無人島の猫百合姫 ~ハードコア孤島サバイバルが百合ハーレムになるまで~   作:Kkmn

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14. 【速報】猫耳少女、お嬢さまと寝る(直球)

エルゥによる川での戯れというか入浴を済ませた後、魚が取れないか探したり、服を洗ったりをしていた。

 

でもあんまり長居はせず、今回はひとまず水場を見つけれたということで、ひとまず焚火の元へと帰ることに。

 

 

 

「はぁ…でもやっとこれで生きていけそうにゃ算段がついてきたにゃぁ」

 

 

 

長時間歩いた事による疲れからか、帰ってきた途端すぅすぅと寝息を立て始めたエルゥ、そしてそれに寄り添うアンを見ながらつぶやく。

 

 

 

自然下において、人間が生きられる期間というものがあった気がする。

 

たしか食料が無ければ3週間、水が無ければ3日だったはずだ。

 

でも今は大量の蛇肉の燻製、そして湧き水だけでなく綺麗な川まで見つけられた。

 

 

 

 

 

「やっと…これで…ちょっと一息つけるのかにゃ…。いや、ううん。」

 

 

 

 

 

否。まだまだ生き延びる為にやらねばならない事は、たくさんあるのだ。

 

 

 

首を振り、ぱんぱんとほっぺたを叩いて疲れた足腰に力をぐっとこめる。

 

 

 

 

 

「アン、エルゥをちゃんと見といてあげてね?ちょっと出かけてくるから。」

 

『???……♪♪』

 

 

 

了解、と言わんばかりにぴょこぴょこと触覚でアピールする猫耳スライムに微笑んでから、海辺から森の中へと分け入る。

 

エルゥに手伝ってもらうのもいいけど、早めにしときたい事がいくつかあるのだ。

 

 

 

 

 

 

 

じめじめした森を歩きながら、自分は3つのことを考えていた。

 

 

 

1つは、あの巨大な蛇みたいな化け物が、まだこの島にいるんじゃないかと言うこと。

 

アンの不思議な現象のおかげで倒すことが出来たけど、あの偶然がもう一度おこってくれるだろうか?

 

何かしらの対策を考えないといけない。

 

 

 

2つ目は、エルゥを探しに来る船や人がいるんじゃないかという事。

 

あんな良い身なりをしたお嬢様だもん、十分にありえる話だよね。

 

だったら気づいてもらえるように、海岸に何か目印を置いたりした方がいいんじゃないだろうか。

 

 

 

3つ目、これはあんまり重要でもないんだけど…。

 

 

 

「エルゥの寝るとこ…にゃんとかしてあげたいにゃ」

 

 

 

そう――自分とエルゥは今、流木のベッドで毎晩寝ているのだ。

 

自分はいい、男なのだし…うん、男だよね。うん。だから別に固い地面で寝ようが関係ない。

 

 

 

でもエルゥは女の子、それもお嬢様。

 

自分には隠してくれているつもりらしいけど、起きた後何度か背中を抑えてたんだよね…。

 

 

 

何かしら、あるもので何かしらのもう少しマシな寝床を作って上げられれば…!!

 

 

 

 

 

「よしっ…!!やることはまだまだいっぱいあるけどっ、頑張るぞっ!!!」

 

 

 

 

 

こうして最近すっかりエルゥやアンと一緒にいた私の、久しぶりの一人(一匹?)での作業が始まったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

まずは怖い生き物への対策だ。これについては考えがもうすでに浮かんでいる。

 

 

 

あの焚火周辺に鳴子を張り巡らせるのだ。そうすれば少なくとも不意や寝床を襲われることはないだろう。

 

 

 

森から拾ってきた手ごろな枯れ枝。

 

それをちょうどいい間隔の木と木の間に挟み込み、漂着していたネットを切り裂いて作った紐を括り付ける。

 

 

 

そして焚火周辺を囲むように結んでいけば、何かが引っかかって紐が引っ張られればこの枝は外れるはず。

 

 

 

更に枝にはもう一本、小石を詰めた貝殻に繋がる紐をくくってあるので、コレが落ちて音を鳴らしてくれる…はず!

 

 

 

「超簡単だけど…にゃいよりきっといいよね。」

 

 

 

試しに作動させてみたが問題なく反応してくれた。エルゥを起こさないか心配だったけど…。

 

 

 

 

 

海岸に置く目印については、少し手間がかかりそうなので今日の所はひとまず放置。

 

明日エルゥに手伝ってもらいながらやろっと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ、それじゃあ後はベッドをつくらにゃいとにゃ。」

 

 

 

すっかり再び土や汗まみれになってしまった身体を拭いつつ、もうひと踏ん張りする。

 

 

 

ベッド、と言ってもここには布も羊毛もない。あるのは木と漂着物だけ。

 

しかし食料や水、そして友達を得て余裕が生まれたからか、今日の自分は冴えていた。

 

 

 

「コレとあれと…ええと、これを合体させて…」

 

 

 

作る場所は何かとお世話になってる横に突き出たヤシの木の根本だ。

 

そこに交差してXの形にした流木を立てて、しっっかりときつくツルで結ぶ。

 

さらにそれを2mほど空けてもう1セット建てる。

 

 

 

「うげぇ…やっぱりこの身体…腕力はほとんどにゃいんだにゃ…」

 

 

 

この木は土台だ、崩れないようにしっかりと結ばないといけない…。

 

でもこの猫耳少女の身体は、脚力や視力とかは凄まじいけどスタミナとか力は全然なくて。

 

 

 

「ひぃぃ…きついぃぃぃ……」

 

 

 

女の子になって白く繊細になった手の平が、ツルの摩擦で真っ赤に擦り切れてしまった。

 

 

 

それでもめげない。エルゥに、あんないい子にこれ以上あんな酷い環境で寝かせられない…!!

 

 

 

かれこれ2時間くらいは格闘しただろうか、何とか土台部分は完成できた。

 

次はこの2つのX字の木に棟木を2本、渡していかなくちゃいけない。

 

 

 

 

 

「あれ、これ、手でやらにゃくても木の枝を挟んでぐるぐるさせれば締めれるんじゃ…」

 

 

 

途中でそんなひらめきが訪れたのは、ほとんどの部分を終了させてからでした…。

 

 

 

 

 

そして仕上げに、土台に渡した2本の棟木の間にぐるぐるとツルや漂着した網を巻き付ける。

 

強度が問題ないかぐいぐいと押したり体重をかけてみてみても、頑張りのおかげかびくともしない!!

 

つまり。

 

 

 

 

 

「やったぁぁー!!!ベッドかんせぇーーーぃっっ!!!!」

 

 

 

 

 

ぴょーん、ぴょーん、ぴょーんと出来立てほやほやのお手製ハンモックベッドの上で飛び跳ねる。

 

あぁ、ふわふわしてる…弾力感がある…最高…頑張ったかいがあった…。

 

 

 

「あぁ…やばい、わた…じゃにゃい、自分、天才かも…」

 

 

 

考えてもみれば、最初サバイバルをしようとした時はココナッツ一つに丸一日かけるような有様だったのに。

 

 

 

それがこうして立派なベッドまで作れてしまうようになるなんて。慣れってすごい!

 

 

 

「あっ、そうだ。せっかくにゃんだし、もう少し豪華にゃベッドにできるかも!!」

 

 

 

 

 

パッと思いつきヤシの木の広がった葉っぱを何枚かはぎ取ってくると、頭上にある傾いたヤシの木に括りつけていく。

 

 

 

するとどうだろうか、なんと雨が降っても大丈夫、日差しも遮ってくれる天蓋付きのベッドに…!!!

 

 

 

やばい、なんかサバイバル楽しいとか思い始めてきちゃったかも…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…!!…!!」

 

 

 

うとうとと、眠っていた意識が誰かの叫び声で呼び起こされます。

 

目を擦り身体を起こすと、ぴょこぴょこと可愛らしい猫耳を持ったスライムが擦り寄ってきました。

 

 

 

「ン……フフ、オハヨウ。アン。」

 

「♪♪♪」

 

 

 

おはよう、と言っているのでしょうか、全身をつかって私の声に反応してくれる様はとても愛らしいモノです。

 

 

 

「…アレ?ノウン、ハ?」

 

 

 

猫耳の少女の姿が見えず、一瞬不安な気持ちに包まれました。

 

しかしするとアンが私の膝の上から飛びのき、こっちこっちと触手で手招きし始めたのです。

 

 

 

「ソッチ?…アッ…」

 

 

 

誘われるままにその後をついていくと、そこにはスヤスヤと寝息をたてるノウンがいたのです。

 

 

 

それも地面ではなく、彼女が作ったのでしょうか?ハンモックのようなモノの上で。

 

 

 

私がそれに近づいていくと、ピクリと彼女の猫耳が反応しました。起こしてしまったのでしょうか…?

 

 

 

「…ふみゃ…あっ、えるぅ……ごめんね、おこしちゃ…ふわぁ…」

 

「ウウン、ダイジョウブ。コッチコソ、オコシテ、ゴメン。」

 

「いいのいいの…そうだ、これ、エルゥのだから……」

 

「???ワタシ、ノ?」

 

 

 

大きなあくびを漏らしながら、うとうと夢心地で彼女が返事します。

 

 

 

「うん…これにゃら、夜ゆっくり寝れるでしょ?結構、がんばって作ったから、眠くなっちゃって…ふぁ…」

 

 

 

寝ぼけているのか、まるで本当の猫のように丸めた手で顔をくしくしと擦っている仕草は可愛らしいです。

 

 

 

…こんな立派なモノを、私の為だけに…きっと私と同じくらい疲れているでしょうに…。

 

 

 

ふと、彼女の掌が見えました。するとそこは赤く擦り切れてて、これを作るために並大抵の苦労ではなかったことが伺えます。

 

 

 

 

 

 

 

「うぅん、だから…私どくから、今日はここで寝て……」

 

 

 

「ダメ。」

 

 

 

 

 

ベッドの上から退こうとした彼女の手を強く握り、引き留めました。

 

 

 

 

 

「ノウンモ、ココデ、イッショニ、ネル。」

 

 

 

 

 

引き寄せて抱きしめた彼女の小さな肢体はとても暖かく、それはほかのどんな物よりもかけがえのないモノに感じられました。

 

 

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