無人島の猫百合姫 ~ハードコア孤島サバイバルが百合ハーレムになるまで~   作:Kkmn

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28. 猫耳少女クッキング

「ノウン、ミテ。イシデ、カマドツクッタノ!!!」

 

「おぉぉ!!すごいよっ!これにゃらちゃんとした料理ができちゃう!!」

 

 

 

早速料理をこしらえようとしてた自分に、エルゥは一人で待ってる間なんと簡単なカマドを作っていてくれたのだ。

 

焚火の土台と周囲を積んだ石で囲った簡易的なモノだが、これで風や雨から火を守ることができる…!!

 

 

 

さらには積んだ石には巨大ヘビの中から出てきた亀の甲羅が乗せれるし…もうこれでアチアチの甲羅のバランスを見ながら料理しなくていいのだ。

 

 

 

「じゃあココニャッツにゃん個か割ってにゃかの身出してくれる?アンは自分を手伝って。」

 

「ン、マカセテッ!!」

 

『♪♪』

 

 

 

さてそれじゃあ簡単にさっさと下ごしらえをしていこう。

 

まずは取ってきた羽根を持ってるカエルを海の水で何度も洗いドロ臭さを抜き取る。

 

その次に翼から羽根をむしり取り、更に槍で切り込みをいれて表面の皮を剥いでいく。

 

そう言えば、羽根はもしかしたら矢とか防寒材や寝床に使えそうだから取っておこう。

 

 

 

…黒い皮の下は、真っ白な脂肪とピンクの肉だけの人体標本みたいになってグロテスクだが、新鮮な証拠だもんね。

 

 

 

後はお腹の部分の内臓をぶちぶちと引きちぎって、頭を噛みちぎって落とす。

 

よし、これでカエルの開きの出来上がり。

 

 

 

後、これはさっきエルゥに聞いた事なんだけど…。

 

コイツは「ヨミガエル」っていう遠く離れた異国では薬用として重宝される栄養豊富な生き物らしい。

 

これを食べた死人が生き返った逸話なんてあったりするそうな。

 

 

 

それにしてもネーミングセンスすげぇな…異世界…。

 

 

 

 

 

 

 

「次はカミューさんが釣ってきたサカニャか…アン、ウロコとれた?」

 

『ざらざら、とけた』『おいしくない』

 

「あぁ、溶かすのは表面だけでいいからね…ほんとあにゃたって便利だにゃぁ…」

 

 

 

本来なら表面のウロコを剥がす面倒な作業があるが、アンの体内に数分置けば剥がしてくれる超便利!!

 

 

 

サカナをさばくのは流石にエルゥのナイフを借りよう。槍じゃしんどすぎる。

 

はいお腹切って~内臓とって~…あ、食べちゃダメだよ。

 

そしてそのまま3枚卸しにして、あっとう言う間に魚の切り身の出来上がり。

 

 

 

「いやぁ…むかし、釣りやっててよかった…。」

 

 

 

そして魚のさばき方を教えてくれたおばあちゃんありがとう…。でも許さない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ココナッツ、ワレタ!!」

 

「さっすが、もうにゃれたもんだね…」

 

 

 

最初はココナッツを抱えて自分に割って欲しいと涙目で訴えてきたあのエルゥが…。

 

今では中の茶色の実だけを綺麗に残して簡単に一人で割ってのけるのだ。

 

 

 

人って成長するものなんだなぁ…。

 

 

 

「ありがとっ。じゃあココニャッツミルクをニャベのにゃかにいれて~……」

 

 

 

卵のようにその果実の一部を剥ぐと、中から溢れた白い液体を鍋の中に投入していく。

 

そしてカマドにくべる薪を増やし、火力をあげて煮立たせる。

 

ああすごい…料理だよ…料理してるよ…!!無人島で…!!

 

 

 

「にゃ、にゃんかワクワクしてきた……!」

 

「ワタシモ…チョット、タノシイ!!」

 

「あ、わかってくれる!?にゃんか全部手作りのモノでご飯作るのって凄く興奮するよね!?」

 

 

 

なんせここにあるのはマジで誇張なく自給自足100%なのだ。

 

パチパチ燃えてる火も、煮えたぎる食材も、道具も。ナイフだけはアレだけど。

 

 

 

「よし、じゃあここにヤシの木の幹を入れて、と…」

 

「エッ…?キノミ、ジャナイノ…?」

 

「びっくりしたでしょ?若いヤツにゃら木の幹まで食べれるんだよヤシって!!凄いよね。」

 

 

 

そしてこれは今日たまたま見つけたヤシの木の幹…の表面を何度も剥いたら出てきた白い棒状のモノ。

 

3mくらいの若い折れた木を見つけ、幹の中心から果実のようなニオイがしたからカジってみたらイケちゃったのだ。

 

 

 

ちょっと水みずしいタケノコみたいな感じで生でもバリバリ食べれちゃう。量も結構あるし良い食料だよね。

 

 

 

 

 

「……よし。じゃあ後は自分ひとりでいけそうだから、お皿の準備してて。」

 

「ウン。ヒ、キヲツケテネ。」

 

 

 

さて、じゃあ後はカエルの肉と魚の切り身と、森で見つけたアレを入れて……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

「ぁぁぁぁぁあああっっ……マトモなモン久しぶりに喰ったよ…マジうめぇ…」

 

「オイシイッ!!ヘビノ、オニクモ、オイシカッタケド…コレハモット、オイシイ!!」

 

『♪♪』ぴょんぴょん

 

 

 

あぁ…よかった。おおむね好評みたいで安心したぁ。

 

ココナッツの殻で作った容器に注がれた白いシチューを頬張った彼女…多分彼女でしょ。達の姿はとっても幸せそうで。

 

 

 

「森のにゃかにあったあの葉っぱ…カレーみたいなニオイしたけど、やっぱりスパイスだったんだにゃ。」

 

 

 

卓越した獣人の鼻を使って探し出した植物は、お腹も膨れないし栄養もそんなにないだろうけど…。

 

味、と言う観点からしたら最高の食材だった。

 

 

 

これまでは海水からとった塩くらいしかまともな味付けが無かったけど…。

 

これを入れてみたココナッツシチューはまるでカレーの風味が滲み出て、東南アジア料理っぽい味付けに出来た気がする!

 

 

 

「カミューさん、おかわりまだあるから、いっぱい食べてね?」

 

「お、おぅ…でもわりぃな。結局アンタらの飯横取りしちまってて。」

 

「いいのいいの。元からみんにゃに食べてもらうつもりで作ったから!!喜んでくれて良かった!」

 

 

 

にっこりとほほ笑んでそう返したら…カミューさんは数秒の間、呆然とした顔でこっちをポカンと見つめて…?

 

ん?もうすっかり暗くて良く見えないけど、ほっぺた、ちょっと赤い…?気のせいかな?

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ…やっぱアンタ……イイな……///」

 

 

 

 

 

 

 

んん?どうしたんだろう、なんかこっちを見ながら太ももをモジモジさせて…?

 

 

 

 

 

『あるじ』『おいしい』

 

「んっ?おー、そっか!!それはよかった!アンが手伝ってくれたおかげだよ!」

 

 

 

ぴょんぴょんと足元で跳ね、全身と猫耳と触覚で悦びを表すスライムを優しくなでなでする。

 

あぁ、ぷにぷにでキモチイイ…///

 

やっぱりペットが居ると精神的に安らぐモノがあるなぁ。

 

 

 

そのままアンを撫でていたが――――しばらくすると、ピタリ、とその動きが止まった。

 

 

 

 

 

 

 

『…きのうのこと』『ごめんなさい』

 

 

 

 

 

…さっきまでのはしゃぎっぷりがウソみたいに、しょんぼりとした気持ちが伝わってくる。

 

それはまるで悪い事がバレた、小さな子供みたいな幼い感情で…。

 

 

 

 

 

「…うぅん、あにゃたのせいじゃにゃいの。あにゃたはエルゥを、自分を守ろうとしてくれただけだもんね。」

 

 

 

 

 

ふるふると震えるスライムを、そっと抱きかかえる。

 

この島で初めて出会ったその相棒の身体は、ビンに居た時より少し大きくなっているのがわかった。

 

 

 

 

 

「ありがとう、気にしにゃくていいんだよ。」

 

 

 

 

 

自分の頬にそっとアンを触れさせると、ひんやりとした感触が伝わってきた。

 

でもその奥には、確かに優しい、あたたかな感じが確かに自分には感じ取れて。

 

 

 

 

 

『…あるじも』『ごはん、たべよ?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

美しい猫耳の少女と、それに大事に抱えられる透き通った小さなスライム。

 

その二人の姿を、浜辺に燃える焚火の光が揺らめきながら照らしていました。

 

 

 

 

 

……少し、アンが羨ましいです。

 

ノウン曰く、彼女にはその心の声が聞こえるのだと。

 

 

 

無論それだけでも凄まじく羨ましいですが、きっとこの孤島で初めて出会った仲間である彼女?への信頼は…。

 

私やポt…カミューちゃんへのそれとは少し違って見え、時々それが羨ましく思ってしまいました。

 

 

 

 

 

「うん…そうだね!!それじゃあ自分もゴハンにしよっか!!」

 

 

 

 

 

そう言ってノウンは、しんみりとした顔から、いつものとびきり可愛らしい表情へと戻ります。

 

あぁ、やはりあなたはその笑顔が素敵です…///

 

いつだって私を勇気づけて、励ましてくれるその微笑みで…。

 

彼女はおもむろにその豊かな乳房の中に手を突っ込ん……で……?え……?

 

 

 

 

 

 

 

うにょうにょ…うねうね…もぞもぞ…。

 

 

 

 

 

「よし!!焼くか!!」

 

 

 

「マッテ。」

 

「どういうことだオイ。」

 

 

 

 

 

流石に止めました。

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

 

 

「にゃ、にゃんで!!?こ、こんにゃに美味しいのに!!栄養満点にゃのに!!」

 

 

 

 

 

そ、そういいながらもコイツ…串に刺した虫を焼く手を止める気配がねぇ…うわブチュッて弾けやがったやべぇ……。

 

 

 

「えぇ…ア、アタシが悪かったよ…ほら、食べかけで良ければ…」

 

「違うって!!これがオイシイの!!こっちの方がすきにゃーのー!!!」

 

 

 

そう子供みたいに喚いたと思ったら…え、おいウソだろ…こんがりとやけた、芋虫を…うわあぁぁぁ……。

 

 

 

「……うぷっ……あ、あ~…おいし~…」

 

「オイ今うぷっっつっただろお前。」

 

「…ノウン、ホントニ、オイシイノ?」

 

 

 

流石のこの猫大好き狂いのニンゲンも疑いの目を向けてやがるし…そりゃそうだろ。

 

 

 

「え、ぁ、お、オイシイ…ヨ…?」

 

「ウソ!!ノウンダケ、ムリシテル。」

 

「ぎくぅっ!!?そ、そんにゃことにゃいって、ホントに、美味しくて……」

 

「…ホント?」

 

 

 

おーおー珍し。あんだけ求愛行動しか能がなさそうなお嬢様がネコを追い詰めてるよ。

 

それにしたってコイツ…どんだけ演技下手なんだよ…。

 

 

 

「…ソッカ。ジャア、ワタシモ、タベテイイ?」

 

「えぇ!?だ、だって、危にゃい細菌とか、変にゃ病気とかあるかもだから、エルゥやカミューさんには………う、うぅん、ちょっとだけにゃら…ぶつぶつ」

 

 

 

やべぇ…コイツ。どんだけお人良しなんだよ…。こんな奴ばっかりなら絶滅したのも仕方ねぇな…。

 

 

 

 

 

 

 

「わ、わかったよ。でも自分が食べたいから…ちょっとだけね?はい。」

 

「……ウウン、タベタイノ、ソレジャナイ。」

 

 

 

うん?持ってる虫でも、焼いてる虫でもねぇ方を見て……?

 

 

 

 

 

「え?もぐもぐ…それ?…んん?どれのこt」

 

 

 

 

 

 

 

「―――――コレ♪」

 

 

 

 

 

 

 

ちゅっ♡……むぐっ。

 

 

 

 

 

「……ん”ぐ”み”ゃ”ぁ”ぁ”ぁぁあああああAAAAAAAAぁぁぁぁぁっッッッッ!!?!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あー…なるほど…その手があったか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『まったく。本当に甘えん坊やなぁ、レイシアは。』

 

 

 

わたしをなでる。やさしいおっきなて。

 

 

 

ほんとのおかあさんは、わたしをうんでスグにしんじゃったけど。

 

 

 

でも、『ママ』は、わたしにおっぱいくれたり、いろんなことをおしえてくれたり。いっしょにねてくれたりしたの。

 

 

 

 

 

『ふふふ…こうしてるとほんまあの子を思い出すなぁ…。』

 

 

 

 

 

ママの、ふわふわのネコのしっぽ。あおいろのきれいなカミ。

 

 

 

ネコのジュウジン?だったっけ?たしかそんなふーにゆってたよね?

 

 

 

 

 

 

 

『はぁ、もう一度…元の世界で生きてるあの孫とこうやって……』

 

 

 

 

 

そういってわたしをみるママのめは…なんでなんだろ、ちょっとだけ、わたしみたいにさびしそうで――――――。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ママ……?」

 

 

 

 

 

早朝の川のせせらぎに、幼い少女の声が混ざる。

 

だが、それに返事する者はどこにもいない。

 

 

 

「……ううん。みんな、どこいっちゃんだろ?」

 

 

 

 

 

王宮をこっそり抜け出して、街へ遊びに行ったときはもっと早くお迎えが着たのに。

 

ここではいつまでたっても誰も自分を探しに来ないことに、彼女は小さな疑問を浮かべた。

 

 

 

 

 

「……あれ?これって。」

 

 

 

 

 

きょろきょろと眠気まなこで辺りを見渡していると、彼女の幼い大きな瞳があるモノを捉えた。

 

 

 

それを見つけられたのは、奇跡といってもいいかも知れない。

 

 

 

……その、蒼く美しい、綺麗な一本の毛。

 

 

 

 

 

 

 

それは偶然にも、彼女の記憶の中にある、一番大切な人のモノと非常に酷似していて―――――。

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