英雄のいない世界で生まれた俺は   作:夕映えの戦士

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23話

ピンポーンとインターフォンの音が部屋に響く。何か頼んだか?

 

「はーい」

 

リリィが確認のために玄関へと向かう

 

「ピザの配達?誰か頼んだのかな?」

 

「一体誰が来たんだ?」

 

俺は玄関に向かう

 

「なんかピザの配達に来たみたいなんですけど頼みました?」

 

「いや…。俺じゃないな。あいつもまだ寝てるはずだし」

 

俺は深く帽子をかぶったピザの宅配員をまじまじと見る。こいつからは明らかに人間ではない闇の波動がにじみ出ている

 

「何の用だジャグラーさんよ」

 

ジャグラーは帽子を取る

 

「よぉ。元気?メフィラス星人と人間のお嬢さんを侍らせてずいぶん楽しそうじゃないか」

 

「まさかそんなことを言うために来たんじゃないだろう?」

 

俺はジャグラーを部屋に上げ、本題に入るように問う

 

「この間のケルビムの件は覚えているな?」

 

「ああ。あんたのところのd4とかいう兵器のせいで危うく次元崩壊するところだった」

 

「あの戦いで俺達は上層部の意に背いたことで解散になった」

 

「まさか転職の報告でも?…冗談だよ」

 

無言でジャグラーがにらみつけるがすぐに会話を再開する

 

「今あそこは上層部がストレイジの後継組織になってる。d4を安定的に発射するための新型ロボットを開発している」

 

「そういえばあんたの狙いはウルトラマンの力を超えた兵器だったな」

 

「ああ。ロボット自体はほぼ開発が終わっているようだが肝心のd4の制御機能が完成していない」

 

「で?その制御機能とやらはどうやったら完成するんだ?」

 

「完成の鍵になるのはウルトラマンの光線だ。あいつの光線を解析し、活用することでロボットは完成する」

 

「なるほどねぇ。だがどうやるつもりだ?怪獣にでも変身してZをおびき寄せるつもりか?」

 

「だいたいはそんな感じだ。だから手伝え」

 

「全く…。分かった手伝ってやる。リリィ、留守は頼んだ」

 

「う、うん」

 

「じゃあなお嬢さん」

 

ジャグラーはひらひらと手を振り、俺を連れて部屋を出た

 

「どこへ行くんだ?」

 

「GAFJの管理する博物館だ。ちょうどいい道具がいるらしいからな」

 

「道具?」

 

俺はジャグラーに先導され博物館へと向かう

 

「道具ってのはあれのことか?」

 

俺の指さした先にはこそこそと建物へ侵入を試みているバロッサ星人がいた

 

「ああ。あいつに暴れてもらう」

 

バロッサ星人に続き俺達も建物に侵入する

 

「おまえはあいつらに顔が割れてる。ここで待ってろ」

 

そういうと人間サイズのZとバロッサ星人の戦闘に乱入し、バロッサ星人をかばった

 

「このまま倒してもらっちゃ困るからなぁ」

 

バロッサ星人はこの状況に困惑しつつもどこからかタピオカドリンクを取り出した

 

「地球のデンプンがぁバルバル細胞を活性化させるバルゥ!」

 

そう言うとバロッサ星人はタピオカを取り込み、巨大化した

 

「なるほど。あいつらはデンプンを摂取することで巨大化できるのか」

 

そうこうしているうちにバロッサ星人は破壊活動を開始した

 

「何が目的でこんなことを!?」

 

「さあな」

 

ジャグラーがその場を去る

 

「こいつは俺も外に出た方がよさそうだな」

 

俺は気配を消しながら建物から脱出する

 

「この後はどうするんだ?」

 

俺はジャグラーと合流し、この後の作戦を聞く

 

「とりあえずしばらくはあれに任せる。もしダメそうなら俺達が出てうまいことZに光線を出させる」

 

「分かった」

 

こうしてしばらくはバロッサ星人とZの戦いを観戦することになった。バロッサ星人はゴロン棒を振り回してZに攻撃するがうまくいなされている

 

「あのバロッサ星人弱すぎねぇか?」

 

追い打ちをかけるようにセブンガーが登場し、ベータスマッシュにタイプチェンジしたZとともにバロッサ星人を追い詰める

 

「ようやく来たか」

 

ジャグラーが眺める方を向くとキングジョーが現場に到着した。キングジョー、セブンガー、Zの連続攻撃を食らい、バロッサ星人はダウンする

 

「チッ。使えねぇやつだ。仕上げは俺達でやるか…」

 

俺達はダークZライザーとZライザーを取り出し、それぞれ変身する

 

『tyrant』

 

『tryking』

 

「とりあえずZの相手をするぞ」

 

「了解。久々にウルトラマンとの戦闘だな。骨がなる」

 

俺はモーニングスターのついた腕を回しながら体をほぐす。トライキングはセブンガーを殴り飛ばす

 

「オラァ!」

 

俺もモーニングスターでZに殴りかかる。Zはのけぞったもののすぐに体制を立て直す

 

「へぇやるじゃん。あの頃とは違うってかけか?」

 

俺は再度Zへと攻撃をしかける。しかし、うまくいなされる

 

「何やってるんだ」

 

トライキングが背後からZに攻撃をしかける

 

「サンキュー」

 

「とにかくあいつに光線を撃たせるぞ」

 

「分かった」

 

トライキングはZに接近戦をしかけ、俺はアロー光線で援護する。少しずつZにダメージが蓄積されて行く。今の戦況に痺れを切らしたのかZは俺達から距離をとり、ベータクレセントスラッシュで攻撃する

 

「あっぶね!」

 

その攻撃を回避した俺達に追い打ちをかけるため、Zはエネルギーを溜め始める

 

 

「ゼスティウム光線!」

 

「来た」

 

「今だ」

 

俺は腕からチェーンを放ち、キングジョーを無理矢理俺達の目の前に移動させる。キングジョーはシールドをはって光線を防ぐが、すぐに限界が訪れ、分離してしまった

 

「これでいいのか?」

 

「ああ。これで解析には十分なサンプルが提供できたはずだ。あとは適当にあしらって退場といこう」

 

『ganq』

 

『reicubus』

 

『fiveking』

 

ジャグラーはガンQとレイキュバスのメダルを追加で読み込み、ファイブキングへと変身する。そして、両腕と頭部から光線を放つ。しかし、デルタライスクローに変身したZのベリアロクによって切り裂かれてしまう

 

 

「こりゃあ援護に徹した方が良さそうか?」

 

Zはベリアロクに愛想を尽かされたのか単身でファイブキングに挑む。お互い多彩な技を駆使し、お互いの技を防ぎつつ攻撃している

 

「援護する隙もねぇな」

 

そうこうしているうちに、Zはガンマフューチャーへと変身し、ガンマイリュージョンでパワータイプのティガとストロングタイプのダイナを召喚し、デラシウム光流とガルネイトボンバーで攻撃する。しかし、ファイブキングはガンQの能力でそれらを吸収し、レイキュバスの力で反撃する。Zはその攻撃をバリアで防ぎ、今度はガイアを召喚する。ガイアはファイブキングにフォトンエッジを放つ。ファイブキングはガンQの力で吸収を試みるがフルパワーのフォトンエッジにより目つぶしされ、ギャラクシーバーストによって爆発四散した

 

「ジャグラーがやられたか…」

 

Zがこちらを向く

 

「まさかここまで強くなっているとはなぁ。成長ぶりに感動させられるねぇ。だが簡単にはやられねぇよ。久々に暴れられる機会だしなぁ!ベリアルさん!ゴモラさん!」

 

『belial』

 

『gomora』

 

 

「これでエンドマークといこうじゃねぇか」

 

『strong gomorant』

 

俺はストロングゴモラントへと変身し、Zに挑む

 

「ハイパーデスファイヤー」

 

口から強力な炎を放ちながらZと距離を詰める

 

「食らえ」

 

そして、思いっきり殴りつける。さらにラッシュでZを追い詰める。分が悪いと感じたZはテレポートで距離をとり、ベータスマッシュに変身する

 

「ベータレーザー!」

 

「そんなもん食らわねぇよ」

 

俺は光線をベムスターの腹部で吸収し、羽を使って空中に飛び上がる

 

「グラビトロプレッシャー!」

 

頭部の三本の角から重力波を放ち、Zを地面にたたきつける

 

「とどめだ!ガイスティウム光線!」

 

身動きがとれないZに口から光線を放つ。しかし…

 

「面白そうなのと戦ってるじゃねぇか」

 

突如現れたベリアロクによって光線が吸収され、重力波はたたき切られた

 

「チッ。いいところで邪魔が入りやがった…」

 

Zはベリアロクを握ると、再度デルタライズクローへと変身する。ここから一気に形成が逆転し、ベリアロクの連激によってダメージが蓄積していく

 

「とっとと決めないとまずいな」

 

俺はアロー光線、冷却ガス、火炎放射、スネークヘルサンダー、ツインスパーク、ホワイトダール、岩石、そしてガイスティウム光線を同時に射出する

 

「食らえ!」

 

しかし、すべてベリアロクによって切り裂かれる

 

「デスシウムスラッシュ!」

 

 

「やっべ」

 

 

とっさにシールドを目の前にはるが、耐えきれず攻撃を受けてしまった

 

「いってぇ…」

 

大きなダメージを受け、変身が解除された俺はアスファルトにたたきつけられる

 

「どうやらこっちには気づいてないようだな」

 

ストロングゴモラントを撃破したZは空へと去って行く

 

「俺もとっととかえるか…」

 

自宅へと足を向け、歩き始めたそのとき、銃声が響き、俺の腕に直撃する

 

「おいおい誰だよ。一般人に銃を放ちやがったのは」

 

銃弾が飛んできた方を見ると軍服を着た小柄なおっさんがそこには立っていた

 

「誰だ!?」

 

「そのベリアルメダルをよこせ」

 

「なるほどセレブロか…。最悪なタイミングだな」

 

セレブロは再度銃を放つ。俺はバリアでそれを防いだ

 

「このメダルは俺のものだ。レイキュバス」

 

俺はレイキュバスの力を纏い、霧を発生させ。姿を隠す

 

「ネロンガ」

 

さらに、ネロンガの力に切り替え、体を透明化しその場から去った

 

「あの服、さっきのGAFJのものだったな…」

 

見た感じ階級も高そうだ。寄生した人間の地位をうまく使い、ストレイジを解散させ、さっき言っていたロボットを作らせているのだろう

 

「ジャグラーがうまいことやってくれると祈るか…」

 

俺は足を引きずりながら帰路についた

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