無人島の猫百合姫 ~ハードコア孤島サバイバルが百合ハーレムになるまで~ 作:Kkmn
26. 猫耳少女の無人島ガチ食料探索
「はぁ…悪かったな、まさかアレで持ってる食いモンが全部なんて思ってなかったんだよ。」
「ううん、いいよ、それであにゃたの命が助かったんにゃら…良かった。」
「おまえ…!!代わりと言っちゃなんだけど、陸に戻れたらアタシ達魔獣の村に来なよ!!アンタなら大歓迎さ!!」
「そ、それは…うーんまぁ生きて陸に戻れたらね?」
そんな話をしながら、現在自分とカミュー……さん、の二人は食料探索に森の中へと赴いていた。
古代の棺桶から続いてた子供の足跡も気になるけど、とにもかくにもご飯が無いとそもそも話にならない。
「そういえば…あにゃたって毎回そんにゃにいっぱい食べるの?もしそうだったら結構大変にゃんだけど…」
「んにゃ、んなワケねーよ。
嵐に遭ってからココに来るまで多分一週間か…もっとか?飲まず食わずだったからさ。」
なるほど…そういうことか。でも人間なら3日も飲まなければ死んでしまうのに、やっぱり魔獣?って言うのは頑丈なんだ。
そう言えば、彼女の姿を落ち着いて見れる機会はこれが初めてかもしれない。
まず自分と同じように…動物の、たぶん頭から生えた狼の耳とお尻の上の尻尾。
眼だってルビーみたいに真っ赤で、それと同じ燃え上がるような紅く長い髪がポニーテールにまとめられている。
ただでも肌の色は褐色で、無人島の日光に焼かれ小麦色になった自分なんかよりもずっと濃い。
エルゥと自分はかなり少女っぽく、華奢で細い体つきだけど、対照的に彼女は凄く筋肉質でしっかりしてて…ちょっと羨ましい。
でもかといって女性らしくないと言うとそうではない。
顔だってツリ目で口からは八重歯のような牙が覗いてるけど、十二分に美少女の部類に入る整った顔立ちだし。
プロポーションだってそうだ。
自分とエルゥより少し高い身長と同じく、胸やお腹、お尻や太もものメリハリはとてもしっかりしてて大人っぽい。
……あぁ、でも、胸とお尻………自分の方が、大きいのか…やだなぁ………。
「……あぁ?お前どこみて…ははぁーん?」
そして最後の、決定的な特徴。
それはきっと獣人と魔獣の違いなんだろうけど、肘、そして膝から先が、完全に紅い毛皮に包まれているのだ。
もちろん手足もニンゲンの5本指のそれではなく、爪なんかも自分より遥かに鋭い。
そしてその、もっふもふの獣の手…前足?が私にむかって伸びてきて――――――。
むにゅり♪
「………ふにゃぇえぇぇ!!!?////」
「てめぇ、どうせ自分の方が乳でけーなんて思ってやがったんだろ!!うらうら~!!♪」
もにゅりっ、ふにゅぅっ…♪
GYAAAA!!!??!!もっふもふが!!もふもふが自分のおっぱいをむにゅむにゅしてて!!?
もふもふむにゅむにゅでうわああああ!?!?!?
しかも抱き着かれて、その、エルゥとはちょっと違う、甘酸っぱい女の子の汗のニオイが自分を包み込んで―――///!?
「…ってダメぇぇぇぇえええ!!こんにゃことしてる場合じゃにゃいの!!今日はマジで食べ物探さにゃいと死んじゃうのーーッ!!」
エルゥとの交わりのせいで若干まだピンクの霧が残ってる理性を振り絞って腕から抜け出す!
もうっ!!なんで一日に何度も女の子からセクハラされなきゃいけないの!?
「って言ってもよぉ。ここ島なんだろ?なんかフルーツとか魚とか簡単に採れんだろ?」
かっちーん。
あーあ。キレちゃいました。さすがの温厚な自分でもこの余裕ぶっこいた発言には少しキレちゃいましたよ。
「……あにゃた、無人島を、にゃめてるでしょ………」
「いっ!?な、なんだよ急にそんな…マジギレして…。だってそうだろ?」
あぁ、舐めてる…。完全にこの島に来た初日の自分そっくりだ…。
「バナナとかココナッツとかさ!木の実とか!魚だって無人島だったら誰も採ってねぇんだからたくさんいるだろうし…なんとかなるだろ。」
ぷっちーん!!!
「N”Y”A”A”A”A”Aあああああ!!!!ゆるせにゃい!!ゆぅぅるぅぅせぇぇぇにゃぁぁいぃぃぃ!!!!
そんな考えでエルゥと!!自分と!!アンの一か月分の干し肉を食べたにゃんてえぇぇぇぇぇぇええええ!!!フーーーッ!!」
なんか本当の猫の威嚇みたいに耳と尻尾と全身の毛を逆立ててフーッ!!ってしちゃってるけど気にしない!!
「もう!!そんにゃに言うんにゃら今日の自分の食べモノは自分で調達してね!!!自分はエルゥとアンの分だけ探すから!!
もうしらにゃい!!勝手にその木の実とやらでも探して食べたらどう!!?」
「はぁ!?も、元から頼んでねーよ!!ったく何をそんなにキレてんだよ……。」
こうして…彼女に、新入り?に絶海の孤島の食料事情の厳しさを教えるための、マジ食料調達が始まったのだった。
「あ、でも水はちゃんと飲んでね?脱水症には気を付けて。」
「お前…キレてんのか親切なのかハッキリしろよ……」
◇◇◇
さて、カミューさんとは別行動になってしまったけど仕方ない。
まずは森の、ジャングルの中での食料調達を始めよう。
「人が一日に必要にゃカロリーは少なくとも1200くらい…」
この無人島でおそらく一番入手が容易であろう食べ物はやはりココナッツ。
カロリーも一個で300くらいはあるし、水分だってとれるし、保存も効くと良い事ずくめの最高のサバイバル食だ。
じゃあココナッツだけ集めて食べればいいかと言うとそういう訳でもない。
まず栄養的な面でみても、身体を動かすエネルギーとなる炭水化物がほとんど含まれてないし。
タンパク質や各種ビタミンもそれほど豊富という訳でもない。
それらが摂取できなければ体力や気力、スタミナ、筋力がみるみる内に衰え、カロリーを摂取できても動けなくなってしまうだろう。
さらにそれだけではない、ココナッツには致命的なある弱点というかデメリットがある。
3、4個以上を一日に食べてしまうと…下痢を起こしてしまうのだ。
「う、うぅ…お、思い出すだけでもつらい…」
下痢の辛さは良く身に染みている。
水分も体力も食べたモノもすべて失い、苦痛のままのたうちまわることになるのだ。
その原因は…よく食物繊維を取らないと便秘になってしまうと聞いたことがあるが、その逆。
ココナッツにはかなりの食物繊維が含まれているせいで、逆に便の通りが良くなりすぎてしまうのだ。
「だから…ココニャッツを主食にはできにゃい。ほかのモノも探さにゃいと。」
だけど…それもまたカンタンなことじゃない。
さっきからずっと木々が生い茂る森林の頭上を見ながら歩いているが、木の実なんて何処にもなっていない。
この間見つけたバナナも、美味しくはなかったし簡単に見つけられないところを見ると数は少ないのだろう。
「頭上がダメにゃら…下か。」
一面落葉まみれの地面、今度はそっちに注意を払いながら歩みを進めていく。
目当てはキノコや蛇、もしくは根っこが食べれるような植物だ。
…ヘビなんて元の世界だと見つけたら叫んで駆除スプレーとか持ってる人呼んでただろうけど……。
今だったら多分喜んで捕まえにいくだろうなぁ。
「……ん……腐って倒れた木、か。これはちょうどいいや」
そのまま奥へ奥へと進むと、朽ち果てた大きな倒木を発見した。
これは大当たりとまでは行かなくても小当たりだ。
――――べりべりべりっ。
表面の腐った樹皮をはがしていく。
やはりこの女の子の…エルゥにも劣る腕力でも簡単に剥がせるのはありがたい。
これは乾いていて火をつける時にも凄い便利だから、ちょっと持って帰ろう。
「そしてそのまま、めくってめくって……ひ……いっ…!!!」
そしてお目当ての、腐った木の中で眠りについていた巨大な『ソレ』が、うにょりと大きく身をよじらせて――――。
あぁ、やっぱり気持ちわるいぃぃぃ…で、でも、きちょうなたんぱく源、だから……。
むんずっ。ぐにょぐにょ、ウネウネェ
「ひぃぃっ…きんもっ……」
蛇の生の血肉さえ喜んで食べる、アンですら嫌がって逃げ出す最悪の味の食事。
でもコイツは牛肉よりも100gあたりに含まれるタンパク質が遥かに高い凄いご飯…うん、ご飯なんだから!!
「うわっ…ほかにもいっぱいいるよ……わーい(死んだ目)」
3匹、5匹、7匹…ははは皆イキがいいなぁ……新鮮ってことだよね…。
気づけば両手にも持ちきれない程の大量の…大きな何かの白い幼虫イモ虫をゲットしてしま…ゲットできた。
これはアンとエルゥには食べさせられないよね…かわいそうだし。
他の食べ物も探さなきゃ…。
あぁでも、これどうやって持って帰ろう、ビンの中はエルゥも飲む水を入れるからダメ。
袋かわりの魚網は網目が大きすぎて…。
そう思って自身を見下ろすと、相も変わらず大きくて邪魔な胸の双丘が呼吸に合わせて上下してて――――。
まてよ、何か良く漫画とかで胸が大きいキャラクターが、谷間から何か取り出してりしてるけど…。
「……胸のにゃかに入れるか。」
……胸の谷間からうにょうにょ蠢く虫を出す自分の姿を想像したら…今の逞しくなったエルゥでも泣くんじゃなかろうか…。