無人島の猫百合姫 ~ハードコア孤島サバイバルが百合ハーレムになるまで~ 作:Kkmn
「じゃあ教えにゃがらやるから…わからにゃいところあったらいくらでも聞いてね。おにゃじ事でも構わにゃいから。」
「ウン、ヨロシクネ。…ワタシモ、ボンヤリトシカ、シラナイカラ。」
「ふふ、わたしも一緒だから…」
さて…それじゃあこの島の生活初の自作の縄づくりだ。
今までは植物のツル、もしくは漂着してきたボロボロの魚網を解いたモノくらいしかなかったからなぁ。
それも漁網って言っても、PP製とかじゃなくて、きっと植物性のモノだから腐食したりしてるものの多いし。
やっぱり扱いやすくて丈夫な縄は、今までの生活で使ったことはない。
「じゃあこの一緒にさっき集めた…繊維質で細長い葉っぱ。これをみんにゃ繊維にそって割いていくの。」
「エッ、イイノ?ソレダト、モロクナラナイ?」
「後々よっていく事を考えたら、こうするのが良いと思う。それにこうすればいっぱいよれるから、強度もあげれると思うし。」
うん、ただでさえ簡単に千切れる葉を、更に細かくするのは確かにちょっと不安だけど。
でもこうすれば比較的丈夫な繊維の部分は活かせるし、作業もしやすくなるはずだよね。
「…よし、出来たね。そしたら今回作るロープの太さに合わせて草を手に掴むの。
ニャイフの柄の革を固定するモノだから…少しだけ細めにしておこうか。」
「ン…コレクライ?」
「そうだね、で。結び始める所は結んでおくんだけど…これは普通に単純な固結びでいいかにゃ。」
…本当はダブルオーバーハンドノットとかの結び方がしっかり固定出来ていいんだろうけど。
多分ヒモの結び方まで教えるってなるとエルゥの頭が混乱すると思うから、ここは簡単にしとこう。
自分もこの間ヒモと格闘して色々な結び方を思い出したはいいものの、正直まだちょっと慣れてないし…。
「ん、でね。結び目の下から出てる草。これを均等ににゃるように半分こにして…。
おんにゃじ方向に捩じっていくの。」
「ンン…コレ、ミギ、ヒダリ、ドッチ?」
「えっと、方向はどっちでも大丈夫。でもどっちも必ずおにゃじ方向にしにゃいと解けちゃうから気を付けて。」
「ナルホド。エエト・・・ンショ・・・」
わたしのアドバイス通りに細長い草を捩じらせていくエルゥ。すると。
「…ワァ…!スゴイ!ナワミタイニ、ナッテキタ!!」
「でしょ?2つを同じ方向に捻っていったら、自然と絡み合って巻き付いて一本ににゃるの。」
驚いたエルゥのいう通り、これだけでももうかなり縄に近い外見になってきた。
軽く引っ張って力を入れてみても、なかなかにしなやかで丈夫な感じがする。
これなら道具作りにはもちろん、家づくり等にも様々な用途に耐えてくれそう。
「…で、これだとちょっと短いでしょ?だから継ぎ足さないといけにゃいんだけど。」
「アッ、ソウダヨネ。コレジャアチョット、ミジカイヨネ?」
「これもとっても単純で簡単で…端っこまで捩じりきる前に、同じくらいの量の草を掴んで。
で、それを一緒に捩じり込んでいくと継いで行けるんだ。」
「…ナルホド。ホントノウン、ナンデモシッテルネ…。」
楽しいからね…ブッシュクラフトとかの本読んでワクワクするのって…。
あと昔サバイバルマニアのお友達もいたし…元気かなぁ。
よし、後はもう黙々と目的の長さになるまで編み込んでいくだけだ。
ひたすら捻って、草の束を継ぎ足していく。
そして10分ほど二人とも夢中になって無言で編み込み、ついに目的の長さ…50cmほどの紐がそれぞれ完成した。
「ワァ…!スゴイ!コレ、コンナニカンタンニ、ツクレタナンテ…!!」
「…うん、スッゴイ上手だよ!やっぱりエルゥ、すっごく器用だね!」
「ウフフ、ノウンノ、オシエカタ、ジョウズダッタ、オカゲ♪」
「あはは…てれるにゃぁ…///…じゃにゃい、まだこれで完成じゃにゃいの。
もうちょっとしにゃきゃいけにゃいことがあるの。」
そうそう、これで終わりじゃあない。
まず編んだままだと解けちゃうから、開始部分をそうしたように終わりの部分も結んでおく。
こうしておけば自然に解けてしまうなんてことはほとんど起こらないはずだよね。
で、更にもうひと仕上げ必要。
葉っぱを継いだり、編んだりしていた際にどうしてもはみ出してしまった葉。
これは邪魔になるし、解ける原因にもなるので切り落としておく、これを切っても解けることはないから大丈夫。
…試しにさっき割って作った石のナイフ部分を試してみたが、かなり鮮やかに切れた。
これは期待できそう…。
「はい、これで正真正銘のロープの出来上がりー!!やったぁ!」
「♪~~~(パチパチパチ」
ふぅ…時間にして30分くらいかかったけど。なんとか2本の短いロープができた。
しかし思いの外あっさりと、しっかりしたモノが作れて自分でもちょっと驚き。
試しに両端をもってパシィン!!としならせてみるけど、全然解ける気配も千切れる気配もない。
それぞれの葉が繊維を保ったまましっかりと捩じり込まれているので、しっかりとしてるみたい。
「コレ、ヤシノハデモ、ツクレソウ!!イロンナコト、デキル!!」
「うんうん、一通りやること終わったら、ちょっとこれで二人でにゃんかつくろっか。
…まずはコレを巻き付けて…っと。」
細長く鋭い、刃状になっている石。そしてエルゥがなめしてくれた蛇の皮。
それを持ち手の部分に…出来たてのロープでしっかりと縛り付け…おぉ、巻きやすい!!
今まで使ってた植物のツル並みに…いやそれ以上に頑丈なのに、それ以上に曲げやすい!!
これならきっと今まで使えてなかった色んな結び方を活用できるようになるかも…。
――――――ぎゅっ、ぎゅむむっっ…!!
想像以上のしなやかさを誇るお手製ロープを革の上から巻き付けていく。
そして末端部分をきつく締めあげて…完成!!
「………おぉ……。おおおっ……!!!」
―――――ぶんっ、ひゅっ!!
試しにそこら辺の茂みでナイフを握って振ってみると、想像以上に斬られた葉が舞い散った…!
凄い、まだ研いでもないのに…これだけの切れ味があればエルゥのナイフの代わりは十分務まるだろう。
その後、エルゥと一緒に再びロープを作り、あと3本のナイフも仕上げてしまった。
多少大きさにバラツキがあっちゃったけど。
大きなナイフはカミュー。小さなものはレイシアちゃんといった具合で逆にちょうどよかった。
これでアンを除くわたしたち4人分、みんなのナイフがとりあえず完成したという訳だ…疲れた。
◇◇◇◇◇
「はふぅ……作業始めたの朝だったのに…ちょっと暗くにゃっちゃったね。」
「サスガニ、チョット、ツカレチャッタ。」
「あはは。ごめんね、付き合わせちゃって。」
「コラ、ソンナコトイワナイ、ッテ、ヤクソクデショ?」
「あ、そうだったね…ありがと、手伝ってくれて♪」
…今から戻るのもちょっと危ないから、今日はここで休んでから帰ろう。
元々出発する前にも泊りがけになるかもしれないって伝えてるし、心配はないはず。
レイシアちゃんやアンのご飯とかはカミューが何か探してくれるだろうし、今はココナッツにも余裕がある。
持ってきた松明や木炭で焚火を起こし、木にエルゥと二人背もたれて座り込んだ。
流石に今日は二人とも少しお疲れモード。
「…モッテキタ、ココナッツ、タベル?」
「うん、そうしよっか。サカニャでも見つけれたらよかったんだけどね。」
「コンド、コノナワデ、サカナノワナ、ツクラナイ?」
「あー…いいねそれ。さっすがエルゥ。」
…一人じゃないのは、とても心強い。そして嬉しい。
ここまで精力的にサバイバルに取り組んだのは、この島にきて本当に最初の頃だった気がする。
そのころに居たのは…アンくらいだから、ほぼ話し相手もいなかったし…。
―――――きゅるるるる。
「……エルゥ?」
「アハハ。オッキナオト、シチャッタ。」
てへへ、とにこやかな照れ笑いを浮かべる可愛らしい金髪の女の子。
…でもその手に抱えてあるココナッツを割ろうとしてる様子はなくて。
「…………♪」
さっきからずーっとその大きな緑色の宝石みたいな瞳に映ってるのは…。
どっちかっていうと…わたしの胸にたわわに実っている大きな果実で…。
「…くすっ♪もう、しょうがにゃいにゃぁ。」
―――――たぷんっ、ゆさっ……。
濃厚なミルクの香りと…ほのかに汗ばんだオンナノコの肌の香り。
それが自分からしてることに…まだやっぱり少しだけ恥ずかしいけど。
「ン……イタダキマス♡」
「まったく…どうぞ、めしあがれ♪」
―――――ちゅむっ♪んくっ…♡
でも、みんなに愛してもらえるこのカラダは…今のわたしは、とても気に入ってる。
非力で、サバイバルにはとても向かないカラダだけど…。
そこは持ち前のありあわせの知識で頑張って埋めよう。
…ところでコレ、自分で飲めないかな…もし出来たら…水筒代わりに出来るんだけど…。