英雄のいない世界で生まれた俺は   作:夕映えの戦士

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投稿が遅くなってしまい申し訳ございません


26話

目を開けるとそこは廃倉庫のような場所だった

 

「あいつは!?」

 

俺はガバッと体を起こす。すると体中に激痛が走った

 

「もう少し大人しくしといたほうがいいぜ」

 

俺は声の主の方へと顔を向ける

 

「ジャグラーか」

 

ジャグラーがさび付いた階段の手すりに手をかけながらこちらに話しかける

 

「とりあえずストレイジのメンツは全員集めた。そこで寝てるハルキも含めてな」

 

周囲を見渡すと整備員らしきやつらが十人ほどと貫禄のあるおっさん、ユカ、そして眠っているハルキがいた

 

「俺が眠っている間にどうなったか聞かせろ」

 

ストレイジのメンバーは顔を見合わせる。そしてユカが話し出した

 

「ウルトロイドゼロはあなた達を倒した後世界中の休眠状態の怪獣を吸収した後にZと交戦」

 

「吸収した怪獣とメダルの力をウルトロイドゼロに纏わせ、殲滅機甲獣デストルドスになりやがった。今頃は世界中の主要都市を破壊して回ってやがる」

 

かぶせるようにジャグラーが語る

 

「あんたのライザーは壊れ、グリードは消滅し、こいつは寝てやがる。今巨大化出来るのは俺だけか…」

 

俺はグリードが消滅した瞬間のことを思い出す

 

「クソ!」

 

俺は地面をたたく

 

「今この星でやつに対し有効な攻撃が出来るのはお前とZ、そしてロボット兵器だけだ」

 

「あんたらはロボットの強奪に行くんだろう?」

 

ジャグラー達は静かに頷く

 

「強奪と整備にどれだけ時間がかかる?」

 

「整備は俺達の誇りにかけて1時間。いや30分で終わらせてみせる」

 

貫禄のあるおっさんがそういった

 

「制圧自体は10分もあれば出来るだろう」

 

まあジャグラーがいれば制圧に時間はとらないだろう。移動も含めれば一時間は必要だろうか

 

「デストルドスの正確な座標を教えろ」

 

俺の端末へ座標が送られる

 

「お前らが準備する一時間…。俺が死ぬ気で稼いでやる」

 

俺はボロボロの体に鞭を打ち、起き上がる

 

「ガディバ」

 

俺の手にZライザーが握られる

 

「もし俺が帰ってこなかったらリリィのことを頼む」

 

「ガイスト…」

 

「あばよ…」

 

俺は手を振り、先ほど見た座標へとテレポートした

 

「こいつはひでぇな…」

 

映し出された光景はまさに地獄絵図だった。あらゆる建物は破壊され、戦闘機はビルに突き刺さり、水道管から水が噴き出し、そこら中で火災が起きている。デストルドスの足跡の中央には踏みつぶされたのであろう原型をとどめていない死体があり、周囲からは悲鳴と泣き叫ぶ声が聞こえる

 

「マ”ミ”ィ”」

 

瓦礫によって顔のつぶれた女性の体を小さな女の子が揺すりながら泣きわめく。それに気づいたデストルドスは耳障りに感じたのかデストルドサンダーブラストを放った

 

「やめろおおおお!」

 

俺はゼットンの力を纏って巨大化し、ゼットンシャッターでなんとか少女を守った

 

「死に損ないがまた殺されに来たのか?見ろ!この美しい姿を!この星をゲームを終わらせるにふさわしい力だぁ!」

 

「それがどうした!俺がここでお前をぶっつぶす!」

 

『extyrant』

 

「この地で死んだ怪獣達、そして人間達の魂よ!この俺に力を!」

 

ジェロニモンの能力で死んだ者達の魂を俺の体へと吸収させる

 

「お前達の力ァ!お借りします!」

 

『deathbone』

 

「さあ始めようか」

 

怨念を吸収しデスボーンとなった俺は怨念を纏いながらデストルドスへと突進する

 

「食らえ!」

 

俺はモーニングサンダーをたたきつけ、続けざまに怨念火炎放射を放つ。どうやら攻撃は通っているようだ

 

「貴様ァ!」

 

デストルドスはデストルドブレスを放つ。その攻撃は腹部で吸収する

 

「っはあはははははは!その攻撃は邪魔な口をふさぐおとりに過ぎん!死ねぇ!」

 

デストルドスは全身からデストルドサンダーブラストを放つ、それにより、角は折れ、肩が砕け、腕がもげてしまった

 

「どうだ思い知ったかぁ!」

 

セレブロが高笑いする

 

「バーカ」

 

「何だと?」

 

俺は再度周囲から怨念を吸収する。すると先ほど損傷した箇所がみるみるうちに修復していく

 

「こいつはいいな」

 

怨念を集めれば無限に再生され、そのたびに力を増してゆく。時間稼ぎにはぴったりだ

 

「クソがぁ!」

 

デストルドスは様々な飛び道具を放ちながら突進してくる。俺は回避することなくその攻撃を受け止め、反撃する。そんな攻防が20分ほど続いた時のことだった

 

「まずい!日差しが!」

 

どうやらこの国の日の出の時刻が訪れたようだ。俺の周囲の怨念が太陽の光によって消えてゆく

 

「よく分からんが再生はもう出来ないようだなぁ!くだらん能力で長引かせやがって。これで終わりだd4レイ発射!」

 

デストルドスの胸部からd4レイが放たれる。俺はとっさに体内の怨念をすべて出し、バリアを張る

 

「クッソ!耐えれねぇ!」

 

「逃げろ」

 

怨念達がそう言った気がした

 

「…すまない。お前達の復讐はきっと果たしてみせる」

 

俺はゼットンの力を纏い、テレポートでその場を脱出した。怨念達によって形成されたバリアは空間ごと跡形もなく消え去った

 

「ようやくくたばりやがったぁ!後はこそこそネズミみたいに動いてやがる日本支部だけだ!キエテカレカレータ!」

 

デストルドスは日本に向けて飛び去って行く

 

「ダメージは大きいがなんとかいけるな…」

 

俺はアリゲラの力を纏い、デストルドスを追いかける

 

「もう日本までたどり着いてやがるのか…」

 

デストルドスはすでに日本列島の上空を飛行し、ストレイジの基地を目指していた

 

「お前の相手は俺だぁ!」

 

俺はゴモラの力を纏い超振動波で地面に叩きつけ、周囲の山をディノゾールの舌で切り刻み、生き埋めにした

 

「いい加減うぜぇんだよ!」

 

土砂崩れた土砂からトゲのような誘導弾ガはなたれ俺に直撃する

 

「ぐあぁ」

 

それにより俺は地面にたたき落とされた

 

「決着を付けてやる」

 

俺はベリアルの力をベースに同化した怪獣たちの力を纏う

 

「クソがぁ!」

 

デストルドスは全身からエネルギーを放出し、周囲の土砂を吹き飛ばす

 

「はあああああ!」

 

俺は全身のエネルギーを両腕に集約する

 

「俺を形成しているすべての怪獣達よ!感謝するぞ!ガイスティウム光線!」

 

俺の光線にデスシウム光線と怪獣達の特殊能力が交わる

 

「そんなものおおおお!」

 

デストルドスの胸部からd4レイが射出される

 

「「うおおおおおおおお」」

 

二つの光線がぶつかり合い激しい振動波が発生する

 

「負けてたまるかあああ!」

 

さらに出力をあげ光線を放つ。しかし、俺の光線はやつに届くことなく相殺され、大きな爆発を起こした。俺はその衝撃波によって近くの山に叩きつけられる

 

「グァ!」

 

肺から空気が抜ける。だがやつもかなりのダメージを受けているはずだ。俺は正面を向く。すると目の前にやつの顔が現われた。心なしか笑っているようにさえ見える

 

「今度こそ死ねぇ!」

 

「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”」

 

俺の胸にデストルドスの巨大な爪が突き刺さる。それと同時に体内から何かが奪われるような感覚が訪れる

 

「…にたくない…。俺はまだ…」

 

デストルドスの爪が引き抜かれる。その手には赤黒いトゲトゲの球体が握られている

 

「ぜん…しんに分散した球が…最大出力を出すために…俺の胸部に再結晶しやがった…のか…?」

 

デストルドスはそれを吸収しようと口を開く。しかし、入る前に願い玉は粉々に砕け、光の粒子となって空へ消えた。俺の変身が解除される

 

「こひゅぅ…」

 

地面に叩きつけられたことで肺がつぶれたのか上手く発声できない。デストルドスがエネルギーを溜め始める。万事休すか…

 

「全く…だらしないわね」

 

声の方向を向くとそこにはリリィと足下にノワールがいた。リリィは俺を掴むとテレポートでデストルドスの攻撃から避ける

 

「ガディバちゃん出てらっしゃい」

 

俺の体からガスが発生し、蛇のような形を形成する。もう何が何だか分からない

 

「このこと完全に同化して傷を癒やしてあげなさい」

 

「なるほどそういうことか。ガイストの旦那。これまで楽しませてもらって感謝するぜ」

 

ガディバは胸部の風穴から俺の体に入り込み、全身へと分散する。欠損した臓器が修復されているのを感じた

 

「さていくわよリリィちゃん、ノワールちゃん」

 

リリィの体が一瞬ブレたようにみえる。彼女はどこからかZライザーを取り出す

 

「あなたはここで休んでなさい」

 

そう言うと怪獣メダルをノワールに投げ入れる。ノワールがいつも甘えるような声とはまるで違ううなり声を上げると黒いホロボロスの姿になった

 

「わたしも」

 

リリィは複数のメダルを読み込むとエンマーゴの剣を天にかざす

 

「これが私の研究の集大成よ」

 

リリィはメフィラス星人へと姿を変え、全身に鎧を纏う

 

「いくわよ二人とも!」

 

「…お前。生きて…?」

 

肺が再形成されようやくしゃべれるようになる。どうやらリリィは今グリードと融合しているようだ

 

「はあああ!」

 

グリードの剣がデストルドスを襲う。それに続き、ノワールも鋭い爪で攻撃し、巧みな連携による連続攻撃でやつを追い詰める

 

「攻撃がほとんど通っていないみたいね…。ノワールちゃん大丈夫かしら?」

 

ノワールは低く唸り、返答する

 

「ちょっと苦しいかもだけど出力を上げるわよ」

 

グリードは二つのメダルをノワールに打ち込む。するとノワールの体にギルバリス、ギャラクトロンmk2の要素が現われる。 寄生破滅獣メツボロスだ

 

「リリィちゃん。あなたの力も借りるわよ」

 

グリードの姿が二つに分裂する

 

「わたしも戦います!」

 

「幽体の力を使ったのか」

 

パワーアップをした3人は再度デストルドスに挑む。先ほどよりも攻撃の回数が増えたことでさらにダメージをあたえてゆく。しかし、戦闘になれていないリリィを狙い、マグネリュームメーサーが放たれ吹き飛ばされる。その隙に他の二人も殴り飛ばされた

 

「不味いわね…」

 

「すみません…グリードさん…」

 

デストルドスがd4レイの射出体勢に入る

 

「こいつを使うしかねぇか…」

 

俺は昨日作った薬品を注射で首筋から注入する

 

「ガディバと同化したから質量に関してはクリアしているはず…。宇宙ケシの麻酔効果のおかげで痛みもたいしたことはない…」

 

俺は亞空間からプラズマソウルとエメラル鉱石を取り出すと体へと打ち込む

 

「エネルギー面もこれでOKだ…。後は…」

 

続いて今所持しているすべてのメダルとデビルスプリンターを取り込む。すると体が引き延ばされるような感覚とともに巨大化し、怪獣達の要素が体中にちりばめられた醜い姿へと変貌してゆく

 

「こっちを向きやがれ!」

 

俺は体から無数の触手を生やし、無理矢理デストルドスの方向を変える。それによりd4レイは空中へと放たれ、不発に終わった

 

「おのれぇ!」

 

デストルドスがデストルドサンダーブラストで攻撃してくるのを、触手や火球、雷でなんとか相殺する

 

「今のうちに逃げろ!」

 

「わかったわ」

 

グリードはノワールとリリィを連れ、テレポートで退避する

 

「逃がすか!」

 

デストルドスはデストルドヘルファイアを放つがテレポートの方が早く、上手く逃げられた

 

「クソがぁ!」

 

「ふん…。ざまぁねぇな」

 

そろそろ1時間経っただろうか?融合のしすぎで正直まともに動くことが出来ない。次d4レイを撃たれたら終わりだろう

 

「手間をかけさせやがってえぇ!」

 

デストルドスがd4レイ以外の武装をすべて放ってくる

 

「クッソ!相殺仕切れねぇ」

 

エンマーゴの力で地面をバリケードにし、エレキングとネロンガの雷、レイキュバスの冷気、ゴモラの振動波、ゼットンの火球、イカルス星人のアロー光線。他の怪獣達の光線も一斉に射撃し、攻撃を防ごうとするが、この弾幕もかいくぐられる

 

「弾幕を維持するのに精一杯でバリアも張れん…。仮に張れてもすぐ割れる…」

 

次々と襲いかかる攻撃によって俺の体はぼろぼろになってゆく。そして、攻撃の嵐が止む。デストルドスの胸部にエネルギーが溜まってゆく

 

「イタチの最後っ屁だ…。ガイスティウム光線」

 

残ったエネルギーを体中からかき集め、右腕から光線を放つ。もはや自分の光線にすら体が耐えられておらず、腕の肉が張り裂け、骨が見え始める

 

「せめて…やつにダメージを与えてあいつらを楽に…」

 

d4レイがじりじりとこちらに迫ってくる

 

「もう…ダメなのか…?」

 

そのときだった。デストルドスにどこからか青白い光線が放たれ、はじき飛ばす。それと同時に何かが俺の体を掴み、空を飛んでその場から退避した

 

「誰だ?」

 

俺をつかんだ何かを見る。女性とおぼしきヒューマノイドタイプのエイリアンで黒とシルバーを基調とした体表に青い瞳、胸部には結晶体が埋め込まれている。これはまるで…

 

「ウルトラ族…?」

 

デストルドスがこちらに向かってくる

 

「とりあえずジャグラー達のところまで逃げるわよ。セレブロは彼らに任せましょう」

 

聞き覚えのある声だ

 

「お前…グリードなのか…?」

 

「私もいますよ」

 

リリィの声もテレパシーで届いてくる

 

「お前らどうやって…」

 

「説明は後…とにかく逃げるわよ」

 

スピードが上がる。それに対してデストルドスはデストルドサンダーブラストを放ちながら追いかける

 

「テレポートは使わないのか?」

 

俺はデストルドスの攻撃をバリアで防ぎながら逃げているグリードに問う

 

「この形態を維持するのは結構きついのよ。テレポートをしたらおそらくエネルギーが無くなるわ。それに誘導してあれをジャグラー達に押しつけられるでしょう?」

 

そうこうしているとストレイジの基地とキングジョー、ウインダムの姿が見えてきた

 

「あとは頼んだわよ」

 

グリードが地上にたどり着くと同時に胸部のタイマーが鳴り始め、顔にヒビが入り始める。そして、殻が割れるように元の姿へと戻った。キングジョー達はデストルドドスを市街地の方へとたたき落としたようだ

 

「さて。あなたをどうするかよね」

 

グリードが人間サイズへと戻る

 

「とりあえず痛みをなんとかしてくれると助かる。宇宙ケシの効果が切れかかっててな」

 

「とりあえず私の生命エネルギーをわけるわ」

 

そう言うとグリードは俺に手をかざし、エネルギーを分け与える。ある程度傷が癒え、だんだんと楽になってゆく

 

「だいぶ楽になった。ありがとう」

 

「さすがにきついわね。次はその図体ね」

 

「熱原子X線を浴びせれば元のサイズには戻れるはずだ」

 

「でもあなた地球人なんでしょう?」

 

ウルトラ族と同化した人間はアイテムを用いることで巨大化による体への影響を最小限に抑えている。しかし、巨大モルフォ蝶をはじめとした巨大化因子と怪獣メダルを使って無理矢理巨大化しただけのため、そのすべはない

 

「まあ戻れたとしてもこの姿だしあいつらが倒されたら戦わなければならんからとりあえずはこのままでいいんじゃないか?」

 

「はあ…。分かったわ。本当に無茶するんだから…」

 

「本当ですよね」

 

グリードとリリィがあきれながらそういう。俺は二人の小言を無視し、デストルドスの戦いを見ることにした

 

ウインダムとキングジョーは同時に光線を放つが、デストルドサンダーブラストによってカウンターされ、倒れてしまった

 

「おいおい不味いんじゃねぇか?」

 

デストルドスはd4レイの射出準備を始める

 

「クッソ。間に合え!」

 

俺はスフランを地中へと突き刺し、デストルドスの方へと伸ばす。だが俺のスフランが届く前に何かがデストルドスを吹き飛ばした。俺は引き飛ばされたデストルドスを地面に拘束する

 

「セブンガーか!?」

 

どうやらデストルドスを攻撃したのはセブンガーのようだ。セブンガーをウインダムに追加のバッテリーを補充する。その間にデストルドスは俺のスフランによる拘束を引きちぎり起き上がる

 

「チッ、抜けられたか…。俺も向こうに行ってくる。グリードはここを頼んだ」

 

俺はグリードの制止する声を聞き届けずにテレポートでデストルドスの前へと瞬間移動する

 

「ようお前ら。手伝いに来たぜ」

 

「あんたは!?」

 

「ガイストか」

 

「俺は何をすればいい?」

 

「俺達でやつの動きをなんとしてでも止める。その間にハルキはヨウコを救出しろ!」

 

「「了解(押忍!)」」

 

『超硬芯回転鉄拳装着』

 

セブンガーの腕にドリルが装備される

 

「よし!行くぞおおお!」

 

デストルドスがこちらに向かって光線を放つ。俺は後方からゼットンシャッターでキングジョーを守る。そのすきにキングジョーはタンクモードへと変形し、ミサイルで反撃を開始。さらに両脇からセブンガーとウインダムが挟み撃ちで攻撃をする

 

「さすがに碌にダメージが入ってないな」

 

デストルドスがウインダム達を軽くあしらっている隙に俺はデストルドスの周囲に無数の魔方陣を形成する

 

「食らえ!」

 

魔方陣からデストルドスに向けて無数の火球が放たれる

 

「おまけにこいつも食らえ!」

 

俺はデストルドスの地面に冷気を纏わせ下半身を凍らせる。さらにセブンガーとウインダムが両腕を掴み拘束する

 

「ガイスティウム!(ペダニウム粒子砲!)」

 

「光線!(発射ァ!)」

 

この攻撃によりデストルドスの胸部が破壊される。セブンガーとウインダムが再度両腕を拘束し、俺もスフランを使って足の動きを封じる

 

「今だ!ハルキ!」

 

「やっちまえ!」

 

「押忍!」

 

キングジョーがロボットモードへと変形する

 

「ロボットモードォォ!チェストォォォ!」

 

キングジョーのペダニウムハンマーがデストルドスの胸部へと伸びる。おそらくあそこにヨウコが乗っているのだろう。だが、抵抗するようにデストルドスはデストルドサンダーブラストを放ち、セブンガーとウインダムをダウンさせる。俺はとっさにスフランを分離させ、ハイドロプロパルサーを放ち、爆風を使って距離をとることで何を逃れた

 

「先輩!絶対に助け出します!」

 

キングジョーがデストルドスを掴んだまま飛翔する。キングジョーは空中でコックピットを引き抜いた

 

「よし!」

 

しかし、デストルドスがデストルドサンダーブラストを放ったことでコックピットがキングジョーの手からこぼれ落ちてしまう。さらにキングジョーもかなりのダメージを受けているようだ。ハルキがヨウコを助けるため、キングジョーを捨て、飛び降りる。デストルドスが二人に目を付け攻撃態勢に入る

 

「させてたまるかよ!」

 

俺はテレポートでデストルドスの目の前に移動し、持てる火力をすべて使い、攻撃を相殺する

 

「テレポートに今の攻撃でエネルギーを使いすぎたな…」

 

デストルドスが邪魔な俺を排除するためにd4零の射出体勢に入る

 

「なけなしの光線で1秒でも時間を稼いでやるか…」

 

もはやほとんど残っていない出がらしのエネルギーを右腕に集中する。そのとき、俺の体内で何かが大きく膨れ上がるような感覚がした

 

「ベリアルの力か?」

 

大きな二つのエネルギーがベリアルの力に注ぎ込まれる

 

「力が…あふれる…」

 

俺の両腕に黒いエネルギーが纏われる

 

「ガイスティウム…アトロスバーストォ!」

 

黒いエネルギーを帯びた光線がd4レイとぶつかり合う。巨大なエネルギー同士の衝突で大爆発が起き、俺は地面へと叩きつけられる

 

「痛ェ…。だが時間稼ぎには成功したようだな」

 

デストルドスの前にデルタライズクローに変身したZが佇む

 

「援護は…無理か…」

 

もはや俺の体は腕すら持ち上がらない状態になっていた

 

「後は頼んだぞ…」

 

Zはベリアロクを駆使し、デストルドスへ着実にダメージを与えてゆく。しかしデストルドスの攻撃によりベリアロクが弾かれ、その隙に胸部が再生されてしまった

 

「不味いな…」

 

デストルドスはd4レイを放つ。Zはベリアロクを再度召喚し、d4レイを吸収させる。そして無理矢理胸部にベリアロクを突き刺すことでなんとか防ぐことに成功した。しかし、その代償としてベリアロクが消滅し、デルタライズクローからオリジナルへと変身が解けてしまう。おまけに相当なダメージを負ったようだ

 

「立てぇ!俺が何のために死にかけたと思ってやがる!立たなきゃぶち殺すぞ!」

 

Zに人々からの声援が光の粒子となって吸収され体内にあふれた

 

「疑似グリッターか…」

 

人々の声援によって立ち上がったZはデストルドスと激しい肉弾戦を繰り広げる。Zは光線をもろに受け大きなダメージを負うが、強力なパンチでデストルドスの牙を砕く。しかし、デストルドスはすぐさま起き上がり、d4レイを放つ

 

「「ゼス!ティウム!こうせぇぇぇぇぇん!」」

 

両者の光線がぶつかり合い周囲にエネルギうーが飛び散る

 

「チェストォォォ!」

 

全力で放ったゼスティウム光線によりZが押し始める。そしてZはゼスティウム光線で巨大なZの文字を空中に描き、それを一気に放出した。完全に押し負けたデストルドスは爆発四散した

 

「これで終わったか…」

 

俺は安堵のため息をつく

 

「いいえ。終わってないわ」

 

どこからか俺に向かって光線が放たれる。すると俺の体はみるみるうちに縮小された

 

「全く…。私がせっかく回復させてあげたのに無茶するんだから」

 

リリィとノワールが現われ、ノワールが俺のそばへと駆け寄り、俺の頬を舐めてきた。どうやらダダのミクロ化機を使ったようだ

 

「今の声はリリィじゃなくてグリードだよな?完全に一体化したようだな。それより終わってないってのは?」

 

「セレブロがまだ生きてるみたいなんです」

 

今度はリリィがしゃべり出し、俺の目の前にモニターを映し出す。そこには物陰に身を隠す黒焦げになった生物がいた

 

「あの野郎…イテテ」

 

全身に激痛が走る

 

「無理矢理怪獣達と同化して不安定な肉体になってたたでさえ地球人の体には負担が大きいのにあれだけダメージを受ければそうなるわよ。ジャグラーとストレイジのお嬢ちゃんが向かってるみたいだしそっちに任せましょう。優先すべきはあなたの体ね」

 

リリィもといグリードは俺の体を観察する

 

「ここまで同化が進んでいるとメフィラスの技術じゃ切り離すのは難しいわね…」

 

「願い玉が消滅しちまったせいで肉体の変化を無理矢理自然な状態へねじ曲げることも、延長した寿命もなくなっちまったしな…。どうせあと数十年しか生きられないならこのままでもいいよ」

 

「そんな…」

 

リリィがこちらを見つめてくる

 

「そいつはどうかな?」

 

声が響くと同時に空に別宇宙へとつながる穴がひらく。そして顔がうるさそうなウルトラマンが現われた

 

「ウルトラマンゼロか」

 

「よう」

 

ゼロがいつものポーズでこちらに挨拶をしてくる

 

「何の用だ?俺はこの気持ち悪いキメラの姿で人間の寿命を全うすると決めて絶賛落ち込み中なんだよ。おまけに全身痛くて動けねぇし」

 

「おお忘れてた。ほい☆」

 

ゼロはブレスレットから三つの光のエネルギーを出し、俺とリリィ、ノワールに分け与える

 

「動ける…。体の痛みもない…」

 

「キングの爺さんに頼まれてな。お前達を光の国へと連れて行く。Aからもスカウトされているようだしな」

 

「はあ!?」

 

ゼロは俺達をバリアで包み、持ち上げると時空の穴へと飛び去った




Z本編完結です
ここまでこれたことを本当にうれしく思います
すべては見てくださる皆様のおかげです
本当にありがとうございました
これからは光の国編へと突入します
頻度はどうなるかは分かりませんが投稿していくつもりなのでお待ちいただけると幸いです
ここまでの設定等で意見、質問、感想などがございましたら感想欄でお答えします
繰り返しになりますが本当にありがとうございました
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