無人島の猫百合姫 ~ハードコア孤島サバイバルが百合ハーレムになるまで~ 作:Kkmn
無人島の砂浜。
跪いた自分の前に、金髪の美少女がスカートをたくしあげ…目の前のその綺麗な下着をずらして――――――。
「サァ…ノウン、ワタシノ…イッパイノンデネ♪」
そのまま、自分の顔を、しっかりと、がっちりつかんで―――――!!?!?!?
◇◇◇◇
「おいおいおい、やべーなアレ、サメいるぞほらあそこ」
「へぇっ!?サメって…あのサメ?」
「ドコ!?…ホ、ホントダ!!セビレ!?アル!!」
その日は確か魚が絡まった網が漂着してきてて、もうご飯探す必要すらない日だった。
だからみんな割とだらーっと、珍しくのんびりとしいていたのに。
「サメ…サメか…かまぼこ?食べれる…?」
「ひゃーおっかねぇなあ。こりゃしばらく海に近づかない方がいいぜ。」
ううん?毒ヘビにも毒グモにも、謎のモンスターにも物怖じしないカミューさんが珍しく弱気なことをおっしゃってる。
「カミューさんだったらサメくらいちょちょいって捕まえられにゃいの?
その凄いツメでどわーっと。」
「はぁっ!?バカ言うんじゃねぇ、アンタもしかしてサメのこともロクに知らねぇのか!!?」
「エェッ…!?ノウンノ、モトイタセカイ、サメ、イナイノ?」
うわぁ過去一番くらいですっごい驚愕されてる…。
いやそりゃあサメはいたし人を襲う獰猛な生物だって知ってるけど、あんな巨大蛇とか見た後だとちょっと拍子抜けと言うか。
「いやでも…言って所詮海のさかにゃだし…」
「オマエなぁ、サメのせいで国の一つや二つ滅ぶことなんかザラなんだぞ?」
「え?国?」
やばい、スケールがなんかやけに壮大になってきたぞ?
なんでサメの話で国家が出てくるんだ?
「ウン、コノアイダモ、サメタイフウデ、ウミゾイノ、クニ、ホロンダッテ……」
「あーそれアタシも聞いたよ。この前サメ地震でエラい被害でたばっかだったのにな。」
「さ…さめたいふう……さめじしん……?」
やべぇ、異世界やべぇ。って言うかサメやべぇ……。
なるほどこっちの世界のサメは元の世界のサメより遥かにスケールアップした存在らしい。
「はぁそっかぁ、そ、それにゃら海水採るのちょっと怖いにゃぁ…にゃんか代わりのモノ探さなきゃ。」
はぁ、と口から溜息が漏れる。
せっかく空き時間に作ってみたこの装置をテストしてみたかったのになぁ…うーん。あ、そうだ。
「エルゥ、今度トイレするときね。自分が掘ったこの穴にしてくれにゃい?」
「???トイレ?イイケド、ドウシテ??」
カミューさんの尻尾のもふもふを堪能しながら、首をきょとんと可愛らしく小さく傾げるエルゥ。
そしてそんな彼女の碧い瞳をまっすぐに見据えて、自分はこう言い放った。
「―――――――――飲むから。」
◇◇◇◇
時間が、止まりました。
ゆらゆらと揺れていたポt…カミューちゃんの尻尾は氷のように固まり、表情もぴくりと動きません。
って言うかワタシも一緒です。きっと鏡があればそれはもう凄い顔をしていたコトでしょう。
「……ノウン。」
あぁ、そうか、そういうことなんでしょう。
きっとおそらく、私たちが二人で発見した川の水…あれが恐らく飲めない事情が生まれてしまったのではないでしょうか。
その結果恐らく水不足に陥るため…また彼女は自分だけに汚れ役を被って、私とアンに…。あと多分ついでにカミューちゃんに。
きれいな水を飲ませるために…!!!小水を、飲んでまでッッ……!!!
「ウゥ…グスッ……ノウン…ッ……!!!」
私は自分の不甲斐なさに涙を流しました。
彼女を死んでも守って見せると誓ったばかりなのに…彼女がここまで追い詰められてるのに気づかなかったなんて…!!
…確か、軍医学の本で学んだ事があったはずです。
『小水は無菌で、水が無い状況なら傷口を消毒するのに使用することもある』と。
…そう。つまり、汚れた地面の穴に貯めずに直接飲んだ方が、キレイだということ……!!!
「え、ちょっ…エルゥ、どうしてにゃい……あっ!!!ご、ごめんっ。さ、さすがにデリカシーにゃかったよね…。
もっと茂みの影とかに作らにゃい……と……?」
「……ノウンッ!!ワタシッ、アナタダケニ、クルシイコト、サセナイ!!!」
私は悲痛な思いで、その孤独な覚悟を持つ猫耳の少女の肢体を抱きしめ……くんくん。あぁ、ノウンの匂い…ふわふわで、なんて甘美な…♡
はっ!!違います!それも重要ですが、今はもっと大切なことがあります!!
「ワタシ!!ノウンノ、オシッコナラ、ノメルッッ!!!!」
そう、あなただけに辛い思いはさせない!!
あなたが私の小水を飲むというのなら……私は!あなたの小水を飲みますッッッ!!!
◇◇◇◇
「GINYAAAAAAA!!?はにゃしてぇぇぇえええ!!!?ちがうっ!!ぜったいにゃにか勘違いしてるからあああああ!!?!?」
「ダイジョウブ。ワタシモ、アトデ、ノウンノ、ノムカラ……!!」
「にゃにもだいじょうぶじゃにゃいんですけどぉぉぉぉぉおお!!!?アンーーーッッ!!たすけてぇーーーーッッ!!」
やばい!!エルゥの力強い両腕にがっちりホールドされててまったく振りほどけない!
相棒!たすけて相棒!エルゥを止めてーっ!!
『♪♪♪』もぞもぞ
「……………」
あぁっ!?カミューさんが固まってるのをいいことにあの子胸の谷間に潜り込んでる!!?
って言うか自分以外にもやってたの!?エルゥには絶対しちゃダメだよ!?
「ンッ……ハイ、ノウン。アーン、シテ?」
あっ…あぁぁっ…///エ、エルゥが、下着を脱ぎ落してぇ…はわわ…ぜ、絶対見ちゃダメだ!何度か見ちゃってるけど絶対ダメだ!
そう思って強く目を瞑るけど…。
すーっ…くん、くん…。
「へにゃぁっ!?///…え?この、ニオイ……ってぇ…?///」
眼を塞ぐと、その分代わりに聴覚が研ぎ澄まされてしまう。
それが何を意味するかと言うと……猫の優れた嗅覚。その目の前にはむき出しのエルゥの…その…///あれ…が…///
すっごく、すっごく濃い甘い、女の子の濃縮された…ドロドロに蕩けたチョコみたいな香り……。
そ、そして、ちょっとだけ…ほんのちょっとだけ、その…トイレのあとの、ニオイまで…感じ取れちゃってぇ…///
し、心臓が痛いくらい、ばくばくって脈が速くなってるのがわかる…!!
そ、そのニオイが…呼吸するたびに、肺の中に満たされて、いって…///
そうしたら、カラダがナカから、とろけちゃうような感じがしてぇ……だ、だめぇ…こんなの、だめだよぉ…///
「ら…りゃめっ……♪くん、くんっ♪え、えるぅ、まってぇっ///…すんっ、すん…♪」
こんなことをしてはいけない。
自分は本当は男なのに、こんなの変態ってわかってるのに。
なのに悲しいかな。この猫耳の少女の身体は、そのニオイを夢中になって嗅ぐことに夢中になっていて。
「ンッ…チャント、コボサナイデネ?ワタシモ、アトデ、チャント、ノムカラ。」
…鋭敏な猫の嗅覚は、少女のそこから…もうすぐ水が溢れそうなことまでもニオイで感じ取ることができてしまった。
あぁ、ダメだ。
女の子と裸で絡み合ってピンク色になってしまったことは、まだ辛うじて許せ―――――いややっぱダメでしょ。
でもこれは!!女の子のおしっこを…するなんて!!!これはもっと完全に、絶対ダメだって――――!!。
「ちーがーうーっっっ!!!蒸留!!蒸留するの!!汚れた水をきれいにゃ飲み水に変えるのーっっ!!!」
「…エ?…ジョウ、リュウ…?」
◇◇◇◇
……まぁ…結局、ビニールシートの代わりが無かったから失敗に終わったんだけどね…。
今回試そうとした水の蒸留方法は天日式ってやつで、日光の力で水を真水に変える方法。
穴を掘ってそこにコップ置いて、汚れた水を入れて…あとはそこにビニールシートをかけて固定すれば終わり。
後は放置すれば汚れた水が蒸発して、中央のコップに水分だけが溜まる…って代物なんだけど。
当然ビニールシートなんてモノこの島…もっと言えばこの世界にすらないだろうし。
結局葉っぱで試したら水気全部とんじゃって大失敗。
「だ…だからね。そういうことだったの。ごめんね、変にゃ勘違いさせちゃって……。」
「……ソウ、ダッタノ……。ウウン、コッチコソ、ゴメンネ?」
はぁ、結局エルゥに事情を説明して何とかことなきを得たけど…えらい目にあった。
それになんか彼女が若干残念がってるのが…なんかそのこわい。
「はぁ…お前だけだよ。多分。この島でまともなヤツ…。」
『???』
「ははは、くすぐってェな。犬かオマエは。」
…後なんか知らないところで、アンとカミューさんがすっごい仲良くなってた。