ソラン・イブラヒムside
喫茶ポアロで食事をした俺たちは家へと帰ってきていた。ハヤナとハナヨは帰ってきてから即座にお風呂に入ると言って二人で風呂場へと向かっていった。
俺は手洗いうがいをすませ、自室へと戻ってきた。前世ではあまり詳しくなかったが今はプロゲーマーとして、良いゲーム環境を作るため、パソコンの組み立て方を勉強した。
一応、色々なネットの評価を見て買って組み立てたので良い方だとは思っている。創作キャラが結構ヌルヌル動くしな。
早速パソコンを起動していつものゲームを起動すると、ゲームのメッセージとフレンドの場所に通知が入っていた。
「誰だ?」
そう思いながら、フレンドの依頼者の欄を見る。そこには『R』と言う一文字だけのユーザーネームがあった。
R?大会の参加者や友達でそんなゲームの名前を使っている者は居たか?記憶が確かならそんな人物はいない。
だとしたら、Rとは?それにこの人物からの3VS3のマッチ依頼が来ている?
こいつは一体………。
取り敢えず、Rと言うプレイヤーへと向けてメッセージを入力する。
『お前は何者だ?何処かで会っただろうか?
人違いではないのか?』
Enterキーを押してメッセージを送信する。取り敢えずこれで相手から何らかの返事が来るだろう。
そう思いながら昨日届いたネットの動画配信の機材を箱から出していく。何故こんな事をしているかと言うと、イオリア・シュヘンベルグ…スポンサーからの指示でゲームの配信をすることになったからだ。
「俺の配信を見に来る人など、いるのか?」
そう思いながら、機材の説明書等を整理して置く。他にも、機材に入っていた箱や梱包に使われていた物も整理していく。
小学校の頃は、工作等の素材を持参する事があったからな。ハヤナやハナヨから何時工作の素材を頂戴と言われても大丈夫なように、少しの間はそのまま置いておく。
「兄さん。お風呂、空きました」
「分かった」
ノックして入ってきたハナヨに返事をして着替えとバスタオルを持って階段を降りて脱衣場へと向かい、着替えなどを置いて風呂に入る。
アニメやライトノベルなら遭遇するような事があるのだろうが、俺は絶対に無いよう気を配っている為に、そのような場面に遭遇した事は無い。
体と髪を洗い、湯船に浸かりながら配信する内容を考える。一応、今やっているバトルロワイヤルの他にも前世で言うところのAp○xにも手を出してみようと思っている。その場合は三人がパーティーの上限だ。元からそのゲームをプレイしていたロックオン達は彼らでもうパーティーを作って配信をしてしまっている為、俺は一人になってしまっている。
流石にソロ配信は厳しい、もしこのゲームをするなら誰を誘う?大会では無いし、チームの関係なしで考えるならグラハムか?今度共にゲームをする約束をしていたし、だがあと一人はどうする?
そう思いながら風呂から上がり、着替えて部屋に戻り消していたパソコンの画面を着ける。すると、先ほどのRというユーザーからメッセージか来ていた。
早速、マウスのカーソルを合わせてメッセージを開く。
『ボクが何者か、君が一番良く知っているんじゃないか?刹那・F・セイエイ。まぁ、良い。戦えば分かるさ、戦う際はボイスチャットはオンにしていたまえ。予定がお互いに空かない場合はボクと君の二人だけで、一騎討ちと行こうじゃないか』
なんだと、俺が一番知っている……誰だ。
こうして悩んでいては変わらない、か。なら戦って見るのもありか。そう思いながら俺は椅子に座り直し、ヘッドホンを身に付けマイクをオンにする。
深呼吸をして、Rへと対戦を申し込む。
すると、即座に相手からの同意がなされ画面はバトルフィールドへと移行する。今回のステージは孤島、隠れる場所やスナイパーのポイントが多く人気の場所だ。
早速いつも通りサブマシンガンとショットガンを選択し武装を完了する。そして相手の隠れている場所を探す。
海の中や森等を探し、漸く見つけた相手は山岳地帯の山頂から俺を見下ろす形で立っていた。見た感じアサルトライフルとショットガンを持ってその場に立って此方を狙っている。
「お前が、Rか。」
『その通りだ。聞こえているかい、刹那・F・セイエイ』
「っ!その声は……まさか!?」
その声、そして口調。アムロ・レイに似ており様々なVSゲームや無双ゲームでシャアにアムロに似ていると言われていたキャラクター。ガンダムダブルオーのラスボス、原作ではイノベイターへと覚醒した刹那・F・セイエイと一騎討ちし破れた存在。
「リボンズ・アルマーク……」
『やっと気付いてくれたようだね』
「何故、まさかお前も俺たちと
『その通りさ、君たちの活躍を見て会ってみたくなってね。このような形を取ったという訳さ。それに、君と接触すればソレスタルビーイングの他のメンバーとも会えるだろうからね』
なるほどな。
「今回、俺に接触した理由がそれか」
『このボクの
確かにリボンズのしゃべり方は、相手からしたらイライラする事があるのかもしれない。なんだか、可哀想だな……。
「良ければ、フレンドの登録をしよう。あと相談だが、今後に動画を配信するのだがApExと言うゲームのパーティーの枠が一人空いているが……どうだ?」
『それは助かるな、ではこれからよろしく頼むよ。刹那・F・セイエイ』
「あぁ」
この後、俺とリボンズは連絡先を交換し今日のゲームを終えた。それにしても、この世界には本当に転生者が多いな。
そう思いながらパソコンを落として、ベットへと横になった。
次の日、俺は大学で講義を受けた。今日は受ける講義が午前だけの為に荷物を片付け、席を立って大学を歩く。
昼飯をどうするか、せっかくだし三日月の言っていた店に行ってみるか。
「ソラン!」
俺を呼び止める声が聞こえ、振り替えるとそこには同じく授業を終えたのか鞄を持って此方へと手を振る優しい顔で紫色の瞳の青年。
ガンダムSEEDの主人公、キラ・ヤマトが此方へと歩み寄って来ていた。
「キラ・ヤマト……」
「ソランも帰り?」
「あぁ、今日は講義が午前のみだからな。」
「良かったら、お昼を一緒にどうかな?」
「問題ないが、何処で食べる?」
「えっと、どうしよう……ソランは何処が良い?」
「なら、どんもの屋~鉄火丼~と言う店はどうだろう。」
「そういえば前にネットで美味しいお店って言われてたね。よし、そこに行こう。」
「了解した」
そう言って二人で大学を出てマップアプリの通りに歩く。恐らく、今の俺をフェルトが見れば口を開けたままに成るだろうな。まぁ、他のソレスタルビーイングのメンバーもそうだが。
「そういえば前のゲーム大会、優勝したんだね。おめでとう」
「ありがとう、見てくれていたのか?」
「いやネット記事で見てさ、やっぱり凄いよ刹那は」
「そうか、プログラミングが出来るお前の方が凄いと思うがな」
そんな話をしながら店を見付けた、看板に大きく鉄火丼と掛かれている。二人で店内に入ると、三日月が料理を運んでいるのが見えた。
「いらっしゃい!好きな席に座ってくれ!!」
そう言って笑う店長に軽く礼をしてからカウンター席に座り、メニューを開く。ふむ、海鮮丼に天丼、カツ丼……本当にメニューが豊富だな。海鮮丼は少し量が少なそうだ、だがカツ丼は逆に量が多いな。なら天丼でいくか
「俺は天丼にする、キラは?」
「僕は海鮮丼にするよ」
注文し終え、お互いの近況を話しながら料理が運ばれてくるのを待つ。店内を見る限り名探偵に関係するような方々は店に入って来なかったし、大丈夫そうだな。
「そういえば、ゲームの配信することに成ったんだっけ?」
「あぁ、一応な。ゲーミングパソコンは自分でどうにかしたが、配信機材は少し大変だったな。」
「後で見に行って良い?何かアドバイスとか出来るかも」
「あぁ、その時は頼む。」
キラは機械に強いので、ゲーミングパソコンを作るときもアドバイスを貰っていた。彼の助言があれば問題なく機材も組み立てられる。
「お待ち、来てくれたんだ。まあ、ゆっくりしてって。」
そう言って料理を置いていく三日月に、頷いて返しそれぞれの頼んだ料理を食べる。
天ぷらは揚げたてで、タレのかかったご飯もまたうまい。今後もこの店に良く来たいな、今度はハナヨ達やロックオン達でも誘ってみるか。
プチキャラ紹介
『リボンズ・アルマーク』
米花町に引っ越してきた学生。このキャラロールにより、学生だが友達が余り居ない。今後、刹那とグラハムと共にゲームをしていく予定。
『キラ・ヤマト』
ソランと同じ大学に通う学生。バイトで教授のプログラミングを手伝っている。妹はラクス、小学校に通っておりハナヨ達と同じ歳。なんでも幼稚園で別れた友達がいるらしい。
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