それでは本編へどうぞ
「たまには散歩するのもいいものだな。なあノワール?」
ノワールはこちらの問いかけに答えるかのように鳴いた
もしかすると巨大モルフォ蝶の鱗粉には脳を活性化させる効果があるのだろうか?
なんてことを考えながら河川敷を一緒に歩いているとノワールが突然止まり、上空を見て鳴き始めた
「どうした?」
俺はノワールが見ていた方を見上げる
赤色と青色の光が地上に向かって落ちている
しばらく観察していると、青色の光は遥か彼方へ、赤色の光は近くの山へと落ちていった
「行ってみるか」
俺は時空の裂け目を生み出しそこにノワールを入れた
そして怪人態へと変身する
「ネロンガよ…お前の力使わせてもらうぞ」
俺はネロンガの力を纏う
額から角が形成され背中には黄色い突起物が出現する
そして透明化能力を使って全力で走り出した
山は人によって整備されているようで綺麗だった
「少し焦げ臭いな」
俺は焦げ臭い匂いを辿っていった
するとそこには3m程のクレーターがあった
その中央には赤くボコボコとした直径30センチ程の隕石が埋まっている
俺はこの隕石に見覚えがあった
「これは…ブルトン!?」
四次元怪獣ブルトン
フジツボやボウフラのようななんとも言えない見た目をしているが、その能力は計り知れない
体表の孔から出てくる四次元繊毛を用いて、我々の想像をはるかに超える四次元現象を起こす
いわゆるチート怪獣だ
「何故ここに降ってきたのかは分からないがどうかするまたとないチャンスだ」
俺は自力で別宇宙への移動ができない
これまではスターゲートを用いて移動していた
同化の能力は反動を極限まで抑えるために怪獣本来の力がセーブされるため、ブルトンの力を全て使うことは出来ないだろうが、スターゲートくらいなら開けることが出来るだろう
「そうと決まれば青色の方も回収しなくちゃな」
俺は赤色の隕石をガラス容器にしまい、先程青色の光が落ちた場所へと向かった
前回と同様に匂いを辿って隕石を探すとクレーター付近に3人の人影が見える
「なんだ?」
目を凝らして見ると両脇にはバリスレイダーがおり、その真ん中には防護服を着た人間が青色の隕石を持って笑っている
「キエテカレカレータ」
男がつぶやく
俺はそこへと足を進めた
俺が来たことで2体のバリスレイダーが戦闘体勢に入る
「お前が何者かわからんがそいつを譲ってくれないか?」
俺がそう言うと男は狂ったように笑いだした
男からは微弱だが宇宙生物の反応が感じられる
だがベースは人間だ
こいつがセレブロの可能性は高いが人間に危害は加えられない
厄介だ
「鴨が葱をしょってやって来たようだ。やれバリスレイダー!」
2体のバリスレイダーが俺に襲いかかる
しかし戦闘能力は低く 、一体は男の方へと投げ飛ばし、もう一体は掴みかかってきたところにネロンガの電撃を浴びせて完全に再起不能にさせた
「もう何をやっても無駄だろう。さっさとその隕石を寄越せ」
俺がそういうと男はまた狂ったように笑いだした
「面白い!キエテカレカレータ!」
その笑いに俺は恐怖を感じた
一通り笑い終えると男はポケットからメダルを3枚取り出した
「これより実証実験に入る」
男はそういうと先程俺が投げ飛ばしたバリスレイダーにメダルを投げた
メダルはバリスレイダーの中に入っていく
すると身体がビクンと大きく震え、息を吹き返したかのように起き上がる
悶えるような動きをした後、バリスレイダーの動きはピタリと止まり、背中に無数の棘が生え、右腕にはモーニングスターが現れ、左腕は先端に針のようなものの付いたムチのような形状になった
「やれ」
男がそう言うと先程とは比べ物にならないスピードで飛びかかってきた
パワーも一気に上がっているようで俺は吹き飛ばされてしまう
「しまった」
吹き飛ばされた拍子に隕石の入ったガラス容器を落としてしまった
男はそれを拾い上げにやりと笑う
「返せ!そいつは俺のものだ!」
俺は男に飛びかかる
すると横からバリスレイダーが現れモーニングスターでぶん殴ってきた
俺はまた吹き飛ばされた
男の方を見ると既に姿はない
「クソが!」
俺はネロンガの姿を解除する
「こうなったら八つ当たりさせて貰うぞ」
俺はレイキュバスの力を纏う
赤色の鎧が全身に現れ瞳が赤く染まる
「オラァ」
俺は腕から炎を放射しながら走り出す
しかしバリスレイダーはそれに怯む様子もなく、モーニングスターとムチを振り回して攻撃してきた
俺はジャンプして攻撃をかわし、1度距離をとる
バリスレイダーの方を見ると先程炎で攻撃し、ダメージを受けた箇所が回復している
「ハンザギランの能力か?腕はバラバとキングクラブ?」
もし、ハンザギランであるならば弱点をつければ勝機はある
俺は再度炎で牽制し続ける
バリスレイダーには決定的なダメージは与えられない
「これで充分だな」
俺は瞳を青く変える
そして一気に冷気を浴びせると熱されたバリスレイダーに当たることで周囲が蒸気に包まれた
ハンザギランの驚異的な生命力は太陽光が当たることで起こる
それさえ遮ってしまえばどうとでもなる
俺は腕にエネルギーを溜め、十字に構える
霧が少し晴れ、俺を探すように周囲を見ているバリスレイダー見つかる
「ガイスティウム光線!!」
俺は光線をバリスレイダーに叩き込んだ
ハンザギランの生命力を失ったバリスレイダーは光線に耐えられずに爆発した
「危なかった」
ふうと息を吐き、バリスレイダーの残骸に近づく
そこには予想通り、バラバ、ハンザギラン、キングクラブのメダルが散らばっていた
「前にZが使っていたウルトラメダルに酷似している。さしずめ怪獣メダルと言ったところか」
戦闘能力の低いバリスレイダーですらあれだけ強化されるのだ
強力な怪獣にこれが使われれば相当面倒なことになるだろう
「人間への寄生…、怪獣メダル…。さて、どうやって倒したものか…」
俺は3枚のメダルを拾い上げ、下山した
と言うことでこの作品で初のセレブロの登場回でございました
公式では名言されていませんが、この作品ではZ本編の1話と14話に登場する回を同一個体として扱わせていただきます
一応隕石の姿に戻った設定に関しては、ウルトラマンゼロがワームホールから脱出する際にシャイニングの力によって隕石だった状態まで時間が戻ったという感じで考えております
あと、今回登場したバラバ、ハンザギラン、キングクラブのメダルに関しては、Z本編16話においてガチャで割と様々な怪獣を生み出していたのでその怪獣、あるいは代わりになるような素材があれば生成できるものと解釈し使用させて頂きました
ここまで読んでいただきありがとうございました
オリジナル回や戦闘描写などは慣れないことが多く、第三者目線で見ることが難しいので感想やご意見、ご質問をいただけるとありがたいです