アルピ交通事務局のネタ倉庫   作:アルピ交通事務局

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グレイトシゲルの奮闘記 4 

 

「さてと……トキワシティに辿り着いたな」

 

 サートシくんを後にして向かったのはトキワシティ。トキワシティと言えばトキワジムがあるのだが挑むつもりは無い。ミュウツーが出てくるのはシンプルに恐ろしい。この世界はゲームと違ってアニメオリジナルのジムが幾つも存在している。出来ればゲーム通りにバッジを集めておきたいのだが……

 

「最初のポケモン、お前だからな」

 

『カゲ?』

 

 呼んだ?と首を傾げるはとかげポケモン、ヒトカゲ。色々と悩んだ末にヒトカゲを選んだ。

 ゼニガメがいい感じだったけどもやっぱり何かと優遇されているリザードンが欲しいとオレの心の導くままに選んだ。リザードンは男のロマンだ。

 

「この辺に水系のポケモン生息してたっけな」

 

 リザードンは男のロマンだが、前途多難な道である事に変わりはない。

 最初のジムはニビジムだがヒトカゲだと攻略が難しい……と言うよりはジム戦を受けてすら貰えない。この世界のジム戦はゲームと違って指定された数のポケモンを用意しておかないといけない。ニビジムならば使用ポケモン2体、現在俺の手持ちはお祖父ちゃんから貰ったヒトカゲ1体だけでジム戦をする権利すら無い。

 

「そこの少年、待ちなさい!!」

 

 とりあえず街を詮索しようかな思っているとジュンサーさんに呼び止められる。

 

「なんですか?」

 

「そのポケモン、貴方のポケモンかしら?」

 

「ええ、マサラタウンで今日貰ったばかりの俺の最初のポケモンですよ……な、ヒトカゲ」

 

『カゲ』

 

 その通りですと頷くヒトカゲ。

 ジュンサーさんは疑いの目を俺に向けてくるので俺はポケモン図鑑を取り出す

 

「コレはポケモン図鑑!」

 

『このポケモン図鑑をシゲルくんに送る。目指せポケモントレーナー。尚、ポケモン図鑑盗難紛失の際に再発行は出来ないので注意。マサラタウン、オーキド博士』

 

 身分証明書代わりにもなるポケモン図鑑を提示する。

 ゲームじゃ希少な道具だったりするけどもこの世界じゃ大量生産に成功する事が出来ている代物で、一般的なトレーナーなら誰しもが持っている物だ

 

「ごめんなさい、マサラタウンから来たトレーナーだったのね……そういえばもうそんな時期だったかしら」

 

「俺以外にも2人のトレーナーが通りませんでしたか?」

 

「通ったわ。皆、イキイキとしていてやっぱりポケモントレーナーになった最初の日は舞い上がる……君がポケモンをモンスターボールから出してるのもそうだからでしょ」

 

「えぇ、まぁ……」

 

 最初のポケモンを貰ってフィーバーしている。

 頑張って大人ぶろうとしても心はまだ少年であった……前世と今生を含めれば二十歳越えているけども、俺はどちらかと言えば子供部屋おじさんなところがあったからな……大人になってもゲームとかアニメとか普通にやってる。ある意味問題を抱えている子供である。

 

「ポケモンはモンスターボールに入れておかないと、ポケモン強盗と間違われる事があるわよ」

 

「そうですね……戻れ、ヒトカゲ」

 

 ヒトカゲが入っていたモンスターボールを取り出し、赤外線の様な物を飛ばすとヒトカゲはボールに戻る。

 この赤外線はなんなのか気になるけどもとりあえずはボールに戻り、ボールを縮小させて腰にしまう。

 

「ポケモンセンターってどっちにありますか?」

 

「あっちよ」

 

 とりあえずジュンサーさんにポケモンセンターの居場所を聞いておく。

 ポケモンが一切傷ついていないのでポケモンセンターに寄る必要性は無い。お腹も空いていないし、ジム戦に挑む事は出来ない……俺が真っ先にやらないといけない事はポケモンをゲットして手持ちを増やすこと。

 

「なにを捕まえようかな」

 

 ポケモン図鑑を片手にポケモンをググる。カントー地方のポケモンしか載っていない……カントー地方のポケモンに対応しているだけ充分か。

 最初に挑むのはニビジム、使ってくるポケモンは『いわ』タイプのポケモンだが『じめん』タイプも複合している。イシツブテとイワークを攻略しないといけない。『メタルクロー』をヒトカゲは覚えたが……このポケモン図鑑、『はがね』と『あく』と『フェアリー』対応していないんだよな。

 

「いっそのことゴリ押しでリザードンにまで進化させる……いや、それだと時間がかかるな」

 

 ブツブツと呟きながらトキワシティを歩く。

 フシギダネかゼニガメを選んでさえいればこんな事にはならなかったが後悔はしていない。こんな風に悩んだりするのもポケモントレーナーの醍醐味だ。思い出せ、思い出せよ俺。ポケモントレーナーになる為に色々な知識を蓄えてきた。ポケモンの知識は豊富と言ってもいいぐらいに蓄えているんだ。ゲーム知識は本物の筈だ。

 

「……ニドランかマンキーか」

 

 とりあえずトキワの森は目指さずに22番道路を目指した。

 トキワシティはあっさりと出ることが出来た。街らしい街から離れて野生のポケモン達が居るであろう場所に足を運び入れる。狙いはニドランかマンキーのどちらか、ニビジムを制覇する為には『かくとう』タイプの技を覚えるポケモンが必要だ。

 ゲーム的な話をすればピカチュウ版でニドラン達は直ぐに『にどげり』を会得する様になった……マンキーは、まぁ、ピカチュウだからの救済措置の様なものだろう。

 

「さてと、何処にポケモンが居るのやら」

 

 草むらを歩きながらポケモン図鑑を開く。

 何処に目当てのポケモンがいるのか分からない、ポケモン図鑑をセンサー代わりにする。

 

『オニスズメ、ことりポケモン。高く飛ぶのは苦手。縄張りを守るために猛スピードで飛びまわっている』

 

「オニスズメ……はいいか」

 

 とぼとぼと歩いているとオニスズメに遭遇する。

 オニスズメは特段珍しいポケモンでもないし、最終的にリザードンに進化するので空を飛ぶ事が出来るタイプのポケモンにそこまで需要は無い筈だ。鳥系のポケモンは今のところは必要無いので気配を消して無視し、何処にポケモンがいるのか波動で探知をしてみる……コレまだ完璧に使いこなせていないから何処に誰が居るのかハッキリと分からないんだよな。ぼんやりとしか分かんねえ。波動使いの才能が根本的に欠けてるかもしんない。

 

『ニド!』『ニドォ!』

 

「お、居たぞ」

 

『ニドラン♀、優しい性格で戦いは好まないが小さなツノからは毒がでるので要注意。ニドラン♂、何時も大きな耳を立ててまわりの気配を探る。危険を感じたときはどくバリを使う』

 

 ポケモン図鑑を片手に居ると目当てのポケモンを見つける事が出来た。

 ウサギに近い見た目のニドラン♂とニドラン♀の両方がおり早速モンスターボールを取り出す

 

「いけっ、モンスターボール!」

 

『ニドォ!?』『ニド!?』

 

 ニドラン♂に、ニドラン♀にモンスターボールを投げる。

 突如として現れた人間にモンスターボールが投げられて咄嗟の事だったのでニドラン達は対処する事が出来ず……あっさりとゲットする事が出来た。

 

「よっしゃあ!!マサラタウンのシゲルくん、ポケモン初ゲット!!」

 

 バトルを一切せずにゲットする事に成功したぜ。

 地面に落ちているニドラン達のモンスターボールを拾って舞い踊る……が、直ぐに踊るのを止める。最初の1歩だと興奮しているけども肝心のポケモンが使い物にならないのならば話にならない。ポケモン図鑑を取り出す

 

 ニドラン♂ 性格『いじっぱり』特性『どくのトゲ』 覚えている技 『つつく』『にらみつける』『どくばり』『きあいだめ』

 

 ニドラン♀ 性格『ひかえめ』特性『どくのトゲ』 覚えている技 『ひっかく』『なきごえ』『どくばり』『にどげり』

 

「……さらば、ニドラン♂」

 

 ポケモンの具合をチェックした。

 ニドラン♀が既に『にどげり』を覚えているのは儲けものだ。そうなるとニドラン♂の需要が無くなる。性格的にもニドラン♀の方がいい感じの筈だとニドラン♂をボールから出して逃がす。まだ出会って間もなく友情もなにも無いのでニドラン♂はそそくさと去っていく。

 

「出てこい、ニドラン♀!」

 

 そそくさと逃げていったニドラン♂を追いかけずにニドラン♀をモンスターボールから出す。

 俺にゲットされた事を自覚しているのか俺の側に寄ってくるので俺はついでだとヒトカゲをモンスターボールから出す

 

『カゲ?』

 

 なにか?と首を傾げるヒトカゲ。

 俺は地面に座ってポケモン図鑑を見せる。ニドクインとリザードンの部分を見せる。

 

「俺は本気でセキエイ大会優勝を目指しているんだ。だから進化はしないって言うのは困る……ニドラン、お前は今日から俺のポケモンでニドリーナに進化してニドクインになってくれるか?」

 

『ニド?』

 

『カゲ、カゲカゲカァ』

 

『ニド!』

 

 進化をするつもりが無いポケモンはこの世界にはそれなりにいる。

 進化する進化しないはポケモンの勝手だが、俺の最強(サイツヨ)トレーナーの道では障害でしかない。進化をするポケモンが必要だ、進化をするしないで種族値や覚える技が大きく変わっていく。特にニドクインとニドラン♀では覚える技の数が段違いだ。

 ポケモン図鑑を取り出してやる気はあるのか確認する。ヒトカゲが進化をするつもりがあるかどうか聞いてくれて頷いてくれたのでホッとする……進化しない個体ならば逃していたぞ。

 

「さぁ、ヒトカゲ。お前を鍛えるぞ」

 

 ポケモンが2体になったのでポケモンバトルでの育成が可能になった。

 ゲームと違って野生のポケモン狩れないのがこのアニポケの世界、ポケモンバトルと言えば対人戦しかない……まぁ、ピカブイでもトレーナーとのバトルしかやってなかったから仕方ないと言えば仕方ないことか。

 

「ニドラン『どくばり』以外の技を使ってくれ。一応は『ラムのみ』とか『なんでもなおし』を持っているけどここでは使いたくないんだ」

 

『ニド』

 

 分かったと頷いてくれるニドラン♀。

『にどげり』を覚えているという事はこのニドラン♀はそこそこレベルが高い個体、ヒトカゲも新米のポケモントレーナー用に鍛えられているが……何処まで行けるか

 

『ニド!』

 

『どくばり』は使うなと言っているのでニドラン♀に残された攻撃の選択肢は『ひっかく』か『にどげり』しかない。

 攻撃するには間合いを詰めて接触しなければならず、俺はヒトカゲに間合いを開くように指示をし『ひのこ』を撃ってもらう……相手がなにを使ってくるか分かっている。特性も『どくのトゲ』だと分かっているので下手に接触系の技である『ひっかく』を使わず間合いを開く……逃げながら攻撃のヒット&アウェイの戦闘方法だ……

 

『ニドォ!』

 

「あ、コラ!それはダメだぞ!」

 

 攻撃を当ててはそそくさと逃げて間合いを開くヒトカゲに我慢の限界が来たのかニドラン♀は『どくばり』を吐いた。

 

『カ、カゲェ……』

 

「あ〜もう、台無しじゃないか」

 

 突如として放たれた『どくばり』をヒトカゲは避ける事が出来ずに命中するとヒトカゲの顔色が悪くなる。

『どくばり』の追加効果である『どく』状態になってしまったので鞄から『なんでもなおし』を取り出しヒトカゲに吹きかけるとあっという間にヒトカゲの『どく』が吹き飛んだ

 

「ダメだろう『どくばり』を使ったらヒトカゲが……ああ、でも今のは有りっちゃ有りなんだよな」

 

 ニドラン♀に注意するが決してルール違反を犯していない。

 俺が『どくばり』を撃つなと言っているだけで『どくばり』で間合いを開こうとしているポケモンに攻撃する事が出来ている……う〜ん、ポケモンバトルの可能性はホントに無限大だな。

天帝vs童子切を連載化したいんだが

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