無人島の猫百合姫 ~ハードコア孤島サバイバルが百合ハーレムになるまで~ 作:Kkmn
「よーしよし…血も止まったし脈も正常だし…もう大丈夫だよね。」
あんのあとてんやわんやで大忙しだったけど、なんとか一息ついた。
この狼少女と自分が、お互いケガと血まみれになりながら繰り広げた戦いは一先ず痛み分けで終わって。
今は気を失い、一通りの手当をすんだ彼女をとりあえずベッドに横たえさせていた。
…正気を失ってこの少女まで食べようと本気で考えていたのが今思い出すとあまりにも恐ろしい。
エルゥがとめてくれなかったと思うと、ぞっとする。
「さて…と…」
そう、エルゥだ。
あの後―――自分は、彼女に自分の全てを伝えた。
彼女が隠していたことを知ってしまった今、自分だけ隠すことも不公平というか卑怯だと思ったから。
…エルゥは、代えもない大事な自分の服を切り裂き、包帯がわりに自分を治療しながら静かにそれを聞いてくれた。
結局、彼女は聞いてる間一度たりとも表情を変えることはなかったけど。
「……スコシ、ヒトリニ、ナッテイイ?」
「…うん、わかった。」
そう自分に告げると、果てしない地平線が見える砂浜へと座り込み、じっと動かずにそこに静止していた。
…ううん、信じてもらえるだろうか…。
別の世界の記憶があるなんて、元は男だったなんて。彼女の言う獣人とは関係がないなんて。
仮に信じて貰えたとして、今まで通りに接してくれるだろうか?
「…エルゥ……」
さざ波の音と、森林の僅かな生き物たちだけが静かに響く明朝の砂浜。
そこに座り込み、暁を眺める美しい少女の横顔に声をかける。
でも…返事はなかった。
「ごめんね、迷惑かけちゃって。自分…どうかしちゃってたよ。」
今更ながら、血迷って人間…?少なくともそれに類する存在を手にかけてしまおうとしてた事を、まず謝った。
彼女が止めてくれなかったら、きっと今頃…。
「………。」
「ごめん、信じられにゃいよね。自分が別の世界の人間だとか、本当は男だったとか。
…だから、その。ごめん。エルゥは自分の事、女の子だと思って接してくれてたのに……。」
人命救助のためとはいえ、年ごろの女の子の唇にキスをしてしまったり。
慰めようとしたとはいえ、こんな自分よりはるかに年下の女の子を抱きしめたり…。
…きっと傷つけてしまっただろうなぁ…。当然だよね、こんな女の子の姿をした男なんて気持ち悪いって思われるかも…。
そう思って、自分も彼女の隣にすわ……ううん、自分なんて気持ち悪いだろうし、エルゥから1mくらい離れて―――――。
「ノウンッ!!ワタシ、ウレシイッ!!!」
―――――だきっ!!!ぎゅぅぅぅぅっ!!!
次の瞬間。彼女との距離は、0m…うぅん、0mmになりました。
「えっ…えぇぇぇええええええええぇぇ!!?…にゃ、にゃにがっ!!?」
首に回された白い両腕、頬に擦り付けられる柔らかいほっぺた。全身を優しく包み込む、甘くふんわりした女の子の香り―――――。
そして何より、自分の胸にむにゅりむにゅりと押し付けられる、ふわふわであったかい柔らかなモノ―――――////
「あぅっ、あ、にゃ……///あっ、そ、そっか、自分、エルゥの言ってた獣人さんたちとは、無関係だから…?」
あぁそうか、それだから彼女が自分に罪悪感を感じる必要はないから…だから…なのかな?
でも、それにしたって、とんでもない見たことないような喜びようで…。
「ウウン、ソレモ、ダケド……ソウジャナイノ!!」
ぐいっっと肩を掴まれ顔を向き合わされると、そこにはとんでもなく瞳を爛々と輝かせたエルゥの顔が…!!!
な、なんだこれ、この子のこんな顔、見たことないぞ!
「えっ…じゃあ、にゃに?どうしてこんにゃ―――――にゃああぁあAAAAぁぁぁ!!!!??」
だきっ!!むぎゅっむにゅぅぅぅっ♡
感極まったような、とてつもない笑みを浮かべたエルゥの胸に!!自分よりかは小さいけど形は良くて柔らかい胸の谷間に!!顔がーーーーッッッ!!!??
なにこれ!?どうなってるの!?なんで美少女のおっぱいの中に顔をうずめっ……あっ、ふにゃぁ…///やわらかぃ……///
「ワタシ、ノウンノコト…!!スキニナッテモ、イインダッ!!!」
「……んにゃ?」
……んん?女の子のおっぱいに顔をふにふにされてるせいか、そんなエルゥの声の幻聴が聞こえてきて。
「ノウン、オトコノコ!!ワタシ、オンナノコ!!ダッタラ、ケッコンデキル!!!!!」
胸の谷間に頬を撫でられながら彼女の顔を見上げると……なんかもうそれはそれは電球を発明したエジソンもかくやの如く目が輝いていて。
ひぇぇぇぇええ……エルゥが壊れた。どうしようあの蛇の肉ってやっぱり食べちゃダメだったんだ。
あ、違うそうじゃない!!彼女を正気に戻さないと!今度は私の番!!
「ま、まってぇ…きもちわるいでしょぉ…?じぶん、おとこにゃのに、おんにゃのこにゃんてぇ……」
あぁ…だめだ…女の子の花の蜜みたいなうっとりする香りに包まれて…優しい母性の塊に抱きしめられて…多幸感で舌がうまくまわらにゃぃ…。
は、はやくこの甘い牢獄から抜け出さないと…彼女が誤った道をえらんでしまうぅ…。
そう思って、ぐっと彼女を押しのけようと弛緩しきった腕に力を籠めようと―――――。
もにゅんっ♡なでぇ…♪
「へ――――ふにゃぅっ///…へみゃぁっ///え、えるぅぅ…どこさわってぇ…んみぅぅぅぅっ///」
「キモチワルクナンテ、ナイ。カワイイッ!!…ワタシ、ダイスキ…♪」
いやああああぁぁぁぁぁぁぁああああ!!!?胸が!自分のおっぱいが!!すっごく艶めかしい手つきで…撫でられてぇッッッ!!?!?
狼少女の乱暴な触り方とは全然違う!女の子の白くて繊細な指で、愛しむように…裏側、とか、つけねとかをぉ……なでなでぇ……てぇ…///
あ…これ……やば、い…///
「アァ……ノウン……♡」
そんな自分の葛藤もつゆ知らず、エルゥは私のむき出しのお腹にほっぺたをすりすりしてぇ…ふひゃぁ、くすぐったいよぉ……///
ってあれ…?あれ!?自分いつ水着脱がされてたの!?この海のリ〇クの目をもってしても見抜けなかった!!?
「ふみゃぁぉぉぉんっ///ごろごろぉ…///」
あぁ、やだよぉ…//こんな、女の子みたいな声だけじゃなくて…ホントの猫みたいに、喉まで勝手に鳴っちゃって……///
エルゥに、おっぱいをなでなでされる度に…お腹の奥がぁ…きゅんきゅんしてぇ…う、うぅ…///
あーっっ!!!もう、こんなの絶対おかしい!!絶対ダメーっ!!!
「えっ、エルゥ…ダメ、ほんとにダメだってぇぇ……ゴロゴロ…♪」
「フフ、クチデハソウイッテモ、シッポハ、ショウジキ♪」
やばい!!エルゥが何かエロ同人みたいなことを口走り始めたぞ!!本格的に蛇肉の毒が回ってきたに違いない!!
ってホントだ!いつの間にかさっきから尻尾が勝手に動いてっ…え、エルゥの太ももに…あ、甘えるみたいに巻き付いて…スリスリしちゃってるよぉ…///
うー!とまれ!!止まれぇーーー!!………あぁ、だめだ…それどころか猫耳までピコピコはしゃいでる始末だし、もう…。
「ダメ…ダメにゃのぉ…らめぇ……」
「ダメジャナイ!!モウ!ドウシテダメナノ!!?」
鬼のような形相で怒鳴り問いかけてこられてるけど、なんで自分が怒られてるの…?
「だ、だってぇ…エルゥは、元の世界でも見たことにゃいくらい可愛くて、キレイで、美人だし、スタイルもいいし、優しいし、それに……」
そうだよ、こんなに素敵で、しかもお金持ちのお嬢様なんかが…こんな訳の分からない野良猫みたいな女のk…男と釣り合う訳…。
「………ソレニ?」
……ヤバイ、なんかエルゥの目がめちゃくちゃキラキラして嬉しそうに笑顔になってる。
「え、えと…その、礼儀正しいし、いつも気遣ってくれるし…あと、肌も凄く綺麗だし、良いニオイするし…にゃんでも一生懸命で素敵で…あとh」
「~~~~~~~ッッッ♪♡♪♡!!!!」
むぎゅむぎゅむぎゅむぎゅぅぅぅ~~~~ッッ!!!
うぎゃあ”あ”あ”あ”AAAAAAあAAAAAAA!!!??!???
やばい!!地雷踏んだ!!思い切りおっぱいに抱きしめられたスリスリなでなでされてぇぇぇ…///ふにゃぁぁぁあ……///
「ウレシイ…ウレシィッ!!ソンナフウニ、オモッテクレテタナンテ……グスッ」
え…なんか…頭に滴るこの大粒の水滴は…?うぉぇぁぁぁあ…エルゥ…泣いちゃってるよ…どうしよう…。
あ、でも今のうちなら抜け出せれるんじゃない?んしょっ…おいしょっ…。
「アレ……ノウン……?」
うおおおおおお抜け出せぇええええ!!パワーを絞り出せえええぇぇぇッッ!!!裸のままの欲望でえええええ!!!ふぬぬぬぬ!!
…あっ…全然無理っすわこれ…。うっそ…力ないとは思ってたけどまさかエルゥにも勝てないとは…。
「……フフッ♪」
あ、やばい、エルゥが見せたことがないような邪悪な笑みを浮かべてる。
「ソッカ。ワタシノホウガ、チカラ、ツヨインダ♪」
にっこり♪
いやにっこり♪じゃない!!やばいめっちゃ鳥肌立った!エ、エルゥに襲われるー!!!
「ノウン…ワタシジャ、イヤ?ワタシ、キライ?」
「え…い、いや。だから、エルゥのことは、凄く素敵にゃ女の子だと思ってるけど…」
「ノウン、モトノセカイデ、オツキアイシテルヒト、イタ?」
「………いにゃかった、けど。」
「…ワタシノ、コト、スキ?」
「………うん、すき、だけ、ど………。」
い、いや、そうだけど…こんなに可愛くて綺麗で、人形みたいな可憐な美少女が、キライな訳は絶対ないけど…。
「……キノウノ、キス。オボエテル?」
「…正気に、戻してくれた、アレ…だよね?」
…狂ってた自分を元に戻してくれた、さしずめ王子様のキス…いや、お姫様のキスだよね……ううん、でも…。
「ご、ごめんね…イヤだったでしょ…?自分にゃんかに…」
ばつが悪そうにというか、申し訳なさそうに少しつぶやくと…。
「ホントニ、ソウ、オモウ?」
細くなった顎を、エルゥの白い指にくいと持ち上げられ、エメラルド色の輝く瞳と目が合った。
その瞳は、さっきまで見せていた悦びや、悲しみとか、わちゃわちゃした感情が消えていて。
おふざけや冗談なんて一切影も形も見えない、真剣そのものの本気の眼だった。
「………え…と…その、えっと…。」
こういった経験が少ないというか、全然なかったから…軽くパニックなって、あたふたして…えっと…。
「アレ、イッシュンダケ。ダッタヨネ。」
「…うん、たしか、そうだったと、おもう……。」
「――――――――――ツヅキ、シヨッカ。」
「えっ――――んむっ。」
艶やかで、柔らかくしっとりとした感触に…自分は、思考が焼き切れそうになった。