無人島の猫百合姫 ~ハードコア孤島サバイバルが百合ハーレムになるまで~ 作:Kkmn
7. 【朗報】猫耳少女、初めてのキスを捧げる
衣服を....スクール水着....なんでやねん....を手に入れた後、火が眠っている間に消えないように薪を組んだ。
太めの枕木を一本置いて放射状に並べれば、ジェンガのような組み方よりは火が長持ちする。
辺りの倒木を適当に並べて、落ちていた枯れかけのヤシの葉を並べて寝床代わりにした。
地面はふかふかで柔らかいが、虫や得体のしれない生き物が潜んでいるかもしれないから。
スライムの気持ちや声はさっきから聞こえない、もしかしてさっき色々変形させたせいで疲れてしまったのだろうか。
「......はぁ、まだこれから色々でてくるんだろうにゃぁ....」
この猫耳と尻尾がある少女の身体、スライム、巨大なイモムシ....。
スライム一匹でこの騒ぎっぷりなのだ。
そのうちゴブリンとかドラゴンとかにも会えそうだが、どんな生き物がこの世界には居るんだろう。
「でも....一人ぼっちじゃにゃくにゃったのは、ちょっとうれしいかにゃ......」
その日の夢の中、黒い禍々しいドラゴンの尻尾を薄切りにして焼いて食べていた。超硬かった。
「ふぅぅ....ぅん?」
身体を覆うスクール水着がもぞもぞと蠢く感覚に目を覚まさせられた。
見下ろすと膨らんだ乳房に押し上げられた布地から光る触覚がぴょこっと生えており
『しんだ?』と?マークを作っている。
「生きてるよぉ.....お"は"よ"う".....」
目を覚まして一番最初にしたことは火の確認だった。.....うん、大丈夫だ。薪を追加しよう。
すると、薪の残りがすこし心許ないことに気がついた。
ちょっと用を足して水を飲みに行くついでに、流木も拾ってこようか。
そう思って、例のごとく砂浜を歩きながら、水着のおかげで胸がだいぶ揺れ弾まないことに感動していると――――。
風が、昨日までには砂浜に無かった匂いを運んできた。
そして.......。
「.....すぅ....ぅん........」
「......!!!」
呼吸だ。それも寝息?高くて....女の子のモノ?
姿も見えないのに呼吸が聞こえるなんて自分でもビックリだが、急いで声のした方へ駆け出す。
そのスピードは自分でも信じられないくらいに速かった。
当然か....昨日までは片腕で胸を抑えて顔をしかめながらだったのが、大きく手を降って走れてるんだから。
「.....っっ!!!」
思わず大きく息を呑む。
3分ほど走った先、砂浜にその声の主は倒れていた。
流れるような美しいブロンドの髪、高貴さを伺わせる赤いシックなドレス......年齢は今の自分と同じくらいか。
「だっ、大丈夫!!?」
見ると全身がびしょびしょに濡れている、間違いなくどこからか漂着してきたのだろう。
呼吸の声がした以上生きているのは間違いないが、体調が万全とは限らない。
「ふぅ....ぅ....っ...?」
「.....!!」
うっとりするほど長いまつ毛についた水滴が、うすくまぶたが開くとはらりと頬を伝う。
濡れた頬は朝日の日差しを浴びてうっすらと桃色に色づき、血色のよい唇はぷるぷるとみずみずしい。
うわぁ....絵画みたいだ....すごいキレイな子だなぁ....。
しばらく呆然と少女の青く澄んだ瞳を覗き込んでいると、彼女の唇が僅かに開いた。
「.........○▼※△.....?」
「え.....?なんて?」
甲高いソプラノの声が紡いだのは、聞いたことのない未知の言語だった。
そ、そうだよね、別の世界なのに言葉が通じる方がおかしいもんな....。
「......!!?;\!”#$%.....%$#&@*+◇※▲∴!!!」
大きな青い瞳に水着姿の猫耳の少女が映り込むと、彼女はどこか怯えた様子で後ずさる。
「......っま、まって!大丈夫!何もしないから.....!」
こちらの呼びかけにもふるふると首を振り、遂には立ち上がって逃げ出すように駆け出し―――
どさっ
長い裾を踏んだわけでも、砂に足を取られたわけでもないのに少女はそのまま倒れ込んだ。
「......!!!まさかっ.....!!?」
とっさに駆け寄って顔を覗き込むと、呼吸が荒くその色は酷く青白くなっている。
これ、脱水の症状だ....!!
つい先日自分で経験したからこそ分かる、息と脈が異様に早くなり目眩と頭痛に襲われるのだ。
「....っ!!!」
それからの行動は自分でも驚くくらい速かった。
急いで彼女を背に抱え、岩礁の湧き水の場所へと駆け出す。
細く柔らかな金髪が頬をくすぐる感触、花の様に優しくて、そよ風の様に澄んだ香りを必死に無視し足を動かした。
「はぁっ....はぁっ....良かった、水も溜まってる....!!」
岩からの湧き水は小さな窪みに水たまりを作っている。
早速彼女に飲ませようとした時、ある問題に気づいた。
「.....!!どうやって飲ませれば....!?」
そう、その窪みは胸の高さ程度のところにあって、立ち上がって口を直接飲むしかない。
手で器を作ろうとしても深さも無いので指を濡らすだけに終わる。
「にゃにか水をすくえるもの!!....貝!!もこんにゃ時に限ってにゃい....!!」
早く...!早くしないと....!!この子が....!!
その時ふと、確実に、今スグにこの子に水を間違いなく飲ませられる方法が頭の中に浮かんだ。
でもそれは...あまりにも躊躇われる....恥ずかしいような申し訳ないような方法で...。
「で、でも.....あぁあああああああ....!!!もうっ早くしろっ!!!」
人の命がかかってるのだ、大抵のことは許されるはずだ。
そう言い聞かせ、湧き水を思い切り自分の口の中に吸い込んで頬をふくらませる。
これは人助けだから....救命行為だから....!!あぁもうこんなことでドキドキするな馬鹿!
「ん....むっ....」
「はぁ、はぁ....ぅんむっ.....」
自らの唇と柔らかくふっくらとした唇がふれあい、そっとこじ開けて水を送り込んだ。
急に大量を飲ませてはいけない、少量ずつゆっくり時間をかけて飲ませないといけない。
「んぅ....くっ...」
飲み込んでくれるか心配だったが、しっかりと喉を鳴らす音を猫耳が捉えてほっと安心する。
やがて口の中の水を全て受け渡すと、顔を引き離してもう一度湧き水を口に含んだ。
再び顔を近づけ、もう一度目をぎゅっとつぶって少女の唇に自分のそれを重ねた。
この瞬間だけは自分が少女の身体になって良かったと思えた、元の身体よりよっぽど美形だし....。
「んくっ....ふっ.....ぷふぅ....」
2回めの水の受け渡し。僅かに口の中を吸われドキッとしたりしたが、なんとかむせることもなく飲んでくれたようだ。
まぁさっきからずっともうドキドキしっぱなしなんだけど....うぅ、申し訳ないことをしたなぁ...。
「あわわぁ....ほおが....あっつい.....」
この子...いったい何処から来たんだろう。