アルピ交通事務局のネタ倉庫   作:アルピ交通事務局

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宿命の対決 天帝vs童子切 1 

 

「っつぅ……ホンマこれなんべんしてもキツイわ」

 

 突如として激しい頭痛に襲われた。それと同時に脳裏に様々な光景が過る。

 そう、俺は転生者……二次元の世界に転生している転生者である事を思い出した。

 某有名な大手の牛丼チェーン店で牛丼が食えなくなった辺りの時代から異世界ならぬ二次元の世界に転生する権利を与えてて……あ〜説明してもしゃあないな。コレ見てるって事は皆、大体知っとるやろうし。

 

「え〜っと……あった!」

 

 前の世界で満足の行く人生を送り終えて次の人生を歩む。

 出会いがあれば別れもあるものだと割り切ることが出来ている。新しい人生をどうやって謳歌しようかと考える前に先ずはとベッドの裏を探す。

 なにをしてるかって聞かれれば至極単純なこと、この世界がどんな世界なのかを知ることや。大抵はベッドの上で意識を取り戻すパターンやからベッドの裏か枕の下に自分が何処の世界に転生したのか教えてくれるパターンや。

 

「【キングダムハーツもどきの世界、お疲れ様でした。貴方は光を持った闇で凄まじいですね……次の世界はアニメのポケットモンスターの世界でサトシくんと同じ日にポケモンを貰う子になっています。何時も通りお楽しみください。PS貴方のライバルがこの世界に居ます】……ほっほー、流石は仏さんや。分かっとるやないか」

 

 どうやら俺が次に転生した世界はアニメのポケットモンスターの世界みたいや。

 俺はそこまでやけどもアニメのポケットモンスターの世界はかなり人気の高い作品、玩具販売促進アニメの中でも段違い……対抗する事が出来るのは遊戯王、いや、遊戯王も遊戯王で売れまくっとるな……ディズニーは次元が違うしな。

 

 取り敢えずは自分が何処の世界に転生したのか書かれた紙をビリビリと破り今度は枕の下を探る。

 枕の下には預金通帳が入っていた、この預金通帳は俺が今まで築き上げてきた財産であり数十億は稼いどる……一時期100億を目指してた頃があったんやけど食費やキャバクラで消えるんよな。

 

「っと…………おぉ、マジのポッポやないか」

 

 部屋にある窓の外を眺めるとポッポが空を飛んでいた。

 マジでポケモンの世界に転生した……地球が舞台の世界ならばともかくマジの別世界に来たってのは幾つになってもワクワクが止まらんわ。

 

「リンドウ、ごはんよ」

 

「オカン、まだ着替えとらんからちょい待ってな」

 

「早く着替えなさいよ」

 

 ポッポに夢中になっとったらオカンが部屋に入ってくる。俺はまだパジャマのままやから早く着替えろと言い部屋を出ていった。

 あかんあかん、アニメのポケットモンスターの世界に転生したから少しだけ浮かれた気分になっとったわ……てか、俺が関西弁で喋ってもなんの違和感も無かったな。転生先が東京とか千葉とか神奈川のパターンとかが多いから関西弁で喋られるのは怪しいって地獄で口調の矯正されたけども、喋るんやったらやっぱ普通に喋るんが1番やな。

 

「…………」

 

「どうしたの?食欲が出ないの?」

 

「いや、ちょっと疑問を持って」

 

 二階建ての住居の俺の部屋から1階に降りるとオカンが朝ごはんを用意していた。

 ご飯を入れてくれて味噌汁と鮭、ベーコンエッグとまぁ朝食としてはド定番な物が並ぶけれども……なんの肉なん?なんの卵なん?

 

 ポケモン世界で稀に肉とか魚とかが出てくるけれどもマジでなんの肉なん?謎肉みたいなグルテンミートか?

 いや、確かにグルテンミートは健康的でええよ。アキの奴が太るのが難しい頃に色々と試行錯誤している時に作ったの食ったけどもカップ麺の謎肉そのものやった……けど、謎肉のベーコンとか聞いたことないわ。

 

 もしかしたらポケモンの肉なのかも。

 食うことに関して少しだけ躊躇いを持ったけども口に含めば……極々普通の塩気の効いたベーコンエッグや鮭だった。いや、ホンマ、スーパーで売られとるレベルの味で美味しいんやけども…………なんか納得出来ひんな。

 

「なぁ、オカン…………ポケモンマスターってなんやと思う?」

 

「ポケモンマスターはポケモンマスターでしょ?」

 

 この世界がアニメのポケットモンスターの世界なので思い切って聞いてみる。

 ポケモンマスター、主人公のサトシやサトシの一部のライバルが口にしている称号やけどもイマイチなんなんか分かっとらん称号、俺もぶっちゃけた話、よぉ分からん。オカンやったら知っとるかと思ったけれどもジャスタウェイがジャスタウェイでそれ以上でもそれ以下でもない存在と同じ扱いみたいやった。

 

「リンドウもやっぱり男の子ね……ポケモンマスターを気にするなんて」

 

「疑問に思っただけやから……なりたいかどうかはまた別の話」

 

「じゃあ、なにになりたいの?」

 

「せやな……」

 

 こう見えても俺は色々な世界に転生してて……現代の日本が舞台の世界やったら相撲取りをやっとるパターンが多い。

 ワールドトリガーの世界に転生した時はヒデナカタと蛭魔妖一と桃井さつきとかと一緒に1度も陥落したことが無い絶対無敵のA級1位やっとった。折角、ワールドトリガーの世界に来たんやしボーダーライフを楽しまなアカン……対毒のサイドエフェクトの発展系であるサイドエフェクトを無効化するサイドエフェクトはイマイチ強いんかよく分からんかったけど。

 

 アニメのポケットモンスターの世界に転生した以上はアニメのポケットモンスターの世界を謳歌せんと転生者を作っとる地獄の運営サイドに閻魔大王に顔向け出来ひん。第一この世界に大相撲の概念があるかどうかすら怪しいんや。となるとポケモントレーナーになるのが1番やろうが、この世界はポケモントレーナー以外にもやりこみ要素の1つであるポケモンコンテストの頂点を目指すコーディネーターとかがある。戦いをするんやのうて魅せるってのも魅力的や。

 

「ポケモントレーナーになってから考える……いや、ポケモントレーナーになるって事は既にリーグ目指しとるんか?」

 

「色々と迷走しているわね……けど、リンドウならなにやらせても1流になってそう」

 

「いやいや、俺かて苦手分野はあるって。多分やけどもポケモン研究者とかは向いとらん」

 

 努力値個体値種族値の3値を知っとるけどポケモン研究者の知識は無い。

 ポケモン図鑑に載っとる細かな事まで覚えとるポケモン好きは早々におらん。そもそもあの手の図鑑設定をちゃんと覚えとる奴等はおるんか?インドぞうという黒歴史を作ってるぐらいしか認識しとらんで俺は。

 

 俺はポケモン研究者の道は向いとらん。

 進学校じゃない普通の高校のテストで80点以上を1度も取ったことがあらへん、IQは常人より上やけども……仏さんが言うには俺は典型的な興味のある事にしか頭を使えへんタイプの人間らしいわ。

 

「フラフラするのもアカンし、道は1本に絞らなな」

 

 ホウエンチャンピオンのミクリみたいにトップコーディネーターとチャンピオンの両立は……まぁ、出来んくもないわ。

 ただ……今回はあのアホがおる。あのアホはなにを選ぶのか、そこが重要や。コーディネーターになると言うんやったら俺の方が上やとコーディネーターになる。ポケモントレーナーになるんやったら俺の方が最強やと証明する。

 

「取り敢えずはポケモンに触れてみないとなんも分からんわ」

 

「だったらコレに参加しない?」

 

 オカンはそう言うとチラシを取り出した。

 なんやと思いチラシを見れば【オーキド博士のサマーキャンプ】と書かれた10歳以下の子供達に向けて行われている冒険の心得を教える1泊2日のキャンプが行われるとのこと。

 

「私はポケモンを持ってないからリンドウにポケモンとの接し方について教えてあげられない、旅のやり方も知らないけどオーキド博士ならポケモンに関するあれこれを知ってるわ……10歳になって旅立つ為に役立つんじゃないかしら?」

 

「…………おもろそうやし、行ってみるわ」

 

「ええ、きっとなにか学べる筈よ」

 

 オカンがオーキド博士のサマーキャンプを勧めてくれたので参加する事を決意する。

 その後はゆっくりと朝ごはんを食べてテレビを見る……アニポケの世界ってこんなんが流行っとるんやなとか情勢とかが色々と分かる。けどまぁ、俺はリーダーは出来ても王様や政治家は無理や。政治家なるには金がアホほど居るし、そもそもで政治にそこまで興味が無い現代っ子や。選挙の日も選挙の投票が義務化されて行かなければ罰金みたいな海外の法律にならん限りは行かない、1回だけ義務化されてやり方を知らないって恥をかかん為に投票のやり方を覚えるって意味合いで白紙の投票したぐらいや。

 

「…………ちゃうな…………」

 

 玩具販売促進アニメの世界は現実世界と色々と異なる。

 遊戯王が良い一例で、現実じゃ10000ちょっとのカードに対して遊戯王世界じゃ10000以上のカードが存在しとる。それに加えて遊戯王の代名詞である青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイトドラゴン)が4枚しか刷られてなくて内3枚が社長が独占しておりそれを公式が容認しとる。ゲームバランスを度外視した絶対にOCG化出来ひん、仮にOCG化しても弱体化するのは確実なカードが多く存在しとる。なんやったらカード作っとる会社が知らんカードも存在しとるからな。

 

 俺はポケモンバトルの番組があったのでそれを見てこの世界はアニメのポケモンであってゲームのポケモンやないことを実感する。

 技を選択すれば特定の技を出すことが出来る世界やない、使用してええ技の上限数も存在しとらん何でもあり……ゲームの知識が役立たないって事は無いけれども、機械仕掛けの判定だけやない。色々と考えなアカン。ええで、こういうの大好きや。

 

「……あれ……オカン、なんやヤドキング出とるけど……ヤドキング知られとるん?」

 

「なに言ってるの?オーキド博士が居ると言った151匹のポケモン以外にもポケモンが存在してて図鑑ナンバーをどうするかポケモン研究会で揉めてるじゃない」

 

 この頃はカントー地方のポケモンしかおらんというイメージあったんやけど、極々普通にヤドキングがテレビに出とる。

 オカンになんで出とるんか聞いてみればなんや、ややこしい答えが帰ってくる。図鑑ナンバーって……まぁ、大事な事やけども。しかしアレやな、ミュウはまだしも人工的に作り上げられたポリゴンとミュウツーが図鑑に載っとるのってどうなってんやろ?何処かの誰かがミュウツーゲットしたんかな……いや、それ言うたら伝説のポケモンの生写真があるのも謎やな、特にアルセウスとか……世界って相変わらずええ加減に出来とるなぁ……。

 

「っと、アカンアカン…………学ばんとな」

 

 色々と意識が上の空になってたけど、意識を現実に戻す。

 ゲームと違ってこの世界は物凄く広い世界でポケモンを持って旅するんやったら色々な知識を備えないとアカン。キングダムハーツもどきの世界の時はなんやかんやで上手くやれとったけども、この世界は色々と違う。

 

 料理とか掃除とかは出来る方や。伊達に相撲取りをしとらんから、栄養学もある程度は問題無いわ。

 ただ旅をする上ではきのみを調合して薬の作り方を学ばなあかんし、地図を見て山々を歩かなあかん。キングダムハーツもどきの世界をはじめとする様々な世界での経験を活かすことは出来るやろうがこの世界独自の技術を学ばんと。

 

「は〜楽しみやな」

天帝vs童子切を連載化したいんだが

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