ちょっと長くなってしまいましたが、北上&大井の最終版をお出しします。
ご当地ネタなど盛込みすぎて脱線したりと大変でしたが、お読み頂き有難う御座います。
北上さん・・・。みんな・・・。
提督・・・。
私は、皆の感情という水底に引きずり込まれてしまいました。余りにも多くの負の感情に。
艦娘も、深海棲艦も全て巻き込み巻き込まれ1つの渦の様になった感情は、ただ暴発するだけの感情の爆破装置となってしまいました。
そこからは、目の前に在る全ての者を壊し続け、傷付け傷付き・・・その果てに。
ああ、北上さん・・・敷波さん・・・。
そんなにボロボロに泣いて、かわいいお顔が台無しですわよ・・・涙って温かいですわ。北上さんの熱を感じますわ。
涙が眩しいくらいに綺麗です・・・
本当は涙を拭い、優しく髪を梳いて撫でて、背中をあやし北上さんを愛おしみたい。敷波を労いたい。
ああ、提トクの声がキこえる。(駄目!)・・・うン。そうですわね、、ムカエニ行きましょうか。(させない!)
・・・でも、私の手は・・・体は・・・余りにも多くの死をもたらしまった。(タリナイナァ!!)余りにも多くの罪を紡いでしまった。(マダダ!モットダ!!)
ああ、また心が罪を穢を求め始めている・・・
駄目っ!!させませんわ!!
ムダナアガキダナ!!
深海烏賊甲標的!!
エモノヲネラエ!!
標的!!大発艇!!
エモノハコレダ!!
甲標的、発艦!!
・・・ナンダト!!バカナッ!!ヤメ・・・・!!
大爆発・・・
痛みも、苦しさも焼けるような熱さも無いわね・・・
何も感じる間もなく爆散してしまえば・・・
身体が、精神が沈む・・・沈んで解けて溶けていく。
私の身体に心にまとわり付いたものが剥がれていく。
だけど、一度混ざり溶け合ったものはそのままだった。
ーーーーー
私、北上は鎮守府に帰投した。そして全てを話し感情をぶちまけた。
こんな敵味方報われない事あってたまるかと。
戦果と引換に生命を墜とし精神を闇に落とす、バカも大概にしろと。
そして提督は、抗命罪上等とこの顛末を公表しました。
何が大事で何を守るか解らない奴がのさばるな。
現場も知らん奴らがデカい顔するなと。
やがて艦娘や妖精さんは勿論、提督やそれに従う軍人までもが不毛な戦いの真相を知り、解決はまだまだ遠い話だが深海棲艦との争いは一旦終息の道筋が付いてきた。
そもそもは、人が深海棲艦の棲家(テリトリー)に有る様々な資源に目をくらませ、一方的な排斥をし我が物とした事から始まったという。
元来、深海棲艦は静かな生き物?種族?だという。
ただし一度傷付け、恨みを抱かせる事をすると際限なく滅ぼすまで相手を攻め、とどまらなくなるという。
各地の基地や泊地では、提督や艦娘達が深海棲艦の長たるFlagshipやelite果ては鬼・姫を冠する者と交渉し、その道筋ではまた幾つもの不幸な事は起きてしまった。それでも、各地の紛争は収まり、深海棲艦との不毛な戦いは収束していった・・・。
提督は、紛争の沈静化を見届けると退役して前線指揮官として提督の地位を返上した。それと共に提督所属だった艦娘達は、軒並み艤装を解体し退役し周囲を騒然とさせた。
しかし、この提督の鎮守府の顛末を知るもの、知ったものは誰もが反論も引き留める事も出来ず見送った。
ーーーーー
私は、ただのガラクタだ善も悪も関係無い。
・・・ただ朽ち果てたガラクタだ。
ドサリドサリとジャンクの、生命の残滓の山、へと落ちる。ああ、いつしか連れてこられた場所か。周りには私と同じ運命を辿った物言わぬ物達が折り重なっている。
ただ、生まれ変わる?時を待つだけ。
妖精の神?達はジャンクの山をちぎっては投げるように、ふるいへと放り込む。
どれ位の時間?日時?歳月?わからないけど、ようやく
私を放り込む時、手が止まる。
何?一思いにやりなさいよ!!
私(大井)だって気付くわけ無いだろうに。
「いやはや、あなたは・・・見違えましたね。
・・・そうですか、随分と背負い込みましたね。」
「これは、随分と業を抱えたものだ。」
「いろんな業が纏わりついてます、この魂。」
・・・くそっ、もの言えぬ身体が口惜しい!睨むことすら出来ない只の屍でしかない。
・・・願わくば、皆と穏やかな暮らしをしたかった。でも、あの時自分が犠牲にならなければ、北上さんが!そうでなくとも隊の誰かが!
そうよ、血塗れの殺人姫サマよ!!何か文句あるかしら?!
そう念じ(ガンを飛ばし)てみた。無駄ではあるが。
「何を想っても過ぎた事です。これが現実ですよ。頭の良い貴女なら分かっていると思いますが。」
「願わくばと想うことは有るのでしょう。それを信じるのも一興ですよ。・・・では、良い旅を。」
そう言い残して私はふるいへと放り込まれ。朽ちた身体は消え、淀んだ魂だけがどこかへと誘われた・・・
そこからは私の意識は無くなった。
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ナゼ、艦娘ドモガ砲をワレワレニ向ケテクル?!
戦艦棲姫ニ、イドミシオロカモノ!!
・・・我ラノ同胞ハ此処デ絶エルト、、、、
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水雷戦隊、俺に続けーっ!
・・・この俺様を沈める・・とは、誇ると良いっ、、、
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キヒヒ、沈メ!沈メェ!
冷タクテ?!クラアァイ海ン中ダァ!!
・・・アハハ、シズンジャウネェ・・アハハ、、、
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SWORDFISH発艦!!
あのBATTLESHIPを追い詰めよ!!
・・・沈むのも・・・仕方・無いのか。Adm、、、
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全く何の脈絡も無い、幾つもの生と死を渡り歩いた。
元の大井としての意識など無くなっていた。
有るはずもない。
そもそもが再び同じ艦娘て同じ運命を辿る訳がない。
幾つもの生と死を巡り巡っていった。
ーーーーーー
やあ、どーも。工作作業船の北上だよ。
どーも堅苦しい名乗りだよね〜。
そーだねー?ジャンク北上さんとでも呼んでおくれよ。
・・・え?軽巡・雷巡じゃないのかって?
あたしはもう、軍には未練は無いよ?!
もう、チョッチね疲れたのさ・・・。
遥々鹽竈神社にも参詣して、神様にご免なさいもしてきたさ。艦内神社もお返しして。
ん、何にご免なさいかって?・・・んー、そうだね?
大井っちかなぁ。・・・あたしが非力だったから。
傷つけたし、救えなかったから。
あと、南方各地で沈んで逝った娘、妖精さんにもかな。
痛かったよね?苦しかったよね?
せめて、アッチでゆっくりしなよって。
今は、しがない港湾ろーどーしゃってやつさ。
艦娘ん時の経験を活かして、輸送船の管理者サマさ。
こうみえても、クレーンの扱いは一級品さ。
クレーンますたー北上さんさ~。
えぇ?ジャンク北上さんって言った?
もー、こまけぇ事ぁ気にすんなよー、ハゲるよ?!
ウシシシ・・・。
「あ、てーと・・じゃなかった、しゃっちょさ〜ん♡」
「何か、そこはかとなく胡散臭い呼び方はやめろ!」
「まんざらでもないんじゃない(笑)
・・・南方の基地から引き上げて来た人達の宿屋兼飯屋も軌道に乗ったねー。運送屋に海運会社・・・。
提督やらずに最初から実業家ってやつさ、やってたら良かったんじゃない?」
「まあ、そう言うなよお前?・・・あそこで陣頭指揮をとって、鎮守府っていう企業を運営してたから今があるかも知れない・・・というか、そうに決まってる。」
「あたしもそう思うよ・・・。
あたしも、他の艦娘のみんなも、戦いが終わって軍艦としての生き方で在り続けられるなんて一握りだよ。」
「ああ、現実そうなって生き方に困る娘なんて山程居ると思う。本当に魂から解体されようだなんて、まず思わないだろう?だからこそ、こうやって手に職つけて自分の好きな事続けて行けるように出来たらと思ったのさ。」
間宮さん伊良湖ちゃんは、駆逐艦や料理上手の娘をまとめ上げて宿屋の女将やってるし
鳳翔さんは空母の娘達と海運会社を率いてる。特に各地の引揚者の人々に感謝されているよ。戦艦や重巡娘も会社秘書や商社など、人と変わりない生活を目指し邁進する娘も居るんだ。
もちろん、馴染めずに海に生きるのが私の人生と鎮守府時代と変わらない海上警備の仕事に付く娘も居たよ。ただ1つ言えるのは自らで人生?を切り拓こうとしてる逞しい娘達ばかりだねー。
・・・あ、・・・痛っ!?くぅ・・・駄目だね。
「提と・・・社ちょ〜?あたし、もう・・・現場作業無理かもね・・・そろそろ、疲れて・・・休みたくなったよ。」
「ば、バカ!!だからあれほど無理するなって言ったろ?!技術は艦娘で身に着けたのは無くならんくても、身体能力は失われてるからな?・・・くそっ。もう駄目か・・・」
「はいはい・・・。社長さん?だからあれほど無理させたらいけませんって言いましたよね?」
「ま、間宮さん!」
「あーっ!また奥様に無理させて!北上さんの性格わかってて、もう!」
「伊良湖ちゃんまで・・・(汗)」
「コレはダメだね。」
「なのです!」
「もっと私に頼るべきよ!」
「そうね!六駆を舐めないでほしいわね!」
「お前達まで・・・」
「なになに〜?社長また泣かしてるの図?捗るわ〜」
「フンッ、最悪じゃん」
「分かった、待て!!ちゃんと休ませるから(汗)」
あたしは今、艦娘だった頃には考えられない状態になっている。
元艦娘とは言え、女だてらに港湾船を操る海の力仕事をしていたけど最近はチョット身体に無理が効かなくなってきた。
「神威さんと速吸さんに頼めば安心かな?」
「あの方達なら作業の指示は大丈夫でしょう。私からも伝えておきます。」
「スミマセン。間宮さん。後はお願いします。」
ペコペコ頭を下げてあたしを連れて帰る社長。
「痛たっ・・・今日は何時に増して・・・『激しいね』こりゃ、ワンパクかお転婆に違いないね。」
「大丈夫か?すぐ横になれるよう支度するからな!!」
何か、アタフタしながら布団の支度をする社長
・・・あたしの旦那サマ。
あれから提督は、戦後処理の後に提督職を退役してから、それに着いてきた艦娘達のため、貯めた金銭をなげうち宿屋や食堂、海運会社などを立ち上げ退役した艦娘達の働き口を作った。今でいう実業家という奴になったんだ。
艦娘にしたら恩人なんだよ、あの人はどこまでもね。
あたしも、そんなあの人に付き合って0からやり直した。
元艦娘っていうのを有り難く思ってくれる人もいれば、殺人鬼呼ばわりされて酷い目に遭う事もあったね。
そんな時に庇って褒めて立ち直らせて、支えてくれたのは、やっぱりあの人で。
いつの間にか本気になっちゃって
いつの間にか所帯持ってさ。
次は命授かっちゃって・・・・(照)。
あたしこそ、敵対してたとは言え多くの命を魚雷や砲でふっ飛ばした。
そんなんが、命を授かるなんてねー。
ああ、何かあたしって本当に業の深いことやっちゃってない?神様どうなんかな?
はは・・・。何か泣けてきちゃったよ。
またにてぃぶるー、って言うやつらしいね?
・・・何か色々不安になるみたい。
横になってるあたしにそっと頭を撫で、腰や背をさすり、優しく抱き寄せる。
「ずっと常に誰かを支えてくれた。思いやってくれた。十分すぎるくらい背負ってくれたよ、ありがとう。
自分を、子どもたちの事を1番に考えてくれて良いから。大丈夫さ。
ここまで生きてこられたんだ乗り越えるさ、絶対」
「グスッ・・・うん。ねぇ、この子たちが大きくなったらどんな世の中かな?」
「俺らが守ってこれた世の中さ。良いに決まってるさ。」
「・・・フフッ。びっくりするぐらい自信満々だね〜。
・・・あ、そうだ!!名前を考えてあげなきゃね?普通に人っぽい名前が良いかな?艦娘の様に艦名かな?」
「艦名にするなら艦娘ならなきゃいけないしな。でも、どうなんだろう?お前は退役して艤装解体してるから、魂を受け継ぐのかどうかすら判らんしなあ、流石に。」
「艦娘としてきても、人としてきても納得できる名前を用意してあげよう。たくさん楽しみが出来たと思って!」
そうして、二人で名前を考えやがてーーー
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そうそう甘やかしてもいけませんが、ここまであちこちの世界と魂を渡り歩いてきたから、たまには良い思いさせてあげますよ。
あなた、あの時から結構目を掛けてましたからね。
煩いですわね・・。あの娘は、まあ良いでしょう。
ある種、親バカだわ
まったく・・・
さて時間ですわね。行ってらっしゃい・・・。
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此処は・・・
明るく、白く柔らかな暖かさに包まれている。
たくさんの幸せな笑顔に・・・
そして、幸せの涙に包まれている。
「がんばったのです!」
「これは火酒で祝は「ソレはいけないわよ!」」
「ぐずっ・・・ごれがらぼ、だよるのよっ」
「これは皆に紅白饅頭の用意ですね!」
「街中にお振る舞いの支度だわ」
「これは! シブヤンにも繰り出せる程健やかに育ちそうな娘御だな!」
「こんなに幸せに祝って貰える娘を二人も・・・本当に頑張ったな。ありがとう!!ーーーー。」
ーーえっ?・・・今、何て言ったの?
まだ、視力の定まらない目で声のした方を向く
この人は・・・
「へへ〜・・・改めて双子ちゃんはスゴイよ。良く無事に入っていてくれたもんだね〜。」
「ちっちゃくても、2つの命だ。ーーーーと3人分の責任か。背負いがいがあるってもんだ。」
ーーこの声・・・まさか・・・。それに、双子?!
そう言えば、隣に気配が。
そうか私は・・・!!
ーーーーーーーーーーーーーー
更に時は過ぎて・・・
私が艦内神社を授かる日、家族四人で大井神社に参詣に来ていた。姉の分は、先週のうちに鹽竈神社に出向いて授かっている。
「まさか、此処に来るとはね〜」
「俺もここを訪れることになるとはな」
「あの亜麻色の艶髪を見た時はあたしは腰が抜けるかと思った。お姉ちゃんも育つ程あたしそっくりに育つからさ。」
「あの2人、お前をちょうど2人に押し切られて休暇旅行に行かせた頃と変わらんだろ?時も経つわけだ。」
「あ、何それ?あたしがもう、用済みって訳?ツーンだ!」
「あ、ちょ!お前!!そんな事は無い!・・・あーもう、そういうとこだけ『は』何時までも変わんねぇな・・あっ、ヤベ?!」
「あ~、ヒドイ!!ぜっ〜たい酷い〜。・・・40門の酸素魚雷級のお仕置き必要だね〜(ニチャア)」
「・・・・ハイ。ずびばぜん」
ちょっと騒々しいですが、
私は姉と共に厳しい訓練学校の過程を無事にクリアして
護衛艦娘になりました。
・・・というか父も母も育つに連れて、すべてを悟ってくれたみたい。
姉は「運命的すぎてラノベみたいじゃん〜。異世界転生モノかな〜。」なんて能天気な事言ってます。
姉は姉で私の事をよくサポートしてくれます。
「姉妹だからって事以上に、な~んかほっとけ無くてねー。おーいっちのこと。」
そんな姉は、母と瓜二つに似て性格までソックリです。
そして私は母の唯一無二の相棒だった人とそっくりだった。
住職さんから、厳かに神事を受け
「いすず型護衛艦4番艦、艦名おおい」
と、言い渡される・・私は。
「はい!護衛艦おおい。謹んで頂戴致します」
と返答して艦内神社の目録次第を受取った。
お読み頂き有難うございました。
娘・きたかみが言っていた様に、転生した結末ですね。
しかし。実際の艦これ内の艦娘のや深海棲艦には、今度こそは転生して復活するのも居そうではありますよね。
イベントラスボスの鬼姫急には大抵、元になる艦娘がいるから、良い意味でも・悪い意味でも生まれ変わりは在りますよね?
そうじゃなきゃドロップの辻褄が合わないと思いますよね