「良い子のみんな、はじめまして。ワシはオーキド博士じゃ!」
サマーキャンプの日がやって来た。
キャンプ場に石塚ボイスのオーキド博士が現れて自己紹介をしてくれる……ほぉ、流石はポケモン界の権威、何処となく風格が漂っとるわ。
「今日はポケモンサマーキャンプに参加してくれてありがとう……さて、皆はポケモンが大好きかの?」
「「「『大好きでーす!』」」」
オーキド博士の言葉に相槌を打つ子供達。若いってええな。
「ワシもポケモンは大好きなんじゃ……しかし、ポケモンというのはカッコいいかわいい美しいたくましく賢い存在であると同時に危険な存在でもある!今日はワシと一緒に様々なポケモンを見て学ぼう!」
「「「『はーい!』」」」
「…………そういえば誰がおるんや?」
オーキド博士が先導して歩いてポケモン達は何処に
「オーキド博士、アレは?」
「アレはポッポ、カントー地方の多くで見る鳥ポケモンじゃ」
色々と考えつつも俺もオーキド博士のポケモンウォッチングに付き合う。
ポッポとかは割とマサラタウンでも見るポケモンやから新鮮味が感じひん……けども、他の地方からもこのサマーキャンプに参加しに来た子たちもおるから、ポッポは新鮮味があるんや。
「オーキド博士、ホウエン地方ではあまり見られないポケモンは居ませんか?」
「ホウエン地方で?うぅむ、そうじゃの…………おぉ、あそこにおるニドラン♂はホウエン地方ではあまり見ないぞ!」
「なるほど…………触れてもいいですか?」
「ニドランは
赤い髪の子供がオーキド博士にホウエンで見ないポケモンが居ないのかを聞いた。
この世界ではゲームみたいにここに行けば確実にこのポケモンに会えると言う事は無い、何処になんの群れが存在しとるか分からん世界でゲームやとホウエンで生息地不明なニドラン♂でも頑張って探せば見つけることも出来る。
赤い髪の子供はニドラン♂に近付く。
ニドラン♂はビクリと反応をするのだが赤い髪の子供にジッと見つめられると少しずつ冷や汗をかく。
「安心してくれ、僕は君に危害を加えない」
「はー……相変わらず圧が強いな。フレンドリーに接する事が出来ひんのか?」
ゆっくりとニドラン♂に触れる赤い髪の子供。ニドラン♂は怯えているんやのうて萎縮しとる。
赤い髪の子供はニドラン♂に触れることが出来て割と満足気であり何処にどくのトゲがあるのか分かっとるから触れとらん部分がある。ある程度は触れて満足をしたのかニドラン♂から離れていく。
「もういいよ……満足した」
赤い髪の子供がそういえばニドラン♂はそそくさと去っていった。
オーキド博士や子供達はポケモンと触れ合っているとほのぼのな雰囲気を醸し出しとるが……アイツから放たれる圧を感じ取っとらん。
「相変わらずやな……アカシ」
「ふっ、そういう君も相変わらずの様だね……テンノウジ」
「今はリンドウや」
赤い髪の子供は……俺の永遠のライバルとも言うべき存在である天帝の異名を持つ赤司征十朗や。
俺が転生してから数日間、俺の永遠のライバルがこの世界に居るって事を頭に入れとる。コイツだけは油断ならへん存在や。
「お前は何処におるんや?」
アカシの奴はマサラタウンにおらんかった。
俺と同じでサトシが旅立つ日にポケモントレーナーになる子供に転生するかと思っとったが、どうもちゃうっぽい。
「ミシロタウンに居るよ……ここに来ればポケモンと触れ合う事が出来る……ついでにお前に会うことが出来るとね」
「男からラブコール受けてもなんもおもろないわ。ボン・キュッ・ボンな元気な女の子やないと」
「お前みたいなのはキャバクラに課金して真実の愛なんて物を忘れろ」
「はっ、最初の世界以外は独身貴族を貫いとる奴がほざくな」
知らんと思ったら大間違いやぞ。
お前は最初に転生した世界でしか結婚をしたことがない、後は遊びまくっとる奴やって。
「基本的には相撲しかしないお前には言われたくない」
「相撲の何処が悪いんや?成功すれば社会的地位や収入は保証される最高の世界やで」
「井の中の蛙、大海を知らず。今の時代は世界に目を向けるのが定石…………外国人は1人しかダメで外国人を受け入れないだろう」
「アホか、相撲はスポーツでもあり神聖な儀式でもあるんや……っと、180cm超えたことがないお前にゃ関係無い話やな」
「バスケのゴールにダンクをする事が出来ない跳躍力がなにを言っている?」
「そのバスケで天下取った事があるんか?俺は相撲で1番になったぞ」
「ふ、近い将来キセキの世代を率いて日本をバスケ最強国家にする予定だ」
「青と黄色と緑と紫がお前の言うこと聞くんか?てか、桃しか見たことあらへんぞ」
「青については心当たりがある。奴ならば青になれる筈だ」
「あいつ、お前の言うこと聞くんか?」
「奴は精神面に問題はあるが僕の言うことは忠実に従う……賢いが故に物事をめんどくさいで片付ける男だ」
「お前の事を永遠に恨んどったで……ホンマに余計な事を言うなや、ナナシノ・ゴンベエでええやろ」
「僕は事実を述べたまでだ」
アカシと出会えば何時ものやり取りを交わす。
相変わらずこの野郎はと思いながらもこの野郎が居てくれた事を心の何処かでホッとする。アカシの奴も似たような事を思っとる。
「前の世界は実に退屈だったよ」
「何処おったん?」
「バトスピの烈火魂の世界だよ……カードバトラー達は熾烈を競い合っていたが玩具販売促進アニメで転生者1人だと言うのは実に退屈だった。遊戯王ほどではないがカードの価値や効果を理解していない者が多くてね……転生特典として無限にカードを貰えたからカードショップの店員をしていたんだが、ここは群青早雲の青組が占領したとか島になったとか言い出して……群青早雲を2ターンで倒してアルバイトにしてやったよ」
「なんや天下を目指さんへんのか」
「群青早雲を倒して直ぐに分かったんだ。この世界のトップクラスの実力者の腕はこんなものかと……この程度の実力だったら仲間内で回して純粋にカードゲームとして楽しんだ方が楽しいと感じて店にやってくる子供達に色々と教えて鍛え上げた。真面目に授業を受けてくれた子達は最低でもA級バトラークラスでS級になった子が大六天魔王を普通に倒してくれたよ」
サラリととんでもない事を語るアカシだが何処か退屈そうにしている。
玩具販売促進アニメの世界はインフレ・デフレがある。カードゲーム系の世界やったら基本的には原作と深く関わるタイプのカード以外を転生特典として無限にくれる。インフレ・デフレを無くしたカードゲームは面白いけれども、そうなることで生まれるものもあるっちゅうわけやな。
「そういうお前は前は何処に居たんだ?」
「キングダムハーツもどきの世界や」
「もどき?」
「なんや知らんけどもワンピースの世界とか名探偵コナンの世界とかドラゴンクエストの世界とか存在しとってな」
「ディズニーの敵であるUSJの世界に行っていたのか」
「敵言うな……名探偵コナンの世界の筈なのに金田一やら冴羽獠やらおってな……ルパン三世とお宝探しは楽しかったけど、ルパンがキーブレードは興味深い宝やけどなんでも開けれる万能な鍵は泥棒としては面白くない宝や言うとった」
「キーブレードマスターにはならなかったのか?」
「俺は純粋な光になれへんからキーブレードマスターになるつもりはない……俺以外に諏訪部の奴がおったけど……諏訪部も俺も光でもあり闇でもある事を好んどる。特定の誰かからキーブレードの使い方を教わっとらんし継承もしとらん、自力でキーブレード発現した……ただなぁ……」
「どうした?」
「いや、俺はええねん。俺は満足行く人生を送れたんやけど、なんや諏訪部は呪われとるんか?……修行やと闇の世界をぶらついてたらアクアと遭遇したらしいんやけども、キーブレードぶっ壊れて絶望に落ちてて闇堕ちしとるアクアを抱き締めてな【怖かったな。一緒に帰るか】って言うて闇堕ち状態のまま光の世界に帰ってきて……最終的にアクアは諏訪部が
「要するにヤンデレになったんだね……やはり奴は女難の相を持っているな」
いや、ホンマにな。なんであんなに女難の相を持っとるんか分からんわ。
アイツの事を異性として好きになるってまではまだ分かるんやけどもなんであんな事になるんやろな?ゼスティリアの時もアリーシャとベルベットを……謎やなぁ。
「それで……お前はこの世界でどうするつもりなんだ?」
「折角ポケモンの世界やねんからポケモンライフを謳歌しようかと思っとる……ただつまらんのだけは嫌やわ。お前は1つ前でそれを味わったんやろ?」
「まぁね……お前が居てくれた事には感謝するよ。僕の人生にメリハリというものが生まれる…………僕はポケモントレーナーになる。コンテストに興味が無いと言えば嘘になるが二足の草鞋を履いてお前に勝てると自惚れる事はしない……故にお前を徹底的に潰す」
「ハッハッハ……その言葉を聞くことが出来てよかったわ!」
アカシのアホはポケモントレーナーの道を選んだ。
コーディネーターも悪くはないけれども、ポケモントレーナーの道を選んでくれて俺に対して宣戦布告をしてきてくれた。お前だけや、俺と真正面からバチバチにやりあってくれるのわ!
「恐らくはお前と僕は同じ時期にポケモンを貰うだろう」
「やろうな……運営サイドも俺達がバチバチにやりあっとる姿が見たいって言うとるみたいやし」
「ああ……だからチャンピオンリーグでお前を倒す……オレの方が上だと教えてあげるよ」
「地方リーグちゃうんか?」
「お前ならばどうとでもなるだろう……無理とは言わせないぞ」
「お前、そういうこと言ってると後で痛い目に遭うぞ」
「天罰ならばとっくの昔に降っている……オレという存在を消滅させるのならば消滅させればいい」
オレの方になっとる……興奮しとるか。
アカシが自分の事をオレでなく僕というのはややこしい家庭環境で育ったからで、グレてから自分という物を手に入れる事が出来た奴、赤司征十郎と違って二重人格やないけど、興奮したり自分が自分である事を主張する際にアカシは自分の事をオレと言う。
「宣戦布告をする事が出来て気分がスッキリとしたよ…………それで、どうするつもりだい?」
「…………なにがや?」
「はぁ……相変わらず気付いていないのか」
アカシがポケモントレーナーになると言うのならば俺もポケモントレーナーになる。
アカシは俺に対して宣戦布告をしてくれば充分に満足をしたみたいやけどもアカシの奴はなにかを気にしとる。因みにやけどもこのやり取りはオーキド博士達の静かに後ろでやっとる。
「サトシが居る」
「…………お、ぉぉ…………ホンマや」
サトシが居ることをアカシが教えてくれる。
なんやおったんか……オーキド博士の孫ことシゲルの奴は居らんな……けど
「それがなにを意味しとるんや?」
「セレナをNTRするならば今しかない!」
「お前、平気でそういうことを言うか……」
「なにを言い出すかと思えばオリ主とは主人公達からヒロインをNTRする存在だ……今ここでセレナと深く関わる事が出来ればNTRする事が出来るよ」
「言うとる事は間違いやないけどもなんや色々と間違っとる……」
アカシはどうすると聞いてくる。
NTRには興味無いけれどもヒロインと関わること=NTRであるのは確かな事…………ヒロインとお近付きになりたいんか?……。
「僕はね……サト◯◯の中でサトセレが最も至高だと思うんだよ」
「むしろヒロインらしいヒロインおったか?ポケモンそういう感じの作品ちゃうやろうが」
「玩具販売促進アニメだからね……NTRをしないと言うのならば後方彼氏面をしておこう」
「お前、それ意味分かって言うとるんか?」
「……見守りつつあいつも大きくなったものだなと思うことだろ?」
間違いじゃない、間違いじゃないけれどもなんか間違ってる気がする。
アカシの奴は気配を遮断、それこそ波動を用いなければ見つけることが出来ないぐらいに器用に気配を消す。俺も面白そうだから気配を完全に消しておく。
「腕は鈍ってないようだな」
「アホ言うな……………………エモいな」
「ああ、尊いな」
気配を消してサトシを追跡すればセレナと遭遇してイベントが起こる。
俺とアカシという異物が
「吊り橋効果って結局のところどうなん?」
「……僕にもよく分からない事だ……危機的な状況で救いの手が伸びて建つフラグは果たして正義なのか悪なのか。幼馴染みは負けヒロインと言うが主人公の事をすべて知り尽くしているのは幼馴染みのみだ……」
サトシがイケメソなのは分かるけれどもこの感じは吊り橋効果によるフラグ建築や。
吊り橋効果によるフラグ建築、それはラノベでは極々当たり前の如く存在しているフラグ建築法でありテンプレでありシンプルであるものや。危機的状況を救ってくれた救いのヒーローと見えるのは錯覚なんかそれとも現実なんか。
「吊り橋効果によるフラグはきっとこう思う人はいる。あの人は普段はあんなのだけどいざという時は頼りになるという人だと」
「お前それDV受けてても通報しいひん夫の事を信じとる洗脳されとる嫁の心理やないか……やっぱ吊り橋効果ってアカンのかな?諏訪部の奴は【オレが危機的状況を助けただけだから勘違いはするな】ってアクアに言うててな」
「どうして僕はその場に居なかったんだ……深雪や僕は愉悦に浸れる筈だ」
誰や、深雪って。相変わらずクソみたいな性格しとるなこいつは。
アカシと俺は後方彼氏面をしてサトシがオーキド博士の元にセレナを連れて行くのだが勝手に居なくなった事をオーキド博士は怒る。やっぱアレやな、10歳以下の子供をサマーキャンプに連れてくるんやったら普通はもうちょい大人が必要やで。オーキド博士1人やったら無理やって。
班が別々なセレナとサトシは別れる。
セレナはなにかを言いたげだったが足を挫いて動くことが出来ない…………サトセレはXYまでお預けやな。
その後は普通にキャンプをした。
オーキド博士がポケモンを貰って旅立った際に役立つ知識を教えてくれる。キャンプの知識とはまた異なる知識やからありがたいわ。アカシのアホも学ぶべきことはあるなと感心している。流石はポケモン界の権威やな、オーキド博士は。
天帝vs童子切を連載化したいんだが
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連載見てみたい
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短編集にだけしとけ