とある艦娘の後日譚?!    作:糸田ひろし

13 / 29
いつもありがとうございます。

今回は、だるだるな雰囲気なあの娘です。
でも、ちょっと時代が・・?!

IF姉妹艦が沢山出てきます。

それと、今回は護衛艦艦娘です。
航空戦艦姉妹の時同様に

●例の大戦を生存・自衛隊護衛艦として就役している艦は艦娘として生存している設定。

●前話もですが特型シリーズは連動させています。




便覧番号13

どおぉっごおぉぉーーーっん

 

 

 

大音声が響き渡る!!

 

暴力的に巻き起こる爆風!!

粉砕された船体が紙くずのように舞い散る!!

 

 

 

ぐわっっしゃぁぁーーんっ!!

 

 

 

金切り声のように船体が潰れ、捻じれ薙ぎ払われる。

 

圧倒的な力に、戦艦の重厚な船体すら飴細工のようにひしゃげていく・・・。もはや為すすべなし!!

 

 

 

 

 

 

バリボリ・・・。バリッ、ぼりぼりぼり・・・。

 

 

響き渡る、堅焼きおせんべの咀嚼音、そしてーー

 

 

ズズズッ、ズーーー。はふぅっ。

 

 

ほのかに薫る、京番茶の芳しさ。

 

 

 

ーーここは、とある海上護衛艦娘隊の娯楽室。

 

公休日の護衛艦娘が馬手に煎餅・弓手に番茶を装備して、伝統かつ伝説的な怪獣特撮映画に僚艦たちと艦隊決戦を挑んでいる。

 

・・・なんでも、護衛艦娘特撮同好会らしい。

 

 

 

 

 

・・・うわぉ、うわぁぁ、すごーい。

 

・・・アタシなら間違いなく瞬殺・蒸発してる。

 

・・・うわぁ!あの怪獣さ軽巡?戦艦?粉々じゃん?!

 

・・・あれ、絶対ヲ級の爆撃やル級の主砲でも、あんなんならないじゃん?

 

・・・なんなら?ヲ級のしっぽに噛みつかれたり、ぶっ叩かれても。

 

・・うん、無いわ。やばいね、あの怪獣。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私以外全員「「「うん、どうしようか・・・」」」

 

 

しらゆき「みねゆき、姉さんをどうするのですか?たぶん1日中アレですよ??」

 

みねゆき「しらゆきちゃん、私にそれ言う?貴方、お母様からの家柄なんだし、あなたこそ何とかしなさいよ!」

 

しらゆき「え、私は姉の意思を尊重したいかな?!」

 

みねゆき「うわっ、回避したよ、この娘!・・・じゃあ、姉の露払いは、しま・せと・やま説得しなさいな。」

 

しまゆき「何でわたし達なんですか?」

 

せとゆき「ひょっとして、わたし達4人が呉隊だからって?」

 

やまゆき「4人分隊のやまゆき達が貧乏クジじゃないですかー!さわゆきちゃんが説得してよぉ?」

 

さわゆき「あたいはさー、姉貴の趣味は尊重した方がいいと思うよー。あたいらの事何だかんだ見てくれてっだろ?」

 

みねゆき「はま、まつは?駄目だ・・・。姉に取り込まれてるし・・。」

 

はまゆき「すごいな・・・おもしろい!」

 

まつゆき「がおー。どごーん、ばごーん!」

 

 

 

既に、はまゆき と まつゆき は長女である隊長と共に大画面に釘付け。目がシイタケになってる。もう“堕ちた”

 

 

 

いそゆき「もう、早くお買い物行きたいー!」

 

はるゆき「せっかくの公休日だしー。ハルも新しい冬服コーデを見つけに行くのー。」

 

あさゆき「せっかく、姉ちゃんの所まではるばる来たんだしー、コッチで遊びてーし。」

 

 

 

とうとう、いそゆき・はるゆき・あさゆきが我慢し切れなくなった様子だ。・・・はるばる佐世保分隊から関東まで来たんだし“戦果なし”では帰りたくない気が満々である。

 

そこで、ふっと音声が止まる。

 

 

 

私「あっ・・・ごめん。夢中になりすぎた・・・。」

 

 

 

ちょっとだけ影のある苦笑いでみんなを見た私。みんなソワソワしてたみたいだね。せっかくだし特に呉分隊や佐世保分隊から来た妹達はしょうがない・・・かな?

 

 

 

私以外全員「あ・・・」

 

みねゆき「こっちこそ、とめるようなことごめんなさい、姉さん」

 

私「・・・うん、良いんだよ。いっつも似た様な映画じゃ面白くない・・・。・・・飽きるね?」

 

しらゆき「いいえ、姉さん。こうやって、全国に散らばってる姉妹を集まる様に調整するのも一苦労なのに、わがまま言ってごめんなさい。」

 

いそゆき「ごめんなさい、姉ちゃん・・・。楽しみ邪魔されたら誰だって嫌だよね。」

 

はるゆき「ハルもごめんなさい。浮かれすぎました。」

 

私「・・・いいんだよ。こうやって、姉妹艦12人。賑やかに集まれるのは幸せ・・・。」

 

 

 

私は、ついついママから聞かされた昔語りをしてしまう。たぶん、しらゆきは白雪さんから、“薫陶”を受けてると思うけど・・・。

 

 

私「ひいお祖母ちゃんやママの時代は、次から次へと際限なく現れる深海棲艦に対抗と言うか抵抗するだけで必死だったって・・・。」

 

私「私としらゆきのママは8人姉妹。・・・でも5人しか護衛艦として生き残れなかった。もっと言えば3人戦死したって事・・・」

 

私「それに叢雲・磯波・浦波伯母さんところの義姉さん達は艦娘自衛隊の深海棲艦の破壊活動制圧任務で負傷除隊されてる。」

 

 

 

流石に“戦死”の二文字にはみんな気不味い顔になる。末っ娘のしまゆき・せとゆき辺りは若干青ざめてる。

 

護衛艦娘になっても艤装の不調や事故で除隊や亡くなった方もいる。もっとも、ママ達が深海棲艦と戦っていた艦娘海軍の頃は常に死と隣合わせ。昔は24時間常に死神の鎌が首に掛かっていたもの・・・ってサラリと言われた。

 

だから、姉妹艦が一人も欠ける事なく居られるだけで最高の幸せだし、それを続けられる様に妹たちを“厳しく・優しく”見守るのは長女の努めと、ママからいつも言われたっけ。難しいけど・・・

 

 

 

はまゆき「あたし、誰かとバイバイするのはすごく嫌だな。ケンカしたって仲直り出来るけど、沈んだら2度と仲直りできないよ・・・。」

 

まつゆき「私も、姉妹じゃなくても目の前で誰かが傷付くのはイヤだ・・・。だからこそ、がんばるよ。」  

 

本当は、みんな大事なところは分かってくれてるのかな?はまゆき・まつゆきの言葉にみんな頷いてくれて、しっかりとした目で見つめ返してくれる。

 

 

 

私「みんなが集まる為の理由、本当は何でも良いんだよね・・・。ただ、みんなと顔を会わせて賑やかにすごしたいんだ。厳しい現実を見続けるのも大事・・・。だからこそ何気ない日常を楽しむべき・・・。」

 

 

さわゆき「姉妹でさ、ここの分隊は姉貴とあたいと2人じゃん?12人も居て2人だと寂しいんだって。あたいらの長女サマは、ちょー寂しがり屋なんだよ。毎日どこかの分隊に電話が来るだろ?」

 

みねゆき「それでいて海に出れば、あちこちで野良やゲリラの深海棲艦を片っ端からお縄にするから腕っぷしはスゴいし。この前はアメリカ艦娘達との総合訓練に派遣されて来たんでしょ?」

 

いそゆき「えっ?お姉ちゃん聞いてないよ?!なんでそんな大事なコト教えてくれないのー?」

 

あさゆき「そうよ?いっつもわたし達の心配は延々とするのに。この前も基地の訓練評定を司令官から手に入れて、アレがこれがって・・・。」

 

はるゆき「お姉ちゃんがネームシップの責任・立場分かる気もするしー、わたし達の事大事にしてくれるのは分かるよ。あぁ、今日も見守ってくれてるんだなって。」

 

 

私「・・・ママから皆んなを護りなさい、身近な人を大切にしなさいって何度も教えられたの。身近な人すら護れなければ、市民の皆さんを護れるわけが無いって。」

 

 

私「・・・吹雪さんの事みんなは聞いたことないよね、戦死されたって事しか。あ、流石にしらゆきは叔母さんから聞かされてるか。」

 

 

 

 

 

ママの姉妹の長姉、吹雪さん。駆逐艦娘の中でも初のケッコン艦娘だった。

 

当時は特型姉妹だけでなく鎮守府や艦種を超え、市民を上げての祝福を受け、とても戦中では無い様なお祭りムードで士気も希望も盛り上がった。

 

・・・しかし禍福は糾える縄の如しと言う様に、幸せは何時までも続かなかった。

 

 

深海棲艦の南方の航空拠点を叩くため、大規模作戦を執ることになった吹雪さんと、伴侶となった司令官。

 

だが、これは深海棲艦の囮作戦だった。

 

包囲された古鷹さん率いる先鋒部隊を救助するため吹雪・白雪・叢雲・夏雲・朝雲さんの護衛戦隊が急行。そこへ、さらに西方から深海棲艦の増援が現われ、艦娘側の圧倒的不利な状況での乱戦となる。

 

次々と負傷者が出る中で必死に防御・反撃に回る吹雪さん。しかし深海勢も手強いと見ると吹雪さん達、護衛戦隊を集中的に攻撃を開始する。

 

負傷した古鷹さんを庇いながらの戦闘は壮絶だったと、あの叢雲叔母さんが涙を流しながら語っていました。

 

煙幕や弾薬の煙で少しの先も見えない程、砲弾飛び交う中戦いながら応戦したが物量で押してきた相手に形成が不利になる中、叢雲さんも轟沈してもおかしくない程負傷。随伴していた夏雲さんは轟沈・戦死する。

 

吹雪さんは負傷した古鷹さんや叢雲さん、夏雲さんの遺品を庇いながら、文字通り砲林弾雨の中で矢面に立ち続けました。練度を極限に上げた分、回避を次々に決めながら砲や対空機銃を打ち続けました。

 

 

叢雲「吹雪ぃっ!!・・ゴフッ。・・ゴホッ。あんた、早く泊地に戻りなさい!このまま共倒れするつもり?」

 

古鷹「吹雪さッ、きゃあっ!?こ、こは戦線を下げましょう、戻りますよっ?」

 

 

吹雪「皆さん、機関出力を大幅にやられてしまってます。誰かが囮にならなければ撤退も無理でしょう。ならば、1番元気な私が頑張っちゃいますっ。」

 

白雪「姉さん!私も残ります。二人でやれば生存率も上がります!」

 

朝雲「司令官様もご心配なされます。どうか、戻りましょう。お願いします!!」

 

 

吹雪「白雪ちゃん、朝雲ちゃん?・・・皆んな、それぞれに“ここぞ”って時があるの。私にとって、たまたま今回がその時だったって事。」

 

 

叢雲「あんた、まさか・・・馬鹿な事言いださ」

 

 

 

吹雪「泊地秘書艦、いえ、現場指揮官として司令を出します。駆逐艦白雪・朝雲は、重巡古鷹・駆逐艦叢雲を護衛及び曳航しながら泊地まで退避。

 

駆逐艦吹雪は退避援護として抗戦活動を行う事。

 

入渠・補給後、泊地水雷戦隊・駆逐艦隊と共に南方各泊地へ戦力増強の為物資の押込み・戦力補強の鼠作戦に参加する事、以上。」

 

 

白雪「何で、こんな作戦指令書を・・・?」

 

古鷹「この字は、司令官の筆跡!!泊地司令専用の正式印そんな?」

 

朝雲「司令官様が吹雪さんをみご、見殺しに・・・あるはずが・・・ヒッ!!」

 

 

 

ーーザンッ!!!!ーー

 

 

 

叢雲が薙刀で朝雲の持つ指令書を両断した。

 

叢雲「ゼェ、ゼッ、あ、あんた・・・あんた、それ偽造書類でしょ?長年、司令官の側で書類捌いていれば筆跡真似るなんて朝飯前よね?アンタのやリそうな事ぐらい分かるわよ!」

 

 

吹雪「あれ?簡単にばれちゃったね(笑)」

 

 

 

まるで、いたずらがバレた子供の様にエヘッと笑う吹雪。

 

 

吹雪「でも、これで軍事資料の偽造・持出し禁止物品の無断持ち出し・司令違反・司令官の地位を貶めた。この位やらかしたら、重刑は免れられないよね?身を持って罪を償わないとね?」

 

 

白雪「馬鹿!!姉さん、そんな事して誰が納得するの?司令官とのケッコン生活はどうするの?まだまだたっくさん幸せな時が待ってます・・よ・・。」

 

 

吹雪「私はいっぱい司令官さんとの時間過ごしたよ。ただの補給泊地で二人きりの頃からね。こんなキラキラな指輪まで。夢見ごこちだな〜。」

 

 

古鷹「夢じゃないよ、吹雪ちゃん!!まだまだ大変だけど、これからもっと幸せなことだってたくさんあるよ。」

 

 

吹雪「その幸せを護るのが私の役目だよ。司令官さんとの皆んなとの場所を護るのもね。」

 

 

朝雲「じゃあ、司令や鎮守府や市民の皆さんの幸せは吹雪さんが、及ばずながら私達皆んなと護るとしましょう。でも、吹雪さんを・・・吹雪さんの幸せを護るのは誰・・・ですか・・・?」

 

 

吹雪「ん〜、あれっ?誰だろ?!」

 

 

叢雲「んなっ!・・・こぉの、愚か者!!アンタ自分を何だと思ってんの!!簡単に司令官サヨナラできる物なの?あんなに、ゲホッゲホッ・・・国中から、しゅく、ふ・・く、されて・・・。し、あわ・・ゴホッ・・・、あ    。」

 

 

体力の限界が来たのか、叢雲が膝から崩れる!

慌てて、朝雲・白雪が駆け寄る・・・。

 

 

朝雲「叢雲さんっ!・・・いけない?!機関バイタルが落ちてきてる!」

 

白雪「叢雲!!叢雲ちゃん、駄目っ!気をしっかり!!」

 

 

すると、ズザァッーーー!

一気に主機がフル稼働する音が・・・!!

 

あっという間の出来事。負傷者を抱えた今の部隊では、追い掛けるのも無理だった。

 

古鷹「あっ、痛っ、くぅッ・・・待って行かないで!!行くなぁっ!!、、、吹雪ちゃーーん!!」

 

 

 

一瞬、ほんの一瞬だけ。フニャッと可愛い笑顔で小さく手を振った。小さく「ありがとう」と口許が動いた。

 

 

 

そして前を向きキッと鬼の形相で睨みつける・・・

 

相手は戦艦,空母等の大型艦は居なかったものの、相当数の軽巡・駆逐後期型、基地からの直掩で海も空も黒く塗り潰された。

 

 

 

・・・主砲・機銃・爆雷・魚雷全て準備ヨシ!!

 

・・・司令官もう一度会いたかったかな。

 

・・・丁寧に防水紙に包み、絹地に雪模様をあしらったハンカチ。その中には眩い傷一つ無く輝く指輪。

 

・・・もう一度嵌めたい。でも、今嵌めたら決心が。

 

・・・防水紙の上からそっと指輪をなぞる。何だか力が湧いて怖く無くなってきた。

 

・・・チョロイな私(笑)・・・よし、行こう。

指輪は明石特製の防弾ケースに納めポケットへ。

 

 

・・・「私の大事な人を、お家を傷付ける悪い奴は、この吹雪が、やっつけるんだからあぁぁぁぁっっ!!」

 

 

 

 

 

遠く遠く・・・・砲火の交わる音

 

 

高射連装砲の砲撃音と着弾音。

 

対空機銃の華がどんどん咲き乱れる。

 

魚雷が弾着し激しく水柱と黒煙が上がる。

 

爆雷が的中し水面が激しく破裂する様に飛沫があがる。

 

 

 

一騎当千。古の唐土の武将を称える言葉を当て嵌めるなら、この事を言うのだろうか?!

しかし、黒く埋め尽くした地平線が半分は青さを取り戻した頃だろうか、その真ん中でひときわ大きな爆発が起きた。

 

 

黒い群れは何事も無かったように引いていく・・

後には静かな海が只あるだけ。

 

 

海戦のあと、特別に司令官を大発に乗せて捜索部隊が出る。古鷹や衣笠、青葉達など救援された者達が捜索をかって出た

 

丸一日海域を探した頃、古鷹が明石特製のケースを発見。中には丁寧に防水紙に包まれた雪模様のハンカチと、それに包まれたケッコン指輪、もう一つの防水紙の中には【篠目雪、永遠に八千代に、貴方偲ぶ】と書いた紙に包まれたおさげの端が包まれていた。

 

 

誰に憚ること無く泣きじゃくる司令官。

ただ項垂れ・呆然とする衣笠。

轟沈するかと思う程に力無く崩れ泣き伏す古鷹。

カメラさえ構えられず泣き続ける青葉。

 

その日以降3日は泊地は弔銃・弔砲の響く音、すすり泣く声が止まなかったという。

 

その後、泊地提督は無事鼠輸送作戦で活躍を遂げたが、まもなく軍を自ら除隊。今は何処か山の中でひっそり暮らしているとか?

 

 

 

 

 

おそらく、しらゆきは叔母さんから聞かされてるよね。こんなの聞かされたら、護るって・生きるって考えるよね。みんな怒りも、憤りも、悲しみも無く、ただぼうぜんと聞き入れた。そうするしかできなかった。

 

 

 

私「・・・私は姉妹艦の筆頭として、護衛艦娘として皆を護るのが役目。それはしらゆき達を護るだけじゃないよ。市民の皆さんも護って、そして自分自身も護る。誰かの犠牲の上での幸せは無い・・・。」

 

 

しらゆき「そうですね。遺された者達の辛さや苦しさは筆舌に尽くし難いと母から聞かされました。だからこそ鍛錬を続け自分を磨き、手を取り合い、情報を入れ頭脳も養い高め合う。」

 

 

叢雲「・・・そうですよ、貴方達。絶対にあの悲しみは二度と産まないで頂戴」

 

 

全員「え!!!  名誉護衛艦・叢雲殿に、敬礼っ!」

 

叢雲「良いわよ、そんな仰々しいのは。・・・まあ、私の言いたいことは二人が言ってくれたから。あとはこの12人誰一人かけても駄目よ。真っ当に退役するまで護衛艦として互いを敬い、高めあい、仲良くやるのよ。良いわね?」

 

全員「はいっ!」

 

叢雲「まあ、寿退役か、デキ婚退役する時は私に話を通しなさい?フ抜けた男なら、名刀・叢雲のサビにしてあげるから。・・・いいわね(暗笑)」

 

全員「は、はひっ〜」

 

 

 

私「・・・あの、叢雲さん?せっかくなら、叢雲さんの馴れ初めなんかを皆に嚮導して頂けませんか?」

 

 

叢雲「・・な、何よ?私を肴にする気?」

 

 

しらゆき「特型駆逐艦の存命艦の貴重なご意見を賜りたいですね?」

 

 

叢雲「あんたは、お母さんいるでしょうに?!」

 

さわゆき「あたいたち、昔と違って軍人さんが沢山いる訳じゃないしーオトコ選ぶのも一苦労だし。」

 

みねゆき「やっぱり、経験豊富な先輩型のご指導が無いとー」

 

せとゆき「悪い奴に騙されて、深海棲艦にでもなったらどうしますー?」

 

しまゆき「キャ~、怖ーい!!」

 

まつゆき「これじゃ姉妹の絆が崩れちゃう、大変!」

 

いそゆき「これは、確かに食事でもしながらゆっくりと“ご指導”頂かないとー。」

 

 

叢雲「・・・ほんとアンタ達、大概にしておきなさいよ。・・・はぁ〜、そこの一番艦ちゃんと引率しなさいよ。あと、店は中華街から良い場所選びなさい・・・」

 

 

私「さあ皆んな、唱和ー、叢雲せんぱい・・」

 

全員「ごちそーさまです!!」

 

 

叢雲「次は、他の特型にタカりなよ?浦波や磯波までちゃんとオハナシしておくから。」

 

 

 

皆が、支度の為席を外してる間・・・

 

 

 

私「・・・叢雲さん、今日はわざわざお越し頂きありがとうございました。」

 

叢雲「たまたま、退役艦娘の集まりがあっただけよ、ついでついで。それにしても、みんな元気があっていいわね?」

 

私「・・・元気は確かに。でも皆さんがどれだけ死力を掛けて今までを歩んできたかは、直系の艦娘でも無ければ当時の話を事細かく聞ける環境はなかなか作れないので・・・」

 

叢雲「ま。昔話なら幾らでも“盛って”話してあげるわよ。あと、あんたの口下手も母親譲りなんだから、もちうちょっと頑張んなさいよ?」

 

私「・・・ありがとう、ございます。・・・がんばり、ます。」

 

叢雲「はぁ〜、前途多難そうね・・。」

 

 

 




お読みいただきありがとうございました

今回は沢山キャラを出したので、〇〇「・・・」の様に名前を付けて分かりやすくしたつもりです。

今回ヒロインがネームシップとなる護衛艦姉妹は末妹まで12人居ます。護衛艦として4大基地に配属設定(いちお、史実に基づき)

横須賀→ 主人公・さわゆき
呉 →しらゆき・やまゆき・せとゆき・しまゆき
舞鶴 →みねゆき・はまゆき・まつゆき
佐世保→いそゆき・はるゆき・あさゆき

と言う感じです。


あと、特型駆逐艦姉妹ですね
✕・・大戦で轟沈
○・・生存
△・・本人生存も娘(護衛艦娘)は退役済設定

吹雪✕ 白雪○ 初雪○ 深雪✕
叢雲△ 薄雲✕ 磯波△ 浦波△


今回は特に繋がりの深い吹雪・白雪・叢雲に出演してもらいました。

めげずに次も書けたらなと思います。今後とも何卒よしなに・・・。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。