英雄のいない世界で生まれた俺は   作:夕映えの戦士

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17話

宇宙人が地面に着地…を失敗する

 

「バロッs痛って!」

 

「「え?」」

 

「アイタタタ。あっ…。聞いて驚け、俺は宇宙の大海賊バロッサ星人。銀河のお宝を奪い尽くす。それが俺たちの掟だ」

 

「なんなんだ?」

 

バロッサ星人は地面に落ちているギルバリスの腕を拾い上げる

 

「お邪魔します」

 

そしてそれを装備した

 

「派手に行くぜ!」

 

バロッサ星人は俺にビームで牽制し 、Zに殴り掛かる。Zはベリアロクで受け流そうとするが、先程の戦闘のダメージが響いているためか吹き飛ばされる

 

「さぁて、トドメェ!」

 

バロッサ星人が拳を振り上げるがすんでのところでベリアロクを振るい仕切り直す

 

「俺のことを忘れちゃいないかい?」

 

俺は光弾で攻撃しながら飛びかかり、星斬丸で切りかかる。しかし、上手くギルバリスの腕で防がれる

 

「ええい面倒臭い!お前の相手はこいつだ!」

 

バロッサ星人はそういうと卵を取り出し、ギルバリスの腕からエネルギーを与える

 

「それは!」

 

「行け!ブラックキング!」

 

多量のエネルギーを与えられた卵は孵化し、ブラックキングが現れた。ブラックキングはヘルマグマを放ちこちらに攻撃する。俺はそれをバリアで凌ぐ

 

「ホロボロスとの戦いで体力を消耗しすぎたな…。怪獣の力を纏って形態を維持できるか微妙だな。そのままやるしかねぇか…」

 

俺は星斬丸を仕舞い、ブラックキングと組み合う

 

「流石は様々なウルトラマンを苦しめただけの事はあるな。正面からぶつかっても勝てない。だが…」

 

俺はブラックキングの頭部に手を当て、ゼロ距離からエネルギーを放出する。ブラックキングは苦悶の表情を浮かべながら唸る。その隙に右腕にエネルギーを纏い、チョップで角を破壊する

 

「よし!」

 

俺は一度距離を取る

 

「ガイスティウム光線!」

 

ブラックキングもヘルマグマで応戦。光線の撃ち合いとなる

 

「やべぇ…エネルギーが…」

 

エネルギーを消耗しすぎたことによりヘルマグマによって押されてしまう。ヘルマグマが俺の数メートル手前まで迫った時…

 

「何やってんのよ」

 

グリードが巨大化し、ブラックキングに飛び蹴りする。それによりブラックキングは吹き飛ばされた

 

「大丈夫?」

 

「何とかな…」

 

「とりあえず片付けるわよ」

 

「OK」

 

2人でブラックキングを抑え込む。しかし、自慢の怪力で振りほどかれ、尻尾で攻撃する。それをグリードが受け止めた

 

「今よ」

 

俺は亜空間からギャラクトロンベイルを取り出す

 

「オラァ!」

 

そして尻尾を切断した。尻尾を切断された痛みでブラックキングは地面にのたうち回る

 

「トドメを刺すわよ」

 

「「ガイスティウム光線(グリップビーム)」」

 

2人の光線は混じり合い、ブラックキングの腹部に命中する。そして爆発四散した

 

「あ。同化のこと忘れてた」

 

「ある程度残ってればメダルは作れるからそんなに落胆しなくてもいいわよ」

 

「そういえばあっちはどうなった?」

 

俺はZたちの方を見る。そこにはZはおらず、残っているのは悔しがるバロッサ星人と地面に突き刺さったベリアロクのみだった

 

「俺様は斬りたい時に斬りたいものを斬る」

 

そういうとベリアロクはどこかへ飛んで行った。俺たちはベリアロクを見送るとバロッサ星人の方を見る

 

「とりあえず片付けとくか?」

 

「そうね」

 

「バロッ!?」

 

俺は光弾、グリードはペアハンド光線で攻撃するしかし上手く転がられて回避される

 

「クソォ。一旦退避だ」

 

バロッサ星人は姿を消した。おそらく人間サイズへと戻ったのだろう

 

「チッ逃したか…」

 

「とりあえずあなたの回復が先ね。ブラックキングの肉片を回収して帰りましょう」

 

「しょうがない…。ガディバ」

 

俺はガディバを腕から召喚する

 

「ブラックキングの尻尾と角を回収しろ」

 

「了解」

 

ガディバはそのガス状の体で死体に覆いかぶさり同化した。そして俺の元へと戻った

 

「回収完了」

 

俺たちは人間サイズへと戻り、人間態へと戻った

 

「欲を言うならあのベリアロクも手に入れたかったな」

 

「あの剣気まぐれそうだし扱うのきついんじゃないかしら?それにあなたには武器もあるでしょう?」

 

「そうだな帰るか」

 

俺たちは帰宅した

 

「そういえばメダルってどういう感じで作ってるんだ?」

 

ノワールをモフりながら俺は問う

 

「う~ん。説明が難しいわね。私も完全に理解しているって訳でもないし」

 

「大丈夫なのか?」

 

「大丈夫よ。そうね…。例えばダダの縮小光線銃ってあるじゃない?」

 

「ああ。何なら持ってるしな」

 

「あなたはどうして光線を受けると小さくなるかって原理を考えたことはあるかしら?」

 

「確かに言われてみるとないな…。」

 

「つまりそういうことよ。構造を理解していなくても使い方さえ分かっていれば使うことはできる。このメダルもそう。ある程度分析をして作り方を断定して、作っているだけ。怪獣の種類が違うだけでほぼコピーしてるだけなのよ」

 

「なるほどな」

 

俺は一人の寄生生命体を思い出した。オーブオタクの懐古厨ことチェレーザは、オリジナルを元にループジャイロの海賊版を作っていた。物語の最中それが故障し、新たに作り出すことも出来ていなかったのを見ると、彼も構造を理解していなかったんだろう

 

「もうすぐ出来るわよ」

 

彼女は端末を操作する。すると液体に満たされた容器の中に浮かんでいた白いメダルにエネルギーが注入され、ブラックキングの姿が浮かび上がる

 

「おお!」

 

「完成よ。私流の作り方だから本家大本のものとは違うかもしれないけれど品質は保証するわ」

 

グリードからメダルを受け取る。すると大きな地響きがなった

 

「何だ?」

 

「確認しましょう」

 

グリードは端末を操作し、俺と彼女の間にモニターを浮かび上がらせる

 

「あらあの剣取り戻したのね」

 

Zの手元にはベリアロクが握られている。Zはベリアロクを巧みに操り、バロッサ星人を圧倒する。そしてエネルギーを左腕に集中し、デルタブレイカーでとどめを刺そうとする。しかし、なんとか免れたバロッサ星人は空中へ飛び上がり逃亡を図る。Zはベリアロクを構え直す

 

「あれは…」

 

「ベリアルの顔面が出てくるの面白いわね」

 

ベリアロクからベリアルの頭部が飛び出し、バロッサ星人をかみ砕く。それによってバロッサ星人は倒された

 

「大海賊地球に死すねぇ」

 

「バロッサ星人ってセンスないわよね」

 

「メフィラスのラッキョウもどうかと思うがな」

 

「何を言っているの?あれはメフィラス淑女の証よ。これはあなたの頭にたたき込んであげる必要がありそうね」

 

「ひぃ…」

 

この後ラッキョウの素晴らしさについて夜が明けるまで語り続けられたのだった。裏でセレブロの計画が進行しているとも知らず

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