英雄のいない世界で生まれた俺は   作:夕映えの戦士

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22話

「流れ星…?」

 

リリィが窓の外を眺め、そう言う

 

「「来たか(わね)」」姿が

 

流れ星は南東方向へと落ちていく

 

「こないだのd4の場所か?」

 

「ええ。映像を出すわ」

 

グリードは空中にモニターを出す。そこにはd4によって滅茶苦茶になった中ノ鳥島に隕石がポツンと存在している様子が映し出されている。隕石から黄色い光が漏れ出す。すると、隕石の姿が変形し、怪獣の姿が形成された

 

「やはり来やがったか…。宇宙凶険怪獣ケルビム」

 

「隕石が怪獣に!?どういうこと?」

 

リリィが困惑しながら問う

 

「この怪獣はケルビム。強いエネルギーに引き寄せられ、その場所に寄生し、繁殖する。餌が無くなれば別のエネルギーを辿って新たな餌場を探す怪獣よ」

 

「卵の状態で来やがったってことは親がいる可能性が高いな…。グリード、見つけられるか?」

 

「う〜ん…。反応がないわね…。いないのか、それとも上手く隠れてるのかしら…」

 

「あ!」

 

リリィが画面を指さす。ケルビムが体内の反重力器官を使い、飛び立ったようだ

 

「マザー探しは後だ。ケルビムの進行方向を出してくれ」

 

「わかったわ」

 

グリードは端末を操作し、地図を映す。ケルビムを表す赤い点は真っ直ぐ東京を目指している

 

「このまま真っ直ぐ行くならこの星の防衛組織のところね」

 

「d4の残弾でも狙ってるのかね。とりあえずグリードはここでマザーの捜索を続けて、見つけたら連絡してくれ。俺はストレイジの本部に向かう」

 

俺は部屋を飛び出し、ストレイジの本部へと走った

 

「不味いな…」

 

走りながら空を見上げると無数の隕石もといケルビムの卵が地上に降り注ぐ。そしてケルビムも到着したようだ。ケルビムは耳の第2発声器官から重力波を発生させる

 

「させるかよ!」

 

俺は変身して巨大化し、飛び蹴りを食らわせる。ケルビムは大きくのけぞりながらも、的確に俺に向かって火球を放つ

 

「熱!流石に知性が高いだけあるな…」

 

俺はケルビムの火球を躱しながら反撃のチャンスを伺う。そこにキングジョーが現れ、ケルビムの攻撃を後退しながら回避し、ミサイルで攻撃する。しかしケルビムは好きをみて再度重力波を発生させ、複数の卵を孵化させた

 

「チッ。孵っちまったか…」

 

俺は孵化したばかりのケルビムを相手取る。しかし、俺の攻撃を受けても気にもとめず、キングジョーの元へと向かった

 

「俺のことは眼中にねぇってことかよ!ガイスティウム光線!」

 

俺はキングジョーに夢中になっている一体を光線で破壊する。しかし、残りの2体が尻尾と腕でキングジョーを強襲する。その時、ウインダムが颯爽と現れ、一体を吹き飛ばした

 

「いいタイミングだ」

 

どうやらキングジョーとウインダムは一斉攻撃で一体ずつ処理するつもりらしい

 

「こっちもやるか」

 

離れた場所で孵化した2体に向かって走る。キングジョーへ突進する2体のケルビムの片方の首を脇に抱え、もう一方を蹴り飛ばす

 

「確かお前は耳が弱点だったな?」

 

俺は抱えているケルビムの両耳を引きちぎり、右手にエネルギーを集中させ、威力を増したチョップで角を破壊する。隙ありと言わんばかりにもう一体が火球を放つ

 

「そのぐらい読んでるんだよ!」

 

俺はケルビムを掴み、俺の体の前に移動させ、盾替わりに火球を防ぐ

 

「トドメだ!ガイスティウム光線!」

 

火球を受け、グロッキー状態のケルビムに光線を放つ。光線は目の前のケルビムを貫通し、もう一体に当たり、二体まとめて倒すことに成功した

 

「まだ湧きやがるのか…」

 

周囲の卵が次々と孵化していく

 

「エンマーゴ!」

 

俺はエンマーゴの力を纏う

 

「これでどうだ」

 

俺は地面に手を当てる。するとケルビムの真下の地面が針のような形状に隆起し無数のケルビムを串刺しにする

 

「仕上げだ!」

 

俺は背後に黒雲を発生させ、ケルビム達に向かって雷を放つ。串刺しにされ、大きなダメージを負ったケルビム達は雷に耐えることが出来ずに絶命する

 

『マザーの居場所がわかったわ』

 

グリードがテレパシーを使い語りかけてきた

 

「一体とこにいるんだ?」

 

俺は降り注ぐ隕石を光弾で落としつつ聞き返す

 

「大気圏外のデブリに隠れてるらしいわ。今イメージを送る」

 

頭の中に宇宙空間の映像が流れ込む

 

「でけぇ…。一体何メートルあるんだよ!?」

 

『300mはあるみたい』

 

「プラズマ怪獣級かよ。早いとこマザーを潰したいが…」

 

キングジョー達の方を見る。やはり苦戦を強いられているらしい

 

「あいつらの負担を減らすためにもとりあえず目の前のやつを潰さねぇと…」

 

孵化したケルビムがまたキングジョーへ向かって行く

 

「行かせねぇよ!」

 

俺は左腕から炎を放ちながらケルビムの元へと走る

 

「喰らえ!」

 

亜空間から星斬丸を取り出し、ケルビムを一刀両断する。そして剣にエネルギーを纏わせ、もう一体のケルビムへ放つ

 

「新月斬波!ってな」

 

再度キングジョー達の方へ目を向けると、ウインダムが倒され、ケルビムがキングジョーに襲いかかろうとする

 

「不味い!」

 

俺は再び星斬丸にエネルギーを溜める

 

「新月z…うわ!?」

 

背後からまたケルビムが現れ、俺に体当たりしてきた。星斬丸は吹き飛ばされ、俺は地面に倒される。絶対絶命の状態にZが現れ、キングジョーの周囲のケルビムと戦闘を開始する

 

「こっちも負けてられねえな」

 

馬乗りになっているケルビムを蹴り飛ばす。地面に刺さった星斬丸を亜空間へと仕舞う

 

「レッドキング!」

 

俺はレッドキングに力をチェンジし、亜空間からギャラクトロンベイルを取り出す

 

「こっからはゴリ押しでいかせてもらおうか」

 

俺はZとキングジョーへ向かうケルビムの数を減らすべく、ケルビムの群れへと突進する

 

「オラァ!」

 

ギャラクトロンベイルを振りかぶり、一体を絶命させる。そしてそれをブーメランのように投げつけ複数体のケルビムを屠る

 

「ガイスティウム光線!」

 

そして投げたギャラクトロンベイルの軌道上にいない個体を光線で仕留める

 

「一丁上がり」

 

戻ってきたギャラクトロンベイルをキャッチし他の群れへと向かう

 

「キリがねぇ…」

 

俺はケルビム達の火球による一斉攻撃射撃をギャラクトロンベイルを盾にして防ぎ、空中に飛び上がる。俺はギャラクトロンベイルを仕舞い、1箇所に固まっているケルビムに向かって腕から爆発性の高い岩石を放ち、その場にいたケルビムを一掃する。その時、Zが空へと飛び立った。おそらくマザーの討伐に向かったのだろう

 

「もうひと踏ん張りしますかねぇ…」

 

俺はZライザーを構える

 

『vakishim』

 

「闇の力ぁ…お借りします!」

 

俺はバキシムの力を纏う。こちらへ飛んでくる火球を異次元の穴を開けて防ぎ、ケルビムの背後に異次元の穴を発生させ、火球を当てる。俺は腕からバルカン砲を放ち追撃する

 

「オラオラァ!」

 

棘の生えた腕でケルビム達を殴る。そして一体を空中にぶん投げる

 

「ユニコーンボム!」

 

頭部の角を発射し投げたケルビムを倒す

 

「バキシクラッシャー!」

 

そして周囲のケルビム達に破壊光線を浴びせ蹴散らした

 

「はぁ…はぁ…。そろそろ限界が近いな…。ん?不味い!」

 

キングジョーが4体のケルビムに向かって銃口を向けている。膨大なエネルギーがペダニウムランチャーへと溜まり、空間にヒビが入っている

 

「ゼットンさん!キングジョーさん!ベリアルさん!」

 

『z-ton』

『kingjoe』

『belial』

 

「これでエンドマークだぁ!」

 

『pedanium z-ton』

 

d4の余波を防ぐためにゼットンシャッターをはる

 

「っぶねぇ!」

 

バリアには僅かにヒビがはいったものの何とか防ぐことが出来た

 

「次元崩壊が起きてやがる!何とかしねぇと」

 

俺は倒れているキングジョーとウインダムを掴み、テレポートで少し離れた場所へ移動させる。そして上空へと再度テレポートする

 

「ベリアルさん!」

 

『belial』

 

「闇の力ぁ…もうちょっとお借りするぜぇ!」

 

俺はペダニウムゼットンの変身を解除し、ベリアル単体の力を纏う

 

「マザーは片付けたようだなぁ?」

 

Zが隣に現れ頷く

 

「とりあえずあれを何とかするぞ」

 

「崩壊を食い止めるぜぇ!」

 

Zがゼスティウム光線を放つ

 

「はああああ!」

 

俺は全身のエネルギーを両腕に集中させる

 

「デスシウム光線!」

 

Zに続き、崩壊する空間へ光線を放つ

 

「出力を上げるぞZ!」

 

俺たちは光線の出力を上げる。そして何とか次元崩壊を押し返すことに成功した

 

「はぁ…終わったのか…?」

 

限界を迎え、ベリアルの力が消える。そして何とか地面へと着地した

 

「お疲れ様」

 

「グリードか…」

 

「私のテレポートで帰るわよ。変身を解いて」

 

俺とグリードは人間大に縮小し、変身を解いた

 

「さあ帰るわよ」

 

グリードは俺の肩に手を置き、テレポートをする。帰宅した俺は、最低限の治療を施し、泥のように眠った

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