出来れば今週あと2話投稿したいのですが資格試験があるため微妙です
今週投稿出来なかった場合は来週必ず投稿致しますのでお待ちください
では本編へどうぞ
「ノワール。久々に散歩に行くか」
寝転がっていたノワールはあくびをしながら体を伸ばしミャウと了承するように鳴いた
「お前実は俺の言葉を理解してるのか?」
ノワールを抱きかかえてそう問うと首を傾げまた鳴いた
「まあいいか。今日は遠出して深間市あたりまで行ってみるか。あそこには広い公園があったはずだ」
俺たちは深間市へと向かった
「偶にはのんびり日向ぼっこってのもいいもんだな」
俺とノワールは目的の公園に到着し、芝生に寝そべって日向ぼっこを始めた。周りでは小さな子供が遊具で遊んだり、親子でキャッチボールをしていたり、犬と戯れたりしていた
「平和そのものだ。ノワール、そろそろ飯にするか?ピクニック用にちょっと良い猫缶買っておいたんだ」
その時だった。ズドンと地響きがなり、レッドキングが出現した
「あらら一緒にランチはお預けだな。ノワールは空間で先に食べていてくれ」
俺は亜空間の穴をあけ、蓋を開けた猫缶とノワールを放り込む
「とりあえず適当に避難誘導でもしておくか。皆さん落ち着いて避難してください‼」
あらかた公園から人がいなくなった時だった
「マ”マ”ア”ア”」
親とはぐれたのであろう小さな女の子が転び泣いている。そして運悪くレッドキングが破壊した建物の破片がそちらへと飛んで行った
「しゃあない」
俺は怪人態へと変身し女の子を抱きかかえ、そこから離れた。かなりの速度で移動したからおそらく周りには俺は見えていないだろう
「大丈夫か?」
俺は変身を解除し女の子に問いかける
「グス…。うん…。ありがとう」
「じゃあ俺と一緒にお母さんを探すか」
俺は女の子とともに避難所へ向かった。避難所は人があふれており、簡単には見つけられそうにない
「俺が肩車するからお母さんを呼ぶんだ。いいね?」
俺は女の子を肩車し、母親を探させる
「ルミ‼」
母親が人をかき分けてこちらにやってきた
「ルミ心配したのよ‼」
「お兄ちゃんが変身して助けてくれたの‼すごくかっこよかった‼」
「あの状況でしたから多分テレビのヒーローか何かと勘違いしているんですよ。そんなかっこいい助け方はしてませんよ」
「本当にありがとうございました」
「いえ、大したことはしてませんよ。またなルミちゃん」
「バイバイ‼お兄ちゃん‼」
俺は人ごみに紛れ、避難所から離れる。まだ地響きがなっているということはレッドキングは処理されていないのだろう
「ちょっくら様子を見に行くか」
先ほどの公園へと向かっているとレッドキングのいた方向とは別の方向に巨大なロボットが飛んで行った
「あれはキングジョーか?回収したやつを改造したのか。しかしなぜ向こうに?」
気になった俺は予定を変更し、キングジョーの向かった先へ走る。そこには洞穴とその前に立つもう一体のレッドキングがいた。洞窟の中には卵がある
「あの洞穴はレッドキングの巣か?ということはさっきのレッドキングは巣穴から注意をひくために暴れてたってところか?」
レッドキングは巣穴を守るようにキングジョーと対峙する。改造により本来より力を抑えられているのか、それとも作って日が浅いため動作がうまくいっていないからかキングジョーはレッドキングに押され気味のようだ。キングジョーは備え付けられた銃を連射する。流れ弾が巣穴付近に当たり激怒したレッドキングはキングジョーにタックルをかました
「母は強しってやつかねぇ」
怪獣プロレスを観戦しているとレッドキングの目の前に魔方陣が現れ、Zが出現した。その様子を見るに先ほどのレッドキングは片付けたのだろう。Zは素早い身のこなしでレッドキングを翻弄し、光弾で攻撃した。しかし、Zは追撃をしない
「気づいたか?」
Zのカラータイマーが点滅し始める。そして起き上がったキングジョーがレッドキングに向かってとどめのビームを発射した。Zはレッドキングを守るようにして立ちふさがり、バリアを張ってビームを防いだ。キングジョーは反動で倒れる。レッドキングは巣穴へと帰り、姿をくらませた
「ありゃあ持たねぇな」
破壊が目的でも何でもない、ただ子供を、家族を守ろうとした生き物を殺してしまったのだ。高々20年ちょっとしか生きてない人間にはきついだろう
「俺にもあんな時期があったんだろうねぇ」
自分の手のひらを眺める
「殺しの依頼なんていくつも受けてきたがなんとも思わなくなっちまったな」
自分がどれだけ血に汚れてしまったかを改めて理解する
「あの子に感謝されるような人間じゃ…というかもう人間ですらないのか」
Zが消えた方を眺める
「俺って結局なんなんだろうな」
俺は暫くその場から離れることができなかった