アルピ交通事務局のネタ倉庫   作:アルピ交通事務局

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SINOBIでござーる 1 

 NARUTO

 

 それはゴット岸本により描かれるNINJAの物語。

 72巻ぐらいある超大作でアニメやゲームは勿論の事、歌舞伎にまでなった皆が知っている超名作。

 何処かの国は知っている日本人の名前で総理大臣が1位で、3位が主人公NARUTOの主人公のうずまきナルトだった。海外じゃワンピースよりもNARUTOの方が人気だったりする。要するになにが言いたいかって言えば

 

「はぁ……」

 

 ある日突然、うずまきナルトになっていた。いや、ホントに謎である。

 この場合はどう言えばいいのだろうか?NARUTOと言う作品が存在している世界線の人間の記憶等を引き継いでしまったナルトなのか、ナルトに憑依してしまったオタクなのかどっちなのだろうか。ご丁寧にうずまきナルトの記憶全てが引き継がれている。

 

「なんで俺がこんな事に……面倒だってばよ」

 

 確かに前世はゲームとかアニメとか大好きなオタクだった。

 二次小説とか同人とかも読むレベルで好きで、ある日突然マサラタウンのサトシくんになっていたとかの話も読み漁った事もある。

 二次元に憧れを抱いていて、転生してみたいってボヤいていたこともある。だがしかし、それは冗談で言っていることで本気で言っていない。俺ってば二次元と三次元の区別がつくぐらいはまともな人間だ。そんな人間がこんな目に合うとは神様的な存在が気まぐれか遊びかなにかで転生させたとかいうオチだろう。

 

「3分たった……いただきます」

 

 とりあえずは腹が減ったので常備しているカップラーメン(醤油味)をいただく。

 すごくアレな話だけどNARUTOの世界と言うのは非常に謎な世界観である。忍者とか居る癖にカップラーメンとかアイスキャンディーとか電球とかテレビとか普通に出てくる。1番分かりやすい例えで言えば昭和中頃辺りの文明じゃないかと思えば車や拳銃の様な物は存在しない。モーターボードとかあるのに、カップラーメンとか作ることが出来ているのに、電気ガス水道の概念が完備されているのに、今から20年以上経過しないと電車は出来ない。テレビゲームもできない……でもカメラはある。ただのカメラじゃない。映像を残す事が出来るデジカメだ。

 それだけじゃない。パソコンみたいな機械もある……木の葉隠れの里が一気に近代化したのは六代目火影のカカシ先生のおかげらしいが、たった二十年でテレビゲームは出るのは本当に凄まじい技術の進歩である。

 

「……普通のカップラーメンだな」

 

 ナルト御用達のカップラーメンは普通のカップラーメンだった。

 文明が中途半端にしか発展していない世界のカップラーメンなので味が少々気になったが、元いた世界と大して変わらない味だ。世界は変わってもカップラーメンの味は変わることは無い……なんとも言えないな。

 

「ごちそうさま……」

 

 うずまきナルトと言うのは酷い幼少期を過ごしている。

 シンプルに家族が居なかったりして孤独な人生を歩んでおり、食生活はカップラーメン生活と色々と荒れている。

 その上で一人暮らしとか曲がりなりにも四代目火影の息子で九尾の人柱力に対する扱いの酷さよ……孤児院みたいなの存在する筈なのに、新手のイジメと思う。でもまぁ、他人と共同生活するよりも一人暮らしをしていた方が気が楽だ。

 

「さてと……ゴミ掃除と部屋の片付けをするってばよ」

 

 口調はナルトになったりするが、人格はナルトじゃない。

 カップラーメンを食べ終えたのでとりあえずは部屋の掃除に取り掛かる。なんだかんだ言っても子供で男の子であるナルトの部屋は地味に汚いものだ。主夫ではないが流石に掃除しておかないといけない部分は掃除をする……の前に

 

「影分身の術!!」

 

 NARUTOの世界と言えばコレである。

 まだナルトは下忍にすらなっていないアカデミーの生徒なので記憶に無いが、どんな術なのかは知っている。

 それっぽい印を結んでみるが分身は出てこない……印を間違えていたのだろうか?

 

「分身の術」

 

 今度は実態の無い分身の術をする。ご丁寧にナルトの記憶は引き継いでいるので、印の結び方を知っている。

 ボフンと真っ白な煙を出すとそこには真っ白なうずまきナルトがいた……ああ、見事に失敗したってばよ……まぁ、いいんだけど。

 残像を生み出すだけの分身の術に価値は無いと思っている。アカデミーで習う初歩的な術で後々インフレしまくるのだから覚えるだけ損だ。そんな事よりも影分身の術を覚えないといけない。アレは卑劣様が生み出した術の中でも最もチートな忍術だってばよ。

 

「ま、こんな感じか」

 

 2時間ぐらいかけて掃除を終えた。

 一息つけようと思わずスマホを探してしまうのだが、そんな物はこの世界には存在していない

 

「どうせならワートリ……やべ」

 

 途中で言葉を飲み込む……何故かって?そんなの決まってるってばよ。俺の中に居る九尾だ。

 こいつとは一心同体の存在で不用意な発言を聞かれる可能性も高い。なんだったら俺がうずまきナルトじゃない事に気付いている可能性もある。愚痴の1つもまともに零す事が出来ない。ただ心の声ならば聞かれない筈だ。

 どうせならばワールドトリガーの世界とかがよかった。三雲修達にはなりたくないけども、ボーダーでそこそこの人間になってワールドトリガーを楽しんでみたかった。遊戯王の世界とかもいいし、FAIRY TAILとかも、なんだったらポケットモンスターとか。あ、でもFateだけは絶対に嫌だ。あの世界は色々と厳しい。そしてGOD EATERみたいに世界が荒廃しているのも嫌だ。NARUTOって何気に厳しすぎる世界だ。続編のボルトでナルト死んでるっぽいし。ヤバい、死にたくない。

 

「あ~どうしよう、やる事が多すぎるってばよ」

 

 観葉植物に水をやりながら気を紛らわせる。いきなりうずまきナルトになってしまった事に対してまだ受け止めきれていない。

 なんでうずまきナルトになったかなんてどうだっていい。なってしまった以上は仕方がない事で問題はこれからどうするかだけど……ホントにどうしよう。火影になるとかあんま興味ねえんだよな……ぶっちゃけボルトで火影になったのはいいけど、父親としては危うく失格になりかけた。

 なんだろうな。有名漫画の二世ものの漫画の前作の主人公、ロクでもない親父になってたりする。戦闘員としては非常に優秀だけども父親として失格なキャラ、二世云々を除いても漫画の界隈でアホほどいる。

 

「落ち着け俺。こういう時には冷静さを欠いてはミスを犯す」

 

 父親として失格なキャラにはなりたくないがどうしたものかと一先ずは座禅を組む。

 ホントに何故にこんな一般人に未来を託したのだろうかと目を閉じていると気付けば知らない場所に……いや、知らないと言えば嘘だな。うずまきナルトの精神世界的なところにやってくる。

 

「……」

 

 此処はうずまきナルトの精神世界、固有結界的なのの筈だ。

 また厄介なところに来てしまったなと思いつつ、精神世界を歩いていると巨大な牢屋を見つける。巨大な牢屋には化け狐もとい九尾がいた。

 

「貴様、何者だ?」

 

 テクテクと牢屋の前まで歩いていくと牢屋の向こう側にいる九尾に話し掛けられる。

 やっぱりというか九尾は俺がうずまきナルトじゃないことに気付いている。

 

「そう抽象的な質問をされても困るってばよ」

 

「貴様はこの小僧ではない、見たところなにか特別な術を使ったわけでもない、ワシの力が目当てか?」

 

「んなの知るかってばよ。俺だってなんでこんな目にあってるのか割とマジで聞きたい……なんか前兆みたいなのあったか?」

 

 九尾は俺を強く睨んでくるのだが、俺が封印を解除しない限りは表に出てこれない。

 一心同体に近いのだからいちいち怯えていたらキリが無いと恐怖心等が一周回って振り切れており、よっこいしょと九尾の前で座る。

 

「ふん、そんなものは何処にも無かった。貴様は何処からともなく現れおった」

 

「あ〜そうか〜……X的なのか」

 

 ナルトが適当に術を発動して俺が偶然に憑依したもしくは記憶と人格を手に入れてしまった的なのを想像していたけど違っていた。

 本当に突拍子も無く急に何処からともなく現れた……要するに神様仏様的なのが俺をうずまきナルトのにした可能性が大きい。

 

「なんだXとは」

 

「俺にもイマイチ分からない事が多いってばよ……はぁ」

 

 どうせ主人公になるんだったらサトシくんの方が良かった。

 衛宮士郎や藤丸立香はNG、コミュニケーション能力が高いのが大前提のソシャゲの主人公なんてやってられない……こんな俺に世界の命運を任せてもいいわけ?いや、普通に言わせてもらうけれども死にたくないよ。腹上死ならいいけども、それ以外ではな……

 

「なぁ、九尾。コレから忍としてやってけるか不安なんだけど、アドバイスかなんかないか?」

 

「ふん、誰が貴様なんぞにアドバイスを送るか!」

 

「だよな〜……お前の力を貸してくれない?」

 

「誰が貸すか、お前みたいなクソガキに」

 

「そんなクソガキとしか対話が出来ねえん状況だろうが」

 

 人間なんて大嫌いだと反発する九尾。

 両親がいない現状話相手になってくれるだけでも心強いので臆する事なくガンガンと話しかける。

 

「そういや、お前名前とかあるのか?九つの尾を持つから九尾なのは分かるけども、それ以外でちゃんとした名前あるのか?」

 

「お前さんには関係無い事だ」

 

「いや、お前だけ九尾扱いは良くないだろう。犬を犬と読んでるのと同じじゃん……で、名前あるんだろ?」

 

「誰がお前になんか名乗るものか」

 

「そう言うな。こっちも本名を教えてやるからよ」

 

 ホントは九喇嘛って名前があるの知ってるけどもあまり知り過ぎていると疑われてしまう。

 なんかめんどくさいなと思いつつも話は進めていく。九尾しか話相手がいないのは少々寂しいけど話相手が居るだけまだマシだと前向きになっておく……いや、ホントにね、友達とか両親とかと今生の別れをするのはまだまだ先だと思ってたのに、予想外にも程がある。

 

「貴様の名前なんぞに興味は無い!分かったらとっとと出てけ!」

 

「その言い方は無いだろう。一応は此処は俺の腹の中なんだからよ……ったく、強情な狐だなぁ」

 

「んだとクソガキが!食ってやろうか!!」

 

「そこから出られない以上は無理だってばよ」

 

「ぐぬぬぬ……」

 

 ハッハッハ……いや、笑っている場合じゃないな。

 とりあえず腹の中に九喇嘛がいて俺の思考が一部筒抜けなのが分かった……めんどうだな。

 

「お前、俺がなに考えてるのか分かるのか?」

 

「心の声の事か?聞こうと思えば聞くことは可能だが……貴様の声なぞ興味はない」

 

「じゃあ、極力聞かない方向で頼むってばよ。俺もお前も互いに知らない事を無理に知って手痛い目に遭うのは嫌だろ?」

 

「……ふん!さっさと意識を現実に戻せ、小僧が!」

 

「分かったってば」

 

 ずっと閉じている筈の目を開く。

 腹の中もとい精神世界から意識は現実に舞い戻る。九尾と結構話してたが思ったよりも時間が経過していない……。

 

「え〜っと、幾らだっけ」

 

 家の掃除は終わったんだ。カップラーメンとか食パンぐらいしか家には無い。

 ガマの見た目をしているパンパンに腹が膨らんだ財布を取り出す。この世界のお金の単位は両で、1両=10円だった筈だ。ナルトの奴は意外と貯金しているなと感心しつつもとりあえずは家を出る。昭和っぽい独特の雰囲気を醸し出す街、木の葉の隠れ里、何処が隠れ里なのか疑問があるがそれでも立派な街並みだ。

 

「……うわ、きっつ」

 

 うずまきナルトは基本的に嫌われている。体内に九尾を宿しているからだ。

 ロクな生活が送れていないのはコレも1つの原因で、うずまきナルトが買い物に来たとなれば売る側も疎外する可能性が大いにあり得る。現に街を歩いているだけなのに嫌な視線を浴びせられる……そんなに憎いか、この九尾が。悪いのはうちはマダラだってのに、人柱力のシステム考えた奴は人柱力の迫害に遭った奴にシバカれればいいと思う。

 

「おっちゃん、これくれってばよ」

 

「八十両だ」

 

「古本だからもうちょいまけろや!」

 

「っち……六十五両だ」

 

「もう一声」

 

「五十両だ。それ以上はビタ一文まけねえ」

 

「っち、ケチんぼ」

 

 古本屋に立ち寄り料理に関する本を購入する。

 俺がうずまきナルトだからか冷たい視線を向けてくる……ああ、嫌だ嫌だ。二度と来るんじゃねえと言った顔と声を出している……料理の古本が約500円、足元を見られたのかそれともコレが適正価格なのか……。

 

「変化の術!」

 

 路地裏に向かい誰も居ない事を確認すると変化の術を使う。

 うずまきナルトだと色々とめんどくさいからなうずまきナル子に変化する。チラリと鏡に顔を向けると女の子になっている。うむ、何気に初の忍術だがなんとか上手く使うことが出来ている。女の子に変化して町通りを歩けば向けられていた不快な視線は無くなっていく。俺がうずまきナルトだと気付いていないからだろう。俺は肉屋と八百屋に立ち寄り、肉と野菜、更には米屋に立ち寄り米と味噌を購入する。

 

「ただいま〜……って、誰も居ないか」

 

 必要な食料品の購入が終えたので家に帰る。

 誰も居ないので寂しいけどもコレからこんな日々が続いていく……やだなぁ、ホントにマジで。とりあえず夕飯の支度に取り掛かる……炊飯器とか普通にあるんだよなこの世界……電気文明の浸透具合がホントに謎だ。

 

「はぁ……憂鬱だってばよ」

 

 コレからの将来がホントに心配になってきた。

天帝vs童子切を連載化したいんだが

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