振るう。

 

「マサラタウンのシゲルはコレよりポケモンリーグを目指してポケモンジムを巡る修行の旅に行ってまいります!マサラタウンにオーキド・シゲル有りとマサラタウンの名前を世に知らしめてみせましょう!!」

 

 では、サヨナラだと手を大きく振るって見送りに来てくれたマサラタウンの住人達に別れを告げる。

 次に帰ってくる頃にはバッジを8個以上集めて1人前のポケモントレーナーになって居るだろう……。

 

「さて、ポケモンを捕まえに行くとするか」

 

 最初の1歩を俺は踏みしめた。

天帝vs童子切を連載化したいんだが

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