オッス、オラ、コバヤシ、転生者だ。
ある日突然アレルギーなんて甘え、頑張れば食えるとかいう親戚のおばさんに騙されてアレルギーの物を食っちまって死んじまったんだ。地獄に行った先でオレ、スゲえことが起きたんだ。なんと閻魔大王の爺さんが異世界転生する為の養成所みたいなのを作っててそこを卒業したら異世界転生出来る権利くれるってもんで、オレすげえ頑張って転生者になったんだ。亀仙流の牛乳宅配とかもやらされたな。
転生先が決まり転生するとそこは魔法に満ち満ちた世界、FAIRY TAILと言う作品の世界だった。
「……龍星群」
そんなわけで今日も鍛える。原作は知らねえけど魔法ファンタジーでバトル物な世界だって上が教えてくれたからとにかく鍛える。
口に魔力を溜め込んで天高く咆哮を轟かせれば1つのエネルギーの塊が飛んでいきある一定の高さまで飛ぶとピタリと動きが止まり……弾けた。流星群の如く大量の隕石(エネルギー弾)が降り注ぎ辺りを破壊する……見事なまでの環境破壊だ。
「大分強くなってきた」
転生してから修行ばかりの日々。
事前に訓練していたとはいえ、ファンタジーな世界で生きていると実感出来る為にこの生活は悪くはないとは思ってる。毎日毎日一歩ずつ強くなっていく自分に愉悦感と言うべきものが感じれる。
「か〜め〜は〜め〜……はぁああああ!」
そしてなによりもこの技を、かめはめ波を──
「螺旋丸!」
螺旋丸を使うことが出来る。
本来ならチャクラとか気とかを用いる技なだけど、この世界には魔力がある。
基本的にエネルギーを収束してぶっ放すかめはめ波、竜巻の如くに乱回転する高密度なエネルギーを圧縮した塊をぶつける螺旋丸と質量を持った自由自在に扱えるエネルギーさえあれば出来る技で原理自体は至ってシンプル……螺旋丸は覚えるのスゴい時間が掛かったけど、こんな技が自由自在に使える世界なんてワクワクすっぞ。
「ウォロロロ……ん?」
今日の修行のノルマをこなしていると変な気配を感じる。
感じたことがある様で感じたことのない気配……もし前世ならば一切感じることが無かった。やっぱ前世は普通だったと思う。
「!……オッス、オラ、コバヤシ」
気配が段々と近付いてくると人の姿が見える。いや、人っちゃ人だけど匂いが若干だけど違う……動物とか魚とかと違う。
オレを強く睨んでくるので警戒心を強めながらも挨拶……よくよく考えればこの世界の住人とマトモに会ったこと無かったな。
「我は竜の王、アクノロギア……汝、竜の気配を感じる」
強くオレを睨んでくるアクノロギア。
竜の気配……どんな感じの気配だ?オレ、ずっと1人で過ごしてるから訳わかんねえ……けど、アクノロギアから滅茶苦茶嫌な気配を感じる。
「ウォロロロ……恐竜の竜と書いてドラゴンと読むなら見当違いだ」
オレからどんな気配を感じているかは凄まじく気になるが、オレは竜じゃない、龍だ。
「竜は竜でも龍、聖なる獣だ」
その辺りの事はしっかりとしておかないと。某型月の世界に置いては竜は人間でどうにかなる存在で龍は色々と超越した存在とかどうとか。
東洋の蛇みたいなタイプの龍は龍だけど西洋のトカゲに翼が生えたタイプのドラゴンは竜でも龍でも通じるとか授業で習ったけどもその辺は世界観によって異なる。
「ほぅ、自分を聖獣か……」
汚い笑みを浮かびあげるアクノロギア。
なにかあると警戒心を更に強めると目にも留まらぬ早さでオレの腹をエグリに来た。
「あぶな!?」
オレの腹を抉り出しに来たアクノロギアの攻撃をギリギリのところで止める。
こいつ、滅茶苦茶パワーがある……普段から岩とか木を持ち上げたりして鍛えてるってのに、なんなんだこいつ。必死になって攻撃を食い止めてるってのに、押し返すことが一切出来ない。
「おめえ、いきなり人様を襲うなんてなんちゅーやっちゃ」
辺境の島に住んでいて、修行以外は特になにもしてない。
人に恨みを買うなんて前世ならともかく今生では一切してねえってのに……いや、ホントに心当たりがねえ。
「我は竜の王なり、我以外の竜は存在してはならん……滅竜魔導士であろうともな」
「滅竜魔導士?なんだそりゃ」
聞いたことの無いワードが出てきてポカンとしている間にもアクノロギアは高速の拳を振るう。
なんとか反応出来る速度な為にいなすことは出来ているが、こいつまだ本気を出していない。オレもまだ全力を出していないっちゃいないけど、力の底はアクノロギアの方が上なのが分かる。
「汝、滅竜魔導士ではないのか?」
「生憎、魔法は使えるけど攻撃系はほぼ皆無だ」
こう炎とか氷を出したりするのは転生特典の力を使わなければ使えない。
純粋な魔力の塊をぶつける螺旋丸とかめはめ波ぐらいしか使えない……滅竜魔法なんて全く聞いたことは無い……多分、この世界特有の魔法だろう。
「我と同じ……いや、どちらでもいいか」
「殺しに掛かってくるならオレも殺りにいってやる……螺旋丸!」
地獄で必死になって修行して会得した螺旋丸。魔力で代用した技だけど本家となんら変わりない威力を秘めている。
右腕に龍鱗で覆い螺旋丸をぶつけにいくのだがアクノロギアはニヤリと笑い螺旋丸をくった。
「なんだと!?」
何時も通りの岩をも簡単にえぐり取る螺旋丸。チャクラの代わりに魔力で出来ている以外は本物の螺旋丸と同じ、形態変化を極めているだけのもので明らかに食うものじゃないのにアクノロギアはなんの迷いもなく食らった。
「我は魔の竜なり。我に魔法は効かん」
「はぁ!?んだ、そりゃあ」
魔法は一切効かないとカミングアウトをするアクノロギア。
魔法かどうかイマイチ分からないが質量を持った純粋な魔力の塊をぶつける螺旋丸を食らったという事はエネルギーを収束して相手にぶつけるかめはめ波も多分効果は無い。炎を出したり凍らせたりと言った魔法はまともに使えない。魔を食らうと言っているから魔法そのものを食う可能性がある……こいつぁ、話し合いの通じねえ相手。やるっきゃねえ
「ウォロロロロ!」
ニョキニョキと頭に角を生やし口元から2本の巨大な髭を生やす。西洋の竜でなく東洋の龍を思わせる顔へと変貌し、体中が龍の鱗で覆われる。
「スケイルショット!」
龍の鱗を銃の弾の様に飛ばす。
アクノロギアはオレとの戦いではじめて攻撃を防ぐ構えを取り、オレが飛ばした龍の鱗を受け切る……くそ、本気で撃ったってのに耐えやがった。
「烈風真空斬」
大量のかまいたちを発生させ、アクノロギア目掛けて飛ばす。
ピッとアクノロギアの頬に掠り傷を与えて血を流させるが……大したダメージにはなっていない。結構どころかかなり本気でやってるってのに……こいつ、どんだけ頑丈なんだ。
「くっくっく……多少はやるようだが、この程度か!」
「舐めるな!
まだだ、まだオレの力は出せるはずだ。
空気を操り眩い光を集め、咆哮を放つとアクノロギアは避ける……アクノロギアは避けた。と言うことはこの攻撃を受けたらまずいと感じたか。避けられてしまったとはいえ、はじめてちゃんとした攻撃が通ったとオレは笑みを浮かべる。
攻撃が完全に通じないと言ったわけじゃない。ダメージが薄いだけで、効果は無いというわけじゃない。少しずつだがダメージを与えていっている。
「これならば勝機があると思ったか……かぁっ!」
「っがぁっ!?」
アクノロギアが光線を吐いてきた。突然の攻撃に避ける事が出来ずにマトモに受けてしまうが、痛い。予想の何倍も痛い。
ただの光線的な感じだって言うのになんでこんなに痛いんだ……いや、オレを殺しに来ているから当然か。
「舐めるな……こんな程度で倒れたら、閻魔大王に合わせる顔がねえ」
オレ達転生者は幸せを掴めって言われて鍛えられてるんだ。
絶世の美女のボインのパフパフも出来てねえってのに、こんなところで死ねるかっての。
「
黒い炎の弾をアクノロギアに向かって吐く。オレのをにアクノロギアにぶつかる……疾風爆裂弾よりは威力は低いが手応えはある。
プスプスと音を立てながら黒い煙が晴れていく。
「なん、だと……」
黒炎弾の一撃による煙が晴れるとそこには黒い竜がいた。
さっきまで戦っていたのは人だったのに、一瞬にして黒い竜に代わっている……いや、違う。人が代わってるんじゃなくて姿が変わっているんだ。アクノロギアは自分の事を竜の王と言っていた。つまりアクノロギアはドラゴンだった……なんもおかしくはない。
「キサマ……コロス……」
片言となっているアクノロギア、威圧感はさっきの人の姿と比べ物にならない。
こいつは危険だとオレも体に力を込める
「ウォロロロロ」
体を覆っていた青い鱗はより大きくなる。
顔だけが龍に変化していたが顔だけでなく体が段々と変化をしていき、蛇の様に長く巨大な巨体……西洋の竜ではなく東洋の龍、青龍になった。
「コレを使う日が来るとはな」
オレが貰った転生特典はウオウオの実 モデル 幻獣種 青龍
ONE PIECEのカイドウが食った悪魔の実で四神と呼ばれる青龍になることが出来て炎のブレスは勿論の事、雷や竜巻と言ったものを操ることが出来る。悪魔の実のみを貰ったのでカイドウ並に戦えるかはオレ次第で、オレ以外が食おうと思えば食えるけどそんな勿体ねえ事はしない。ありがたくクソまずい悪魔の実を頂いた。
最初は力の扱いになれていなかったが、少しずつ 少しずつ力に慣れていった……が、無駄にデカいので使い時が中々に見つからず若干だが持て余している感じがあった。使うときが来るとは思わなかった。
「ここじゃ島を崩壊させる……空で戦うぞ」
「イイダロ」
青龍の姿で戦えばオレが住んでいる島なんてあっと言う間に崩壊してしまう。
アクノロギアもオレ以上の強さを持っているならば尚更でオレは焔雲を作り出して、巨大な体に包むと空を覆う雲よりも遥か上空へと飛ぶ。
「ウォロロロ……どうするか」
青龍の姿には滅多な事じゃならない。
気分転換で空を自由に舞ったりする時ぐらいで、この姿での特訓は殆どしていない。しなくてもこの姿と言うだけで尋常じゃない程に強いからわざわざ鍛える必要はない……今日まではだ。青龍の姿になったってのに震えが止まらない。
ある一定の強さを越した人間になっているからアクノロギアの強さがよく分かる。この姿でも勝ち目が薄い……だからって、このままおめおめと殺されてたまるか。
「
青龍の姿による純粋な炎のブレス。
顔だけが青龍の人獣形態とは比べ物にならない威力を出しており、アクノロギアも負けじと咆哮を撃ってきてオレのブレスを相殺する。クソ、今ので小さな森ぐらいなら壊滅出来る威力だって言うのに、撃ち消しやがった。
どんだけ強いんだこの竜は……
「我が何故竜の王を名乗っているか分かるか……この世のなによりも強いからだ」
「急に流暢に喋るんじゃねえ!」
とは言うものの言っていることは本当かもしれないと思わせる強さを持っている。
アクノロギアは手を伸ばしながらオレに突っ込んでくるのでオレは体に竜巻を纏う。
「ムダダァ!」
「ぐぅぅぅう!」
ドラゴンの姿になったアクノロギアにパワーは人の姿の時と比べ物にならないパワーを発揮する。
体の周りに竜巻を纏わせて防御をしてるってのに、竜巻の装甲を赤子の手をひねるかの様にぶち破りオレを元いた島に叩きつけて押し付ける。クソ、パワーが……こんなところで終わるのか……いや、まだだ。
「テメエを食ってやる……」
今ここで限界を超えてやる。
アクノロギアに抑えられている体は動かないが、オレの姿は青い龍、青龍。アクノロギアと違い胴体は比較的に短く細長いもので顔の部分は押さえつけられてない。
「ザケル!」
雷を吐いてアクノロギアにぶつける。この姿での攻撃はアクノロギアにダメージがあり、苦しみ抑え込みを解除する。
逃せば最後、次の機会が何時にやって来るか分からない。オレはアクノロギアに向かって噛み付いた。
「ぐぇっ……美味しくない」
ドラゴンの肉だから美味いものと思ったがクソまずい。
アクノロギアの腹の一部を食い千切って胃の中に叩き込む……ん……お!
「なんか力が湧いてくる!」
よく分かんねえけど、なんか体からパワーが溢れ出る。アクノロギアの一部をくったからか?
理由は分かんねえけど、これならばいける気がする。
「旋風のヘルダイブ・クラッシャー!」
体をグルグルと回転させながら空を飛び、竜巻を回転とは真逆の向きで回しながら身に纏いアクノロギア目掛けて突撃をし、遥か上空へと飛ばす。アクノロギアは結構ぶっ飛ばされるが地に落ちることは無い。だが、今までと違って手応ありだ。
「もう一発、ザケル!」
雷をぶっ放すと先程より威力が出ている。この一瞬の合間にパワーアップするなんて、さっきアクノロギアの一部を食ったからかもしれねえ。
このパワーアップしている間にアクノロギアを倒すしかねえけど、果たして倒せるのか?アクノロギアの一部を食ってパワーアップしたって事はアクノロギアの力の一部……ああ、くそ、嫌な思いをさせやがる。
「こうなったら……全部喰らってやる!」
アクノロギアの一部を食って劇的にパワーアップしたってならもっともっと食えば強くなる筈だ。
オレはもう一度回転しながらアクノロギア目掛けて突撃するとアクノロギアもそれに迎え撃つ様に身構える。
「ムダダァ!」
「ぐ……止められたなら、そこを食うだけだ!」
オレの一撃を止めるとんでもない馬鹿力を発揮するアクノロギア。
攻撃は止められたが身動きは取れると喉元目掛けて噛みつきに行こうとすると、頭突きをくらった。
「がぁ!?」
ダメだ……一撃一撃がアクノロギアとオレとじゃ差がありすぎる。確かなダメージを与えることは出来ても致命傷にすることは出来ない。
毎日毎日強くなろうと必死になってたってのに、いざ蓋を開けてみればこのザマ……転生者の中でも、オレが弱い方なのは分かっている……けど、けど……。
「折角掴んだ未来をミスミスと手放してたまるか!」
幸せになれって言われたんだ。幸せにならないでどうする。
残りの力を振り絞り咆哮を吐こうとするアクノロギアに対抗して俺も口にエネルギーを溜めていく。
「青龍の咆哮!」
技名が浮かばなかったのでシンプルにいく。
オレの咆哮とアクノロギアの咆哮は空中でぶつかり合うと巨大な爆発を巻き起こし、オレはその衝撃に耐えきれず遥か彼方へと飛ばされる。
「畜生……」
アクノロギアと咆哮をぶつけ合った末にオレは破れた。アクノロギアは少しだけ反動で動いたがオレは物凄く吹き飛ばされて、身動き1つ取れない。
青龍の姿を維持している事すら限界なのかシュルシュルと細長い青龍の姿から元のコバヤシの姿に戻り、空を掴むことが維持出来ずにゆっくりと落ちていく。
ウオウオの実 モデル 幻獣種 青龍のお陰で身体能力なんかは半端なく上がってるから遥か上空から落ちても怪我はそんなにしないだろう……だが、海に落ちたら別だ。悪魔の実の能力をちゃんと引き継いでいて、オレはカナヅチになっている。湖や海に落ちればなんにも出来なくなる。
元の姿に完全に戻ると自分が血だるまなのに気付き、地面に向かって落下をし、なにかとぶつかり貫く。
「空から人が振ってきた!?」
「お、おい、こいつ血まみれだぞ!?」
酒の匂いがする。どうやらオレは酒場に落ちたみたいだが……力が全く出ない。
周りがオレを囲んでいるのは分かっているが顔はハッキリと見えず、意識が薄れていきオレは気を失った。
天帝vs童子切を連載化したいんだが
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連載見てみたい
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短編集にだけしとけ