ドラゴンボール・Z ありえたかもしれないもう1つの未来   作:Humiya

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第5話にしてようやくガッツリ原作と違うことが出てきました。次回からも原作とは違くなって行きますのでお楽しみに!

ではどうぞ


第5話 秘密兵器

目が覚めてから数ヶ月が経った。人造人間達にやられた傷も完治した。

失った左腕の感覚にも慣れ、右腕のみで戦う戦い方にも違和感がなくなってきた。

その間にも人造人間達による襲撃は世界の各地であった。だが、俺達は助けに行くことが出来なかった。ラジオで流れてくる人造人間襲撃の知らせに何も出来ないことが悔しくてしょうがなかった。

 

トランクスの方は片腕の俺と同等ぐらいまで戦えるまで強くなってくれた。俺がリハビリを始めた当初は俺の知ってるトランクスの実力と比べ物にならないほど上がっていて驚いた。

 

そして俺はこの数ヶ月で驚くべき発見をした。それは俺が自分の家に帰った時だった―――。

 

 

久しぶりに自分の家の扉の前に立つ。俺は基本的にブルマさんの家に居候させて貰ってるが、母さんが心配するので時々帰省している。

扉を開け中に入る。

 

「ただいまー!」

 

ドンドンドンと大きな足音を立てて大慌てで母さんがやってくる。

 

「悟飯ちゃん!」

 

抱きついてくる母さんに俺も抱き締め返す。相変わらず元気な人だ。俺には戦って欲しくないはずなのに、黙って見守ってくれている。なら、たまに帰省する時ぐらい母さんの我儘を聞いてあげるのがせめてもの恩返しだろうか。

 

「今回はどのくらいウチにいるんだべ?」

「明日は調べ物があるから明後日には帰っちゃうけど、それまではいるよ」

 

わかった――と、頷きながら台所に戻っていく。台所からはいい匂いがする。母さんの料理を食べたのは随分前だったからとても楽しみだ。

 

少ししてから夕食を食べた。ブルマさんの料理も美味しいがやっぱり母さんの料理が1番美味しい。夕食中は母さんの最近の様子を聞いたり、こちらの様子を話してあげた。俺の話をしている時は母さんは悲しそうな顔をする。だけどやっぱり戦うことを辞めるなんて出来ない。

 

「母さん、こんな親不孝な息子でごめんなさい」

「そんなことないだ。悟飯ちゃんがお母さんのことを考えてくれてることはよくわかってるだ。悟飯ちゃん…、やるなら目いっぱいやってけれ!」

 

ありがとう母さん。俺もっと頑張るよ――。

ご馳走様を言って食事を終える。俺は母さんに少し修行してくることを伝え家の外で短時間だが修行をした。

 

翌日母さんの用意した朝食を食べ、部屋の隅に置いてある本棚から1冊の本を取り出す。

『オラの修行日記』と書かれたその本は生前父さんが心臓病になった際に、みんなの為に今まで父さんが経験したことを書いたものだった。

 

(何か修行のヒントになるものがあればいいけど…)

 

長らく忘れていたが、先日夢を見た時に父さんがこの本を書きながら俺の産まれてくる前のことを楽しそうに話していたのを思い出した。

ページをめくり日記を読む。そこにはブルマさんと旅を始めた時のことから天下一武道会という武道会で優勝したこと。そしてあのフリーザを超サイヤ人となって倒したことが書いてあった。

 

そして気になることも…。父さんは天下一武道会に向けて、『精神と時の部屋』という場所を使ったと書いてあった。そこがどういう所かや、それがある場所も。

この『精神と時の部屋』というところで修行すれば人造人間達に勝てるかもしれない―――。

 

次の日早速西の都に戻りトランクス達に伝える為に家を発つことにした。

 

「母さんありがとう。お体に気をつけて」

「悟飯ちゃんこそ身体を大切にな。オラはこっから応援してるだ」

「じゃあ、行ってきます」

 

俺は母さんに手を振り空高く飛んで行く。急いでトランクスに昨日のことを伝えなければ…。久しぶりにワクワクしてきたぞ。

そうして俺は西の都に帰ってきてトランクスとブルマさんにこのことを伝えた。

 

 

今日は『精神と時の部屋』に実際に行く日になっている。『精神と時の部屋』は厳しい環境になっていると日記には書いてあった。俺は普通に過ごせると思うが、トランクス少し厳しいだろう。だから西の都に戻って来た日から数ヶ月間更に修行をし、トランクスも耐えられるように鍛えてきた。

俺はトランクス共に西の都を出発し、カリン塔を目指す。カリン塔にはカリン様という仙猫が住んでいる。俺達も助けられた仙豆を作っているのもこのカリン様だ。

 

しばらくしてカリン塔に辿り着く。

 

「とても高いですね」

「あぁ。だが、『精神と時の部屋』がある神殿というのはこれよりもっと高いところにあるらしいぞ」

 

初めて見るものだから興奮しているトランクスは俺より先に飛んでいってしまった。確かにここまで高いと少しワクワクするものがある。

 

随分の距離を上に飛び、雲を突き抜けて視界が開いたかと思うとそこには神殿と呼ばれている建物が存在していた。

俺達は神殿に着地する。真ん中にあるものが『精神と時の部屋』だろう。

 

俺はドアノブを持ちトランクスの方を向く。

 

「準備はいいかい?トランクス」

「はい!いつでも大丈夫です!」

「それじゃあ行こうか」

 

ドアノブを捻り扉を開ける。中に入ると無限に続くかのように感じられる真っ白な世界が広がっていた。綺麗や風景とは裏腹に酸素は薄く、重力もかなり違う。トランクスの様子が気になり確認する。

 

「トランクス、大丈夫かい?」

「はい。なんとか…」

 

やはりまだ少し厳しいだろう。しかし、『精神と時の部屋』にいられるのは最大2日間のみだ。大変だと思うが徐々に慣れて行ってもらうしかないだろう。

 

そして俺達はこちらで1年間、向こうの世界でのまる1日を使い修行を開始した。

 

 

だいたい半年ぐらいが経った。この環境にもだいぶ慣れ、トランクスも普通に過ごせるようにはなってきた。

俺は父さんの日記にあった、『超サイヤ人を更に越える』ことを考えて修行に励んでいた。修行をしながら考えているうちにある事を思いついた。

超サイヤ人というのは怒りによって目覚めるものである。そのせいか超サイヤ人になると少しの興奮と自らがとても交戦的になるのがわかった。ならばその興奮と交戦的な部分を克服することで超サイヤ人の力を限界以上に引き出すことが出来るのではないかと考えた。

 

トランクスには引き続き超サイヤ人となる為に修行してもらうが、俺は超サイヤ人に慣れる為に休憩中や食事をする際にも超サイヤ人となり生活をすることにした。

 

「ハァァァァア!!」

「その調子だ、トランクス。自分の中の怒りを爆発させるんだ!」

 

超サイヤ人となる修行もほぼ最終段階と言ってもいいだろう。

トランクスはあと1歩のところまできている。気を限界まで上げると髪が金髪になり、気も変化するのだがまだ完全な超サイヤ人とは言える状態ではない。

しかし、あと少し。頑張ってくれ、トランクス!

 

 

そして残りの半年が過ぎとうとう時間となった。扉を外から閉め、右手を握ってみる。自分の気やトランクスの気を感じてみても2人とも見違えるように強くなっている。トランクスは超サイヤ人なることは出来なかったがそれでもヤツらに適うほどにはなった。

 

これなら人造人間達に簡単にはやられはしない。次こそヤツらを破壊し平和を掴み取るんだ……

 

 

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