ドラゴンボール・Z ありえたかもしれないもう1つの未来   作:Humiya

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初めましての人は初めまして。過去にも未来編の小説を書いていたのですが、飽きてしまって数年後の今また執筆欲が掻き立てられたので書き始めた次第です。(多分名前が違うので分からないと思いますが…)

今回は導入部分なので短いです。次回もあまり期間が空かずに投稿されると思いますのでよろしくお願いします

基本的に悟飯視点になります。他の人物の視点になった際には初めに入れますのでご了承ください


第一章 歪む歴史
第1話 未来の話


本当の歴史。孫悟空が心臓の病に倒れ、恐ろしき二人の人造人間が世界を破滅に導いた歴史。

残されたZ戦士達は世界を救うため命を賭して人造人間達に対抗した。しかし、ベジータが殺され、天津飯、ヤムチャ、クリリンそして頼みの綱であるピッコロが殺されてしまった。

 

孫悟空の息子である孫悟飯も果敢に立ち向かったが、力及ばず殺された……はずだった。

 

これは何処かで歯車が狂い始め、死ぬはずだった孫悟飯がトランクスと共に未来を救う物語。

 

***

俺は目の前から来る気弾を手刀で弾き返す。弾いた気弾が爆発すると同時に地面を蹴り、気弾を放った者へと近づく。近づきながらも気弾を放ち牽制を入れて行く。

俺の放った気弾を青髪の少年・トランクスは先程の俺と同様に気弾を弾く。だか、トランクスは気弾に注意を割きすぎてるようだ。

 

「こっちだ、トランクス!」

 

声をあげて正面にトランクスの注意を向ける。俺はトランクスがこちらに向くと同時に高速移動で背後を取る。

そのままトランクスの後頭部を掴み前方に放り投げる。

トランクスは地面を2、3回ほど転がったあと何とか受け身を取ったようだが体制を立て直す隙は与えない。

トランクスの目の前まで行き拳を放つ。

 

「――――っ!!!」

 

ギリギリのところで拳を止めてトランクスに声を掛ける。

 

「今日はここで終わりにしよう。」

 

はい!と元気よく返事をしてくれる。トランクスに修行をつけてくれと頼まれてからしばらく経ったが、筋がよくこの短い期間で俺の実力に確実に近づいている。

 

(流石はベジータさんの息子だ)

 

これなら俺がいなくなってもこの未来を任せて行ける。

けど、1つ問題が残っている…

 

「悟飯さん。僕はいつになったら超サイヤ人になれるのでしょうか…」

 

そう。トランクスはまだ超サイヤ人になることが出来ていない。やはり人造人間達に挑み、倒す為には超サイヤ人の力が必要不可欠だろう。とはいえ超サイヤ人を会得するには『穏やかな心』と『激しい修行』、この2つが必要になる。

 

「トランクス、そう焦ってはダメだ。俺も父さんとの激しい修行を乗り越えようやくなることが出来たんだ。このままもっと修行をすれば君も必ず超サイヤ人になれるさ」

 

俺がそう言うとトランクスは笑顔で頷く。その顔を見ながら街を見渡す。人造人間はまだこちらには来ていないようだ。奴らは神出鬼没、いつ西の都を遅いに来るか分からない。そうして街を見渡しながらしばらくするとカプセルコーポレーションの文字が入った建物が見えてきた。

 

「かあさん、ただいま!」

 

トランクスは中にいるであろう母親・ブルマさんに帰ってきたことを伝える。少しすると奥の方から足音が聞こえ、トランクスと同じ髪色をした作業着を着た女性が出てきた。

 

「あら、トランクス、悟飯くん、おかえりなさい」

「お邪魔します」

 

俺も挨拶を返し、奥の部屋に向かう。ブルマさんは作業着を着ていたということは今日もタイムマシーンを作っていたのだろうか。

タイムマシーン……。俺達の希望でもある、過去未来を行き来出来るという夢の乗り物。ブルマさんはそれを完成させて、過去でお父さんが心臓病で倒れないようにするために日々頑張ってくれている。

 

「かあさん!今日のご飯は何?」

 

トランクスがブルマさんにご飯の内容を聞いている。やはり修行の後のご飯は格別だ。トランクスも楽しみなようで顔に出ている。しばらくするとブルマさん作のとてもおいしそうな料理が沢山出てきた。

 

『いただきまーす!』

 

俺とトランクス二人して大きな声で言う。一口食べただけでもブルマさんの料理の上手さと俺達への愛情が伝わってくる。ご飯の量も中盤に差し掛かったときにブルマさんが見てきているのに気が付いた。

 

「ブルマさん、どうかしましたか?」

「ううん。悟飯くんの食べている姿が孫君そっくりだったから」

「そうですか?」

「うん。やっぱり親子なんだなって改めて思った」

 

ブルマさんは微笑みながら言う。お父さんが初めて旅をした時一緒にいたのがブルマさんだったそうだ。旅をしているときに様々な出来事があっただろう。ブルマさんはそんな日を思い出したのだろう。

かくいう俺もこの道着には色々な想いがある。

 

「俺も父さんのように強くなりたくてこの同じ道着を着たんですが、中々上手く行かなくって」

「そう?この間も人造人間のヤツらを追っ払ったんでしょ?凄いじゃない!」

 

嬉しいことを言ってくれる。だが、この程度ではダメだ。タイムマシーンを作ってくれているブルマさんやこの世界で頑張って生き延びている人達の為にももっと修行して強くならなくては。

その後残りの夕食も食べ終え、用意してくれている寝室で修行の疲れを取る。

 

この世界ではいつ死ぬか分からない。人類が消えるのが先か、俺達が人造人間を倒すのが先か。後者である可能性を少しでも増やすために明日も俺は未来の為に闘う………

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