無人島の猫百合姫 ~ハードコア孤島サバイバルが百合ハーレムになるまで~   作:Kkmn

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49. 猫耳少女、矛盾に気づく。

「んしょ…ええと…あーこれは使えそうだにゃ。」

 

「おーいいんじゃない?あのガキにでも渡してやんなよ」

 

「ウンウン、アノフタリ、キットヨロコブ♪」

 

 

 

 

 

現在わたしとカミューとエルゥの3人で今、とあるモノ…棺桶をゴソゴソあさっていた。

 

そう、彼女が持ってきて、レイシアちゃんが眠っていていた…砂浜に放置してたアレだ。

 

 

 

 

 

「すっかり忘れてたけど…けどコレって多分きっと色々使えるよね。」

 

 

 

 

 

荘厳で絢爛な外見に、高価そうな大きな宝石が無数に散りばめられてる棺桶。

 

その中にはまだ綺麗な布が貼られているし、きっとこれの組み立てに釘とか使われてるんじゃないだろうか。

 

 

 

何より一番ありがたかったのは、レイシアちゃんが寝ていた下にあった大きなクッションのような布の袋。

 

触ってみた感じ手触りも素晴らしいし、かなり暖かくて良いニオイがするし…これはレイシアちゃんが喜びそう。

 

 

 

それにこの棺桶自体、バラさなくても雨をしのげる寝袋にもなるし…これもベッド代わりに新しい拠点に持っていこうかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よし、そうと決まれば早速。カミュー、そっちがわ持って……んにゃっ?」

 

 

 

 

 

――――――ゴトッ。

 

 

 

 

 

「ン?」

 

「…あ?なんだコレ…?」

 

 

 

 

 

 

 

そう思って、3人でその棺桶を持ち上げた時だった。

 

何かが棺桶の底から零れ落ち、砂浜の柔らかい地面に突き刺さった…?

 

 

 

 

 

「んんん…?これ、本?」

 

 

 

 

 

拾ってそれを手にとって見ると…それは荘厳な雰囲気で装丁されている古びた本だった。

 

それも良くファンタジー映画とかである、まるで魔術の書のような分厚くてカッコイイもの…!!

 

す、すごい!この島に来てから一番異世界してるアイテムかもしれない!!

 

 

 

 

 

「ちょっと見せろ…あ~この装丁の仕方は古代プアグの本だろうな、多分高く売れるよ。

 

 …ま、こんな島じゃケツ拭く紙にしかなんねーだろうけどさ!!」

 

「へ~そうにゃんだ…!!そうだ、カミューってトレジャーハンターにゃんだよね!?

 

 この本の中身読めたりしにゃいの!!」

 

 

 

 

 

そ、そうだよ…折角こんな異世界異世界(?)してるアイテムなんだから、是非中身読んでみたい!!(キラキラ)

 

 

 

 

 

「あ~…無理だ。古代プアグの言語って…西の帝国の言語と一緒だけどムズいんだよな。」

 

「ハカアラシ、ナラ…ソノゲンゴクライ、ベンキョウシテオケバ…。」

 

「うるせぇ!文字なんか読めれば墓荒らしなんかよりもっとマシなことしてらぁ!!テメェだってカタコトだろうが!!」

 

「…『うるさいですね…私だってもっと流暢な言葉でノウンと愛を語り合いたいのに…』」

 

 

 

 

 

あぁ…そっか。読めないのかぁ。ちょっと残念。

 

いや、でも折角だし、読めないなりにちょっと中身だけでも覗いてみようかな?

 

 

 

 

 

きっとアラビア文字とかイタリア語とかの筆記体みたいな意味わからない達筆な文字で色々と書かれているんだろうなぁ…!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう思ってその分厚い異世界の古代の本の適当なページをパッと開くと――――――。

 

 

 

 

 

 

 

「………………………えっ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこに書かれていたのは、自分の予想を遥かに上回るとんでもないモノだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――いや、おかしい。…なんで!?どうして!!?なんで『こんな物』が書かれているの!?

 

 

 

 

 

 

 

自分の眼が信じられなくなり、何度も目を擦って別のページを開く…でも!

 

それでも、書かれているモノはまったく変わらなくて!!

 

 

 

 

 

 

 

「えっ!?えっ!?うそ!!どういうコトにゃの!?…どうして!?」

 

 

 

 

 

 

 

おかしい!おかしすぎる、絶対にありえないってこんなの!!

 

 

 

なんで、どんな理由で一体、古代の、その上異世界の本に『こんなモノ』が―――――!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ンン?ノウン、ドウシタノ?」

 

 

 

 

 

私とポチがバチバチしているのを傍目にその大きな本を開いた彼女は…猫目を見開いて驚愕していました。

 

ふさふさの猫耳ともふもふの尻尾がピン!と逆立ってて…なんて可愛らしいのでしょうか…♡

 

 

 

 

 

「っておい!まさか何か、呪いの書の類じゃねーだろうな!!不用意に開くかr……」

 

 

 

 

 

 

 

「――――――『我が最愛の娘、レイシアへ送る。これを読んでいるという事は…』」

 

 

 

 

 

「…エ?」

 

「…は?」

 

 

 

 

 

…ノウンが、まるで何かを読み上げたようなその声に、私たち二人はとても間抜けな声で返してしまいました。

 

 

 

 

 

「……はあああぁぁぁぁああ!!!?ちょっ、おま、何で読めるんだよ!?…もしかして別の世界から来たっての、ウソだったのか!?」

 

「ノウン…ナンデ?ドウイウコトナノ?」

 

 

 

 

 

思わず声をあげてノウンににじり寄ります…!

 

だってありえませんもの!別の世界から来たはずのノウンが…私の世界の、それも古代の文献を読めるなんてことがある訳ないのですから…!

 

 

 

 

 

「ちっ。ちがうの!!だってこれ…日本語…!?あ、えっと…元のわたしが住んでた世界の、国の言葉にゃの!!」

 

 

 

 

 

……????

 

えぇ…?どういうことでしょうか…?古代の国が…ノウンのいた場所…?

 

慌てふためいて声を裏返すノウンは可愛くて抱きしめたくなりますが、今はそれどころではありません。

 

 

 

 

 

「まっまてよ、アンタのいたとこって別の世界っつってただろ!?それとも…西の帝国に住んでたのかよ?」

 

 

 

「じっ、じぶ…わたしにだってわかんにゃいよ!にゃんで別の世界だと思ってたのに、こっちにも漢字とひらがにゃがあるの!?

 

 それに…西の帝国って何?古代の文字じゃにゃいの!?あーもう混乱してきたあああああ!!?!?!」

 

「チョ、チョットノウン!オチツイテ…!!」

 

 

 

 

 

――――だき、むぎゅぅぅっ…♪

 

 

 

 

 

くんくんすーはーすーはー…♡

 

ええ、これはノウンを落ち着かせるために仕方なく抱きしめているのです。

 

決して涙目で慌てふためくノウンが可愛すぎて辛抱できなくなったからなどではありませんよ。

 

あぁ…ノウンの大きなおっぱいと私の胸がぶつかりあって…あぁ…♪

 

 

 

 

 

「…イマデモ、コダイプアグト、オナジゲンゴ、ツカッテルクニ、アルノ。」

 

「あぁ、アタシの田舎がある西の帝国さ。不老の半獣の女帝が統治してて………」

 

 

 

 

 

えぇその通りです。さらに言えば獣人の人々の言葉もその言葉と一緒ですし。

 

 

 

 

 

――――――ぶるりっ。

 

 

 

 

 

「……待って、待って、待って!!…わたし、すごくおかしにゃコト気づいちゃった。」

 

「ウン?ドウシタノ?」

 

 

 

 

 

その時、わたしの腕の中でぷるぷる震えていたノウンの肢体がぶるりと震えました。おしっこでしょうか。

 

なんなら全然このまましてくれても構わないのですが。

 

 

 

 

 

「…エルゥと最初、言葉通じにゃいのは別の世界だから当然って思ってた。でも…」

 

 

 

 

 

…ついには、彼女の声までもが震えてきました。

 

 

 

 

 

「どうして、わたしカミューやレイシアちゃんとは普通にお話はにゃし出来てるの………!?」

 

「…………っ!!そっか、そういや、そうだな…?んんん…あーアタシも混乱してきたぞー?」

 

 

 

 

 

あぁっ…ついにはポt…カミューちゃんまで頭を抱え尻尾と犬耳を振り回し始めました…!!

 

こうしてみるとピョコピョコ跳ねまわる尻尾と耳は可愛らしくて羨ましいですね…私も欲しくなってきました。

 

 

 

 

 

「…カンタンナ、ハナシジャナイカナ?」

 

「えっ!!ど、どういうこと!?説明してよエルゥ!!(ウルウル」

 

「――――ブフゥッ♪ナ、ナミダメ、ウワメヅカイ、ハ、ダメ…カワイスギル…♡」

 

 

 

 

 

おっといけません…私は淑女私は淑女私は淑女私は淑女。よし。

 

 

 

 

 

「キット、ノウンガイタノ。コダイプアグチョウ、ジャナイノカナ?」

 

「………ふにゃ?」

 

 

 

 

 

落ち着いて、一つずつゆっくりと説明していきます。

 

これは結構彼女にとって人生に関わる重大な問題です。丁寧にきちんと話さなければ。

 

 

 

 

 

「ダカラツマリ、ベツノセカイ、ニ、ミエルクライ、ミライニ、キタッテコト、ダトオモウ。」

 

「…えっ、う、うそぉ…!!だ、だって、でも、エルゥ、飛行機とか、電車とか、見たことないでしょ!!?」

 

 

 

 

 

―――――ヒコウキ、デンシャ。

 

確か少し前、彼女に元いた世界についての話をたくさん聞いた中で出てきましたね。

 

もしかしたら何処かの国から来たのではと思い、詳しく聞いてみましたが。

 

その話で語られるほとんどは余りにもどの国々の姿ともかけ離れており、やはり彼女は別の世界からの存在だと思っていました。

 

 

 

曰く、空を飛ぶ巨大な鋼鉄の船。

 

曰く、巨大な動力を積んだ数百人をも載せるトロッコ。

 

それも2つとも。魔法も呪術も、モンスターすら利用せずに。

 

 

 

そんなモノ、この世界の今現在どこを探してもきっとありません。

 

 

 

そう、『今現在』なら。

 

 

 

 

 

 

 

「…古代プアグは、とんでもねぇ技術をたくさん持ってたって話だ。

 

 なんでもすげぇ賢い文官の半獣のメスが居て…一人で今じゃ考えられねぇモンをバンバン生み出してたらしい。」

 

「……ウン、タトエバ、『ソラトブフネ』トカ…『ウゴクハコ』トカネ。」

 

「そ、空飛ぶ船…?動く箱…?それって…」

 

 

 

 

 

えぇ。しかし古代なら話は変わってきます。

 

今現在より遥かに卓越した技術があったという話は、誰しも一度は耳することですから。

 

 

 

 

 

「で、でも!レイシアちゃんみたいにゃ姫様にゃんていにゃかったし!

 

 半獣…獣人のことだよね?にゃんていにゃかったよ!?」

 

「歴史の中で『半獣』ってのが出てくるのは、そのすげぇ文官の半獣が最初だよ。つまり…」

 

「…ウン、タブン、ノウンハ、ソレヨリモマエカラ…キタンジャナイカナ?」

 

 

 

 

 

「…ふぇ…うそ…ええ?」

 

 

 

 

 

…押し付けられたノウンのおっぱいから、心臓の早鐘が聞こえてきます。

 

大丈夫でしょうか…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあ…わたしの、元いた世界って…知り合いとかって……もう、何千年も前に……?」

 

 

 

 

 

 

 

「………もうすっかり綺麗さっぱり海か地の底だろ。んなモン。」

 

「アッ、チョット、ポチ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

すぐさまそのデリカシーの足りない言葉をいさめようとしましたが…手遅れでした。

 

 

 

 

 

 

 

「…………きゅうっ……」

 

 

 

 

 

 

 

お手本のような可愛らしい気絶する声を漏らし…ノウンは気を失ってしまったのです。

 

 

 

「あっオイ!!てめぇしっかりしろ!それくらいで寝てんじゃn…」

 

「…ポチ、フセ。」

 

「はぁっ!?てめぇなにっ………わんっ♡」

 

 

 

「オスワリ、チンチン、サンカイマワッテ、オカワリ、トイレ。」

 

「ちょっ…ま”っ”…!!わふぅん♪わんわんっ♡あぉ~ん…♡へっへっ、くぅ~ん…♪」

 

 

 

 

 

…ひとまず思いつく限りの命令を実行してカミューちゃんにオシオキをしておきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

はぁ…それにしても…今回のこれで…ノウンが落ち込んだりしなければいいのですが…。

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