赤犬のこと嫌いな方には読むことをオススメしません。
原作と設定や背景が違う点があるかもしれません。
誤字脱字や変な表現があるかもしれません。
ほぼ書き殴りに近いので読みにくいかもしれません。
以上の点を踏まえ寛大な心を持ってお楽しみ頂けたら幸いです。
「おはよう、諸君。今日も今日とて海上点検、ご苦労。」
「「「「「「「はい!!!エブリード中将!!!」」」」」」
「さて、諸君も耳にしている事だろうが、最近麦わらの一味とか言う海賊がグランドライン前半の海で暴れているらしい。モンキー・D・ルフィというガープ中将の孫が率いる海賊団だ。トップは猿だが実力は馬鹿にできないらしい。まぁ、もっともこの季節は特にルーキーと呼ばれる若い海賊どもがイキリ始める頃だ。私たち海軍の力で早いうちに摘み取っておいて損はない。いついかなる時でも戦えるよう備えておけ!!!私の部署で失敗は許されん、わかったな!!!」
「「「「「「「「はっ!!!!」」」」」」」
私の名はエブリード・カルム、海軍中将をしている。
水色の髪の毛に黄金の目を持つ見た目は幼女の17歳だ。143cmと低身長も合間って舐められやすいが、こんな見た目でも自分の部隊を持つ海軍中将だ。
そして、私は悪魔だ。
私が人との違いに気づいたのは5歳の頃だった。背中がムズムズするなと思ったら黒い羽が生えてきた。目が痛いなと思っていたら人の記憶が見えるようになっていた。元から傷は人の何倍も早く治るし、人より力があった。
おかしいとは思っていたが自分が悪魔だとは思わなかった。まぁしかし、この世界には”悪魔の実”という特殊能力が使えるようになる食べ物がある。私の羽を見たシスターは悪魔の実を食べたのだろうと言って勝手に納得してくれたため、きみがわるいと思われる事はなかった。しかし私はもうここには居られないと思ったため、海軍に入隊することにした。
幸い、戦闘力の高い私はすぐに入隊が決まり6歳で海兵になった。もちろん悪魔の実を食べたと言って自分が悪魔である事は誰にも言っていない。
そうやって海兵になった私は、2年の下積み時代を終え、地方勤務(イーストブルーの安全な島)に配属後、グランドライン前半の島で手柄を出し始め、着々と階級を登っていった。そして1年前に中将まで上り詰めることができたのだ。
海軍は実力主義だ。たとえ私が見た目小学生の幼女だとしても実力が伴っていれば階級を与えてくれ、それに見合った賃金も支払われる。海兵は基本給に加え捉えた海賊の懸賞金の2割(階級によって異なる)が給料として換算されるとてもやりがいのある仕事だ。前世のブラック企業とは訳が違う。
何を隠そう私には前世の記憶がある。ブラック会社で搾取されまくった挙句死んだところにワンピースの世界に転生したと、転生モノのテンプレのような展開を経ている。もちろんワンピースを知っているし何なら読者だったが、現実になると海賊というものは圧倒的に悪が多い。だから海軍になることを決意した。何なら3歳の時海賊に誘拐されたとき助けてくれたのはサカズキさんだったし。結局は長いモノに巻かれた方がいいと思い海兵の道を選んだ。
「サカズキ大将、お呼びでしょうか?」
「あぁ、エブリードか。最近本部に戻ってきたと思ったらすぐ遠征か。」
「そのようですね。でも今度はグランドライン前半の海なので3日もしたら帰って来ますよ。っていうか、サカズキさんが故意的に仕事振ってると思ってたんですが、違うんですか?」
「んな訳なかろう。可愛い部下じゃけぇ、手元に置いておきたいのじゃが。」
そう、私は赤犬ことサカズキ中将に気に入られている。入隊早々鬼のガープに並ぶ、地獄のサカズキにみっちり鍛え上げられた私は訓練中一度も根をあげなかった事で気に入られたのである。
私自身、3大将の中で一番尊敬できる人だと思うため、中将になる際の直属の上司を選べる時はサカズキさんを指名した。あまり知られていないが海軍には中将になる時上司を決める習わしがある。大体は3大将の一人だが例外的にガープさんだけはセンゴクさんの下ということになっている。
「・・・・ということだ。エブリード、」
「はい、承知しました。それはそうと、そろそろ溜まっていた有給を消化したいのですが、任務明けの1週間を取ろうと思っています。何か不都合はありますか?」
「あぁ、大丈夫だ。しかし軍人歴は長いというのにこれまで一日も有給をとっとらんかったんか。」
「はい、特にやることもなかったので。….でも今は実力もありますし一人で島に行っても大丈夫だと思うので、少し世界を回ろうと思っていまして、、」
「そうか、見た目はか弱そうな娘だけぇ、ゴロツキに絡まれるとは思うが、どうなることもないじゃろう。楽しんで来い。」
はい、と返事をしてサカズキさんの執務室を後にする。いつも眉間にシワを寄せているサカズキさんだが、笑うと少しだけ目元のシワが濃くなることを知っている。さっきもきっと私が盗賊に絡まれて返り討ちにされてるところを想像してたに違いない。
当たり前だが人間味があって何だかホッとする。きっちりとした正義を背負ってる方だから疲れも溜まりやすいのだろうが、頑張ってほしい。私は命令だったら基本何でも忠実にこなすのでバスターコールが掛かった島への勤務も率先と行って来た。心がない訳じゃないが海軍側に回ってしまうと、バスターコールの意味も理解できるため特に何も思わない。
それは私が悪魔だからなのか、それとも元々心が冷たいのか。とにかくサディスト傾向がある私にはもってこいの仕事だったのだ。海軍で実力があるのに出世しない人は、だいたい優しすぎる人だ。
そしてその対極に私が位置する。私は悪魔だ。自分でそう自覚するほど頻繁に、私は、悪魔的な行動をしている。
「なぁ、取引しないか?」
「あぁ?取引だァ?海兵のおままごとしてるガキが何言ってんだ?」
私は部下達に捕まえられた海賊に取引を持ちかける。
「お前達が5分間私から逃げ切れたら逮捕を取りやめてやる。だがもし捕まったら、お前らの命を貰う。どうだ?このまま監獄送りなんてヤだろ?5分、私から逃げ切れば良いだけなんだ。やるだろ?」
「はぁ?何言ってんだこのガキ?」
「もちろんすぐに錠を外してやる。どうだ?」
「この錠を外してくれんのか!!?それならもちろんやる!!!」
ニヤリ
そう、私は悪魔。DEAD OR ALIVEと書かれた手配書にある通りゴロツキは殺しても良いのだ。殺しても良いということは魂を食べても良いということ。もちろん死体が魂を抜かれているなんて人間にわかる訳ない。私の実力を見くびる頭のない奴はこの悪魔の囁きを受け入れる。
「じゃあ、今から5分間(死のカウントダウン)スタート!!!」
「「「「「「うぉーーーーーーーーーーーーー!!!!」」」」」
屈強な男達は手枷が外れた瞬間走り出した。訳のわからないガキの挑戦などクリアして当然だというように。
「エブリード中将、またあれですか?」
「あぁ、カルモネ。今やインペルダウンもパンパンだからな。クズに金を使うのは気がひけるだろ?だったら捕まえた時に殺して首だけ持っていけば良い。1億以下の賞金首なんて輸送費が勿体無くて気がひける。」
「中将の冷酷さにはいつも驚かされます。見た目とは大違い。」
「なんか言ったか?カルモネ?お前が私によくじょっ(ンンン!!!.......おい放せっ!!)」
カルモネはエブリードの口を押さえ羽交い締めにする。
「中将、私は私の名誉の為に貴方を殺さなければいけません。」
どうやらロリコンをバラされたくないらしい。まだ20歳だから何とも言えないが、カルモネは黒髪赤目の端正な顔立ちをしているのにも関わらず夜な夜な私の名前を呼びながら自慰行為に励んでいる。涼しい顔をしているようで裏で私をオカズにしてるむっつりスケベなのだ。
私はカルモネの腕を殴り、解放される。そろそろ海賊どものお迎えに行かなければならない。
「お前の趣味趣向になんぞ興味はない。別に私をオカズにしたければ好きにしろ。金さえ積めば一晩ぐらい考えてやる。そんなことはさておき、私は予定通り奴らを殺しに行く。お前は皆を集めておけ。」
私の言葉にカルモネは顔を赤らめ困惑した表情を浮かべる。冗談の通じない男を背に早速魂を狩りに行く。
「一人目、みぃ〜つけたっ!!!」
持っていたライフルで屈強な男を殴りつける。恐怖にまみれた男の表情は実に愉快なものだった。私は男を気絶させると心臓に手をかざし魂を取り出す。魂をビー玉サイズに縮小し、胸ポケットにしまう。その場で食べるには勿体無い、スイカと一緒に家でゆっくり味わって食べるのが私の楽しみなのだ。魂を抜かれた身体は程なくして息をひきとるが、持って行くのは首だけなので身体は黒炎で焼く。これが一連の魂狩りだ。
私は恙無く10人の海賊を処分した。両手いっぱいの生首を幼女が持って歩く姿は不気味極まりないだろう。ほとんどの場合、移動は空を飛ぶので誰かに見つかることはないが、それでもごく稀に目撃したものが言うには「悪夢を見ているようだった」そうだ。そろそろ透明になる力も習得したいところだ。
魂狩りは割と初期から行っていた。最初は正当防衛で殺してしまったと嘘をついていたが、流石に何人も殺していると、サカズキさんが不審に思うだろうと思い、私から提案したのだ。億越えの賞金が掛かっているものは生け捕り、億以下は殺しても良い。そんなルールが設けられたのは私が初めてだった。
「さて、予定されていた任務は終わった。皆の者、ご苦労であった。事後処理はカルモネとエレンに任せる。私は少し早いが予定通り有休を消化する。お前達とはここで別れる。わかっていると思うが帰るまで気をぬくな。私の子電伝虫が鳴くことのないようにしてくれ。再会は10日後だ。それまでサカズキ大将の管轄にお世話になる。くれぐれも迷惑をかけないように!!!」
息の揃った掛け声とともに一同は解散した。任務も早く終わったことだし、私はたっぷり世界を旅することができる。
どこに行くかはもう決まっている。水の都ウォーターセブンだ。
漫画で町の全体図を見た時から憧れていた。街全体が噴水のように美しいあの光景を見てみたい。私は島の食堂で昼食を済ませると、早速羽根を羽ばたかせウォーターセブンに向かった。ログポースが指す方へ飛ぶこと4時間、ついに私は夢にまで見たウォーターセブンに辿り着いたのだった。