無人島の猫百合姫 ~ハードコア孤島サバイバルが百合ハーレムになるまで~   作:Kkmn

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8. 【朗報】猫耳少女、女の子に抱かれる(意味深)

貯まった湧き水は2杯で尽きてしまったが、これで十分な水分が取れたかわからない。

 

ココナッツがある寝床の場所まで彼女を抱えて戻り、流木の寝床にそっと彼女を寝かせた。

 

 

 

突き出た木の影なので暑さは大分マシなはず....。

 

 

 

さっきに比べて、いくらか少女の顔色も良くなった気がする。

 

ココナッツジュースを蒸発を防ぐために葉でフタをし、彼女が起きればすぐ飲めるように枕元に置いておいた。

 

 

 

「....この子、お嬢様か(にゃに)かにゃのかにゃ...?

 

それにこんにゃ服装....やっぱり中世ファンタジーみたいにゃ世界が、海のむこうには.....」

 

 

 

そんなことを考えながら、今回は反対側の海岸を食料の探索の為に駆けていた。

 

 

 

衣服の...スクール水着のおかげでかなり走りやすい、ただ走るたびに....その....クロッチの部分が.....なにもない股間にぎゅうぎゅうと食い込んできて.....その....あぁああああ....

 

 

 

しばらく優れた脚力に身を任せ走っていると、大きな岩に隔てられるように別の岩礁を見つけた。

 

 

 

そして...そこにはもしかすると水よりも嬉しいかも知れないモノを見つけることができた。

 

 

 

「わぁっ.....!!すごい...なんだこれ....!!!」

 

 

 

壊れたタル、砕けた木箱、漁で使われたであろうネット、錆びついた金属塊.....

 

そして...最も目を引いたのが何か巨大な生物の骨格だった。

 

 

 

『おおきい』『こわい』

 

「でっかい....これ、クジラじゃにゃいよにゃ.....もしかして、ドラゴン...とか?」

 

 

 

巨大な体躯、頭から後ろに伸びた数本のツノ、そしてなにより翼があったような骨格。

 

 

 

一体これが生きていたら、どんな姿だったんだろう....?

 

 

 

しばらくの間スライムと一緒にその威圧感に圧倒されていたが、ハッと現実に戻り、鋭い骨が道具に使えそうなことに気づいた。

 

 

 

「すごい....他のものは腐ったり錆びついたりしてボロボロにゃのに、全然しっかりしてる...!!」

 

 

 

落ちていた朽ち果てた金属...剣だろうか?、それで骨を手頃な大きさに割ろうとしたが、刃物のほうが砕け散ってしまった。

 

 

 

「カッチカチだ....しょうがにゃい、そのままでも使えそうにゃ所だけ持っていこう....」

 

 

 

指先の大きな爪を4本、そしてドラゴンの頭部の骨が思いのほか簡単に外れたので持って帰ることにした。

 

漁業用らしき網はまだしっかりとしており、それらを包むのに都合が良かった。

 

 

 

「もう少しじっくり見たいけど....今は食料が先だにゃ」

 

 

 

自分、スライム、そしてあの少女が食べられるかは分からないが、3人分の食料が必要だ。

 

でも今回だけはもう、既に食料のアテは見つかっているから大丈夫...なはず。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「たしかココらへんに....よかった、あった!!」

 

 

 

昨日火起こしの材料探しで発見した、あの大きな枯れ木を訪れていた。

 

 

 

目当てはあの、初めてこの身体の脚力を発揮した時に見つけた約10m上空に生っている果実....バナナ。

 

 

 

「よし....。狙いを定めて....」

 

 

 

四つん這いになり、豹が獲物を狙うような姿勢で身をしならせ....思い切り、ジャンプ!

 

 

 

「フぅぅぅぅぅうううんっっ!!!!........おしっ!!とれっ.....びゃああああああああああああああああ!!!??」

 

 

 

あああああ!!!この浮遊感は無理!!気持ち悪い!!あれ...でも....なんか地面がゆっくり見える。

 

 

 

「ふぅんっ!!!!!....はぁ、にゃんかいもしたくにゃいにゃ....これ」

 

「?....♪♪♪」

 

 

 

上手く着地できたが、やはり高所の恐怖と浮遊感は耐え難いなぁ....。

 

一方でスライムは今のジャンプが面白かったのか、いつのまにか生えた触手がぴょこぴょこしている。

 

 

 

「うわ、にゃんだこのバニャニャ....ほっそ....」

 

 

 

採った果実は自分が慣れ親しんだバナナと比べものにならない程小さく、枝豆と見間違うくらいに細かった。

 

ためしに一つむしり、真ん中で折って中身を吸い出すように食べてみると、少し苦いが食べれそうだ。

 

 

 

「幸い量はあるし、カロリーもあるだろうから、これはあの子とこの子の分で....それで自分は....」

 

 

 

悟ったような顔で無言で枯れ木に近づき、ベリベリと木の皮を剥がしていく。

 

 

 

「......貴重にゃタンパク質だし....焼けば大概のモノは食べれるっていうし....」

 

 

 

むんずっ

 

 

 

木の皮で眠っていた巨大なフランクフルト大のイモ虫を掴みこんだ。

 

うぇぇぇえええ...ぶにぶに...。

 

 

 

よし。無事3人分の食料....うん、食料を確保できたので寝床へと引き返そう、あの子も気になるし....。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「.....アッ....」

 

「!!良かった、もう大分落ち着いたのかにゃ?」

 

 

 

寝床へ戻ると、少女は目を覚まして火の前に座っていた。

 

 

 

「....+◇※▲∴÷;....?」

 

「う、ううん....ごめんね、やっぱり言葉わかんにゃいや」

 

 

 

少女は首をかしげて何かをこちらに問いかけてきている様子だったが、苦い笑みで応えるしかなかった。

 

言葉が通じないなら、笑顔でこちらに敵意がないことを示すしかない。

 

 

 

「はい、これ、ちょっと苦いけど、食べられる筈だから」

 

「.........」

 

 

 

緑色の細いバナナの房を手渡そうとすると、少しためらいつつも受け取ってくれた。

 

 

 

「大丈夫、食べられるよ。こうやって....」

 

 

 

眼の前で一本食べてみせ、自分も火の前に座り込んだ。水着をとんとんと叩き「ご飯だよ」と軽く念じる。

 

すると紫の水着の表面からドロドロと液体が溢れ、片手に乗るほどのちょこんとしたスライムになった。

 

 

 

「はい、これ....5本くらいで足りるかにゃ。それじゃあ自分の分も....」

 

 

 

巨大な幼虫を突き刺した棒を火にかけると、少女の顔が僅かにひきつったような気がした。

 

 

 

「♪♪♪」

 

「.....」

 

 

 

バナナをもごもごと咀嚼するスライムを珍しそうに眺めながら、少女も恐る恐るそれを食べ始める。

 

 

 

「*‘P`={}_?>....アリガトウ」

 

「えっ.....今、ありがとうって....」

 

 

 

少女もはっとしたように顔を上げ、こちらの瞳をじっと覗き込んでくる。

 

そして何かを考えるように口元を抑え、しばらくした後口を開いた。

 

 

 

「...コレナラ、コトバ...ワカル...?」

 

「あぁっ....!!うん!!わかる、わかるよ!!」

 

 

 

少女の口から自分が理解できる言葉が発されたことが、本当に嬉しくてたまらない。

 

思わず手をとってキラキラしてるであろう顔をぐいっと近づけた。

 

 

 

「どうして!?にゃんではにゃせるように!?にゃまえは!?どこからきたの!!?」

 

「ア、アゥ...ユ、ユックリ...」

 

 

 

「あ、ご、ごめん...。じゃあ、にゃ、にゃまえは?」

 

「ニャ...ニャマエ?」

 

 

 

「にゃまえ...ちがっ、にゃまっ、にゃっ、にゃっ...あーもう!!にゃ・ま・え!!」

 

「...ナマエ?」

 

「!!そう!あにゃたの!!」

 

 

 

「ワタシ、ワタシ....ナマエ......」

 

 

 

少女は自らの胸の上で両手を重ねあわせ、少し逡巡するような仕草をしたが、意を決したように口を開いた。

 

 

 

「....エルゥ...マトーヤ」

 

「エルゥ・マトーヤ...エルゥ...!!」

 

 

 

初めて!この世界で初めて出会った人間の名前。エルゥ...!

 

 

 

久しぶりに人とまともに会話できた事が嬉しくて、目をキラキラと輝かせながら少女の手をとって何度も名前を呟いた。

 

 

 

「エルゥかぁ、綺麗にゃにゃまえだにゃぁ」

 

「....っ.....」

 

 

 

だが何故かエルゥと名乗った少女は、ばつが悪そうな、申し訳無さそうな表情でこちらから目をそらす。

 

 

 

「あっ、そうだっ。こっちのにゃまえも言わにゃいと。えっと...あ、あれ?」

 

「?」

 

 

 

あれ?...自分の名前...なんだったっけ...?

 

猫耳の生え際辺りを手で抑えて必死に思い出そうと頭を巡らすが、何故か最初の一文字すら浮かんでこない。

 

 

 

こ、こっちに来た時に、この身体になった時に忘れてしまったのか...!?

 

やばい、な、なんでも良いから何か名乗らないと!また怖がられるかも知れない!!

 

 

 

「え、えーっと...ァ、ァンノウンとか...?」

 

「?ノウン?」

 

「そ、そう!ノウン!ノウンってにゃ前!!」

 

「ノウン...」

 

 

 

何かなし崩し的に名前が決まってしまったが、また怖がられるよりよっぽど良い...。

 

それにノウンってそんなに悪くない響きかも。

 

 

 

「.....ノウン......」

 

「うん、にゃに?」

 

 

 

エルゥは静かに立ち上がったと思うと、自分...わ、私の手に両手を添え固く握りしめた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「...ゴメン...ゴメン...」

 

 

 

彼女は小さく呟きポロポロと蒼い瞳から大粒の涙をこぼし、力強く私の身体を抱きしめた。

 

 

 

「えっ...えっ?」

 

 

 

エルゥの美しいブロンドの髪が頬をくすぐり、甘く優しい香りが鼻腔をくすぐった。

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